いくこキッチン 販売
名前「クレオパトラ」
23年7月1日〜9月30日まで継続受講させていただいた、日本メディカルハーブ協会理事長でグリーンフラスコ代表の師匠、林真一郎先生による植物美容学オンライン講座にてメカニズムを学ばせていただいていたフィトケミカルの機能性成分。
植物美容とは植物療法の美容領域への応用を言う。植物の粗抽出物を用いて人が生まれながらにして有する自己調節機能に腹らきかける療法。食生活や心理面を含めたホリスティックなアプローチを行うライフスタイルそのもの。実践あるのみ。(抗酸化、抗糖化、しみ、しわへのアプローチ、血管の若さを保つ、健康寿命の促進等)
植物美容へのニーズの背景
1安心、安全の対する要求
2ニーズの多様化と高度化(有効性)
3環境面や倫理面への配慮(社会性)
4エビデンス(科学的根拠)
伝統医学をサイエンスで考え再評価する
植物美容は多様な成分が相乗効果を発揮する為、各成分は微量で良い。
同じメカニズムで相加作用、異なるメカニズムでは相乗作用となる。
植物化学成分に対してヒトは代謝(解毒)システムを持っている。
代謝酵素や免疫寛容。伝統植物には既にヒトでの使用経験がある。科学的根拠と軽意見的根拠。
例 カモミールジャーマンはヒポクラテスの時代から。紀元前に古代ギリシアで医学の基礎を築き「医学の父」と呼ばれたヒポクラテス(B.C.460-B.C.377頃)は、カモミールを解熱剤として用いたと残されている。エキナセア→免疫 ローズマリー→若返りNO.1 抗酸化NO1
植物には活性酸素の消去要因(防御因子)と抗酸化ネットワークがある。SODなどの酵素
ビタミンcは細胞の水層、ビタミンE、カロテノイドなどのフィトケミカルは脂質層
ポリフェノール(アンチエイジング)などの植物化学成分(フェノール系水酸基が沢山ある方が良い)
SODは加齢に伴い減少。活性酸素消去能はビタミンよりもポリフェノールの方が強力 例 OPC 黒葡萄葉(ビタミンCの30倍、ビタミンEの100倍)しかしポリフェノールはビタミンの代わりにはなれない。ローズヒップは丸ごと食べることでビタミンEとカロテノイドをいただける。
●糖化が招く疾病にシミ、しわ、くすみ
AGEs生成阻害 カモミール、黒葡萄葉
AGEs分解促進 ハイビスカス
抗酸化 ヒース(βアルブミン)ローズヒップ(アスコルビン酸)
抗糖化 ジャーマンカモミール(カモミラエキス 美白)、黒葡萄葉
抗炎症(皮膚)ジャーマンカモミール
収斂 ローズ
角質溶解 ハイビスカス
結合組織強化 黒葡萄葉(弾力)
色素成分 アントシアニン 黒葡萄葉、ハイビスカス、ローズ
ビタミン補給 ローズヒップ(ビタミンC)
ROSEHIP ローズヒップ
美白〜ビタミンCが酸化メラニンを還元
抗酸化〜ビタミンCが酸化したビタミンEを還元
抗シワ〜ビタミンCがコラーゲンの生合成を促進
【 学 名 】 |
Rosa canina L. |
【 科 名 】 |
バラ科 |
【使用部位】 |
偽果 |
【主要成分】 |
ビタミンC、ペクチン、植物酸、カロテノイド、フラボノイド |
【 作 用 】 |
ビタミンCの補給、緩下 |
【 適 応 】 |
ビタミンCの消耗時の補給、 |
“ビタミンCの爆弾”の異名をもつ美肌効果の高いローズの果実
ヒップ(hip)とはローズの果実のことを指しますが、一般にはローズヒップと呼ばれます。ローズはバラ科ロサ属(Rosa)植物の総称で、ロサ属には400以上の種や亜種、変種などがあります。これらの果実は全てローズヒップと称しますが、ローズヒップの代表はロサ・カニナ(Rosa canina L.)の果実です。その昔、狂犬病の犬に噛まれた際に用いられていたため、別名「ドッグローズ」とも呼ばれています。ロサ・カニナは、一重咲きの中輪花。淡いピンク色の花が咲いた後に、緑色だった果実が橙色から濃い赤い色に熟し、収穫されます。
またローズヒップは、美容をサポートするハーブとしても有名。ビタミンCの含有量は、レモンの20〜40倍であり「ビタミンCの爆弾」という異名をもつほど。そのため、ハイビスカスとブレンドして天然のスポーツドリンクハーブティーとして飲まれることも多いでしょう。また、ビタミンA、E、B群、鉄分、亜鉛などの栄養素の他、ペクチン、フラボノイド、カロテノイド(リコピン、β-カロテン)などの抗酸化成分も豊富に含まれています。
ローズヒップはレモンの20~40倍のビタミン(ビタミンCの爆弾)やビタミンB群、鉄、亜鉛、フラボノイド・ペクチン・果実酸・ビタミンE・タンニンなどを含み、偽果の赤い色はリコピンやβ-カロチンなどのカロテノイド色素。このためローズヒップはビタミンCの補給や緩和な利尿作用、それにペクチンや果実酸による緩下作用を目的に用いられる。
ビタミンCは抗酸化作用が高く、疲労回復やストレス緩和に必須栄養源。筋肉運動によって生まれる疲労物質を除去し、コラーゲンの生成にも関与。シミやしわの予防にハイビスカスとブレンドして美容茶としたり、感染時、ストレス環境下で用いる。発熱時の口渇に茶剤を冷やして服用すると口の渇きに効果的。加熱利点は細胞壁破壊によりビタミンやフラボノイドの溶出が促進する。
フラボノイドはビタミンCの働きを増強。また紫外線やストレスによる活性酸素によって壊されたビタミンEはビタミンCによって再生。ビタミンCは細胞の水相、ビタミンEは油相を、フラボノイドは水相と油相の境界面に存在し、活性酸素の攻撃から身を守る時は三者揃って万全の整えに。よってビタミンC単体ではなく多様な成分の相乗効果を得る為、植物を丸ごと摂取することが植物化学療法ではセオリーに。
「ハイビスカス 」
出来てしまった糖化産物を分解する
【 学 名 】Hibiscus sabdariffa
【 科 名 】アオイ科
【使用部位】がく部
【主要成分】植物酸(クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸)、アントシアニン(ヒビスシン)、粘液質(多糖類)、ペクチン、ミネラル(鉄、カリウム)
【 作 用 】代謝促進、消化機能亢進、緩下、利尿
【 適 応 】肉体疲労、眼精疲労、便秘、循環不良
フランスでカルカーデ(karkade)と呼ばれるハイビスカス(ロゼル草)の語源は古代エジプトの美の神ヒビスに由来。現在ではエジプトやスーダンの他に中国などでも栽培されており、さわやかな酸味と鮮やかなルビー色のハイビスカスティーは世界中で女性の人気を博している。
酸味のもとであるクエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸やミネラルが体内のエネルギー代謝と新陳代謝を高め(植物酸による腸管PH低下はミネラルの吸収を高めまたクエン酸のキレート作用が更にこれを促す)スポーツによる肉体疲労を回復させることにある。アントシアニン色素のヒビスシン摂取は運動系でもよく使われる。植物酸におけるPHの低下は腸内環境を改善しハイビスカスに含まれる粘液質やペクチンの働きも相まって緩下作用がもたらされる。病中病後の食欲不振には酸が食欲を刺激するので特に○
ローズヒップとのブレンドは栄養補給や美容効果を高め、またハイビスカスの鋭い酸味をまろやかに変えて飲みやすくすることからも最適のブレンドと言える。冬季ははちみつを加えるなどして血行を促進させる。
クレオパトラが愛したのは?
野菜や果物に含まれる抗酸化物質が、生活習慣病を防ぎ、私たちの健康を保ち、若々しさを維持することに役立つことはよく知られています。歴史的に、これらの物質を含む植物たちを巧みに利用したといわれるのは、エジプトのプトレマイオス朝の最後のファラオ(古代エジプトの王の称号)として活躍したクレオパトラです。
彼女は、中国の唐の時代、玄宗皇帝の妃だった楊貴妃、平安時代の歌人であった小野小町とともに、「世界三大美人」として知られています。日本以外では、小野小町に代わり、スパルタの王妃としてギリシャ神話に登場する「ヘレネ」が選ばれています。
3人の中でも、美しい肌と若さを保ち、美と健康を維持していたのは、クレオパトラとされます。彼女は、バラの花や花びらを浮かべた「バラ風呂」をこよなく愛したといわれます。バラ風呂では香りも大切ですが、花の色素であるアントシアニンが主役です。この色素は、彼女が愛飲したハイビスカスティーにも、ビタミンCとともに多く含まれています。
また、彼女は、抗酸化物質であるセサミンを多く含むゴマ油を食し、“若返りのビタミン”といわれるビタミンEを多く含むモロヘイヤのスープを好んで飲んでいたといわれます。モロヘイヤには、ビタミンEだけでなく、抗酸化物質であるクロロゲン酸が含まれます。
植物たちが紫外線に抗して生きていくためにつくりだす物質は、クレオパトラの時代を越えて、現在、私たちの健康を支えるものとなっているのです。
ちらも高い抗酸化力をもち、日常的に取り入れたいハーブです。ハイビスカスには、肌の新陳代謝を高めるクエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれており、ローズヒップの抗酸化成分(ビタミンC、リコピン、β-カロテンなど)と一緒に摂ることで、相乗効果が期待できます。また、ローズヒップやハイビスカスは、煮出した後の実や花びらもしっかり食べることで、肌を健やかに保つ成分を効率的に摂取することができます。
肌のくすみが気になる時は、ヒースを活用してみましょう。シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を阻害する成分アルブチンやミネラルを多く含み、美容のハーブとしても人気があります。
2021年2月23日に開催された日本ホリスティック医学協会植物療法研究会 植物療法の「トピックス」 を追究するワンディ・フォーラムを受講しました。師匠、林真一郎先生が登壇。ハイビスカスはローズヒップとの相乗効果が著名。クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸、アントシアニン色素のヒビスシン摂取は運動系でもよく使われます。ハイビスカスの新たな適応として収縮期血圧低下による高血圧改善が分かっています。(血管機能改善による生活習慣病予防)
酸化と共に慢性炎症の引き金となる糖化を防ぐには
①そもそも糖の吸収を抑制する方法
②体内での糖化反応を抑える方法
③出来てしまった糖化産物を分解する方法
①にはマルベリーが最適で食事の食前に服用。京都のアークレイさんの研究で②にはカモミールや黒葡萄葉、ホーソンに効果が顕著であることが報告。③では糖化産物の分解を促すOPH(酸化タンパク質分解酵素)の活性を高めるハーブを探索したところハイビスカスにその働きが見出されている。
黒葡萄葉
抗糖化〜黒ブドウ葉エキスでAGEs生成を抑制
長野 黒葡萄
アンチエイジングティー
学名: Vitis vinifera
産出国: 日本
産出地域: 長野県小布施
科名: ブドウ科
抽出部位: 葉(ロースト)
動脈と静脈を保護する働きがある黒葡萄葉は、植物美容で話題の成分、レスベラトロール・OPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)・アントシアニンの3つの成分を全て含んでいます。
アンチエイジングに
強力な抗酸化力を持つ黒葡萄特有の成分、レスベラトロール。肌はもちろん、全身の若返りが期待できます。
むくみが気になる方に
デスクワークでパソコン作業に没頭していると、夕方足がだるい、重い、という症状に悩まされる方におすすめです。
動悸、息切れにも
ホーソンに対応する黒葡萄は苦味や渋みのあるホーソンに比べて飲みやすく、動悸、息切れが気になるお年寄りにもおすすめです。
葉酸が豊富
ノンカフェインで葉酸が豊富なので、妊婦さんをはじめ小さなお子さまにも安心してお召し上がりいただけます。夏は水出しのアイスティーもおすすめです。
※”もわもわ”としたかたまりは葉脈の部分で、成分の一部です。一緒にお召し上がりください。
◎ジャーマンカモミール
美白 ジャーマンカモミールエキスがエンドセリンを抑制
抗炎症 精油のカマズレンが抗炎症
抗糖化 カマメロサイドがAGEsの生成を抑制
カモミールは美白化粧品に配合される有効成分のひとつです。シミやソバカスの原因となるメラニン色素は、表皮の「ケラチノサイト」から分泌される「エンドセリン」による指令によって合成がうながされます。カモミールがこの「エンドセリン」からの指令を抑えることによって、シミやソバカスの原因を断つ、美しい肌を保つといわれます。また主要成分「カマズレン」には抗炎症・鎮静・抗アレルギー作用が。ポリフェノールの一種である「カマメロサイド」が糖化を抑制。
世界中で最も親しまれているハーブティーといえば何といってもジャーマンカモミールティーでしょう。イギリスの童話「ピーターラビット」のお話では、興奮して疲れた様子のピーターに母親ウサギが一杯のカモミールティーを作ってベットに運ぶ場面が描かれています。ジャーマンカモミールは胸やけ、胃炎、疝痛、生理痛、冷え症、不眠など幅広い薬効を示すため、どこの国でも「緑の薬箱」の定番ハーブになっています。主要成分としては消炎成分のカマズレンやα-ビサボロール、蒸留の際にカマズレンに変化するセスキテルペンラクトンのマトリシン、強力な鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニンなどが知られています。わが国にも江戸時代にオランダやポルトガルから渡り、日本薬局方にも第7改正(1962年)まで収載されていました。なお、ジャーマンカモミールでアレルギーを起こすケースもありますが、一方では「本物の」ジャーマンカモミールではなく、近縁種を用いるために起こるといった指摘もされています。
◎ヒース
アルブチンがチロシナーゼを阻害(厚生労働省が承認する美白成分)
ツツジ科のヒースはアルプスの山々や地中海地方に生育する常緑樹で、森のはずれや荒野などいたる所に見つけることができます。ヒースは人々の毎日の暮らしにたいへん役立つ植物で、ヘルスケアはもちろんのこと花から採る色素は染料に、また木部は肥料にと幅広い用途に活用できます。同じツツジ科のウワウルシ(ベアベリー arctostaphylos uva-ursi)と同じように、含有量こそ劣るもののアルブチンはメラニン色素の合成に関わる酵素であるチロシナーゼの活性を抑制するため美白効果をもたらします。また、泌尿器を浄化するため膀胱炎や尿道炎などの感染症や結石の予防に用いられ、さらには良性前立性肥大による排尿障害には単独で、また利尿作用をもつリンデン(Tilia europaea)や抗菌作用を持つタイム(Thymus vulgaris)などとブレンドして服用されます。一方、リウマチや痛風、関節炎には入浴剤として部分浴などで用います。植物美容の領域でも、シミ、ソバカスなどの色素沈着やニキビのケアに内用や外用で役立てられています。
◎ローズ
悲嘆や情緒不安を落ち着かせる芳香成分とタンニンを含むため、神経過敏や更年期の抑うつ、神経性の下痢や不正出血などに用いられる。
香りの女王
学名: Rosa gallica
産出国: パキスタン
科名: バラ科
使用部位: 花
主要成分: 精油(シトロネロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコールなど)タンニン、有機酸
作用:鎮静、緩和、収斂
適応;神経過敏、悲嘆、便秘、下痢、不正出血
悲嘆や情緒不安を落ち着かせる芳香成分とタンニンを含むため、神経過敏や更年期の抑うつ、神経性の下痢や不正出血などに用いられます。
ドイツのコミッションEのモノグラフではバラの花弁は承認(approved)ハーブに、ローズヒップは非承認(upapproved)ハーブに分類され、掲載されています。ガリカ種のバラは「アポテカリーローズ」と呼ばれますが、これは「薬屋さんのバラ」の意味でかつては薬用であったことがわかります。バラの花弁はタンニンを含み、収れん性であるため口腔や咽頭粘膜の炎症や下痢などの消化器系の不調に用いられます。ある本草書には、「乾いたバラを鼻にあてて香りを嗅ぐと脳と心が安らぎ、魂の渇きが満たされる。」と書かれているようにバラの香りは女性の悲嘆や不安、恐れを和らげる力を持ちます。ダマスクローズ(R.damascena)の花弁を蒸留して得る精油(ローズオットー)は「香りの女王」としてアロマテラピー(芳香療法)や天然香料の分野で重要な位置を占めています。また蒸留の際に精油と共に生成する芳香蒸留水(ハイドロラット)であるローズウォーター(バラ水)は古くから聖水として利用され、現在でも植物美容(Phyto-cosmetics)の分野で欠かせない存在です。