京都新聞連載「アス飯ダイジェスト版」初回20万部発行

京都新聞連載「アス飯ダイジェスト版」初回20万部発行

347A2208

京都新聞さんで連載させていただいている「アス飯」。

販売局さんの方からお話をいただきまして「アス飯ダイジェスト版」を作っていただけることとなり、その監修をさせていただきました。

第1弾が完成し、初回20万部発行が決定。販売所への全店発送も完了し、掲載許可をいただきましたので、正式に告知させていただきます。

先日、別媒体でもお話させていただきましたが「アス飯」は「明日(あす)」の「アスリート飯」をうたっていますし、クックパッドさんでアップしているレシピの方向性も「スポーツ栄養」に焦点を当てたものが大半です。

しかし、いつも想像することは、スポーツには携わらないかもしれない、紙面やごはん日記を読んでくださる老若男女、全国全ての読者の方を想ってここまでやってきました。

表に出すからには、全ての読者の方に何かしら響いて欲しい、伝えたい、健康でいてくださいという強烈なメッセージを込めています。

アス飯に関して言いますと、紙面連載を始めてから、昔は当たり前にしていた古新聞紙でものを包むという行為が一切出来なくなりました。(収録時も調理器具はタオルに包んで持参しています)

あの紙1枚に、どれだけの人が携わり、書き手がどれだけ想いを込めているかを知ってしまったからです。

実際に私のようなちんぷんかんぷんな素人人間が、何かしらご縁があって表に出たことにより、おにぎり部長がいて、担当デスクがいて、メディアさんがいてとか、そういった人間模様までが浮かび上がり、周囲に浸透しつつあります。

ものが出来上がるにはどれだけの人が携わり、想いがあり、そしてどれひとつが欠けても成り立たないということを、色々な世代の方に、少しでも知って貰えたこと、伝えられたことが、不出来な自分がやって一番良かったことだと感じます。

紙面連載。あと何回出来るか分かりません。こういった仕事も何時までやれるかは分かりませんが、表に出ている以上、最後まで何かを運べるように、伝えられるよう精進します。

アス飯ダイジェスト版製作におきまして、ライターさんを始め、携わってくださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。

京都新聞「アス飯」第71回目

京都新聞「アス飯」第71回目

本日発売の京都新聞朝刊「アス飯」に掲載していただいているレシピ写真です。

347A1601

今回の紙面レシピは京都新聞ホームページで来月公開「アス飯」料理動画にゲスト出演いただいた「京都グルメタクシー」岩間孝志さんとコラボ。

京都グルメタクシー 岩間孝志さんブログ
http://archette.exblog.jp
元フレンチシェフの岩間さんが作る本場ブイヤベースを、学生さんや、料理にあまり馴染みの無い方でもチャレンジしやすいレシピに改変。(コラボする場合は摺り合わせ作業が大変で、今回はこちらのワガママで、岩間さんレシピをかなり「アス飯」寄りにしていただいています。)「京都グルメタクシー」岩間孝志さんのブログの方で、始めに「アス飯」にご提案してくださった作り方を公開中です!

岩間家流 ブイヤベースの作り方
http://archette.exblog.jp
紙面栄養説明でも書かせていただきましたが、エビ、イカ、タコ、あさりなどのシーフードは疲労回復効果があるだけでなく、高タンパク低脂肪。満腹感を得たい時にもおすすめ。魚介類はスポーツ選手の減量にも用いられる食材です。

また、夫が大怪我をした時など、長期リハビリに入る場合、とにかくウエイトを増やさないことが必須となり(リハビリ時は消費カロリーが少ないのに、早く怪我を治そうと一生懸命栄養を摂ろうとしがち。食事の摂り方を間違えてしまうとカロリー過多になりウエイトはどんどん増えていきます。高タンパク低脂肪食材に意識を置くこと、また炭水化物量を通常の半分程度まで減らすなどして調整をかけます)このような魚介類は重宝しました。

今回レモン(ビタミンC)も入れていますが、柑橘類は風味づけになるだけでなく、スポーツ選手の怪我時のコラーゲン(タンパク質)の吸収を上げる役割も担ってくれます。
これらの経験を生かし、岩間さんのブイヤベースに少量の炭水化物(ご飯)を用い、軽い主食にもなるレシピにアレンジ。

紙面レシピは2人分ですがご飯量が茶碗1杯分になっているのはその為です。

おかゆや雑炊、おじやなど、少量のご飯(1人分が茶碗半分になります)にスープを入れることで膨れ上がり、そこに魚介類も足してあげることで量増しの効果が。いつも以上の量を食べている錯覚を起こさせます。

淡白な白身魚も脂質が少なく良質なタンパク質が豊富。高タンパクな食事は体重を落としたくても筋肉は落としたくない時に適します。

トマトやタマネギは血液サラサラ効果でダイエットに適した食材。パセリは極めて栄養価の高い万能食材で食中毒の予防効果も。夏場は特に積極的に食べたい野菜です。

ここまでダイエット風なご飯ですので、ここらで岩間流、プロヴァンスの風を思いっきり流し込んでいただく為に、岩間さんに、簡単なアイオリを作っていただきました。本来はスープに直接混ぜるそうですが、見た目の良さにこだわったこと、また罪悪感を減らす為(ダイエットをうたっているので。笑)少しずつつ、個人で調整いただけるようにしました。

アイオリをつけながらいただくスタイルのスープご飯が、収録時、アス飯スタッフも大絶賛!夫も数回試食してくれましたが、夏場に適したとても美味しいスープご飯だね!進む!とのお墨付き。
来月公開となる料理動画の方でも、煮込み時にパセリの茎を入れたり、トマトのタネを抜くなど、様々なプロの技も見られますので、どうぞ楽しみにしていてください!

コラムの方は、岩間さんとの、偶然とも奇跡とも言える出会いから、ここまで発展した流れを書かせていただきました。

京都新聞紙面を是非ご覧ください。

京都新聞紙面「アス飯」第70回

京都新聞紙面「アス飯」第70回

347A0440

本日発売の京都新聞さんに掲載していただいたレシピ写真です。

70回まで来ました。読者の皆様と京都新聞さん、試食隊の夫のお陰。本当にどうもありがとうございます。

タイトルカットデザインが本日からリニューアル。実際に紙面を見ていただいた方からはアグレッシブな印象を受けると。京都新聞さんが撮影してくださりました。心より感謝申し上げます。
今回は1000年以上の歴史を持つ伝統健康食の味噌にスポットを当てて。
共立女子大学の上原誉志夫教授が、2013年10月に行われた第36回日本高血圧学会総会にて、最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」を発表し話題となりました。

味噌の材料は、良質の植物性タンパク質を多く含む大豆。発酵によって多くの栄養成分が作られ、その約30%がアミノ酸であるだけでなく、必須アミノ酸8種類を全て含む珍しい食材のひとつ。

近年味噌が見直され、注目を浴びています。

我が家でも、朝ごはんでお味噌汁を出しています。夫婦共々幼少期からの食習慣もあり、1日1杯のお味噌汁は欠かさず。

それでは掲載していただいているレシピの栄養説明です。

トマトはスポーツ選手を紫外線の害から守り、これからの時期の必須食材です。トマト缶に含まれる強力な抗酸化作用のあるリコピンは、加熱することで吸収率がアップ。トマトに含まれるグルタミン酸が、みそ汁の昆布だしに含まれるイノシン酸と合わさることで旨味成分が倍増。血流や代謝もアップさせます。

おふくろの味、みそ汁の定番具材である豆腐は、木綿がタンパク質、絹はビタミンB1が多く、夏バテ予防なら絹豆腐がおすすめ。

大量の汗からは鉄分も流れ出る為、あさりやクレソンなど鉄の多い野菜を意識して摂取することも忘れずに。鉄が不足すると酸素が身体に行き渡らず、フラフラを招く貧血の原因となります。

あさりなど良い出汁が出て美味しい貝類は、亜鉛やセレンといった微量元素が摂取でき、栄養面のほかに味覚の改善にも効果が。

※吸収率を上げる為、あさり(ヘム鉄)+クレソン(非ヘム鉄、ビタミンC)で組みました。

クレソンは一昨日も記しましたが、米ウィリアム・パターソン大学の研究、栄養素密度の最も高い野菜、果物の第1位に輝いたスーパー野菜。トマトやみそ汁との相性も抜群。

ネバネバ食材のおくらは生命力と活力の源と言われ、手軽な夏バテ予防のスタミナ緑黄色野菜。今回使用した食材との相性も良いです。
写真はアレンジバージョンの素麺入り。

冷えても美味しかったです。

カットトマト缶が無ければ、食塩無添加のトマトジュースで代用可。

試作でテクスチャーを色々見て、食べ比べてみました。

フレッシュ固形だとトマトが前面に主張。個人的には好きです。

トマトジュースだと全体的に濃厚な赤に。味は缶詰めに近い。

トマトカット缶が程よくトマトが口の中に残り、液体にも馴染む形状。見た目のバランスも良かった為、今回はリコピン量も多い缶詰に軍配を上げました。

味噌分量ですが、ご家庭に何味噌があるか分かりませんので、適量表示にさせていただいております。

試食して貰った夫の感想は、食べる前は見た目が結構赤いから酸っぱいのかと思い、苦手な味かもしれないなと思ったけど、これなら美味しい。むしろトマトが分からないくらいに絶妙。でもこれ以上トマトを増やすとダメかも、とのこと。

私的には紙面掲載レシピの倍量入れても美味しくいただけました。

このように人間の味覚には誤差があり、人それぞれ欲するものも好みも違います。

万が一トマトの酸が入り過ぎたとしても、味覚部分だけに注目するなら味噌で味の調整が出来ますので是非お試しを。

ご家庭でお好みの配分にし、アレンジを愉しんでいただけると幸せです。これこそが家庭の味であるお味噌汁の醍醐味。

ちなみに、コラム内にあるちゃんちゃん焼き。母作です。
こちらが石狩鍋。私が作りました。いずれも北海道の郷土料理。
本日発売の京都新聞紙面を是非ご覧ください。

京都新聞朝刊「アス飯」 第69回 

京都新聞朝刊「アス飯」 第69回 

347A9639

本日発売の京都新聞朝刊「アス飯」第69回はスペシャル企画。おばんざいの「つむぎ」さんとコラボさせていただきました。
こちらは、紙面コラムの中でご紹介させていただいている店主の滋野 悦子さんが20歳の時に強烈な影響を受けたという料理本。

何十年という長い月日を経て、私のもとへやってきてくれました。(原稿の為に悦子さんからお借りしました)
こちらが「つむぎ」の店主、滋野 悦子さん。
以前、ごはん日記でも書かせていただき、一躍話題となった方です。

tsumugi(つむぎ)
http://cookpad.com/diary/2664118

料理撮影の日、たまたまお店にいらっしゃったすみこさんは、現在72歳。
すみこさんは店主の悦子さんと一緒に、綾部古民家(悦子さんの2店舗目)のリノベーションに携わっていらっしゃいます。

既に大人気の悦子さんは勿論、すみこさんにお逢いしたくて「つむぎ」を訪れるお客様も多いのだとか。

悦子さんもすみこさんも、心身共に「志」を感じられる、凛とした美しい女性です。
今回、紙面レシピ写真にほんの少し見えているのは、実はすみこさんの手。

撮影にご協力いただきました。本当にどうもありがとうございます。
悦子さんへの取材時も、カウンターの端に静かに腰をおろし

「彼女(悦子さん)は食材、素材へのこだわりが凄いんですよ。いつも全力。手を抜かない。妥協しないんです。」
真っ直ぐな瞳で、私にこうお話してくださりました。

それでは、本日掲載となっているレシピの栄養説明です。
絵:滋野 悦子さん(つむぎ店主)

じゃがいもは炭水化物(でんぷん)が豊富。スポーツ選手が力を発揮するのに必要なエネルギー源となってくれます。また、ストレス撃退のビタミンCも豊富で、熱にも強いのが特徴です。筋肉の機能を調整し、痙攣を防いでくれる(足がつるのを防ぐ)カリウムも豊富。

夏場に不足しやすいビタミンB1は枝豆に多く含まれ、疲労回復効果があるだけでなく、じゃがいもに含まれる炭水化物の代謝を促し、エネルギーをつくる重要な役割を果たします。

子どもから大人まで大好きな明太子はスケトウダラの卵。ビタミン、ミネラルが豊富です。不飽和脂肪酸のDHAやEPAも豊富で脳の活性化や血流のアップも。また明太子には強い抗酸化作用のあるビタミンEが豊富。じゃがいもに含まれるビタミンCも酸化を防ぐ働きがあるので、2つの食材を組み合わせるとWの抗酸化作用が。

干し桜えびは手軽でありながら骨を強化するカルシウムなどのミネラルも豊富な栄養価の高い健康食材。アスタキサンチン(赤い色素。新陳代謝を促し紫外線から肌を守る、眼精疲労にも)は油と一緒にとることで吸収力がアップ。我が家ではすりごまと青のり、ナッツなどと同様に常時ストックしています。

今回は「おばんざい」ならではということで、紙面レシピ以外にも、複数の副菜(おばんざい)を組み合わせたサラダの形状でも仕上げていただきました。
このサラダを分解させると、何と4種類の料理があっという間に出来上がります。悦子さんの長い経験とおばんざいアイディアならではの、身近な食材を使った3分クッキング。本当に感動しました。素晴らしいです!

こちらの4種類の料理が、後日、京都新聞ホームページ料理動画「アス飯」の方で全国公開になる予定です。(収録日は明日です)

動画の方も是非ご覧戴けたら嬉しいです。

紙面コラム冒頭は、四季を問わず足を運ばせることの多い「詩仙堂」の風景を想い描きながら。

詩仙堂は、日本で初めてししおどしがつくられた場所。

本日発売の京都新聞紙面を是非ご覧ください。

 

京都新聞「アス飯」紙面 第68回&ホームページ料理動画25本目公開開始

京都新聞「アス飯」紙面 第68回&ホームページ料理動画25本目公開開始

347A8201

本日発売の京都新聞に掲載していただいているレシピ写真です。
〆切直前までタイムリーなウナギを主要食材として用いようか迷いましたが、担当デスクと相談し、やはり「高価なものである」という理由から、ウナギは外すことに。

夏場のどこかのタイミングではウナギを使った夏バテ対策レシピを考案する予定です。

今回のテーマは「初夏!脳の活性化ご飯」。紙面をお持ちの方は、こちらのレシピの出来上がりに、余裕があれば、それこそウナギの蒲焼きだったり、焼き鮭や秋刀魚、鯖缶、真鯛のお刺身に昆布塩をさっとふって上にのせてあげたりと「DHA」を含む食材をお好みでトッピングすると更なる脳の活性化(集中力、記憶力、判断力の向上)が期待出来ます。

運動時に必要なのは身体に対する栄養素だけではありません。脳の働きを活発にしてくれる食材にも注目してみましょう。

暑くなってくるこれからの時期に食卓の定番となる枝豆は、手軽で身近な食材でありながら、疲労回復のビタミンB1や良質なたんぱく質を含むスポーツ選手の必須食材。ネギに含まれるアリシンと一緒に摂ることで、疲労回復効果を持続させます。

独特な香りで心身をリラックスさせてくれるすだちと共にストレスを撃退するビタミンCも豊富。

また、大豆に含まれる「レシチン」は脳神経を活性化。最近記憶力の衰えが気になるという方や、学習能力のアップも期待出来る非常に優秀な食材です。

ごはんなどのブドウ糖は、不足すると思考能力の低下、集中力の欠如やイライラを生み出します。

鶏肉には神経伝達物質の合成に欠かせないビタミンB6が豊富。

旬のきゅうりに含まれる香り成分「ピラジン」にも脳の活性化や精神の安定作用が。スポーツ時の身体にこもりがちな熱を取り除いたり、のぼせにも効果的です。

白髪ネギときゅうりのシャキシャキ食感、甘めにこっくり仕上げた旬の新ゴボウと鶏肉に、すだちの酸がバランスよく入ってくれて上品に仕上がりました。とても美味しいです。大人の方は山椒をふっても◎。そこに今注目のレシチンを持つ枝豆の食感や香ばしさも入り、彩りも清々しく爽やか。大変美しいので、是非皆さんにチャレンジしていただけると幸せです。

余談ですが、今回、食材にキュウリを持って来たことを本気で怒っていたのはキュウリの大嫌いな夫でした(笑)

e4953adaf714f10f3961d383a5a6b79a

動画はこちらを公開中!

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/athmeshi/

京都新聞紙面「アス飯」第63回 本日発売

京都新聞紙面「アス飯」第63回 本日発売

347A36721

本日発売の京都新聞さんに掲載していただいたレシピ写真です。
木の芽風(木の芽を吹き出させる春の風)がくすぐるようにして身の上を通り過ぎて行く中、スーパーに並び始めた「快活、小さな幸せ」を花言葉を持つ「菜の花」と、柑橘類の「はっさく」をポイントに置いたレシピを考案しました。
今回のレシピをたてるきっかけとなった言葉があります。

似顔絵はんこでお馴染み、石田正美さんからお庭に実ったたくさんのはっさくをお裾分けいただいた時のこと。正美さんがぽつりと「はっさくって、フルーツとしては食べるけれど、これを使って何か料理はできなかなあ?」とおっしゃったこと。

あれからずっとこの言葉が頭の中に残っていて。どこかで正美さんからお裾分けしていただいたはっさくで、レシピ考案出来る日が来たら良いなと。
私の実家は農家です。今この瞬間に畑で実っている野菜を使って、祖母が毎日の料理を作ってくれる生活を送っていました。

こんな風に、自宅の冷蔵庫に入っている食材の中から「何を作ろうかな?」と考えて料理することが、自然の流れにそっているような気がします。

食べ物を美味しく、感謝しながらいただくことも、お裾分けしていただいた方へのせめてもの恩返しです。

レシピ考案の仕方はこんな感じ。

先ずどこかにはっさくを使えたらということを念頭に置く。(個性的な食材なのでダメだった場合は切り替え)次に、これからどんどん表に出て来る菜の花を主役におきます。(動画収録は明日ですが、動画公開まで時間を要するのでその辺のバランスも見ています)そこから、菜の花特有のほろ苦さと相性のよい食材は何か、それぞれの食材が持つ栄養素の吸収率をアップさせる調理法は何か、組み合わせ食材はどれか、といったように、栄養素側からレシピを組み立てていきます。

栄養価だけでなく、安価、身近、調理工程は出来るだけ短く、食材を出来るだけ最小限に、旬であること、最後に少しだけ驚きや個性的であることをいつも心がけています。
このレシピの味覚ポイントは、ヨーグルトです。ヒントになったのは、石釜定期便でお馴染み、従兄弟のタルトフランベ。
ソースにヨーグルトを持って来たのは、これを食べた時、シンプルで濃厚な味に、ヨーグルトの酸が非常に相性が良いことを知れたこと。かなりの驚きでした。

タルトフランベ
http://cookpad.com/diary/2745417

前作の、白味噌にヨーグルトを混ぜて蒸したものも、従兄弟の作ったタルトフランベがヒントになっています。従兄弟には本当に感謝。

それでは栄養説明をします。

元気な黄色の花を咲かせ、人々の心を明朗にしてくれる短い旬の菜の花。ほろ苦い蕾の中に、花を咲かせる為の栄養素が凝縮されたバランスの良い非常に優秀な緑黄色野菜です。ミネラルを豊富に含む為、骨の形成、強化、貧血予防や免疫力アップに役立ちます。菜の花に含む鉄分(非へム鉄)は、肉や魚などの動物性たんぱく質と一緒に食べて。油で手早く炒めることで、βカロテンの吸収率を高めます。またビタミンCも豊富に含むのでストレスを撃退。

トマトのリコピンは加熱したり油と一緒に摂ることが吸収率をあげるポイント。

しらすにも骨強化のカルシウムが豊富。はっさくなどの柑橘系食材と一緒に摂ると吸収率がアップします。

またしらすはくるみと一緒に摂ると、脳の細胞の老化を防ぐ効果が。

ナツメグの香りにはリラックス作用。スポーツ時の緊張と疲労からの脱出効果も。健胃作用があり、体の冷えを防ぎます。

サンドしてしまうと絵がうまく入らなかったので、カナッペ風にしました。

コラムの方は、先月末に催された京都サンガのファン感謝デーについて。

ファン感謝デー
https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/32783

全ての始まりは「出逢ったからには連帯責任」という言葉。

知り得たこと「出逢ったからには連帯責任」
http://cookpad.com/diary/2657459
語気が強い!(笑)と何度も笑われましたが、この言葉を誘い文句にして、誰にも相談せず、自分1人の勝手な判断で「アス飯動画に出てみませんか?」とお2人のサポーターの方にお声がけしました。

人間、1人の力など微々たるもの。何より限界があります。芸能人であるとか、華やかでピチピチした若い女性だったらまだしも、一般人、しかも40歳目前です。

認知度も低い、料理のプロでもない、山奥のじゃがいも畑で育った農家の娘。つけていただいているあだ名は「男の中の男」「豪傑」「ベジータ」「金子」「オスゴリラ」。何故か全部「男」。夫には、生まれてくる世界を間違えた、突然道路に飛び出て来た野生動物のような人間とまで言われています。

サッカー選手、山瀬功治の妻という着目点はあるかもしれませんが、夫婦バランスはどうでしょう。アンバランス過ぎて未知。特筆して打ち出せる何かがある訳でもなく(何かこう自分で書いていて悲しくなりますが)俯瞰すると、会社が理想としているであろう目標設定に対し、自分の存在が弱過ぎると思いました。

そこで思いついたのは人を巻き込むこと。見渡せば周囲には素晴らしい方ばかり。そういった方の力をお借りすればよいのではと考えました。(夫には末っ子特有の甘え気質、悪く言えば他力本願とも言われています。その通り!笑)

お二人のサポーターの方に最終確認をした時のこと。

「チーム状況もあります。私自身が未完成、不完全です。一緒に表に出るマイナス要素もありますが大丈夫ですか?」とお尋ねしたところ「大丈夫!」と、潔くゴーサインをいただけたので(ごり押しとも言う 笑)そこからは、この夢は何が何でも絶対に叶えると強い信念を持ちました。

正直、お2人から承諾さえいただければ、実現出来るものとしか思っていませんでした。

「何かあったら全責任は自分がとる」

もともと自身の存在などあってないようなものです。失敗したり、酷評されたところで、おそらくその通りであり、おっしゃる通りだと思います。私には失うものが何1つとしてありません。(勿論、京都新聞さんと人生のパートナーである夫には土下座して謝ります)

新しい風を起こすには勢いも必要。リスクを言い出したらキリがない。何事も、瞬間的、短期的デメリットにとらわれては大事なところを見失ってしまいます。未来を想像し、メリットがデメリットより上回っていれば勝算があると私は考えます。

選択は二択。シェアが大きくなればなるほど、全てから肯定的意見を得ようなど絶対に不可能。それだったらシンプルに、マイナスよりプラスが上回っていれば良しとする。こう決めました。

しかもこの時は、絶対にこの行動をプラスに出来る自信がありました。何故なら、お話をふったお二方が、信頼出来る方であり、大好きな方であり、どの角度から見ても素晴らしく、力強く背中を押させていただける強力な存在だったからです。

相思相愛でなくて良い。自分さえ相手をしっかり想っていれば。

チームや夫の状況など懸念材料は多々ありましたが、それでも、プラス要素が格段に上回ることしか私には想像出来ませんでした。

今だから言える話ですが、実のところ側近の上司(私は外部の人間として雇われている身なので正確には違いますが、関係性においての上司としておきます)からゴーサインがなかなか出ませんでした。

後の笑い話で、この人何を言い出したんだ、本当にうまくいくのか、大丈夫なのかと始めは思っていた、と言われた程。

交渉が滞り、なかなか前に進む気配が無かったので、ここは男の中の男。自分には女の力が皆無、使えないことは重々承知。どういった切り口で挑んでいこうかと考えた結果、安易かもしれませんが、お酒の力を利用することに。笑
アス飯乾杯!
http://cookpad.com/diary/2700154
この時に、絶対やりたいです、私を信じてください、うまくいきます!とたたみかけるようにして部長からゴーサインをいただきました(⌒▽⌒)

そこからは猪突猛進。

こういった積み重ねがあって徐々に「アス飯」パワーが広がって行き、今回のアス飯京都サンガエディションが実現していると思います。
最近「アス飯」凄いね、あんた凄いね、と言っていただけることが多くなりました。

その度に思うのです。たまたま表に出ているのが私なだけですと。

何事も物事が成長していくにはたくさんの人の手が必要です。携わった方、誰1人として欠けては成り立っていません。

表に出した時点で、自分の手の上を離れています。今ここで話していることも結果論でしかない。
もし、何らかの評価を得たのだとしたら、それを担ったのは自分以外の方です。自分以外の皆さんのお陰。

始まりのあるものには終わりが来ます。

今は、万が一我が身がなくなったとしても大丈夫と言えるくらいに「アス飯」を成長させていきたいと考えています。

どの分野においても素人である私より、もっともっと優れた適任の方がたくさんいます。いつか、本当の意味で表に立つに相応しい方が継いで欲しい。

前例としてして参考材料にしていただけるのなら、踏み台でも何でも良いです。

未来に対し、もっともっと素晴らしい形にして「アス飯」が、ポジティブに明日へ伝わり続けてくれることを想像する時間が出来たことが何より嬉しいです。

どんなに時間を積み重ねたとしても、命あるうちにこれがベストだと言える瞬間など来ないと思います。ですが、何かを試みる以上、少しでも前に進むこと。努力し続け、今日の最大限を目指したいと思います。

ダメゆえに得られたことです。見た目は格好悪いかもしれませんが、こんな風な鼓舞の仕方があっても良い。そう思えるようになったことが幸せに感じる今日この頃です。