植物学 ネロリ他

植物学 ネロリ他

南海放送甲斐彩加アナウンサーがSDGs宣言で私のことを書いてくれていたので解説をさせていただきます🙇‍♀️✨

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野菜や果物に含まれる成分には炭水化物や脂質、タンパク質の三大栄養素に加えて、ビタミンやミネラル、食物繊維があります。そして「第7の栄養素」として注目を集めているのが、自身が現在専門とし、2005年頃から継続して学び続けているフィトケミカル(植物化学)成分。

 

2005年〜2008年は精油化学の嗅覚刺激、経皮吸収利用と、解剖生理学を学びスポーツアロママッサージがメーンでした。2008年にグリーンフラスコと出逢い、そこから更に植物化学成分を利用した栄養学をとりいれています。トップアスリートのケアに携わるため並行してアンチドーピングに関しても学びました。

 

フィトケミカル成分にはポリフェノールやイソフラボン、含硫化合物などがあり、抗酸化作用や抗糖化作用、エストロゲン様作用や代謝促進作用など多様な作用をもたらします。(構造活性相関など)

例えばブロッコリーに含まれるイソチオシアネートなどの含硫化合物は、肝臓のフェーズⅡ酵素を誘導して解毒を促しますが、従来のカロリー摂取を目的とした栄養学にプラスし、アンチエイジングやデトックスを目的としたフィトケミカル栄養学を用いて、現役22年目となるアスリートの夫の怪我からの復活やパフォーマンスアップ、老化を緩やかにする対策に挑んできました。この植物化学成分は生活習慣病やアレルギー、老年病の予防に役立てることも出来ることで近年注目が集まっています。

 

また、ホリスティック医学のホリスティックとは「全体、包括的」という意味。心と身体は不可分のもの。そこで、心・身体・精神性・生活環境までを含め、統合的な観点から病気を捉え、治療を行っていこうというのが『ホリスティック医学』。

フィトケミカル(植物化学)成分のような『緑の医学』はこの主要な担い手になれると、自身が通っていた学校のグリーンフラスコ代表、2020年より日本メディカルハーブ協会理事長に就任した林真一郎先生は考えていらっしゃいます。

以下、林先生の言葉です。

 

【プロフィール】

グリーンフラスコ代表 東邦大学薬学部薬学科卒 薬剤師 臨床検査技師 東邦大学薬学部客員講師 日本赤十字看護大学大学院非常勤講師 静岡県立大学大学院非常勤講師 城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『高齢者介護に役立つハーブとアロマ』東京堂出版 『メディカルハーブの事典』東京堂出版 ほか多数

「『緑の医学』は夢の特効薬ではありません。かといってファッションでもない。その中間。ぼくは、自然を重んじる態度と科学的な思考のバランス感覚、両方を兼ね備えていることが大切だと思うんです。医と食が切り離されて考えられる西洋とは違い、日本には〝医食同源〞の考え方が暮らしの基本にあります。『緑の医学』を受け入れる素地はあるんです。日本には世界に誇る保険制度があり、誰もが一定水準の医療を受けることができます。それは素晴らしいことなんですが、そのため日本人は予防医学への関心が欧米に比べ非常に低い。これは問題です。人生を豊かに暮らすためには、健康は自分で守るという意識が大切だと思うんですよ。

高齢者や精神疾患を持つ方などは、自律神経の働きに不具合が出やすく、「夜眠れない」と訴えるケースが増えます。これは、本来昼に活発になる交感神経と、夜に優勢になる副交感神経のバランスが崩れていることによる症状。そのようなときは、ハーブやエッセンシャルオイルなどによる自然の刺激で体のリズムを正常に近づけることで、健康を取りもどすことができます。また、家族の介護を担う人に掛かる心身の負担の軽減にも、『緑の医学』は有効。

更に『緑の医学』には〝つながりを取り戻す力〞があります。心と身体、人と人の関係も。以前、終末期を迎えた父親に疎遠になっていた娘さんが毎日アロママッサージをして、親子関係を取り戻せたという話をしてくれた方がいます。これこそ『緑の医学』の利点です。

『森は自然のホスピタル』という言葉がありますよね。本来は、人は自然のなかにいて、本物の自然に触れているのがいいのだと思います。香りだけではなく、視覚や聴覚など、五感六感すべてによい刺激が得られますから。

でも現代生活ではそれができない人が多い。だから、ハーブやエッセンシャルオイルなど、自然の一部を切り取ったものを生活に取り入れて、本来のバランスを取り戻す。ハーブやアロマテラピーを愛する人たちにも、ぜひ本物の森へ、自然に足を運んでほしい」

 

林先生の言葉ここまで。

野菜や果物、ハーブ、スパイスには多様な抗酸化成分が含まれ、これらはネットワークを組んで相乗効果を発揮。

 

植物化学成分は分子構造や物理、化学の性質によりいくつかのグループに分類されます。抗酸化ネットワーク相乗効果があるように植物化学は「丸ごと」摂取することが有効性と安全性の両面で良いとされます。先ほども例にあげましたが注目が集まるブロッコリーや、その他にもパプリカに含まれるポリフェノールやカロテノイド、また含硫化合物を含む野菜や果物なども、単一成分ではなく「丸ごと」がセオリーに。アカデミーの学生さんにもシェアさせていただいるローズヒップはビタミンCの爆弾と呼ばれていますが、ビタミンCの効果を増強させるフラボノイド

 

(フラボノイドはビタミンCのバイオアベイラビリティー=生物学的利用率を向上させる)や果実酸、体内でビタミンAに変換されるカロテノイド色素のカロテン類(リコピンやβカロテン)

ビタミンEなども含まれ、ビタミンEを摂取したい場合は抽出した果実、丸ごといただくようにします。 ここにクエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸が豊富なハイビスカスとの組み合わせれば相乗効果で疲労回復効果抜群。

○ハイビスカス Hibiscus(昨年から栽培)

【春の庭づくり ハーバルハウスカワカミさん】

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/582041

以下、グリーンフラスコデータベースより転載

 

 

フランスでカルカーデ(karkade)と呼ばれるハイビスカス(ロゼル草)の語源は古代エジプトの美の神ヒビスに由来すると言われています。現在ではエジプトやスーダンの他に中国などでも栽培されており、さわやかな酸味と鮮やかなルビー色のハイビスカスティーは世界中で女性の人気を博しています。

ハイビスカスティーの名を一躍世に広めたのは東京オリンピックの際にマラソンの王者アベベ選手やドイツの選手団がハイビスカスティーを天然のスポーツドリンクとして試合中に飲み、見事に金メダルを獲得したことによります。

その秘密は酸味のもとであるクエン酸やハイビスカス酸などの植物酸やミネラルが体内のエネルギー代謝と新陳代謝を高め、スポーツによる肉体疲労を回復させることにあります。天然のビタミンCを豊富に含むローズヒップとのブレンドは栄養補給や美容効果を高め、またハイビスカスの鋭い酸味をまろやかに変えて飲みやすくすることからも最適のブレンドと言えるでしょう。

新たな適応として収縮期血圧低下による高血圧改善が分かったとのこと。(先月、最新の林先生の研究解説講義を受講しましたが新たに出ていた機能性が血管機能改善による生活習慣病予防効果)

「 ハイビスカス 」

【 学 名 】Hibiscus sabdariffa

【 科 名 】アオイ科

【使用部位】がく部

【主要成分】植物酸(クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸)、アントシアニン(ヒビスシン)、粘液質(多糖類)、ペクチン、ミネラル(鉄、カリウム)

【 作 用 】代謝促進、消化機能亢進、緩下、利尿

【 適 応 】肉体疲労、眼精疲労、便秘、循環不良

 

○ローズヒップ

 

ローズの偽果から一般に種子と言われる果実(小堅果)や白毛を十分に取り除き乾燥したものです。この白毛が皮膚につくとまれにかゆみを生じます。カニナ種のローズが「ドックローズ」と呼ばれるのはその昔、狂犬病の犬に咬まれた際に用いられたためとされています。ローズヒップはレモンの20~40倍のビタミンCやフラボノイド・ペクチン・果実酸・ビタミンE・タンニンなどを含み、偽果の赤い色はリコピンやβ-カロチンなどのカロチノイド色素です。このためローズヒップはビタミンCの補給や緩和な利尿作用、それにペクチンや果実酸による緩下作用を目的に用いられます。ビタミンCはコラーゲンの生成にも関与するので、シミやしわの予防にハイビスカスとブレンドして美容茶としたり、発熱時の口渇に茶剤を冷やして服用すると効果的です。ローズヒップ油(圧搾油)の脂肪酸組成はリノール酸(44%)やアルファリノレン酸(36%)など必須脂肪酸に富み、組織の損傷や瘢痕の修復に外用で用いられます。

転載ここまで。

「ローズヒップ」

【 学 名 】 Rosa canina L.

【 科 名 】 バラ科

【使用部位】 偽果

【主要成分】 ビタミンC、ペクチン、植物酸、カロテノイド、フラボノイド

【 作 用 】 ビタミンCの補給、緩下

【 適 応 】 ビタミンCの消耗時の補給、

インフルエンザなどの予防、便秘

ビタミンA、E、B群、鉄分、亜鉛などの栄養素の他、ペクチン、フラボノイド、カロテノイド(リコピン、β-カロテン)などの抗酸化成分も豊富に含まれる。

 

ローズヒップとハイビスカスブレンドはふくやYouTube夏休み特別企画他ファイトアスリート飯企画でもレシピ開発に利用しました🍵

【感謝! ファイトアスリート飯 キャンペーン 大盛況終了!】

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/417213

 

植物について本格的に学び始めたのは2006年。グリーンフラスコ代表で日本メディカルハーブ協会理事長の林真一郎先生を始め、植物療法に携わる先生方が口を揃えておっしゃることがあります。

 

植物療法研究会 ワンディ・フォーラム

〇主要ハーブの新たな機能性と活用

林真一郎(グリーンフラスコ㈱代表、NPO法人日本メディカルハーブ協会理事長)

〇知っておきたい精油成分の研究トピックス

村上志緒(薬学博士・理学修士、株式会社トトラボ代表)

〇バッチフラワーには、どんな研究があるのか?

林サオダ(BFRP、一般社団法人バッチホリスティック研究会代表理事)

〇発達障害と園芸療法

宍戸多恵子(専門認定登録園芸療法士、㈱HERB AND CRAFT代表)

〇樹木系のバッチレメディの植物生態学からの検討

飯田みゆき(NPO法人日本森林療法協会森林セルフケアサポーター)

〇ダイアローグ~全講師

(進行)降矢英成(赤坂溜池クリニック院長、NPO法人日本ホリスティック医学協会)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Ⅰ.統合医療と植物療法:統合医療の定義と歴史的背景

補完・代替療法の特徴と具体例

統合医療のスタイルと具体例

統合医療におけるチーム医療

統合医療の課題と展望

こころの病や老年病の増加など医療の質的な変化が進行するなかでわが国でも統合医療の普及がスタートしている。統合医療とは現代医療とCAM(補完・代替療法)のいずれをも視野に入れ患者中心の医療を実践するもの。CAMにはさまざまな療法があるが具体的には植物療法(ハーブ・アロマ)が採用されるケースが多くある。本講座では統合医療の実際を学ぶと共に統合医療の枠組みでのチーム医療で活躍できるセラピストを目指す。

 

それは、頭を使って勉強した後には必ず、手を使い、土に触れ、学んだ植物を実際に育てたり触れるなどしてよく観察をしてください。調理体験出来るものは料理をし、食すなどして体感学習をしましょうということです。というのも、例えば精油であれば、化学構造を専門的に学びますが、五感に関しては嗅覚と触覚に偏ります。実物は瓶に入った状態が初見。

 

また薬草やハーブを学ぶ時は乾燥された状態で手に取るので、実際の植物の形態はテキストでしか見られないものも数多くあります。

 

 

 

そんなこんなで、香り化学や植物成分をどんなに深掘りしても、机上の理論でしかないのかもしれない。植物形態の生身や本質を出来るだけ一から学んでみようと思ったのが植物栽培をし出したきっかけです。

 

 

 

私は実家が北海道の農業経営で山育ち。緑に囲まれて育ったこともあり、植物を育てるのはもともと好き、と言いますか、特に意識したこともなかった非常にナチュラルな行為。2006年から少しずつテキストに掲載されていた調理用ハーブだとか、育てやすい観葉植物をベランダで育て始めました。現在は賃貸借屋の一軒家なので、自由に庭を作ることは出来ませんが、小さなスペースで少量ずつ育てて毎日観察しています。庭や家の中に花や植物があるだけでとてつもなく幸せを感じます。

 

ネロリ

ビターオレンジの花から水蒸気蒸留法、または溶剤抽出法によって得られる精油です。他の柑橘類の花から得られる精油と区別するため、フランス語でビターオレンジを意味するビラガーデがつけられ、ネロリビラガーデとも呼ばれます。

名前 ネロリ、Neroli

学名 Citrus aurantium

科名 ミカン科

抽出部位 花

抽出方法 水蒸気蒸留法、溶剤抽出法

ノート ミドルノート

香り

グリーンフローラル香気のリナロール、ローズ様フローラルノートのゲラニオール、シトロネロールに、セスキテルペン3級アルコールのネロリドールの安定感のあるフローラルノートが調和。更に窒素化合物のアンスラニル酸メチルが少量含まれ(ネロリのトップに感じる香り)花の香りに深みを与えています。

 

生理・心理的作用

抗うつ、抗不安、鎮痙(安心、回復、復活)

○オレンジフラワー

開花前のオレンジの花のつぼみを乾燥させたもので、風味の良い香りとわずかな苦味を持つ。新鮮なオレンジフラワーを蒸留して得た精油はネロリ油と呼ばれ、アロマテラピーや天然香料の分野で重要な位置を占める。また蒸留の際に生成する芳香蒸留水(オレンジフラワーウォーターまたはネロリウォーター)は化粧品原料としても用いられる。精油成分としては酢酸リナリルやリナロール、ネロール、リモネンの他に特徴成分としてアントラニル酸メチルを含みます。ドイツのコミッションEでは大人と子供を問わず神経トニックとして心因性の不眠などに茶剤(ハーブティー)として処方されるが、リンデン(西洋ボダイジュ)とのブレンドが特に有名。オレンジの花と葉はいずれも苦味フラボノイド配糖体のネオヘスペリジンやナリンギンなどを含むがその含有量は葉よりも花の方が圧倒的に多いためフラボノイド成分を摂取するには葉よりも花を用いることが大切。

○オレンジフラワーウォーター

溶存する精油の40%ほどを抗不安作用を持つリナロールが占める。動揺、不穏を沈める

○ネロリ精油

精神科領域では不眠、中途覚醒、早期覚醒などの抑うつ傾向にある人へローマンカモミールかネロリの好きな方を用いる。ネロリの場合、抑うつが強い傾向。沖縄月桃は不安や動揺に。悲しみや自信喪失にはローズ。慢性炎症を緩和するメカニズムが明らかになるに連れ植物美容と皮膚科領域をつなぐ 植物-皮膚科学に注目が集まる。ネロリ、ラベンダー、ローズやローマンカモミールは皮膚への直接的効果に加え嗅覚系を介した生理・心理効果が得られることが○ネロリやローズの希釈濃度は0.5%で。

チャクラ 第8チャクラ、第1,4,7チャクラ

色 マゼンタ、ピンク、パープル

星座 水瓶座

ここからはネロリ精油との出逢いを再掲します。

2005年7月頃より夫が椎間板ヘルニアを患いました。酷い痛み故に戦列を離れることになり、当時横浜F・マリノスの岡田武史監督とも話し合いの時間を持ちました。この時点で夫は既に前十字靭帯断裂など3度の全身麻酔による手術を終えた後のこと。岡田監督は、若いこれからの身体に対しメスを何度も入れるのは身体への大きな負荷だと危惧し、手術に待ったをかけて保存療法を推奨されました。

 

 

しかし、2006年4月10日の手術を決断するまで、サッカーどころか寝返りをうつことも、最終的には歩ことも困難に。生きていること自体が限界の痛みと痺れに。

岡田監督が働きかけ、全国各地、様々な治療院を回り、藁にもすがる思いで西洋、東洋、それこそ目には見えない遠隔治療だとか気功のようなものも、科学的、非科学的、ありとあらゆる治療法を試しましたが、日毎に症状は悪化していきます。もがき苦しむ夫の姿を目の当たりにしても、どうすることも出来ません。浮き彫りになるのは無力な自身の存在だけ。そんな中でも最後まで諦めず、何とかして良くなる方法はないかと模索し続け辿り着いたうちの1つに、アロマテラピーがあります。

出口の見えない不安。心身共にクタクタになりながらも、何とかしなければの必死さだけで動いていた時期。北海道の母からは、この先、歩けなくなくなるかもしれない功治君をあなたが養っていかなければならないかもしれない。心の準備をと言われ、色々を覚悟していました。この時点の目標は戦列復帰することではなく、極普通の日常の生活を取り戻すことだけ。

当時、横浜元町にあった生活の木。どこからともなく漂う香りにつられ、初めてふらりと店内に立ち寄り、生まれて初めて精油の香り(この時はネロリの香り)を嗅いだ時の衝撃を未だに忘れることが出来ません。

この状況を何とかしなければという気持ちとは全く別の方向で、突然、新しい世界がふってわいたような目覚めの感覚。この物体は一体なんなんだと猛烈に感動している自分がいました。苦しさの中で思いもよらず掴み得た、救いにも似たたった一つの光でした。(後に解剖学を学び、嗅覚は視覚や聴覚、触覚などの他の感覚器とは違い、原始的な特殊感覚であること。直接脳の中枢部である大脳辺縁系に届くのが最大の特徴で、本能的な欲求や情動、記憶と結びついていることを知ります)

椎間板ヘルニアの手術後、精油を使ったマッサージを独学、書籍片手に始めました。夫の感触が思いのほかよかったため、学校へ通い本格的にアロマテラピーの化学や施術技術を学び、更なる相乗効果を期待して経口摂取できる植物療法(野菜、果物、ハーブやスパイス)を徐々に生活の中に取り入れていったのが全ての始まりです。

 

 

 

 

 

 

ビターオレンジの枝と葉からはプチグレン、果皮からはビターオレンジの精油が取れます。ビターオレンジの木は10~11世紀にアラブ人からヨーロッパにもたらされました。その後、イタリアのアンナ・マリア妃がネロリの香りを愛用し、ヨーロッパでは純潔の象徴として愛されています。

 

 

 

ビターオレンジはミカン属の常緑樹、日本ではダイダイと呼ばれています。栽培に時間がかかり4年後くらいからでないと花を咲かせません。

 

 

ネロリ精油は鬱や不安、緊張などを和らげて心身の興奮と鎮静のバランスをとり、グラウンディングさせる時に用います。過敏な感受性や感情の不安定さで、気持ちを外に出せなかったり身動きできない時などにも。安心感を齎し感情を解放させてくれます。保湿効果が高く、細胞を活性化させるので、しわやたるみ、妊娠線にも効果的。

 

 

 

そんなこんなでネロリ精油のように、たくさんの人の不安や緊張を和らげ、癒しを与えてくれる存在になって欲しいと切に願っています🤱

 

 

 

 

 

グリーンフラスコデータベース

http://www.greenflask.com/herb_db/

2021年七夕🎋

アトリエうーるーにて郁美先生にご指導いただき、現在学びを深めている日本のハーブを利用した初めての草木染めに挑戦させていただきました。

植物名 ビワ

科名 バラ科

属名 ビワ属

学名 Eriobotrya japonica

使用部分 葉、種子、樹皮

生薬名 枇杷葉(ビワヨウ)

成分 精油(ネロリドール、ファルネソール)アミグダリン、タンニン、トリテルペン

作用 鎮咳・去痰、利尿、健胃、制吐、消炎(外用)

枇杷葉は名医別録の中品に記載。アーユルヴェーダや中国伝統医学で古くから医療用に使用される。果実は食され、煎じた葉は夏バテの疲れを癒やし、胃腸の不具合を改善するなど暑気払いの飲み物にも。

枇杷葉には鎮痛作用を持つアミグダリンが含まれ、枇杷葉の上にお灸をのせて行われるビワの温熱療法他、痛みのある部分に枇杷葉を当てたり、煎じ液を塗り、痛みを和らげることとして使用されて来た。枇杷葉の煎剤を入浴剤にし汗疹を緩和するなど皮膚の働きとしても使用される。

 

ご一緒したユミさんは紫蘇で染めました🌿🤱

@labi.labi.camp

@atelier_heureux

Perilla

シソ

植物名 シソ

学名 Perilla frutescens

科名 シソ科 シソ属

近縁の西洋ハーブ なし

中国中南部原産で日本には古代に渡来し全国各地で栽培されている。草丈約20~40cm、茎は直立しよく分枝して繁茂する。枝先に総状の花穂を出し唇型の小さな花を多数つける。花期は7~8月。

使用部位 葉、枝先

生薬名 ソヨウ(蘇葉)

薬味・薬性 辛・温

 

概論

そのさわやかな香りと色で薬味や梅干の色づけなどで親しまれる。縄文土器と一緒に発掘。3〜4世紀の薬草書「名医別録」には「蘇」という名前で記載。中医学では解表(げひょう:身体の表面から邪気を出す)、理気(りき:身体のエネルギーのめぐりを良くする)などの効果があるとされ、ストレス症状などの漢方薬に配合される。民間では解毒作用があるとして胃腸症状のあるかぜなどに利用されてきた。

近年の研究から抗菌、防腐、解熱、鎮静作用があることが分かってきた。また最近では肝臓保護作用、抗ヒスタミン作用が注目され、花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の改善が期待される。更に種子にはαリノレン酸が多く含まれ、血清脂質の減少、消炎効果なども研究されている。

精油:ペリラアルデヒド(特有香気)、ℓ-リモネン、αおよびβピネン、リナロール、カリオフィレン、αファルネセン

アントシアニン:ピペラニン

フラボノイド:アピゲニン、ルテオリン

脂肪酸(αリノレン酸)

その他:カフェ酸、ロスマリン酸

 

郁美先生が摘み取って煮出し染めてくださった蓬のストール🌿

ヨモギ

Artemisia princeps (キク科)

生薬(ガイヨウ)

成分 タンニン(ジカフェオイルキナ酸、クロロゲン酸)精油(1,8シネオール、ツヨン)、ビタミン、ミネラル、クロロフィル

作用 収れん止血、鎮痛

よもぎは世界中で使われている多年草植物で日本全国に自生。繁殖力が強く名医別録の中品に収載。特に浄化作用があると言われ、邪気を払う魔除けの目的で多くの民族に使われてきた。北海道のアイヌ民族では聖なる神を宿す植物としてカムイノヤ(神の揉み草)と呼び、悪夢を見た時のお清めに葉や茎で身を叩いたり、疫病を追い払う為に蓬人形を作った。沖縄ではフーチバーと呼ばれ食材として重宝。カルシウムなどのミネラルやビタミンが豊富に含まれ、身体を温める作用やクロロフィルの抗菌作用、インターフェロン増強や滋養に優れる。生薬としては、「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、健胃、下痢止めの漢方薬としても飲まれる。浴剤として冷えや腰痛、湿疹に。艾葉を細かく砕いてできた繊毛や毛を纏めたものが灸に使うもぐさである。

 

○我が家で育てているのは河上さんのところのエキナセアパープレア

エキナセア属の中でもメディカルハーブとして用いられるのはアングスティフォリア、パリダ、パープレアの3種に限られます。エキナセアは北米の先住民が最も大切にしたハーブで風邪や伝染病の治療に用いられました。その後エキナセアは19世紀末にヨーロッパに紹介され栽培が開始されました。また米国ではエクレクティック派(折衷主義)の医師によって積極的に用いられ戦後はドイツを中心にエキナセアの科学的研究が進められ免疫賦活作用や抗ウイルス作用などの有効性や安全性が確認されました。一例をあげるとエキナセアの多糖体はマクロファージの活動を活発にし、インターフェロンの産出を促進することが報告されています。現在では風邪やインフルエンザ、ヘルペス、カンジダ症、膀胱炎などの感染症に単独で、または医薬品の補助療法として用いられ、また治りにくい傷には外用で用いられます。使用部位ははじめ根でしたが現在では地上部も用いられ、剤型も生の圧搾液やカプセル剤、チンキ剤、注射剤などさまざま製剤が用意されています。

○セントジョンズワートSt. John’s wort

毎年6月24日の聖ヨハネの日(St. John’s Day)に収穫すると最も治癒力が強いと言われるセントジョンズワートは古代ギリシアの時代から傷の手当てや利尿、月経困難などに用いられてきました。近年になって悲嘆や絶望、恐れなどの感情や抑うつに対する効果が確認され大きな関心を集めています。暗い心に明るさを取り戻すことから「サンシャイン・サプリメント」と呼ばれ、実際に季節性感情障害(SAD)にも用いられています。セントジョンズワートの抗うつのメカニズムは当初モノアミン酸化酵素(MAO)阻害とされていましたが、セロトニン再取り込み阻害とする説など諸説が検討されており作用の中心となる成分もヒペリシン説やハイパーフォリン説その他の説が報告されています。セントジョンズワートの黄色い花を植物油に浸出せしめ、ヒペリシンを含む赤色色素を溶出させたセントジョンズワート油は外傷や火傷に外用したり、アロマテラピーの基剤として用いられ、他に外用のチンキ剤は消毒を兼ねて消炎、鎮痛の目的で用いられます。

○ヤローYarrow 写真加筆予定
ヤローの学名のアキレアはギリシア神話で戦いで受けた傷をこのハーブで癒したとされるアキレスに由来します。北米の先住民のチェロキー族はヤローの浸剤や煎剤を風邪や胃腸の症状に用いた歴史が残されています。このハーブを特徴づける成分はアズレン前駆物質を含む精油と苦味質、それにアピゲニンなどのフラボノイド類と言えるでしょう。ドイツのコミッションEでは鎮痙、利胆、収れん、抗菌作用を、英国ハーブ薬局方では発汗、消炎、止血、通経作用が記載されており、消炎、鎮痙作用は主にフラボノイド類によるものと考えられます。コミッションEでは内用で胃・腸・胆系の機能障害による食欲不振や消化不良に対するトニックとして、また外用では生理痛など心身相関的な骨盤周囲の痙れんや自律神経系の緊張状態に坐浴(腰湯)での適用を認めています。一方、英国ハーブ薬局方では適応症として内用では風邪や胃腸の不調に、また外用ではヤローの消炎作用と抗菌作用を生かして治りにくい傷や皮膚の炎症への局所的な使用をあげています。

○タイム

タイムは数あるハーブの中でも最も抗菌力の強いハーブであることから「勇気の象徴」とされ、「タイムの香りのする人」と言われるのは男性にとっての最大の誉め言葉とされていました。また、タイムに含まれるアピゲニンやチモニンなどのフラボノイド類やサポニンは、鎮痙作用や鎮咳・去痰作用を発揮します。17世紀英国のハーバリストのニコラス・カルペッパーはタイムの浸剤が百日咳や胃の痛みに有用であると報告しています。このようにタイムは気管支炎や上気道カタル、喘息や百日咳などの呼吸器系疾患や食あたりや吐き気、消化不良による口臭などの消化器系疾患に用いられます。なお、タイムの強力な抗菌力はチモールやカルバクロールなどのフェノール系の精油成分によりますが、これらの成分は肝毒性が指摘されており、精油単独での使用には注意が必要です。しかし、ハーブとして用いる場合は安心して使用でき、一例としてドイツでは小児科の呼吸器系疾患にタイムのハーブティーが処方されています。

ティートリー(河上さんのところのティートリー 2021年チンキ使用)

ティートリーはオーストラリアの先住民のアボリジニの人々がハーブティーとして飲用したことから名づけられましたが、現在ではもっぱら葉を蒸留して得た精油を外用で用います。1920年にオーストラリアの研究者がティートリーの精油の防腐効果が石灰酸の13倍もあることを報告しました。その後の研究で精油の抗菌作用や抗真菌作用が確認され、さらにティートリーの精油を外用した際には周囲の組織に侵襲を与えないことがわかりました。そのため歯科医はコップ一杯の水に精油1滴を希釈したものを歯肉や口腔粘膜の炎症に、医師はカンジダ症や水虫(白癬)に用い満足する結果を得ました。抗菌スペクトルが広くかつ非侵襲的であることからティートリーの精油は米国をはじめ世界各国に急速に広まることになり、現在ではニューサウスウェールズ州でプランテーションが行われています。なお最近の研究ではティートリーの精油が抗生物質の耐性菌に対しても強い活性を示したことが報告されています。

ティートリー(tea tree) 各論

オーストラリア原産

フトモモ科メラレウカ属植物

学名

Melaleuca alternifolia(Maiden & Betche)Cheel

カナ表記

ティーツリー

ティートゥリー

 

オーストラリア先住民のバンジャラン族は、ティートリーの軟らかい樹皮を、揺りかごや食料運搬などに使うクーラモンと呼ばれる伝統的な木の器や、寝具、カヌーの修理、屋根、雨具、食品のラッピング、包帯などに用いたほか、古くから、咳や風邪の治療に熱した葉の蒸気を吸い込んだり、葉を噛んで頭痛を緩和したり、傷や皮膚感染症治療に葉を湿布して用いたり、葉を粉砕して泥と混ぜて防腐、抗菌に利用した。近年になって精油の効果が注目されるようになったのは1920年代に A.R.ペンフォールドによって精油のもつ高い防腐効果などが発表されてから。第二次世界大戦中は軍の救急箱に不可欠となり、その後抗生物質などの普及で一線を退いたものの1960年以降のハーブブームで再び脚光を浴びるようになった。さらにティートリーの精油を外用した際には周囲の組織に侵襲を与えないことが分かった。現在では精油による、炎症性サイトカイン産生抑制などの免疫システム正常化作用や、口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスなどに対する抗ウイルス作用、抗炎症作用、抗微生物作用、殺菌作用、原虫類に対する作用、殺ダニ作用、貯穀害虫のヒラタコクヌストモドキ(平擬穀盗)などに対する殺虫作用などのほか、メラノーマやカンジダ症、皮膚感染症、菌類による皮下組織感染症、ふけ症などの治療効果についても研究・報告される。

 
 

吸入によって鎮咳、去痰、喉の感染症源や痛みの除去、鼻づまり緩和、鎮静などに用いられるほか、ニキビや水虫、虫さされ、かぶれ、火傷、創傷などの皮膚疾患、関節痛や捻挫などの鎮痛、抗炎症、マウスウォッシュで口内炎、口臭、歯周病対策などに外用される。さらにはコンパニオンアニマルの皮膚疾患にも用いられる。

そのほか、化粧品や石けん、シャンプー、洗剤、香水などの香料原料として商業利用されているほか、家庭においても除菌、消毒、消臭、防虫、植物の病害虫管理など、安心安全な天然物質として幅広く用いられる。

最近の研究ではティートリーの精油が抗生物質の耐性菌に対しても強い活性を示したことが報告される。

花は白〜乳白色で、ふわふわした羽毛のような感じは、合着した花糸からなる長い5本の雄蕊に、短い花糸を無数に着生することによる。この花が各節の葉腋に着生し、8〜24個集まって1つの穂状花序を形成する。

葉腋に小さい花がたくさん着き穂状花序を形成。羽毛のように見えているのは雄蕊で、一つの花に5本の長い花糸があり、そこから短い花糸が無数に枝分かれして着生している。日本では6月頃に開花。

 

植物が傷つくと油室が壊れて精油が揮発。虫などの動物に噛まれた時に敵を撃退したり、傷口から菌類やウイルスなどの微生物の侵入を防いだりする役割があるものと考えられる。

重要な精油成分はテルピネン -4- オールで、ISO4730(2017)規格では、ティートリーオイルには35〜48%含有することになっている。そのほかテルピノレン、γ-テルピネン、p-シメン、β- ピネン、α – ピネンなどを含有する。精油成分としてテルピネン -4- オールを主成分とするもの以外に、1、8- シネオールやテルピノレンをそれぞれ主成分とするケモタイプや1、8-シネオールを主成分としてそのほかの成分組成の異なるケモタイプなどが明らかになっている。

参考資料
日本メディカルハーブ協会  木村正典理事コラム
日本メディカルハーブ協会オンラインアカデミー 林真一郎理事長「メディカルハーブ における精油の役割と最新情報2021」
グリーンフラスコデータベース
生活の木 無料配布冊子

○ペパーミント

さわやかなメントールの香りは中枢神経を刺激して眠けを吹き飛ばし、脳の働きを活性化。またペパーミントティーは古くから食べすぎ、飲みすぎ、食欲不振、胃痛などに用いられてきた。科学的研究によるとペパーミントの精油は平滑筋に直接的に作用し、カルシウムイオンの調整を行って局所に鎮痙作用を発揮することが報告される。このため鼓腸や過敏性腸症候群(IBS)にも適用される。また精油には大腸菌や黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用も確認されており、消化不良や吐き気にも用いらる。ペパーミントティーは胃腸だけでなく肝臓や胆のうの働きも促し、また清涼感にあふれる風味を利用してブレンドの素材としても多用される、ドイツでは小児科で胃の不調にペパーミント67%、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)33%の割合のブレンドティーが処方される。なお精油はリウマチや筋肉痛に外用で用いられ、緊張型の頭痛にエタノールのチンキ剤を外用で用いる例もある。

○スペアミント

 

わが国ではスペアミントよりもペパーミントの方がよく知られていますが、ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交雑種であり、欧米ではスペアミントが最もポピュラーな香りとしてガムなどに用いられています。外観はスペアという言葉が槍を示すように、ペパーミントの葉に比べてしわがあり、先がとがっているのが特徴です。スペアミントは成長すると1メートル弱ほどの高さまで伸び、うす紫色の花を咲かせます。スペアミントは古代ギリシアの時代から香料として用いられ、ローマ人によってイギリスにもたらされると中世には口腔衛生剤として活用され、それが現代にまで続いています。ペパーミントのさわやかな香りは精油成分のl-メントールやメントンによるものですが、スペアミントの精油には l-メントールは全く含まれず、そのかわりに l-カルボンが多量に含まれています。したがって、両者の香調は全く異なりますが、植物療法では両者とも消化器系の不調や脳機能の低下などに用いられます。

○セージ

セージは古代ギリシアの時代からメディカルハーブとして用いられてきました。1世紀にはギリシアの医師、ディオスコリデスがセージの煎剤で傷の出血が止まり潰瘍が治癒した例を報告しています。セージはローズマリー(Rosmarinus officinalis)に次ぐ抗酸化力を持ち記憶力や感覚を向上する目的でも用いられてきました。メディカルハーブとしてのセージの特徴はカテキン型の縮合タンニンであるサルビアタンニンが収れん作用を発揮することにあり、月経過多や多汗、それに母乳の分泌を止める目的で用いられます。またセージはツヨン(Thujone)を含む精油とサルビアタンニンによる強力な抗菌作用や抗真菌作用を持ち、さらに収れん作用と合いまって歯肉炎や口内炎などの口腔粘膜の炎症や風邪によるのどの腫れや痛みにハーブティーやガーグル・マウスウォッシュとして用いられます。更年期の女性にもホットフラッシュや寝汗の緩和の目的で、また高齢者に全体的なトニック効果や失禁の防止などの目的で用いられます。

○ウスベニアオイ
濃い青紫色の5枚の花弁が特徴のウスベニアオイはマシュマロウ(ウスベニタチアオイ)と並んで粘液を豊富に含むハーブとして知られています。そのため昔から風邪によるのどの腫れや痛み、胃炎、膀胱炎、尿道炎などに粘膜を守る目的で用いられてきました。また外傷や皮膚炎などにも湿布剤、ローション剤、パック剤などの剤型で用いられています。ウスベニアオイのハーブティーが有名な理由はそうした効能・効果とは別に「青紫色のお茶」が楽しめるという点にもあるようです。この青紫の色はウスベニアオイの有効成分であるアントシアニジンによるものですが、この青紫色のハーブティーにレモンを浮かべると一瞬で色がピンクに変化するのが楽しめます。これはレモン汁によって液性が酸性になったためで、反対に重曹などを加えてアルカリ性にすると明るい水色に変化します。欧米では混合茶剤に外観上のアクセントをつける目的でもよく用いられています。

○オリーブ
オリーブは地中海沿岸地方産の常緑小高木で、紀元前3000年にはすでにシリアで栽培されていたとされています。近年では南米やオーストラリア、インドなどで栽培され、わが国では小豆島の特産となっています。オリーブの葉は内服で血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線の予防などに軟膏剤やパップ剤の形で外用されてきました。19世紀に入るとオリーブの葉に0.3%程度含まれる苦味成分のオレユーロペン(oleuropein)に強力な抗菌・抗ウイルス作用があることが発見され、「自然の抗生物質」としてインフルエンザやヘルペスなどに用いられるようになりました。オリーブの果実を低温で圧搾したオリーブオイル油の脂肪酸組成はその60~80%を単価(一価)不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めるため加熱料理でも酸化に強く、生活習慣病予防のための植物油として知られています。なおオリーブ油はわが国では日本薬局方に収載されていて、局所の保護。軟膏剤・硬膏剤(貼布剤)・リニメント剤などの製剤用基材とされています。

○ゴツゴラ
ゴツコラは熱帯アジア原産のハーブですがハワイ周辺の熱帯などでも生育しています。ゴツコラはアーユルヴェーダ(インド伝承医学)でたいへん重要視されており、脳、神経系の若返りのハーブとして用いられます。またタイやインドネシアなどのアジアの伝統医学でも知能を向上させ、記憶力を高め長寿をもたらす脳の栄養源としてハーブティーで、または粉末剤をミルクに混ぜるなどして服用されています。こうしたゴツコラの働きのしくみは完全には明らかにされていませんが、トリテルペン系サポニンのアジアティコシドやアルカロイド、それに苦味質などが関与していると考えられます。またゴツコラは過剰なストレスに対する適応力を向上させ、心身に抵抗力をもたらすと共におだやかな抗うつ作用も指摘されています。さらに皮膚のただれや潰瘍など皮膚組織の損傷を修復し、治りにくい傷の治癒を早めるなどの報告もあり、今後は痴呆やアルツハイマー病への応用が期待されています。

○ジャーマンカモミール

世界中で最も親しまれているハーブティーといえば何といってもジャーマンカモミールティーでしょう。イギリスの童話「ピーターラビット」のお話では、興奮して疲れた様子のピーターに母親ウサギが一杯のカモミールティーを作ってベットに運ぶ場面が描かれています。ジャーマンカモミールは胸やけ、胃炎、疝痛、生理痛、冷え症、不眠など幅広い薬効を示すため、どこの国でも「緑の薬箱」の定番ハーブになっています。主要成分としては消炎成分のカマズレンやα-ビサボロール、蒸留の際にカマズレンに変化するセスキテルペンラクトンのマトリシン、強力な鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニンなどが知られています。わが国にも江戸時代にオランダやポルトガルから渡り、日本薬局方にも第7改正(1962年)まで収載されていました。なお、ジャーマンカモミールでアレルギーを起こすケースもありますが、一方では「本物の」ジャーマンカモミールではなく、近縁種を用いるために起こるといった指摘もされています。

○ラベンダー

地中海沿岸に自生するシソ科の半低木。語源はラテン語のラワーレ(洗う)に由来し、古代ギリシアの時代から怒りや執着を鎮め、心身の浄化に用いられてきた。その後中世にはビンゲンのヒルデガルトによってヨーロッパ全土に広められたとされる。現在でもドイツでは不安や就眠障害に茶剤として、また神経疲労や神経性胃炎などの自律神経失調症状にはクナイプ浴で、さらに神経痛にはスピリッツ剤を塗布して用いられる。アロマテラピーで用いられるラベンダーの精油は花を蒸留して得られ、酢酸リナリルを中心とするエステルとリナロールなどのモノテルペンアルコールから成り、鎮静・鎮痙作用や抗菌・抗真菌作用を発揮。この鎮静・鎮痙作用のメカニズムは大脳辺縁系を介しての自律神経系への芳香効果と平滑筋に対する神経伝達物質の関与による直接的な効果の複合効果と考えられ、精油はリラックスを目的としたオイルマッサージに繁用される。

○ホーリーバジル(別名トゥルシー)

バジルの一種でシソ科メボウキ属の植物。インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」において、様々な効能をもつ万能薬として5千年以上にわたり使用されている。 また、ホーリーバジルはインドの言葉で「比類なきもの」を意味し、聖なる植物として人々に崇められ、あらゆる病気と災いを寄せ付けないといわれる。 様々な薬効を持つホーリーバジルは、特に呼吸器系疾患や風邪などの感染症に効果があるといわれている。 身体の免疫機能を高め、強力なデトックス作用があることでも知られておりますので、体質改善や健康維持にも活躍してくれるでしょう。

 
 
 

ハーバルハウス河上さんのところで芳香蒸留水とお茶を体験してからその香りの素晴らしさに魅了され、我が家でも育て始めました。昨年は自分で購入しましたが種類が色々あるようで今年は河上さんのところの苗を育てる予定。

トゥルシーの品種の違いについてはこちらの記事が参考になります

https://www.ayurvedalife.jp/ayurveda_herb_001.aspx

以下、河上さんからいただいた資料です。

死神を寄せ付けない植物として家を守る効果があるとされることから、今でもヒンドゥー教の寺院の回りにはたくさんのホーリーバジルが植えられているとか。

花言葉は『神聖』『祝福』『好意』

○マルベリー

マルベリーの学名のMorusはケルト語の「黒」に由来し、完熟した紫黒色の実は昔から世界各地で生食され、ジャムや果実酒の原料として用いられてきました。またマルベリーは年に3~4回、多いときには6回も収穫が可能なほど生命力に富み、カイコが食する唯一の植物として養蚕による絹の生産を支えてきました。鎌倉時代には栄西禅師が「喫茶養生記」で桑の葉を取り上げ、飲水病(現在の糖尿病)に飲用を勧めています。桑の根皮は桑白皮として局方に収載され、去痰や降圧に用いられます。桑の葉に含まれているDNJ(デオキシノジリマイシン)は二糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害し、食後の血糖の上昇を抑制するため糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防に活用されています。なお、小腸で吸収を抑制され大腸に運ばれた糖質は腸内細菌によって分解され、乳酸や酢酸などの有機酸を生成するため腸内環境を改善して整腸作用をもたらします。

○月桃

亜熱帯性のショウガ科の多年草で沖縄ではサンニンと呼ばれ、高さ3mにまで育つ。初夏には肉質で唇状の白い花を咲かせ、秋には赤い実をつける。花弁の端はピンク色でその形が小さな貝殻を思わせることからハワイではシェル・ジンジャーと呼ばれる。沖縄では旧暦の12月8日をムーチー(餅)の日と言い、カーサームーチー(月桃の葉で包んだ餅)を食べる慣わしがある。これは葉に含まれる精油の抗菌・防腐作用を利用して食品の保存に役立てる生活の知恵と言える。月桃の精油は100kgの葉を蒸留してわずか30mlしか採れない貴重なもの。葉から精油を採る以外にも茎の繊維は壁紙などに加工され、種子は煎じて家庭薬にするなど月桃は無駄の無いエコ・プランツと言える。精油の放つ南の国の郷愁を誘う甘くスパイシーな香りは時間の経過と共に香調が変化し、ストレスによってブロックされた心と体をやさしく解き放って、落ち着きと安らぎを回復してくれる。

以下、研究論文解説講義でお世話になった村上志緒先生は月桃について長年研究。月桃の花は品種によってつき方が違うと。また植物学の観点から見ても学名が違い、それぞれに効果効能が見られるため月桃について記載される内容ひとつを見るのではなく自分でよく調べること。そしてデーターのみで判断するのではなく、何故この植物が生息しているのか私たち人間とどう向き合い付き合い受け止めていくのかを深く考察していきましょうとのこと。

日本ではシマゲットウとダイトウゲットウが著名。これら2種は同属で交雑しやすい特徴。抗不安作用や賦活作用に優れ、マウスに月桃の香りを吸入させ実験用に作った高架式の十字型迷路(壁のある部分とない部分が混在している)の中での行動を観察した。マウスは壁伝いに行動する習性があり月桃の香りを十分に吸入したマウスは壁のない平均台のような迷路を悠然と行動しその場所での滞在時間が増加した。壁がないと安心できない習性のマウスに対し抗不安作用をもつことが見られたという実験。月桃は更年期外来などでも取り入れられ、またハーブティー、その他スキンケアにも活用できる。

総説:ハナソウカと月桃 ─分類から精油、DNAまで─

BRIC Inc. 代表 / 元高知県立牧野植物園研究員

船越 英伸

1.ハナソウカとは

近年、日本でもアロマセラピーの普及とともに、欧米のハーブではなく、在来の「和の香り」が脚光を浴びつつある。その中で特に注目されているのがショウガ科の月桃であり、国内ではシマゲットウ(図1,Alpinia zerumbe(t Pers.)B.L.Burtt&R.M.Sm.var.zerumbet)とハナソウカ(図2)

https://www.medicalherb.or.jp/archives/7615

以下参考資料

https://tubokusa.com/index.php?月桃

○ダンディライオンDandelion
ダンディライオンは繁殖力が強いため世界各地で野生または栽培されており、歴史的にも各地の伝統医学で自然薬(ナチュラルメディスン)として活用されています。インドのアーユルヴェーダやアラビアのユナニ医学では肝臓や胆のうの不調、リウマチなどの体質改善に用いられており、北米の先住民のイロコイ族は腎臓病や水腫それに皮膚病に用いてきました。わが国でもダンディライオンの根は生薬として苦味健胃剤や、利胆(胆汁分泌の促進)、緩下(おだやかな下剤)、催乳(母乳分泌の促進)の目的で用いられてきた歴史があります。ダンディライオンの根を軽くローストして淹れたハーブティーは「ノンカフェインのヘルシーコーヒー」としてタンポポコーヒーの名で親しまれ、自然食レストランの定番メニューになっています。なお、メディカルハーブとしてダンディライオンの葉部を使用することがありますが、葉部はカリウムを豊富に含み(乾燥した葉の4%程度)そのため利尿を目的に用いられます。

○ネトル 日常使いのハーブ
ヘモグロビンに構造が類似したクロロフィルを豊富に含むネトルは古くから浄血と造血の目的で用いられてきた歴史をもちます。浄血の目的ではアトピーや花粉症、リウマチなどのアレルギー疾患に用いられ、ドイツなどでは春先のアレルギーやニキビ、蕁麻疹の予防に春季療法としてハーブティーや圧搾液それにホメオパシー製剤などで内用されます。またフラボノイド類やカリウム、ケイ素を豊富に含み、体内の老廃物や尿酸を排泄する利尿作用が強く、痛風や尿砂、それに尿道炎などの泌尿器系の感染症に茶剤として用いられます。さらに鉄分やビタミンC、葉酸などを含み、造血の目的で貧血に用いられ、妊婦や授乳婦にも勧められます。止血や組織の修復の目的で鼻血や痔疾、皮膚の炎症にパウダー剤(粉末剤)や湿布で用いられたり、育毛の目的でローズマリー(Rosmarinus officinalis)と併用されることもあります。ネトルの根は多糖類やフィトステロールを含み、良性の前立腺肥大の排尿痛や頻尿、残尿感などの症状の緩和に用いられます。

ここからは鉄の補充について。

激しいトレーニングを行うアスリートは発汗などによる鉄の喪失が激しく、また筋肉が作られる際に鉄が消耗されるなどで鉄の消費が多くなり食事からの鉄分摂取とバランスが取れなくなることで鉄欠乏性貧血が起こると考えられている。赤血球は酸素を運んでいるため有酸素運動を行う長距離走ランナーでは、以前なら問題のなかったトレーニングについていけなくなる、貧血でタイムが悪化するなどの症状が出やすい一方、球技系の普段のトレーニングがきつい種目では症状が出にくいとも言われる。以前のようなパフォーマンスが出ない、懸命にトレーニングしても記録が横ばいになるなどの症状があれば血液検査を行うことが勧められる。

アスリートに多い鉄欠乏性貧血は、血清鉄(Fe、一般に「鉄」と呼ばれている)が低い、総鉄結合能(TIBC)が上昇する、フェリチンが下がることが特徴である。貧血の主な症状としては、微熱、すぐに疲れる、倦怠感がある、皮膚や粘膜が蒼白になる、動悸や息切れ、頭痛、めまい、耳鳴り、食欲不振や無月経など。「なんとなく調子が悪い」「記録が伸びない」「練習ができない」「バテやすい」などの持久力低下症状も貧血を疑うきっかけとなる。

診断はヘモグロビン(赤血球に含まれる鉄を含んだタンパク質。酸素の運搬に重要な役割を果たす)値のほかに、フェリチン値(身体の中に貯蔵されている鉄を反映する数値)、血清鉄の数値を組み合わせて行う。女性アスリートの貧血では圧倒的に鉄欠乏性貧血が多いが、婦人科疾患が原因になっているケースもある。貧血は予防することが重要。日常の食事で鉄を意識して摂取していく。

脂肪が少なく肉質の多い牛もも肉は、鉄の吸収率を上げるタンパク質も豊富に含まれており、ここに柑橘のビタミンC、クエン酸をプラスすることで鉄を効率よく補給することを目指す。

鉄は肉や魚などの「ヘム鉄」と、穀物や野菜、豆腐などの植物性食品、鶏卵に含まれる「非ヘム鉄」の2つに分けられる。ヘム鉄は小腸で優先的に吸収されるため非ヘム鉄に比べ体内での吸収率が高いのが特徴。より効率的に「鉄」を摂取するには、ヘム鉄を多く含む食材を意識。しかし菜の花などの非ヘム鉄や豊富な葉緑素(良い赤血球をつくるには良質の葉緑素=クロロフィル摂取が必要)をとりいれながら、吸収率を高める他の栄養素もしっかりと補充する。

 

https://www.drug-net.jp/hemoglobin.html

以下取材記事抜粋

◆プロフィール

田澤 賢次(たざわ けんじ)

<略歴>

1940年、青森県に生誕。新潟大学医学部医学科卒。新潟大学大学院医学研究科を修了後、新潟大学医学部付属病院第一外科学講座助手、新潟大学医学付属病院看護学校講師を務める。1986年、富山医科薬科大学医学部外科学第二講座助教授。1989年米国へ文部省在外研究員として留学(クリーブランドクリニック財団病院大腸科)。1995年、富山医科薬科大学医学部成人看護学科(外科系)教授で現在に至る。2000年4月、富山医科薬科大学評議員。日本癌学会評議員、日本消化器外科学会評議員、日本ヒト細胞学会理事、日本バイオテラピイ学会理事、アメリカ癌学会会員、日本体育協会公認スポーツドクター、日本オリンピック協会強化スタッフトレーニングドクター、など。主な研究領域は、皮膚保護剤における薬理作用と皮膚との関連、大腸癌発生予防のメカニズム、大腸癌手術後の肝転換発生と予防の研究、活性酸素とその役割、ストーマリハビリテーションなど。著書に、バイオメディカルシリーズ「胃癌」、がんを治す知恵、ストーマ・ケアー—基礎と臨床—、創傷治療メカニズムと自然治療、癌転移の診断と治療、その他多数。

https://www.jafra.gr.jp/tazawa.html

【それから、これは栄養学的に大事なことですが、ヘモグロビンといった呼吸酵素がありますね。植物は呼吸酵素としてクロロフィルを使っています。魚もヘモグロビンを使っていますが、構造式は植物も動物も全く同じです。進化発展の過程の中で生命を維持する呼吸酵素は全く一緒なんですね。ヘモグロビンと葉緑素の構造式はポルフェリン核が4つ付いています。クロロフィルは真ん中にマグネシウムが付いています。ヘモグロビンというのは鉄がついています。要するに、鉄を使うことによって陸上に上がってきたわけです。貝類は鉄ではなく銅とか亜鉛を使っています。環境によってそういうふうになっていったわけです。ですが、海から陸に上がってきた藻はクロロフィルですからマグネシウムを使っています。これは光に反応するからです。光に反応してエネルギーが蓄えられます。そういうところをみると、生命というのは植物も人間も基本的なところではかなり似かよったものを使っているということです。そんなに差はありません。それから、野菜を食べると、腸管に野菜の葉緑素が入ってきます。その葉緑素からマグネシウムがはずれます。そして粘膜のところにイオン化した鉄があれば肝臓でヘモグロビンにくっつきます。それで、一般に内科医は貧血を治療する際、鉄剤を与えます。ですが、鉄剤だけを投与して終わる先生というのは根本的な治療をしていないといえます。鉄剤を与えることで貧血が治ると思っています。生命の誕生の際のポルフェリン核について完全に忘れています。人間にポルフェリン核は本来作れません。葉緑素から摂るしかありません。ですから、ポルフェリン核を作るためには野菜を食べなければだめということです。特に色のついている構造の核は呼吸酵素を伴って、その中に金属を持っています。マグネシウムとか銅とかついている物質は、SODと同様、抗酸化作用の塊のようなものです。ですから、内科の先生でりっぱな先生というのはヘモグロビンと葉緑素の関係も知っていて、貧血を治すには野菜も食べなさいというはずです。】

栄養の繋ぎは以下研究を参考に。

2018年8月20日 公立大学法人兵庫県立大学 国立研究開発法人理化学研究所 国立大学法人島根大学 メリーランド大学 ブリティッシュコロンビア大学

http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2018/180820/

(この研究の社会的意義と今後の展望 鉄欠乏性貧血は、発展途上国における食料不足を原因とするだけでなく先進国においても過度の減量などにより発症頻度が高く、世界的な栄養問題として早急な予防対策が望まれる。本研究でビタミンCやクエン酸などが鉄イオンの吸収に必須の反応を促進する仕組みを原子レベルで解明したことは、鉄分の効率的な摂取方法や鉄代謝異常による疾病への理解につながり、世界人口の約30%以上(20億人以上)を苦しめる鉄欠乏性貧血の予防や治療の端緒を拓くと考えている)

調理の際に南部鉄びんや鉄鍋などを使用すると比較的手軽に鉄がとれる。トマトや酢を使った酸性の料理や煮込み料理をすると鉄の溶解率がアップする。購入するときは内側に塗装・ホーロー加工されていないものを選ぶと良い。

ヘモグロビンに構造が類似したクロロフィルを豊富に含み天然のマルチビタミンと呼ばれるネトルは古くから浄血と造血の目的で用いられてきた歴史を持つ。浄血の目的ではアトピーや花粉症、リウマチなどのアレルギー疾患に用いられドイツなどでは春先のアレルギーやニキビ、蕁麻疹の予防に春季療法としてハーブティーや圧搾液それにホメオパシー製剤などで内用される。またフラボノイド類やカリウム、ケイ素を豊富に含み、体内の老廃物や尿酸を排泄する利尿作用が強く、痛風や尿砂、それに尿道炎などの泌尿器系の感染症に茶剤として用いられる。さらに鉄分やビタミンC、葉酸などを含み、造血の目的で貧血に用いられ、妊婦や授乳婦にも。止血や組織の修復の目的で鼻血や痔疾、皮膚の炎症にパウダー剤(粉末剤)や湿布で用いられたり、育毛の目的でローズマリー(Rosmarinus officinalis)と併用されることもある。ネトルの根は多糖類やフィトステロールを含み、良性の前立腺肥大の排尿痛や頻尿、残尿感などの症状の緩和に用いられる。

プロのアスリートでも「シーズン中に骨折を経験している選手では、血中ビタミンD濃度が低い傾向がある」という研究がある。(米国のプロフットボール( NFL)選手 80名を対象に調べた研究。平均年齢は 26・ 5歳。黒人選手が 67名。平均ビタミン Dレベルは 27・ 4 ng/ mlだが、白人選手の平均値が 37・ 4 ng/ mlであるのに対して、黒人選手の平均は 25・ 6 ng/ mlと低い傾向にあった。「ビタミン Dと肌の色の関係」が影響している。運動能力とビタミン Dとの関係については、他にもいくつかの報告がある。その一つに、血中ビタミンD濃度が低いアスリートでは鉄欠乏貧血が高頻度で起きていることも報告。この研究ではトッププロ女性アスリート 219名を対象として血液検査を行い、ビタミン Dと鉄について調べている。その結果、約 54%の対象者にビタミン D欠乏が見られたこと、および約 23%の対象者に鉄欠乏が見られたことが判明。さらに鉄欠乏がある対象者では約 3倍の頻度でビタミンD欠乏が起きていること、一方でビタミン D欠乏がある対象者では、約 2・ 7倍の頻度で鉄欠乏が見られたことも分かった。仮説ですが、ビタミン Dが鉄の吸収や代謝に大きく関わっていることが考えられる。つまりビタミンDを増やすと鉄が吸収されやすくなり、鉄の貯蔵量が増えるというもの。逆に鉄が不足・欠乏すれば、貧血が起こり、当然、運動パフォーマンスにも影響。現在、特に若い女性のビタミンD不足、ならびに鉄不足はかなり蔓延していると言っても過言ではない。どちらの栄養素も元気に活躍するためには不可欠である。

以下からは

ネトルの植物学と栽培 日本メディカル協会理事 木村正典 人とのかかわりの歴史より抜粋

https://www.medicalherb.or.jp/archives/178554

【ネトルと人との関わりは相当古く、 B.C.800年頃の青銅器時代の遺跡からネトルの織物が発見されている。

ヒポクラテス(B.C.460年頃-377年)と弟子達は、種子や茎葉搾汁液を、有毒植物(ドクニンジン、ヒヨスなど)・有毒動物(蛇、サソリなど)・菌類・水銀などの解毒、痛風・関節痛などの鎮痛、発毛など、61もの治療に用いました。アレキサンドリア産のローマンネトルは最も効果があるとされ、ローマ兵が刺毛の痛みで血行をよくして暖をとったり、リウマチ治療に用いたりするために持参したともいわれている。

ディオスコリデス(40年頃-90年頃)は『Materia Medica』に、ローマンネトルやドワーフネトルとともに、犬の咬傷、腫瘍、潰瘍、脱臼、鼻血、月経促進、肋膜炎、肺炎など 多くの症状に用いると記している。

ガレノス(129年頃-200年頃)もまた葉を、犬の咬傷・壊疽傷・腫れ・鼻血・肋膜炎・肺炎・喘息・白癬・口内炎の治療、利尿、下剤、月経緩和などに推奨した。

カルペパー(1616-54)は、葉や根を茹でた汁液を口内炎・扁桃腺・疥癬・傷・脱臼・痛風・関節痛・坐骨神経痛の治療、止血などに外用し、汁液に砂糖や蜂蜜を加えて気管支炎・肺炎・胸膜炎・百日咳・子宮疾患・結石の治療、鎮咳、通経、性欲増進、利尿、駆虫などに内服するとともに、種子にも同様な効果があるほか、有毒動物や有毒植物(ドクニンジン、ヒヨス、ベラドンナ、マンドレイクなど)の毒を中和するとしていて、白ワインで煮るとよいとしている。

アンデルセン(1805-75)の童話『白鳥の王子』には呪いを解くためにネトルの繊維で糸を紡ぐシーンがある。また、ナポレオン軍の制服や第一次世界大戦中のドイツ軍の制服などにネトルの繊維が使われていた。ネトルは、青銅器時代から重要な繊維原料でしたが、化学繊維の登場で一旦は利用されなくなったものの、近年になって再び注目されてきている。

20世紀に入るとイギリスではリウマチ痛によいとして、ネトルやダンディライオン、ショウガなどを発酵させて作るネトルビールが人気になりました。また、スコットランドでは「ネトルケイル(nettle kail)」と呼ばれる伝統スープがある。

近年になるとネトルに関する研究が急速に進み、ヒスタミンやアセチルコリンなどの発痛物質のほか、フラボノールやフラバノールなどのフラボノイド類、鉄、ビタミンC、葉酸、フェノール酸、クマリンなど様々なファイトケミカルの存在が明らかになり、造血、抗リウマチ、抗菌、抗感染、抗高血糖、抗炎症、抗酸化、抗前立腺活性、抗癌、免疫調節、アレルギー緩和などの生理活性を有することが報告されている。2020年だけでも、レクチンの一種のUDA(Urtica dioica agglutinin; ネトル凝集素) による抗コロナウイルス活性や抗白血病作用、フラボノイドによるエキノコックスの殺虫作用、セージを有機栽培する際に混植して土壌中の窒素量の指標とする研究など、多岐にわたった数多くの報告が見られます。また、卵黄が濃くなるなど、飼料としても注目されている。

このようにネトルに対する再評価が進んでいることから、現在では家庭でも、花粉症などのアレルギー緩和や鉄分補給などのセルフケアとして、ティーやスープ、粥、ペースト、ソース、ふりかけなどでの利用が普及しつつある。】

抜粋ここまで

学名:Helianthus tuberosus

他のイモ類とは構造が異なる。デンプンをほとんど含まず水溶性多糖類であるイヌリンを多量に含有する。イヌリンは難消化性で低カロリー、腸内細菌叢の改善、血糖値の上昇抑制等の機能性が明らかにされている。カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、マンガン、銅、亜鉛などのミネラルを含有。とくにカリウムがたっぷりと含まれる。

イヌリン

名前はキク科のイヌラ Inula heleniumの根から抽出されたことによる。イヌリンは果糖にブドウ糖が2.100以上も連なった構造をした水溶性食物繊維。イヌリンはヒトの消化酵素では分解されず大腸に届いて腸内細菌の栄養源に。その結果、ビフィズス菌などの有用菌が優勢となり腸内環境を改善。また、カルシウムなどのミネラルの腸管からの吸収を高めることが知られている。さらに腸内細菌による代謝の過程で短鎖脂肪酸が生成。最近の研究では酪酸などの短鎖脂肪酸は腸のバリア機能を向上させることでアレルギーや関節リウマチ、糖尿病などを招くリーキーガットシンドローム (腸粘膜浸漏症候群 )の改善にも役立つことが明らかになっている。イヌリンはたいへん有用なプレバイオティクス。全身の健康にさまざまな形で寄与。多様な健康機能は世界中で研究されておりその有効性はエビデンスによって裏付けられた確かなものである。

イヌリンの臨床研究

健常男性12名(イタリア人平均23.3歳)を対象にイヌリン9gを含有するシリアルを4週間摂取した結果、血清総コレステロールおよび中性脂肪が減少し腸内環境が改善。また便秘症の高齢女性35名(ドイツ人平均76.4歳対象群17名)を対象とした二重盲検無作為化比較試験においてイヌリン1日20gを8日間摂取し、さらに1日40gを19日目まで摂取したところ腸内環境と便通が改善。

時間生物学を利用した機能性食品の開発(イヌリンの人試験)

https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9711/9711_tokushu_5.pdf

菊芋を粉末にした場合の摂取タイミングは朝食前摂取が特に有効か。1日の血糖値の変動。セカンドミール効果を持つ。(朝食の内容が昼食や夕食後の血糖値上昇に影響する現象)

こちらは余談となります。

#菊芋 のイヌリン繋がりで自身が所属している日本メディカルハーブ協会で学習したダンディライオンの含有成分を添付しておきます。

 

2003年に編集された ESCOP(植物療法欧州科学協同組合)モノグラフでは、ダンディライオンの主要成分として①オイデスマノリド型(eudesmanolid type)セスキテルペンラクトン化合物、②炭水化物(特にイヌリン)、③トリテルペン化合物(Taraxasterol)、④γ-ブチロラクトン配糖体(Taraxacoside)、⑤ミネラル (特にカリウムとカルシウム )などを記載しています。①はタラキサシンと命名されていた苦味質で Tetrahydroridentin Bと Taraxacolide glucosideなどです。②のイヌリンは春期は2%ほどですが秋期は40%にも達します。③の Taraxasterolは5環性トリテルペンアルコールです。④は p-ヒドロキシフェニル酢酸誘導体です。⑤のカリウムは1.8.2.6%も含有します。①③④の構造式を図1に示します。

この他にダンディライオンには .β-シトステロールやスティグマステロールなどのフィトステロールやカフェ酸などのフェノール酸などを含みます。

ダンディライオンの多様な成分は強肝・利胆(肝での胆汁分泌促進と胆での胆汁排出促進)・緩下・利尿といった作用により解毒のプロセスを促進。さらには腸管のバリア機能の向上と腸内環境の改善は体内への異物の侵入を防ぐと共に一度腸内に捨てた物質の再吸収(腸肝循環 )を防ぎます。こうした作用機序によりダンディライオンは消化不良(特に脂質)や便秘、アレルギーや関節リウマチ、肝障害や糖尿病予防に用いられます。

#日本メディカルハーブ協会

参考資料(日本メディカルハーブ協会理事長及び母校グリーンフラスコ代表、林真一郎先生執筆記事)

日々のこと(2019/04/12 21:21の日記から)

 

多糖類のイヌリンで注目の #菊芋。

器(池田優子さん)

@yuko_ikeda_pottery

産直市場で紫色を発見。初めて口にしました。ゴボウ(ゴボウにもイヌリン)と同じキク科。風味と食感を夫が大絶賛。 生で食べられると記されていました。一口ずつ一緒にかじって味を確認してから、煮物やスープに。

卵にはトマト。この日は相性の良いマジョラムとパルメザンチーズを削っています。廣川純さんのパイ皿で。

 

納豆は毎日バリエーションをつけています。この日はパセリとセリ。( 2枚目器 松元洋一先生)

タラの芽、こごみ、芽キャベツ、雪の下はニンニクでオイル煮に。

 

うるいは手作りのヨモギ酢につけてからひしおこうじに絡めました。

ワカメはしらすと柑橘で。柑橘は本日〆切の1本に、せとか、キヨミ、デコポンで試作した残りです。ここにお漬物を加えてごま油を少々。三つ葉と木の芽が良い仕事しています。(白の器 池田優子さん)

 

三つ葉はラ・コリーナの森さんからのおすそ分け。葉の大きさが分かりやすいように、上に1枚だけ添えてみました。三つ葉は葉が三つに分かれていることから「みつば」と呼ばれるようになったとか。

 

トマトにはひまわりの種、くこの実、かぼちゃの種やくるみ、そして、ルッコラの花と蕾。

 

そば米ともち麦は茹で上げてからスープに。あさりで出汁を。香りはサフランがベース。ローズヒップとハイビスカスを使って成分を抽出。仕上げにパセリをたっぷりかけました。下にさいの目のじゃがいもと紫菊芋が入っています。

 

切り干し大根は椎茸と昆布のうまみを使って出汁、ダンディライオンルートから抽出。昆布は取り出して刻み、鰹節で甘辛に仕上げました。サンショオール、サンショアミドが有効成分の山椒を。自家製のりんごの蜂蜜漬けが隠し味です。

 

南天、葉蘭、ローズマリー、八朔、アス飯書籍でコラボさせていただいたおばんざいつむぎ女将、滋野悦子さんのてっか味噌、あらめの全てが京都・消しゴムハンコ作家の石田正美さんからのお裾分け。いつも本当にありがとうございます🙇‍♀️

 

ご飯はトゥルシーと梅干しを入れて炊きました。

はつと肝のローズマリー生姜の甘辛炒めと鉄火味噌をご飯に混ぜ込んで。香りバランスが絶妙で美味。夫の食がとてもすすみました。廣川純さんの土鍋で炊いています。

 

ピクルスはローズヒップ、ハイビスカス、ルイボスをリンゴ酢、黒酢で抽出。トゥルシー、ディルシード、シナモン、フェンネルなども使いました。食材金時人参や黄色人参、エシャロット、ラディッシュなど。毎日美味しそうに夫が頬張ってくれています。アスパラの細め&固めとの相性が抜群。ピーマン、パプリカはわたとタネつき。

 

遠藤素子さんの器で。

2020/04/13の日記から

「功治さんの体調はどうですか!?」

と毎日聴かれます。

一言で分かりやすくお伝えするならば、めざましジャンケンの張り切り方が日毎に増し、勢い余って早出しジャンケンになってるくらいに、お陰様で頗る元気です✨😉

よく食べて、よく動いて、ぐっすり眠っております😴🛌

写真 1(写っているもののみ掲載)

 

春のたけのこ、タラの芽の鰹節醤油

にんにくとよもぎ、蕗の薹ご飯

ブロッコリースプラウトとルッコラ、クレソンの松の実ビネガーサラダ

藤原食品納豆の大葉卵がけ

トマトと牡蠣のセロリ煮込み

椎茸とワカメのお味噌汁

写真2

 

あおさと生わかめの香草、ラディッシュ添え

愛媛県産のフキを炊きました

北海道産行者ニンニクとトマトのカツオ和え

藤原食品納豆とキムチの卵がけ

クレソンお味噌汁

新じゃがのローズマリー蒸し

#菊芋、椎茸、人参のおから

レバーと茄子の金時草

よもぎご飯

知床の秋鮭

切り干し大根の梅じそ和え

試作で使ったせとか

緑茶とエルダーブレンド

○ハイビスカスHibiscus 昨年から栽培

フランスでカルカーデ(karkade)と呼ばれるハイビスカス(ロゼル草)の語源は古代エジプトの美の神ヒビスに由来すると言われています。現在ではエジプトやスーダンの他に中国などでも栽培されており、さわやかな酸味と鮮やかなルビー色のハイビスカスティーは世界中で女性の人気を博しています。ハイビスカスティーの名を一躍世に広めたのは東京オリンピックの際にマラソンの王者アベベ選手やドイツの選手団がハイビスカスティーを天然のスポーツドリンクとして試合中に飲み、見事に金メダルを獲得したことによります。その秘密は酸味のもとであるクエン酸やハイビスカス酸などの植物酸やミネラルが体内のエネルギー代謝と新陳代謝を高め、スポーツによる肉体疲労を回復させることにあります。天然のビタミンCを豊富に含むローズヒップとのブレンドは栄養補給や美容効果を高め、またハイビスカスの鋭い酸味をまろやかに変えて飲みやすくすることからも最適のブレンドと言えるでしょう。

○レモンバームLemon balm
レモンバームは古代ギリシア・ローマの時代から価値あるメディカルハーブとして重用されてきました。当時、レモンバームをワインに漬け込んで内用や外用で用いた記録が残っています。レモンバームは心身のデリケートの状態をおだやかに調整するところにその特徴があります。したがって神経系への適用としてはヒステリーやパニック、神経の緊張による不眠などに消化器系への適用としては神経性胃炎や神経性の食欲不振、胃腸の機能障害に用いられます。小児の嗜好にも合うので小児科領域でもこうした症状に内用や入浴剤などの方法で用います。レモンバームのもうひとつの特徴は、強い抗菌力を有し、実験室レベルではヘルペスウイルスへの効果も確認されていることで、ヨーロッパでは口唇ヘルペス用の製剤も使われています。レモンバームは作用の中心である精油の含有量がおよそ0.05%と極めて少ないため(ちなみにラベンダーでは1.5%)、ドライハーブを加工し、保存する際の品質管理がたいへん重要になります。

レモングラス Lemongrass
 

【学名】 Cyumbopogon citratus(西インドレモングラス)

Cyumbopogon flexuosus(東インドレモングラス)

【科名】 イネ科

【使用部位】 葉

【主要成分】 シトラール、ミルセン、フラボノイド

【作用】 健胃、駆風、抗菌、矯味、矯臭、心身のリフレッシュ、忌避

【適応】 食欲不振、消化不良、気力や活力の低下、虫よけ

レモングラスはハーブとしては珍しくイネ科に属し(細胞壁が固く成分が解離しにくいため100℃の熱湯で3分間以上抽出することがポイントとなります。森の化学講義講師の長島司先生によれば、抽出の化学観点ではクロロゲン酸、カフェ酸などポリフェノール主体でteaに多くの成分が溶解。ウォッカなど低濃度アルコール抽出も有効とのこと)

タイのトムヤムクンのような食材としての利用の他、キンボポゴン属植物は数千年前から感染症や熱病に効く薬草、局所の炎症の緩和などを目的として、アーユルベーダやユナニ医学、シッダ医学で用いられてきた。フレッシュ(生葉)、ドライ(乾燥葉)、エッセンシャルオイル(精油)の形があり、生活の様々なシーンで幅広く利用できる。特有の香りは精油>フレッシュ>ドライの順で強く出るので目的に合わせて使い分けるとよい。

庭のレモングラスをたたいたり手のひらで擦り合わせてからハサミで刻んだものを熱湯で抽出。これに粗塩を一緒に入れたお風呂に入ればスッキリ。お風呂用のハーブも朝のハーブウォーターも庭のローズマリーやミントなど、毎日多種多様に。

レモングラスの葉から得られる精油の主成分はシトラール(鎖状モノテルペンアルデヒド化合物。シス体のゲラニアールとトランス体のネラールの混合物)で70~90%含有。

 

しかし主成分としてゲラニオールを50%程度含有するケモタイプも確認。一般にレモングラス精油の質は、シトラール含有率で決まるといわれており、東インドレモングラスは西インドレモングラスよりもシトラール含有率が高く、品質がよいとされる。(アルデヒドは配慮しながら使用。粘膜刺激や感作に注意。セラピストの腕の見せ所)

シトラール、ゲラニオール以外に、ミルセンや酢酸ゲラニル、リナロール、シトロネラール、シトロネロールなどを含有。このうちミルセンは、西インドレモングラスでは10~20%近くまで含有しているのに対し、東インドレモングラスにはほとんど含まれない。また精油の中でピロリ菌に対する抗菌作用が強いのはレモングラス。近年、抗菌性や抗カビ性、防虫効果のあることが認められ、虫よけ製品などが販売される。ミントやニオイゼラニウム、ジョチュウギクなどの虫よけ効果の高いハーブと共に自家製チンキを作ると良い。

中薬利用

中薬では、香茅コウボウ(西インドレモングラス)の全草を「香茅」と呼んで感冒頭痛や胃痛、下痢、打撲傷などに、根を「香茅根コウボウコン」と呼んで心気痛に用います。また、同属近縁種では、橘草キツソウ(オガルカヤ)の全草を「野香茅ヤコウボウ」と呼んで気管支炎や気管支喘息、リウマチ性関節炎、頭痛、打撲傷、下痢、腹痛などの治療に、芸香草ウンコウソウ(キンボポコン・ディスタンス)の全草を「芸香草」と呼んで感冒や淋病、リウマチ痛、気管支炎などの治療に、扭鞘香茅ジュウショウコウボウ(Cymbopogon tortilis (J.Presl) A.Camus)の全草を「韭葉芸香草キョウヨウウンコウソウ」と呼んでマラリアや嘔吐水瀉などの治療に用いる。また、同じイネ科ハーブの茅香ボウコウ(スイートグラス)の花序を「茅香花ボウコウカ」と呼んで薬湯浴によって邪気を祓うとしている。

日本で育てられているレモングラスの多くは西インドレモングラスで、近年、東インドレモングラスも増えている。

レモングラスは料理に使用すれば香りと軽い酸味をつける。特にシーフードとの相性がよくタイ料理の「トムヤム」スープには欠かせない。生葉は刻んだりたたいたりして使用するとより強い香りが引き出せる。消化を促進し、胃もたれ・胸やけの改善に役立つため、食事と一緒に摂るteaにも向く。夏は生葉を水出ししてハーブウォーターにするのもおすすめ。

香り成分のシトラールには脳を刺激。疲れた時、元気がない時に心身をリフレッシュ。運転やスポーツ時のメンタルコントロールにも。精油を希釈して虫よけスプレーにしたりドライをポプリにして衣装ケースやクローゼットの虫よけにしたり、小皿に盛ってキッチンのゴキブリよけなどに。

主な効能は(シトラール)抗菌、抗真菌、鎮静、鎮痛。運動後の疲労回復や神経痛、頭痛、むくみや肩こりの改善にも即効性。血管を拡張し血液循環を良くする事で痛みを和らげる天然の痛み止め。筋肉痛や筋疾患、頭痛持ち、重い神経痛など、あらゆる神経からの痛みや筋の痛みなどで使用する精油。

精油を数滴たらした水をおしぼりや拭き掃除に使うのも○。シトラールには白癬菌の抑制効果があり水虫にも有効。ティッシュなどに染み込ませて靴の中に入れておけば消臭にも役立つ。

精油は妊娠中の人は使用を避ける。授乳中、イネ科の植物にアレルギーのある方も注意。また、皮膚への刺激が強いため使用する場合は濃度に十分に気をつける。

参考文献

日本メディカルハーブ協会 木村理事コラム

母校グリーンフラスコ 林真一郎先生著書

○ローズマリーRosemary

ローズマリーは古くから「若さを取り戻すハーブ」として、また「記憶力を増強するハーブ」として知られ、和名の万年郎も「永遠の青年」を意味するところから付けられたとされています。こうしたエピソードを裏づけるものとしてローズマリーにはロスマリン酸などの強力な抗酸化成分が見い出されています。ローズマリーは全身性のトニック(強壮)ハーブといえ、血液循環を促進する効果も顕著に表れます。ドイツでは食欲不振、胃アトニー、肝機能の低下、弛緩性の便秘など消化機能の低下や循環不全による活力の低下、それに神経性の頭痛に用いられます。また状況に応じてリウマチや神経痛に単独で、または補助療法として用いられます。ローズマリーはハーブティー、チンキ剤、湿布剤、入浴剤、ローション剤、シャンプー剤などさまざまな剤型で用いられ、アロマテラピーやバルネオテラピーでも繁用されます。ローズマリーはトニック効果が強いことと皮膚刺激を感じる人がいるためラベンダー(Lavandula angustifolia)などを緩和の目的で併用する場合もあります。

全粒穀物の摂取、世界的に注目
https://www.jafra.gr.jp/food.html

感染症のリスクを減らすために、世界では食物繊維を多く含む全粒穀物の摂取に注目が集まっている。全粒穀物や食物繊維を多く含む複合炭水化物の摂取は、腸内細菌を活性しフラボノイド代謝物を上昇させることで、インフルエンザのダメージを減らすという研究報告もある。特にインフルエンザは、体の中でも上気道で起こる可能性が高く、上気道は腸に比較して免疫が弱い場所であるため、ウィルスが上気道の細胞に侵入するのを阻害する機能性素材に期待がかかっている。中でも日本のクロモジという植物などに含まれているポリフェノールや茶カテキンに注目が集まっている。他にも「ローズマリー」や含まれる成分の「カルノシン酸」「ロズマリン酸」「ウルソール酸」にも注目が集まり、これらによるコロナ対策の効果等についての研究も米国で開始されている。

ロスマリン酸(ロズマリン酸:シソ科タンニン)


アミロイドβの凝集を抑制する効果があることが見出されたローズマリーから発見されたポリフェノール。ミント、レモンバーム、タイムやセージなどのシソ科ハーブに多く含まれる。社会問題となっている生活習慣病の予防には全身のエネルギー管理が有効である。骨格筋は最大のエネルギー消費器官であることから、骨格筋におけるエネルギー消費の促進は生活習慣病の予防につながることが期待できる。青シソ、赤シソ、エゴマなどのシソ科植物は近畿中国四国地域における重要な地域特産作物である。抗アレルギー作用や抗酸化作用などを有することが知られている。ロスマリン酸は、培養筋細胞のグルコースおよび脂肪酸の利用を促進する働きを持つ。その作用機序としては、エネルギーセンサーの役目を果たすタンパク質AMPKを活性化することにあると推定される。血糖値上昇抑制、認知症予防他。長島司先生による抽出の化学ではテルペン成分やシソ科タンニンなどの生理活性成分は、粉砕した乾燥ローズマリーやシソをオリーブ油などと共にミキサーでかけ、ハーブをガーゼなどでろ過してのぞくとさわやかな香りと共に抽出され、ドレッシングに利用できることも記載されている。

ウルソール酸
リンゴやプルーンの果皮やバジルやローズマリーなどのハーブの葉に含まれるフィトケミカル。抗がん、抗炎症、血糖値上昇抑制、抗高脂血症、抗菌などの作用が知られているが、近年これらの生理活性に加え、筋力の衰えを抑えて筋肉を維持できる物質であることが明らかとなっている。

カルノシン酸
(Carnosic acid)
は、ローズマリーやセージに含まれている天然のベンゼンジオールアビエタンのジテルペンである。 ローズマリーやセージの乾燥葉には、1.5-2.5%のカルノシン酸が含まれている。 カルノシン酸は、強力な抗酸化物質であり、紫外線UV-Aに対する皮膚細胞を保護(光保護)する薬効を有する。

シキミ酸(八角、松葉茶)、スラミン(松葉茶:血栓凝固カスケード抑制)クルクミン(血球凝集活性抑制)ダンディライオン(ACE2受容体とスパイクタンパクの間でタンパク質-タンパク質の相互作用を効果的に抑制)ティートゥリー(上気道感染、芳香使用)パイン(松)、板藍根(涼血解毒)活性炭、緑茶、梅(ムメフラール)柿渋、味噌、海藻、もずく、納豆、5-ALA(甘酒、酒粕、日本酒)

文筆家(木の文化研究)杉原梨江子

Rosmarinus officinalis

しそ科・常緑低木

シンボル:変わらぬ愛、記憶、幸福な結婚

幸福な結婚を導く花──古代ギリシャ

香りが強く、いつまでも残ることから、ローズマリーは「変わらぬ愛」の象徴。古代西欧から若さと美しさを保つ薬効が知られてきました。ギリシャ神話に登場する、愛と美の女神アフロディテ(ヴィーナス)の持ち物のひとつ。アフロディテとともに語られる花はバラ、アネモネ、ホタルブクロなどがありますが、ローズマリーは結婚式に欠かせない花です。花嫁の花冠の材料に使われ、花婿にはリボンで結んだローズマリーの花束が渡されて、誠実な愛を誓い合いました。

淡い青、紫、ピンクの花は清潔感にあふれ、すがすがしい香りとともに、花嫁の清らかさと純粋な愛を象徴するようです。古代ギリシャでは記憶力を高めるため、ローズマリーの枝を髪に挿す風習もあったそうです。出会った頃の恋する気持ちをいつまでも忘れない、永遠の愛を約束するハーブですね。

健康と美貌を取り戻す「王妃の水」──中世ハンガリー

ローズマリーが主成分のハンガリー・ウォーター(王妃の水)については、ハーブに関わる方なら皆様ご存知のとおり。伝説を簡単に書くと、─14世紀、高齢となったハンガリー王妃エリザベートは博識の隠者から若返りの化粧水の作り方を教わります(別の説に、化粧水を贈られる)。当時70代だった王妃は健康と美貌とを取り戻し、隣国の若き国王から求婚され、幸せな日々を送りました──。ローズマリー・ティーをメインとした作り方は自宅でもできるもの。若さと健康と幸せをもたらす化粧水の効果を実践してみてはいかがですか。

聖母マリアの母性愛の象徴──キリスト教

女神アフロディテの持ち物とされた植物の多くが、やがて聖母マリアの持ち物へと変化しています。ローズマリーもそのひとつ。花の色にまつわるこんなエピソードが残っています。マリアがエジプトへと避難する途中、ヘロデ王の追っ手から幼子イエスを守るため、ローズマリーの繁みに隠しました。濡れたイエスの衣をローズマリーが生い茂るやぶの上に広げて乾かすと、白色だった花が青色に変わりました。青色はマリアの衣装を象徴する色。ローズマリーに色がついたのはこの時からと伝えられています。以来、ローズマリーは「母性愛」を象徴しています。

疲労回復、悪夢予防の妙薬──古代の植物療法

時代をさかのぼれば、古代ギリシャ時代から使われてきたローズマリー。古代ローマの植物学者ディオスコリデス(40頃-90頃)は『薬物誌』3巻で体を温める作用を記しています。ローズマリーを煮出したものを飲んで、運動し、入浴し、ワインを飲めば疲労を回復すると助言しています。古代ローマの博物学者プリニウス(23頃-79)は『博物誌』24巻の中で、樹液は浄化作用を必要とする疾患を癒し、視力回復にもよいと書いています。中世の本草書には、ローズマリーを床に撒くとその香りで無気力な人も元気が出てくる、枕の下に敷いて寝ると悪夢を見ない、香りを嗅ぐとうなされないなど、さまざまな処方が紹介されています。殺菌効果を利用して、病室で焚き、感染を防ぐためにも使われました。このように古代から現代まで重宝されているハーブです。

クリスマスの魔除け、大晦日のお清め──民間伝承

西欧にはローズマリーを使った不思議な魔法が数多く残っています。強い香りによって災厄、病気から守護するとされ、魔除けに使われました。病気除けのお守りにはローズマリーとタイム、スミレ、サクラソウ、スイセンを花束にします。クリスマスに飾る魔除けにはヒイラギ、アイビー、月桂樹、ヤドリギと一緒にローズマリーを飾ると、健康と幸福のお守りに。大晦日には、クローブを詰めたオレンジとローズマリーの小枝を飾りつけしてお清めの魔法に。去りゆく1年を浄化し、新年を迎える組み合わせです。

昔、未来の夫を知る方法がありました。20歳にならない3人の少女で行うのが決まり。用意するものは、すりガラスの器にワイン、ラム酒、ジン、酢、水を混ぜた液にローズマリーの枝を浸けた薬酒。3人とも胸元に小枝をつけ、薬酒を3口すすり、口をきかずに同じベッドで休みます。その晩に見る夢がそれぞれの少女の未来を予言するといいます。ローズマリー材の小物も力があり、スプーンは病気除け、クシはハゲ防止など、日常でさまざまに役立ちます。

ローズマリーが家にひと鉢あれば、衣食住さまざまな場面で楽しめますね。

若返りのクッキー、チーズケーキ──家庭料理

寒い冬も花を咲かせるローズマリー。庭やベランダにひと鉢あるだけで、これからの季節も楽しませてくれますね。現代にローズマリーの魔法をよみがえらせてはいかがでしょうか。お菓子やデザートなら楽しく簡単にできますよ。葉の部分を細かく切って、クッキー生地に混ぜて焼くと、若返りのクッキーに。レアチーズケーキもおすすめです。ローズマリーの葉を濃いめに煮出し、材料に少し加えると、さわやかな香りに仕上がります。材料の目安は、クリームチーズ200g、生クリーム200g(泡立てる)、砂糖50g、レモン汁少々、ローズマリー・ティー大さじ1。これらを混ぜて、市販のタルト生地に流し、冷蔵庫で固めればできあがり。心も体も元気にするローズマリー、パーティーのデザートにも取り入れてみてください。

(参考文献)

  1. C.M.スキナー著,花の神話と伝説,八坂書房
  2. 春山行夫著,花ことば,平凡社
  3. 大槻真一郎,尾﨑由紀子共著,ハーブ学名語源事典,東京堂出版
  4. マーガレット・B.フリーマン著,西洋中世ハーブ事典,八坂書房

ウイルスと細胞の受容体結合の阻害、宿主の免疫力の刺激、宿主の酵素への作用によるウイルスの宿主細胞への侵入の阻止、SARS-CoV-2のRNA合成と複製の防止などのハーブの効果を研究。結果、ケルセチン、ウルソール酸、ケンフェロール、イソラムネチン、ルテオリン、グリセルヒジン、アピゲニンなど、数多くの植物化学物質が有効であることが判明。

http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003364.php

 

クコ 今年から栽培(河上さんのところで)

英名

matrimony vine, Chinese wolfberry

中国名

枸杞

花期

6~11月

生薬名

①枸杞子(クコシ)【局】,②地骨皮(ジコッピ)【局】,③枸杞葉(クコヨウ)

薬用部位

①果実,②根,③葉

成分

① にはアルカロイド(betaine),カロチノイド(carotene, zeaxanthin)

② にはアルカロイド(kukoamine A, betaine)

産地と分布

本州,四国,九州,沖縄,および朝鮮,中国,台湾に分布し,低地の土手や溝縁に生える小形の落葉低木.

植物解説

樹高1~2 m.幹は直立せず少し分枝して伸長,葉腋に短枝状の刺枝がある.葉は節に叢生し,楕円形から狭長楕円形で長さ2~4 cmで全縁,軟質で無毛.葉腋に淡紫色か白花の小さな花を単生,まれに叢生する.

薬効と用途

果実は強壮,目の症状改善作用があり,虚弱,腰膝の疼痛,無力感,めまい,頭痛,かすみ目などに用いる.また,疲労回復用に焼酎漬けを服用する.根は清熱,滋養作用があり,慢性的な微熱,盗汗,糖尿病や高血圧,咳や痰などに用いる.葉は強壮薬や動脈硬化や高血圧の予防として民間的に茶剤とされる.漢方処方では,果実が杞菊地黄丸などに,根が滋陰至宝湯,清心蓮子飲などに配合される 若葉はあえ物,炊き込みご飯,天ぷらにして食べる.果実はデザートや菓子の材料に使われ,特に杏仁豆腐の添え物として知られる.

 

○英名

oregano

中国名

牛至,野薄荷

花期

6~7月

生薬名

オレガノ

薬用部位

①花,葉,②全草

成分

モノテルペン(carvacrol, thymol, cymene)

産地と分布

南ヨーロッパ,北アフリカ,北アメリカ,ヒマラヤ,中国,地中海沿岸などに分布する.

植物解説

多年草.草丈60~90 cm,直立した茎で上部では分枝している.茎はほぼ四稜形,葉は対生し,楕円形あるいは卵形,長さ2~4 cmで暗緑色,先端は尖り,葉縁は全縁かやや鋸歯が見られる.腺毛が密生している.白色,紫色,あるいは桃色の唇形花を枝先に総状あるいは円錐状に付ける.果実は4個の小堅果状の分果からなる.

薬効と用途

葉や花に含まれる精油は興奮,駆風,神経強壮作用があるほか,喘息,消化不良,リウマチなどに用いる.葉で作ったお茶は強壮,鎮咳,鎮痙作用があるほか,生理痛や神経性の頭痛を鎮める.葉は胡椒のような強い香味があり,イタリアのピザやトマト料理,メキシコのチリパウダー,ブーケガニエルなどに利用される.

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/580717

2020年度に、日本メディカルハーブ協会理事、木村正典先生の植物学講座第一弾 「植物の学名を学ぶ」分類と学名の関係、学名の成り立ち、学名のシノニムと学名の調べ方、学名の意味とその調べ方、学名の命名者、学名の読み方などと、木村正典の植物学講座第二弾「生き物の繋がりと生態系ー光合成・呼吸と炭素・窒素循環。植物にとっての一次代謝産物と二次代謝産物の成分過程とその役割。精油は植物のどこに何のためにあるのか-科ごとに見る精油分泌組織」を2講義受講させていただきました。

この時の講義内でもパワーポイントを使いお話しされていた内容で、現在、日本メディカルハーブ協会ホームページや広報誌にも掲載の、パンデミックの歴史における木村先生の執筆を一部ご紹介させていただきたいと思います。

原文は日本メディカルハーブ協会HPからどうぞ

https://www.medicalherb.or.jp/category/library/monograph_plus

木村正典 きむらまさのり
(株)グリーン・ワイズ。博士(農学)。ハーブの栽培や精油分泌組織の観察に長く携わると共に、都市での園芸の役割について研究。 著書に『有機栽培も OK! プランター菜園のすべて』(NHK 出版)など多数。
 

 

 

パンデミックとは、感染病の世界的大流行を意味し、紀元前より人々はペストをはじめとする「疫病」といくども戦ってきました。その様々な場面で、ハーブの活用を見受けることができます。

パンデミックの歴史におけるハーブの活用

1. ペスト医師と防護服 Plague Doctor & Plague Doctor Costume

ペストマスク:くちばし型のマスクの鼻の部分は防毒マスク同様、フィルターの役割になっており、中にハーブや藁が詰められていた。

中世欧州では、ペストを専門に扱うペスト医師、プレイグドクターが登場した。1619年にはフランスの医師シャルル・ド・ロルメによって、ペスト医師用の感染防護服、プレイグドクターコスチュームが開発された。木の杖、スパニッシュ風ハット、ガウン、手袋と共に、瘴気しょうき論に基づき、瘴気を吸わないようにくちばし型のペストマスクが特徴。ペストは主としてノミ-ヒト感染であることから、マスクの効果は最大限に発揮されなかったと考えられる。現代において、飛沫感染を防ぐマスクに応用が期待される。

<使用されたとされるハーブ>

ローズ、カーネーション、スペアミント、ユーカリ、カンファー、ジュニパーベリー、クローブ、ラブダナム、ミルラ、ストラックス、アンバーグリス

ペストとは……ペストPestはドイツ語で、英語ではプレイグ plagueという。14世紀に起こったヨーロッパの流行では、人口 の3分の1以上がペストによって失われた。皮膚が黒くなる特徴的な症状があることから黒死病Black Deathとも呼ばれる。細菌Bacteriaの一種であるペスト菌Yersinia pestisによって引き起こされる感染症。ペスト菌は1894年に北里柴三郎、アレクサンドル・イェルサンによって発見された。腺ペスト、敗血症ペスト、肺ペストに分類され、ネズミを中心に猫や犬などの小動物を宿主とする。感染経路の8割弱がノミ-ヒト感染、2割が動物-ヒト感染とされ、腺ペストでは患部接触によって、肺ペストでは飛沫感染などによって、ヒト-ヒト感染も見られる。ただし、19世紀まで、感染症の多くは、ヒポクラテス(B.C.460頃-370頃)の唱えた瘴気論に基づいていたため、「悪い水」から発生する「悪い空気」(瘴気 miasma)によってもたらされると信じられていた。

2.ポマンダー Pomander


語源となった pommed’ambre は、フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味する。アンバーグリスやムスク、シベットなどを球状にしたもので、金属容器に入れてペンダントとして使用した。その後、ポマンダー内部がいくつもの部屋に分かれており、綿などに染み込ませた香料を別々に入れられるものが誕生した。中世欧州では、首や腰にぶら下げ、病気予防や魔除け、悪臭改善を兼ねた。現代では、ハーブ・スパイスを楽しむクラフトとして、フルーツポマンダーやエッグポマンダーなどが作られるが、首からぶら下げるマスクのように、中世のポマンダーのリヴァイヴァルが期待される。

3.タッジーマッジー Tussie-mussie Nosegay, Posy

鼻に近づけて香りを楽しむ、ハーブで作られた小さな香りの花束のこと。タッジーマッジーの語源は不明で、花のクラスターを語源とする説がある。タッジーマッジーの最初の記載は1440年頃とされるが、 tuzzy-muzzy のスペルで女性器を表す隠語とされた時代があったことが影響してか、その後は花の装飾品を意味するノーズゲイと呼ばれるようになった。19世紀のビクトリア朝時代になると花言葉ブームと共に人気となる。1940年頃からノーズゲイの本来の呼び名として、スペルを tussie – mussie に変更して名称が復活。ブーケの原型ともいわれ、コサージュ同様、当初は、魔除けや悪臭改善に用いられていたと考えられている。現在でも、王室行事やブライダルブーケなどで用いられているが、ハーブの役割を最大限に活かした利用方法も期待したい。

4.ストゥルーイングハーブス Strewing Herbs

 
文字通り、撒き散らされたハーブのことで、それらを踏んで香りを出すことで虫除け、特にノミ除けや病気予防、芳香 剤として利用された。中世初期から18世紀にかけて、特に英国で広まった。広まった原因の一つとして、中世初期の英国で入浴の習慣が減少して体臭などが気になるようになったことが考えられている。合わせて、ノミをはじめとする生活害虫の駆除や疫病予防を目的とした。ハーブは、藁やイグサ、ヨシなどと共に、台所から寝室まで、家中に撒き散らされた。王室も例外ではなく、テムズ川の悪臭などもあって、1660年にはチャールズ2世によって、王室専用の散布人として、ロイヤルハーブストゥルワーRoyal Herb Strewerの職が設けられていた。高い地位にあり、普段はもちろん、戴冠式では行列の先頭に立ってハーブを撒く重要な役割を果たした。エリザベス女王はメドウスイートを好んだとされる。踏んで香りを出すことから、表皮に腺毛を有し、踏んで容易に壊れて精油を揮発させるシソ科やキク科のハーブが多 かったことが考えられる。これはハーブの使い方を学ぶ参考になると共に、現代でも応用した活用が期待される。

一般に散布に用いたと考えられているハーブ

  • シソ科:ラベンダー、コットンラベンダー、バジル、ペニーロイヤル、ミント、セージ、ヒソップ、オレガノ、マジョラム、ウインターセイボリー、ジャーマンダー、ローズマリー、タイム
  • キク科:カモミール、スイートヤロー、コストマリー、タンジー、デイジー、サザンウッド
  • バラ科:バラ、メドウスイート
  • アカネ科:レディースベッドストロー、スイートセンテッドベッドストロー
  • セリ科:フェンネル
  • スミ科:スミレ
  • ミカン科:ヘンルーダ
  • アサ科:ホップ
  • サクラソウ科:カウスリップ
  • クスノキ科:クスノキ
  • ショウブ科:スイートフラッグ

ヘンリー8世の時代に王室で撒かれていたハーブ

  • シソ科:トゥルーラベンダー、スパイクラベンダー、コットンラベンダー、バジル、レモンバーム、ペニーロイヤル、レッドミント、セージ、ヒソップ、マジョラム、ウインターセイボリー、ジャーマンダー
  • キク科:カモミール、スイートヤロー、コストマリー、タンジー、デイジー
  • サクラソウ科:カウスリップ
  • セリ科:フェンネル
  • バラ科:バラ
  • スミ科:スミレ

5. 4人の泥棒の酢 Vinaigre des Quatre Voleurs

諸説あるが、最も広く知られている説によると、1628〜1630年にフランスのトゥールーズでペストが流行した際、4人の泥棒がペストに感染せずに泥棒を繰り返していた。捕まった時、司法取引により、ペストにかからずにいた秘密と交換に釈放されたとされ、その秘密が、セージ・タイム・ラベンダー・ローズマリーの4種で作られたハーブビネガーを体に塗ったり飲んだりして泥棒をしていたということだった。その後、ペスト対策として、「4人の泥棒の酢」(Vinaigre des Quatre Voleurs)の名で、様々なレシピのハーブビネガーが誕生したとされる。現在も、同名のハーブビネガーが販売されているほか、「7人の盗賊の酢」の名の香水もある。酢はルームスプレーなどに不向きだが、これを応用して、アルコールを利用して抗菌チンキを作り、除菌スプレーやエ アフレッシュナー、オーガニック殺菌・殺虫剤などとしての利用が期待される。
<初期のレシピに用いられたとされるハーブ>

ワームウッド、メドウスイート、ワイルドマジョラム、セージ、クローブ、カンパニュラの根、アンジェリカ、ローズマリー、ホアハウンド、カンファー

 

 

 

 

 

 

 

 

※その他 COVID-19に関わる精油情報

揮発性と抗菌、抗ウィルスを併せ持ち空間を浄化。嗅覚系を介し速やかに生理、心理作用を齎す。神経を介し情動に変化をつける。外用では速やかに経皮吸収し全身循環にのる。(精神神経内分泌免疫学)おそらくBBB(血液脳関門)を通過。鼻腔から脳経路。

研究が相次ぐ青森ヒバはIgA(免疫グロブリンA)を誘導(吸入)
ユーカリは線毛細胞の活性化=シネオールの構造活性相関(吸入)
木曽ヒノキ=NK細胞活性化(芳香浴)
レモン、ゼラニウムはACE2発現を抑制
1,8シネオール=サイトカイン抑制、NF-kB減少
βカリオフィレン=カンナビサイト受容体CB2

ゼラニウム(好中球の集中を強力に抑制=強力な消炎、シトロネラールのアルデヒド)ベンゾイン(ウィルスの時間稼ぎの蒸気吸入:バニリン-アルデヒド)注目のコパイバ 松ヤニ系(エンドカンナビノイド受容体 CB2、免疫系に作用 消炎 βカリオフィレンはCB2にくっつく ※CB1は脳)

○SIgAが免疫力の大きな鍵を握っている

https://www.nsca-japan.or.jp/journal/26_1_18-23.pdf

○天然素材で抗ウイルス作用研究

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66594810U0A121C2XB0000

分泌型免疫グロブリンA(SIgA)はからだを細菌やウイルスなどから守る抗体の一種。口腔内粘膜のほか、唾液、母乳、涙、鼻水などの体液に多く存在し、からだの局所で感染症を防ぐ。

ベンゼン環は六角形だが青森ヒバのヒノキチオールは七角形をしており抗菌力が非常に強い。

 

 

院内感染を防ぐのに使えるのではないかという研究は30年以上前から進んでいたとのこと。

大学院医歯学総合研究科の土門久哲准教授と寺尾豊教授らの研究チームは植物由来成分であるヒノキチオールが肺炎の原因菌である肺炎球菌を殺菌することを明らかにしている。(感染後の肺炎を防ぐ)

https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/re010529.pdf

例 ウィルスを囲っているエンベロープと呼ばれる脂質をティートリー精油が低濃度で不活性化。

 

 

ウイルスは裸の状態。(エンベロープ)精油は脂溶性、くっつければやっつけてしまえる。細菌や真菌よりもウィルスに対して強い特徴を持つ。またウイルスはヒトの細胞に入る時ACE2から入ってくる。ここに蓋をしてしまえばウィルスは入って来られなくなる。多くの精油がACE2に蓋をする。色んなポイントでウィルスを防いでくれる。

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2020/09/post-87f09b.html

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/17/1/17_95/_pdf

竹酢
画像転載元

https://oumi-tsusho.com/index.php?竹酢液

竹炭
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/publication/2118544ffe587b5d747f08c725722085d3a0df84.pdf

【COVID-19関連参考資料】

内閣府認証NPO法人日本アーユルヴェーダ協会理事長

一般社団法人日本アーユルヴェーダ学会 理事

日本未病プラン協会 理事 上馬塲 和夫

ハリウッド大学院大学 教授

医師・医学博士 上馬塲 和夫

http://www.npo-ayurveda.com/kanesntaisaku.pdf

新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定

https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00060.html

井上 純一郎(東京大学医科学研究所 分子発癌分野 教授、アジア感染症研究拠点北京拠点長)

山本 瑞生(東京大学医科学研究所 分子発癌分野 助教)

合田 仁(東京大学医科学研究所 アジア感染症研究拠点 特任講師)

松田 善衛(東京大学医科学研究所 アジア感染症研究拠点 特任教授)

川口 寧(東京大学医科学研究所 ウイルス病態制御分野 教授、アジア感染症研究拠点 拠点長、研究開発代表者)

 

メディカルハーブに含まれる精油はアルカロイドやフラボノイド、タンニンや苦味質、油脂などの他のフィトケミカル成分と比べてどのような機能性や特徴があるのか?

植物化学(フィトケミカル)成分の生合成経路、シキミ酸経路によるC6-C3化合物、メバロン酸経路によるテルペノイド化合物、精油の生体への作用メカニズム、精油の機能性の特徴、精油の抗菌・抗ウイルス作用研究、精油の生理・心理作用研究(香りのCNVへの影響、モノアミン仮説-神経伝達物質別)精油の経皮吸収および経皮吸収促進作用、精油の機能性 (生体防御機能向上)などの再確認によって合理的且つ効果的な精油の適応を学ぶ。

また呼吸器系感染症に対する精油の新たな機能性研究など注目を集めるアロマセラピーや精油のトピックスについても解説する。

 

講師:

林 真一郎/日本メディカルハーブ協会理事長、薬剤師

 

メディカルハーブ協会オンラインアカデミー

https://academy.medicalherb.or.jp

資格
日本のハーブセラピスト受講終了/資格試験のみ

古来より利用されてきた日本のハーブを深く理解し、専門家を目指す。日本の長い歴史の中で、日常生活や行事などで使用されてきたハーブに関する歴史的、科学的な知識を身につける。30種類の日本のメディカルハーブと、生活圏や山野などで見かけることのある16種類の日本の有毒植物を学ぶ。日本で利用されてきたハーブの特徴や有用性、さらに法制度と安全性を理解し、正しい知識をもってご自身やご家族の健康維持、増進に役立てつことができる専門家。

日本のメディカルハーブの歴史
くらしの中の日本のメディカルハーブ
民族のハーブと地域のハーブ
法制度と安全性
日本のメディカルハーブの利用1
日本のメディカルハーブの利用2
民間療法と具体的な日本のメディカルハーブの利用

メディカルハーブ30種
アマチャ、ウメ、ウンシュウミカン、エゾウコギ、エビスグサ、オオバコ、カキ、カキドオシ、カンゾウ、キキョウ、クコ、クズ、クチナシ、ケイ、ゴマ、サンショウ、シソ、ショウガ、センナ、タンポポ、チャ、トウモロコシ、ドクダミ、ナツメ、ハッカ、ハトムギ、ビワ、ベニバナ、ユズ、ヨモギ

日本の有毒植物16種
ウルシ、キョウチクトウ、クサノオウ、ジギタリス類、シキミ、スイセン類、チョウセンアサガオ、 テンナンショウ類、ドクウツギ、ドクゼリ、トリカブト類、バイケイソウ類、ハシリドコロ、ヒガンバナ、フクジュソウ、ヨウシュヤマゴボウ

日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター資格取得(ニールズヤードレメディーズ横浜みなとみらい校卒業)

https://www.nealsyard.co.jp/school/aroma/advanced.html

アロマテラピー教育のスペシャリストとして、安全なアロマテラピーの実践方法を一般の方に教授できる能力を認定する資格です。精油の専門知識に加え、健康学や解剖生理学、メンタルヘルスなどに関する知識を習得し、アロマテラピーの健康維持への役立て方や幅広い利用法を指導できる専門人材。

I.アロマセラピー理論・精油学
アロマセラピー活用法、精油や基材について

第1回 イントロダクション
アロマセラピーの歴史

第2回 精油学①
精油の特性と基本情報、精油学

第3回 精油学②
精油の作用と伝達経路、精油学

第4回 精油学③
精油抽出法、精油学

第5回 精油学④
精油の化学 基礎、精油学

第6回 精油学⑤
精油の化学構造による分類、精油学

第7回 精油学⑥
精油の各化学族の特徴、精油学

第8回 精油学⑦
精油のブレンドについて、精油学

第9回 基材論(実習)
植物油とその他の基材

第10回 タッチング論(実習)
アロマセラピー利用法①
トリートメントについて
実習:トリートメントオイル作り

第11回 アロマセラピー利用法②(実習)
ホームケアの留意点と楽しみ方
実習:蒸気吸入、ルームスプレー作り、発泡入浴剤作り

第12回 アロマセラピー利用法③(実習)
さまざまな使い方
実習:クレイパック・化粧水・モイスチャーライザー作り

II.解剖生理学・健康学
体の恒常性を保つ仕組みや健康な生活を送るポイントなど

第13回 解剖生理学① 身体の発生

第14回 解剖生理学② 神経系

第15回 解剖生理学③ 内分泌系

第16回 解剖生理学④ 免疫系

第17回 解剖生理学⑤ 嗅覚と皮膚の構造

健康学① 健康管理(肥満他)

第18回 健康学② 栄養・運動・休養

第19回 健康学③ 健康管理
(疾病とその予防・女性の健康他)

第20回 メンタルヘルス
ストレスとメンタルヘルス

Ⅲ.インストラクター実践

健康に役立つアロマセラピー利用法、インストラクターの心得など

第21回 解剖生理・健康学のまとめ

ボランティア論 ボランティア概要

第22回 ホスピタリティとコミュニケーション
ホスピタリティの考え方

第23回 アロマテラピー教育①
アロマテラピー教育実習

第24回 アロマテラピー教育②
アロマテラピー教育概論

第25回 アロマテラピー教育③

インストラクターの心得
アロマテラピー利用法④ まとめ

第26回 インストラクタープレテスト
イランイラン
Cananga odorata カナンガ・オドラタ
オレンジ・スイート
Citrus sinensis キトルス・シネンシス
カモミールジャーマン
Matricaria recutita マトリカリア・レクティタ
Matricaria chamomilla マトリカリア・カモミラ
カモミールローマン
Anthemis nobilis アンテミス・ノビリス
クラリセージ
Salvia sclarea サルウィア・スクラレア
グレープフルーツ
Citrus paradisi キトルス・パラディシ
サイプレス
Cupressus sempervirens クプレッスス・センペルウィレンス
サンダルウッド
Santalum album サンタルム・アルブム
ジャスミンアブソリュート
Jasminum grandiflorum ヤスミヌム・グランディフロルム
Jasminum officinale ヤスミヌム・オフィキナレ
ジュニパー
Juniperus communis ユニペルス・コンムニス
スイートマジョラム
Origanum majorana オリガナム・マヨラナ
ゼラニウム
Pelargonium graveolens ペラルゴニウム・グラウェオレンス
Pelargonium odoratissimum ペラルゴニウム・オドラティッシムム
ティートリー
Melaleuca alternifolia メラレウカ・アルテルニフォリア
ネロリ
Citrus aurantium キトルス・アウランティウム
パチュリー
Pogostemon cablin ポゴステモン・カブリン
Pogostemon patchouli ポゴステモン・パチュリ
ブラックペッパー
Piper nigrum ピペル・ニグルム
フランキンセンス (オリバナム/乳香)
Boswellia carterii ボスウェリア・カルテリイ
Boswellia thurifera ボスウェリア・トゥリフェラ
ベチバー
Vetiveria zizanioides ウェティウェリア・ジザニオイデス
ペパーミント
Mentha piperita メンタ・ピペリタ
ベルガモット
Citrus bergamia キトルス・ベルガミア
ベンゾイン
Styrax benzoin (スマトラ産) スティラクス・ベンゾイン
Styrax tonkinensis (シャム産) スティラクス・トンキネンシス
ミルラ(マー/没薬)
Commiphora myrrha コンミフォラ・ミルラ
Commiphora abyssinica コンミフォラ・アビッシニカ
メリッサ(レモンバーム)
Melissa officinalis メリッサ・オフィキナリス
ユーカリ
Eucalyptus globulus エウカリプトゥス・グロブルス
ラベンダー
Lavandula angustifolia ラワンデュラ・アングスティフォリア
Lavandula officinalis ラワンデュラ・オフィキナリス
レモン
Citrus limon キトルス・リモン
レモングラス
Cymbopogon flexuosus キンボポゴン・フレクスオスス
Cymbopogon citratus キンボポゴン・キトラトゥス
ローズアブソリュート
Rosa centifolia ロサ・ケンティフォリア
Rosa damascena ロサ・ダマスケナ
ローズオットー
Rosa damascena ロサ・ダマスケナ
ローズマリー
Rosmarinus officinalis ロスマリヌス・オフィキナリス

日本スポーツアロマ協会認定スポーツアロマトレーナー資格取得(プレミナセラピストスクール代官山校卒業)

https://jsta-aroma.com/trainer/license

解剖学
コンディショニングなどの実践に役立ち、またスポーツアロママッサージに必要な筋肉、骨を学ぶ内容です。この学習では解剖学が初めての方の基礎力となり、骨や筋肉は運動の際どのように働くのか、身体の仕組みや運動に関する解剖学について詳しく学びます。

スポーツアロマ概論
スポーツパフォーマンスに必要な要因から、ケガの予防、応急処置、再発予防に関する知識と技術を学びます。また、アイシングやテーピングなどの技法についての知識を深め実践する。

ドーピング
Jrアスリートをはじめ、競技レベルに関係なくアンチ・ドーピングの知識は全てのアスリートにとって必須です。選手をサポートするスポーツアロマトレーナーは、禁止薬物の害やドーピング違反の罰則などのテクニカルな内容と、スポーツのフェアとは何か、アンチ・ドーピング活動を通じて、スポーツの価値を考え学びます。

精油学
アロマセラピー概論、植物油、スポーツに役立つ30種の精油プロフィールを学びます。また精油が持つ薬理作用からセルフケアを含めジェル、クリーム、クレイ等の基材を使ったコンディショニングを提案します。(アロマ環境協会精油他スパイクラベンダー、バーチ、ウインターグリーン、ジンジャー、クローブ、フラゴニア、クンジアなど)

検査法
スポーツ障害や、ケガの予防など安全に施術を行う上で必要な検査法の知識を学び実践する。

症例別におけるブレンドテクニック
検査法やカウンセリングをもとにスポーツ障害や、症状にあった精油を選定し、ブレンドテクニックを高めます。

スポーツアロママッサージ実技
頭から足先まで全身のスポーツアロママッサージを習得します。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、ケア、コンディショニング、メンテナンス技法を実践で学びます。JSTAのスポーツアロママッサージは、欧米のマッサージ先進国において共通のマッサージセオリーとして定義づけられているスウェディッシュマッサージを基本に、ケガのフォローや痛みの緩和に役立つJSTAオリジナルのテクニックである『スムーブテクニック』をはじめ、各筋肉の起始・停止、筋繊維の走行などを十分に考慮したバリエーションある手技を加えた独自のマッサージスタイルです。

アロマティックメディスン
精油が持つ特性を活かし、スポーツにおけるケガや痛みのコントロールに活用するパフュージョンテクニックを学びます。急性期をはじめ、時間の限られているスポーツシーンで最も効果を発揮する。

ストレッチ
ペアストレッチを学びます。主にスタティックストレッチを中心に、大腿部、縫工筋、大腿筋膜張筋、臀部、上腕部など関節の柔軟性を高めるストレッチを実践します。また、ペアストレッチとスポーツアロママッサージを組み合わせることでケガの予防やパフォーマンスの向上に役立ちます。

カルテの書き方
SOAP形式で記録を作成します。SOAPとは医療の現場で対象者の経過をカルテに記録するときの記入方法のひとつです。スポーツアロマトレーナーも同様のSOAP形式を学び、記録しておくことで選手の抱える問題点や、サポートを進めるプロセスが明確となり、どのようなアプローチが望ましいかなど立案しやすくなります。

実技試験・カルテ審査(不合格の場合は再試験)
標準カリキュラムのうち、スポーツアロマトレーナーになる上で必要な知識や、スポーツアロママッサージ技術を学習科目として定める。解剖学、精油学総論、精油学各論、基材論、アロマテラピー利用法、クラフト作り、コンディショニング理論、マッサージ理論、スポーツアロマ概論、検査法、関係法規、ドーピング、スポーツアロママッサージ基礎、スポーツアロママッサージ応用、ストレッチ、コンサルテーション理論、コンサルテーション実技、カルテ作成指導、プロとしての心得、ボランティア精神などを認定校で学習します。必須履修科目の80%以上を出席することで実技試験、カルテ審査の受験条件を満たすことができます。また、実技試験、カルテ審査の合格者は年2回開催されるスポーツアロマトレーナー認定資格筆記試験(スポーツアロマトレーナー検定)の受験対象者となります。

日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト資格取得(グリーンフラスコ株式会社自由が丘校卒業)

https://www.medicalherb.or.jp/learn/certificate/herbal-therapist 

科学的、体系的な知識に基づいて、30種類のメディカルハーブと12種類の精油の有用性を深く理解し、季節や体調の変化に応じた健やかでホリスティックなライフスタイルを提案できる専門家。

メディカルハーブの歴史と今後の展望
メディカルハーブの基礎知識 Ⅰ
メディカルハーブの基礎知識 Ⅱ
アロマテラピーの基礎知識
メディカルハーブと精油の安全性
メディカルハーブ製剤 Ⅰ
メディカルハーブ製剤 Ⅱ

代謝を助けるメディカルハーブ
ライフスタイルの改善とQOLの向上
生活習慣病の予防に役立つメディカルハーブ
外敵から身体を守るメディカルハーブ
ストレス対策と心身症の予防に役立つメディカルハーブ
女性のためのメディカルハーブ
若さを保つメディカルハーブ
五感の刺激とメディカルハーブ
キッチンファーマシー(わが家の台所薬局)
ハーバルライフのデザイン

自然治癒力を高めるライフスタイル及び修了式

メディカルハーブ30種:アーティーチョーク、イチョウ、イブニングプリムローズ、ウスベニアオイ、エキナセア、エルダーフラワー、カレンデュラ、クランベリー、ジャーマンカモミール、スギナ、セージ、セントジョンズワート、ソウパルメット、タイム、ダンディライオン、ネトル、ハイビスカス、パッションフラワー、バレリアン、フェンネル、ブラックコホッシュ、フラックスシード、ペパーミント、ホーソン、マテ、マルベリー、ミルクシスル、ラズベリーリーフ、リンデン、ローズヒップ

精油12種:クラリセージ、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、ペパーミント、ベルガモット、ユーカリ、ラベンダー、レモングラス、ローズ、ローズマリー、ローマンカモミール

ホリスティックハーバルプラクティショナー(オンライン受講済)

https://medicalherb.emanabu.jp

ハーブの知識だけでなく、基礎医学をベースにさまざまな代替医療の概要を理解し、肉体的・精神的な健康だけでなく、スピリチュアルな視点からも健康を提案できるメディカルハーブを中心としたホリスティックな専門家。ホリスティックハーバルプラクティショナーコース基礎医学領域受講(病態生理学/医師 降矢英成 生化学/薬剤師 飯田みゆき 栄養学/管理栄養士 野口和子 薬理学/薬剤師 渡辺肇子)

「森の香り・里の香りコンシェルジュ」資格取得(講師 長島司 明治大学大学院農学研究科修士課程修了/天然化学・合成香料開発者/株式会社一十八日 オンラインzoom校卒業)

https://18th.co.jp/concierge/wp-content/uploads/2019/11/森の香り里の香りコンシェルジュ%E3%80%80トレーニング&養成講座開催要項.pdf

精油化学:ヒノキ、スギ、青森ヒバ=ヒノキアスナロ、トドマツ、アカエゾマツ、コウヤマキ、クロモジ、ニオイコブシ、クスノキ=カンファー樟、芳樟=リナロール樟、ユズ、八朔とその他の香り成分、ミカンとその他の香り成分、シークワーサーミカンとその他の香り成分、ラベンダー、シソ、ハッカ、月桃、ハマナス、キンモクセイ、水仙、ロウバイ、イグサ、調香他

Lesson-1 森の香り・里の香りの概要
日本全国での精油生産状況の包括的な解説と、おかれている現状についてを解説し、日本の精油生産の実情を理解。

Lesson-2  l香りの基礎化学(Part-I &Part-II )
森の香り・里の香りを構成する香り成分について、成分分析方法を含めて化学的に解説し、香りをサイエンス視点で考える力を養う。

Lesson-3 精油の生産技術
水蒸気蒸留を中心に、どのようにして精油ができるのか、芳香蒸留水との関係、生産管理などについて解説し、生産者にコンサルティングする力を身に着ける。

Lesson-4 森の香り各種(各論)Part-I
針葉樹系の樹木について、香り体験を通して樹木類香り成分について解説し、樹木精油を包括的に理解。(トドマツ、アカエゾマツ。青森ヒバ、ヒノキ、コウヤマキなど)

Lesson-5 森の香り各種(各論)Part-II
広葉樹について、香り体験を通して広葉樹の香り成分について解説し、樹木精油を包括的に理解。(クロモジ、ニオイコブシ、クスノキ、芳樟など)

Lesson-6 里の香り各種(各論)
里の香りについて、香り体験を通して香り成分について解説し、里の香りを包括的に理解。(ラベンダー、ハッカ、シソ、ユズ、月桃、ハマナスなど)

Lesson-7 森の香り・里の香りを調香に生かす
森の香り・里の香りをベースにしてフレグランスを創り、応用していく手法を学ぶ。

フィールドワーク(南会津蒸留所 1泊2日)
一十八日が管理する南会津の蒸留所に滞在し、クロモジ採取、蒸留器の解説と運転、出来上がった精油 の製品化などの体験実習。

5月10日更新!愛媛20市町制覇無事達成!愛媛新聞 愛媛CATV共同事業企画 愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい

5月10日更新!愛媛20市町制覇無事達成!愛媛新聞 愛媛CATV共同事業企画 愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい

NEW!
新居浜市 酒かす トリを飾るのは近藤酒造さん!愛媛20市町制覇無事達成!

愛媛新聞・愛媛CATVアス飯特集ページ🍊
https://www.ehime-np.co.jp/special/egao_sports/ath_meshi/

愛媛20市町を無事達成することが出来たのは、支えてくださった行ってこ〜わいチームスタッフの皆さんをはじめ、生産者の皆様の多大なるご協力を賜り、番組を一緒になって盛り上げてくださったお陰でしかありません。今や家族同然とも言える最高の仲間とお世話になった愛媛県生産者の皆様に心より御礼申し上げます。



〜朝刊、ウェブ・アプリ、CATV番組、フリーペーパーでマルチ発信〜

※ラスト数回で愛媛新聞さんが番組へのメッセージを募集してくださったところ、たくさんの方から激励をいただきました!過分なお言葉を多数頂戴いたしました!この度は本当にありがとうございます!

 















追伸

近藤酒造の近藤社長から個別に(Facebookメッセンジャー)ご連絡をいただきました!愛媛新聞さんにの方にも何とわざわざお電話をいただいたとか❗️最高に嬉しいです❗️😆

砥部町、椎茸回の松永社長からは、こんな素晴らしいメッセージが!

 

愛南町でお世話になった上甲社長からは何と!自宅に私の大好物である牡蠣が突然届きまして❗️🤣🤣🤣

皆さん本当に優し過ぎ❗️あったか過ぎです❗️😹

【ついに最終回 酒蔵を見学】

2019年8月に始まったアス飯20市町巡りは今回が最終回。トリを飾る舞台は工業都市・新居浜市。山瀬理恵子さんの大好きな日本酒について知識を深めてもらおうと、市内唯一の酒造会社、近藤酒造(新居浜市新須賀町1丁目)を訪ねた。近藤酒造は1878年創業。ワインブームなどに押され売り上げが低迷し9年間休蔵していたが、5代目蔵元近藤嘉郎社長(49)が跡を継ぐため帰郷。先代に反対されながらも02年に造酒を再開。08、14年度に全国新酒鑑評会の金賞を受賞した。少量多品種を売りに、地酒「華姫桜」や「愛あるリキュール」などをそろえる。ところで、軒先や店頭に杉でできた丸い玉がつってあるがこれは何?「これは杉玉といい、新酒ができたことを周りに知らせるものです。秋になると杉の色が茶色になり、酒も熟してきた目安になります」。蔵の見学前に近藤社長が直売所へ案内してくれた。「月1回、蔵のできたて商品をこの場で瓶詰めして量り売りしています」。壁には年季の入った「酒類標準価格表」が貼ってある。「昔、酒は定価で、帳簿に『何月何日、何杯飲んだ』と付けて給料日に払いに来てもらっていました」。1合でもツケで飲めることから「合ヅケ」と呼ばれていた。その後、現金払いになり、現在は酒の勉強会や量り売りイベントで左党が集う場になった。

【酒蔵を見学】
蔵の見学は近藤社長の妻で愛媛唯一の女性杜氏(とうじ)という敬子さん(47)と蔵長の宮中安弘さん(78)にバトンタッチ。玄米を磨いて蒸した後、コメにこうじ菌をまき、約38度の温室で菌を繁殖させる。その後、蒸したコメ、こうじ、水をタンクに入れ仕込む。3回に分け発酵させた後、さらに1カ月ほど発酵させると日本酒ができあがる。

#愛媛新聞 朝刊 #愛媛新聞online #愛媛CATV 番組 #ウイークリーえひめリック

スポンサー
#伊予銀行 #FUJ I

行ってこ〜わいメーンメンバー紹介

○プロデューサー

愛媛新聞社 奥村デスク

○愛媛版行ってこ〜わいアス飯企画発案者

愛媛新聞社 河野茜記者(アス飯行ってこ〜わいコンテンツで見事、チャレンジスピリッド賞を受賞❗️)

○カメラマン

愛媛CATV社 偉くなっちゃった飛田君、1年目メーンカメラマンの栗林君、偉くなっちゃったイッシキさん、アベさん↓


○現場ルポ記事執筆

河野茜記者

○愛媛新聞アス飯連載紙面デスク

愛媛新聞社報道部 副部長 植木孝博記者(校正の神❗️)

愛媛県は、東部の東予、中央部の中予、南西部の南予の3つの地域に分かれている。

#東予(とうよ)

#今治市(いまばりし)、#新居浜市(にいはまし)、#西条市(さいじょうし)、#四国中央市(しこくちゅうおうし)、#上島町(かみじまちょう)

#中予(ちゅうよ)

#松山市(まつやまし)、#伊予市(いよし)、#東温市(とうおんし)、#久万高原町(くまこうげんちょう)、#松前町(まさきちょう)、#砥部町(とべちょう)

#南予(なんよ)

#宇和島市(うわじまし)、#八幡浜市(やわたはまし)、#大洲市(おおずし)、#西予市(せいよし)、#内子町(うちこちょう)、#伊方町(いかたちょう)、#松野町(まつのちょう)、#鬼北町(きほくちょう)、#愛南町(あいなんちょう)

愛媛の食材紹介 21
#新居浜市 #酒かす

日本酒を造る過程で出てくる搾りかす。消化されにくい炭水化物「レジスタントスターチ」が含まれており、腸内環境を整える役割がある。

 

酒粕について

食物繊維の働きをもつ酒粕レジスタントプロテイン
たんぱく質からできている珍しい物質。食物繊維のように消化されずらい。血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能を持つ。酒粕に含まれるレジスタントプロテインは脂質を吸着させて(抱き込んで)そのまま体外に排泄させる。まさにお腹の中をゴッソリ掃除してくれる凄い成分。(便秘解消に即効性がある)

レジスタントスターチ
酒粕と米麹を比較したところ、酒粕にはレジスタントプロテインだけでなくレジスタントスターチと呼ばれる難消化性デンプンが多く含まれることが分かった。この酒粕由来レジスタントスターチには、ビフィズス菌を増殖させる傾向があることが分かっている。レジスタントスターチは良質な炭水化物で、小腸内で消化されず大腸まで届き、腸内細菌の餌になる。その結果、食物繊維を摂ったときと同じように腸内環境を整えてくれる役割がある。腸内環境を気にされる方には酒粕タイプの甘酒や酒粕と同様の成分を含むにごり酒を推奨。甘酒は「米麹タイプ」と酒粕を主として含む「酒粕タイプ」のものに大別。米麹も酒粕もともに日本酒醸造でできる発酵食品だが、どちらがより一層、腸内環境にとって良いのかといった研究はなされて来なかった。

また酒粕にはアスパラギン酸、アルギニン、アラニンなどのアミノ酸が多く含まれていることも明らかとなった。特にアルギニンには血流改善効果が知られており、酒粕を摂取することで体が温まる効果が得られる一因となっていることが考えられる。酒粕には米や米麹よりも多くのレジスタントスターチが含まれ、よりビフィズス菌を増殖させる傾向があったことから酒粕甘酒や酒粕を含むにごり酒を摂取することにより、腸内環境が改善され結果的に美肌などの改善に繋がる可能性がある。

「酒粕甘酒の機能性成分の探索 ~アミノ酸とレジスタントスターチの機能性~」、日本農芸化学会大会(2019)

○冨田麻理絵、根来宏明、堤浩子、秦洋二

酒粕を食べるとすぐに体が温まり、さらに毎日食べ続けることでも温まることが実験によりわかり「体が温まる」というイメージを科学的に確認。酒粕は、甘酒や粕汁にはもちろん、鍋料理、魚肉料理など多様な料理に調味料として加えることでおいしく食することができる。毎日10gほどの量を日々食べ続けることで冷え性の改善をはじめ、さまざまな効用を体内に摂り込んで健康的な生活へのプラスにできる可能性がある。

酒粕の栄養素
酒粕は栄養価が高く、栄養成分としてたんぱく質、炭水化物、食物繊維、ビタミン類、有機酸、ミネラルなどが含まれているほか、ペプチドやアミノ酸、麹菌、酵母菌由来のβ‐グルカン、葉酸なども含まれる。また最近では、免疫や血圧についての研究が進められる。美肌、アンチエイジング効果などが話題に。酒粕は、米、麹、酵母由来の機能性成分が濃縮された状態で
豊富に含まれているとても優秀な食品といえる。

りんご
人類が初めて食した果物。プロアントシアニジンやクエルセチン(ポリフェノールのフラボノイド。油と一緒に摂取で吸収率が高まる)など抗酸化力のあるポリフェノールを豊富に含み、血流改善で心臓病予防効果が多く報告されている食材。りんごが熟すると柔らかくなるのは、不溶性のプロトペクチンが水溶性のペクチンに変わるため。ペクチンは多糖類で、腸内ビフィズス菌などを増やすため腸内環境を整えるのに役立ちます。りんご酸やクエン酸などの果実酸、蜜と呼ばれる部分に多いソルビトールなどがこうした効果に相乗効果をもたらしている。甘みは果糖やブドウ糖などの糖分。どちらも素早いエネルギー源に。皮ごとならカリウムやビタミンE、ポリフェノールが含まれより栄養価アップ。

にんにく
古代エジプトではピラミッドの建設にスタミナ源としてにんにくが使われていた記録が残る。血管を守るビタミンB6が豊富。ビタミンB6はビタミンB12や葉酸と摂取すると血管を守る働きが倍増。にんにくは、疲労回復、滋養強壮、抗菌効果まで働きは色々。匂い成分アリシンはビタミンB群(特にビタミンB1)と繋げばアリチアミンとなりビタミンB1の吸収や持続力を高め疲労回復効果を持続。更に免疫力アップにも役立ちますが、これはすりおろしたり、潰したりすることで発生。細かくすることがとにかく大事。すりおろしが1番活性化します(10分後)。刺激があるので様子をみながら。にんにくは人類が食糧として、また薬剤として用いた歴史はエジプトのファラオの時代まで逆のぼる。ピラミッドの建設にスタミナ源としてガーリックが与えられたことが記録に残される。その後、ガーリックは古代ギリシア・ローマを経てヨーロッパ全土に広がり、またイスラムから中国、インドへと東方にも伝えられ、アーユルヴェーダや神農本草経にもガーリックの記述が見られる。効能は循環器の病気の予防と強力な抗菌作用や抗酸化作用にまとめることができる。にんにくにもイヌリンが豊富。アリシンも活性酸素除去の代表格。

生姜
生の状態だとジンゲロールで殺菌、血流改善。免疫力をあげたい時は生がオススメ。加熱するとショウガオールに。これは体を中からあたためたい時に。体内の糖質や脂肪を燃やす働きがあり、中から熱を作り出し、体をあたためます。皮付近にジンゲロールが豊富。出来れば皮ごと摂取がおすすめ。

キムチ
発酵食品で腸内環境を整えるだけでなく、このレシピでは糖質の吸収を素早くする役割。クエン酸を含むのでミネラルの吸収を高める。キムチには毎日とりたい滋養強壮食材のにんにくも含まれている。

鶏むね肉
高タンパク低脂肪なアスリート食材。たんぱく質は骨や臓器、筋肉、血液、皮膚など体の組織を作るほか、免疫力を高めたり、酵素の構成に関わるとても重要な栄養素。神経の大元はたんぱく質でできており、心身の健やかな健康に非常に重要です。鶏肉はたんぱく質の吸収を促し、糖化の害を抑えるビタミンB6も豊富。このレシピではスプラウト に豊富なビタミンCと繋ぐことによって、たんぱく質の吸収を促しています。鶏むね肉には近年注目の鶏むね肉のイミダゾールジペプチドが含まれる。イミダゾールジペプチドの疲労感を抑える効果、そして、優れた抗AGE食材(老化予防)として大変注目されている。イミダゾールジペプチド はアミノ酸が2つ繋がった抗酸化物質で、筋肉や脳に多く含まれています。渡り鳥が長い距離を飛び続けたり、マグロがものすごいスピードで泳げたりするのもこのパワーのおかげ。(その他カツオなど)イミダゾールジペプチドは、レモンに含まれるビタミンCやクエン酸と組み合わせて摂取することで相乗効果が期待出来ます。1日、イミダゾールジペプチド 200〜400g(鶏の胸肉なら100〜200g)を継続摂取した2週間後から最も力を発揮。筋肉の疲労や運動パフオーマンスの向上、学習機能の改善に。疲労は活性酸素による酸化ストレスで細胞が傷つけられることが原因。イミダゾールジペプチドは加齢と共に減少。イミダゾールジペプチド以外に抗酸化作用のある栄養素はありますが(ビタミンC、ビタミンE、βカロテンなど)脳の疲れている部分にピンポイントで効くのが特徴。溶け出すので煮汁を大切に、つまりスープにしていただくのが○(イミダゾールジペプチド は熱にも強い)優れた抗糖化食材でもありアンチエイジングに役立つ。

スプラウト
現在注目が集まっているのがイソチオシアネートの一種でブロッコリースプラウトに特に豊富なスルフォラファン。スルフォラファンは体内の解毒酵素と活性酸素を取り除く抗酸化酵素の働きを高めることが分かっており、その結果、がんの予防やピロリ菌の除菌、花粉症抑制、肝障害抑制、悪酔い予防などの様々な効果が認められる。ポイントは食べるときによく噛むか、調理するときに細かく刻むこと。スルフォラファンは細胞が潰れるほど生成。できるだけ生で食べることがポイント。

研究データより飲む点滴と呼ばれるほど栄養価の高さで知られる米麹甘酒には肥満、血圧上昇、健忘症の予防・改善効果、疲労軽減、大腸炎予防、関節痛緩和、中性脂肪低下があることが示唆。(近藤酒造さんでも米麹甘酒が作られているので使用することにした)ここに食べる薬と呼ばれるスパイスで変化をつけた。これらを組み合わせたレシピ開発に取り組み、かなり斬新だが美味に仕上がっていると思う。



スパイクプレゼントは紙面広告が入らなかったにも関わらずたくさんのご応募をいただきました!東温市の女性の方が見事当選!本当に感謝です!🙇‍♀️

第20回目 今治市 愛媛あかね和牛!

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あかね和牛
県畜産研究センターが開発した黒毛和牛。亜麻仁油やかんきつの搾りかすを餌に与えている。県内で7戸が飼育しており、昨年は122頭出荷した。


愛媛県内20市町制覇まで残り2カ所。最終盤に用意したのは愛媛が誇るブランド肉・愛媛あかね和牛。今治市野間の観光施設、野間馬ハイランドからほど近い山中に建つ牛舎にお邪魔した。新開俊之さん(36)方は家族経営の肥育農家。繁殖から飼育、出荷まで一貫して手掛けている。県が新しいブランド牛を開発する際、父が「これからは赤身肉が大事になる」と着目し新品種の導入に踏み切った。現在、愛媛あかね和牛とJAブランドの伊予牛「絹の味」として出荷する牛を育てている。

愛媛あかね和牛は県畜産研究センターが2015年に開発した。赤身と霜降りのバランスのよさが特長。県畜産課専門員の大西博史さんによると、牛は体内のビタミンが不足するとサシ(脂肪)ができると言われており、一般的な和牛は成長に合わせビタミン量を減らしサシを入れるという。一方、あかね和牛は餌にかんきつの搾りかすを混ぜることで、ビタミンを与え続け健康な状態で成育させている。また、必須脂肪酸を含む亜麻仁油も与えており、肉質の良い和牛に仕上がる。ヘルシーな料理が求められている中、女性や年配者も食べやすい黒毛和牛だ。一行は防疫対策で防護服を着て足元を石灰で消毒し牛舎の中へ。牛舎は天井が高く、風通しがいい快適な環境。通常、和牛は生後28~30カ月で出荷するのに比べ、あかね和牛は生後24~26カ月とやや短い。餌やりは1日2回。多い時期で1日に10キロ食べる。常に牛の健康状態を観察し、思った通りに成育して出荷できたときにやりがいを感じるという。

【脂のうま味引き出すローストビーフ】
せっかくなので新開さんが育てた肉を最高の状態で食べたい!とJA越智今治が運営する複合施設「さいさいきて屋」(同市中寺)のオープンキッチンへ。牛肉のごちそうというとステーキを思い浮かべるが、新開さんが調理するのはモモ肉のローストビーフ。「ステーキだと脂が落ちてしまいもったいない。脂の中にうま味があるので、低温で焼くローストビーフが個人的におすすめです」。新開さんは「黒毛和牛は高級肉の印象があるが、僕はあかね色の夕焼けをイメージし、家族で夕食に食べる牛肉を目指したい」との思いを抱く。家庭でも作りやすい、フライパン1つでできる調理方法を紹介してもらった。

「愛媛あかね和牛」

愛媛県は、近年の健康志向の高まりや消費者の霜降り から赤身・うまみへの嗜好の変化を受けて、脂肪を抑え た赤身志向のブランド牛「愛媛あかね和牛」を開発。 肉質・栄養成分の特長として、一般的な黒毛和種に比 べ、脂肪分は約15%低く、うまみ成分であるグルタミン 酸を約2.5倍多く含むことが挙げられます。2015年11月に販売開始した新しい黒毛和牛ブランド「愛媛あかね和牛」は柑橘類と亜麻仁油を与えられて育った健康的な牛で赤身と脂肪とのバランスが取れているのが特徴。栄養価も一般の黒毛和種に比べタンパク質約10%アップ、オルニチン約 2.1 倍とヘルシー。「媛っこ地鶏」「愛媛甘とろ豚」に続く畜産ブランドとして、県が牛肉の研究開発に取り組み始めたのは平成23年。県畜産研究センター(西予市)で鹿児島県から導入した黒毛 和牛を繁殖させ、飼育方法の研究や食味検査を重ねてきまし た。餌には愛媛らしく県産かんきつと植物由来のアマニ油を与え、4年の歳月を費やし、赤身と脂肪のバランスが良く、柔らかくて美味しい、そしてヘルシーな和牛肉が誕生。 県ブランド戦略課によると、かんきつには牛の体内でビタミンAに変わるβクリプトキサンチンが多く含まれ牛のビタミン不足を補い、健康に育つと言います。現在、県内で4 戸の生産者がマニュアルに従い「愛媛あかね和牛」を育てていますが、27か月以内での出荷が可能で、通常の和牛より肥育期間が短く、餌代等のコスト削減にも繋がるとのこと。 「愛媛あかね和牛」の名称は、赤身と脂身の絶妙な肉色と日本の夕焼百選に選ばれた瀬戸内のあかね色の夕焼けにちなんで命名されましたが、夕焼け空のようにやさしく柔らかなうまみは既存のブランド牛にはない特別感を感じていただけることでしょう。 平成27年11月に一般販売が開始され、新しいジャンル の牛肉として、イタリアンやフレンチなど、女性やシニアに人気のある「和牛」として人気の高まりが期待されています。

いちご
ビタミンCや貧血予防や妊婦さん等にオススメの葉酸が大量に含まれている。7分程度に熟したイチゴが最もビタミンCが多い。熟すにつれて水分が増えるため野菜室で10度で保存がアントシアニンもポリフェノール量も多くなる。置けば置くほど損失する為できるだけ早く食べるのがポイント。いちごの葉は抗酸化作用の塊。水やアルコールに溶けやすいのでドリンクにすると○玉ねぎの皮やリンゴに含まれる注目のケルセチンなどが含まれている。いちごポリフェノールには脳機能を高めるフィセチンが含まれているため記憶力を改善する作用も。(ヘタも野菜のように使用すると良い)


図1■ポリフェノール類の分類と化学構造

https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=666

ポリフェノールの機能性
植物性食品に含まれるポリフェノールの機能性についてはin vitroからコホートや介入試験に至るまで多種多様の研究報告がある。多くのポリフェノールはカテコールやピロガロール構造を有することからin vitroにおいて強い抗酸化作用を有することが古くから知られている。長い間動物やヒトを用いた研究で発現するさまざまな効果がこれら抗酸化能に基づく作用であると考えられてきた。しかしながら食事やサプリメントとしてポリフェノールを摂取した場合には,体内で代謝(後述)され化学構造が大きく変化することによりその抗酸化能のほとんどは失われてしまう。それにもかかわらずポリフェノールの摂取により抗炎症・抗アレルギー作用、骨粗鬆症予防作用、視覚機能調節作用、また最近では認知機能維持作用などといった有効性が報告されている。このようなポリフェノールの種々の生理機能の中でも代表的なものとしては心筋梗塞・心不全や脳梗塞・脳卒中といった心血管系疾患のリスク低減効果が挙げられる。ポリフェノールの中でも特にフラボノイドを豊富に含む食品と心血管系疾患のリスクの関係については国内外で疫学調査が実施されており、茶(紅茶)、ココアやチョコレート、リンゴ、タマネギ、赤ワイン、イチゴなどの食品の摂取頻度と心血管系疾患リスクとの間には負の相関が認められている。ほかのフラボノイド類と比較してフラボノールには強い心血管系疾患のリスク低減が認められていることから微細な化学構造の違いが大きく作用の発現に影響することが示唆されている。またフラボノールを豊富に含む食品の循環系に対する影響については多くの介入試験による検証結果がありココアやチョコレートの摂取により軽度の高血圧患者の血圧が有意に低下するといった有効性が明らかとなっている。さらにフラボノールを豊富に含む食品の介入試験では脂質異常症やインスリン感受性の改善効果が確認されている。このようなポリフェノールの有するメタボリックシンドロームのリスクファクターの改善効果が心血管疾患リスク低減につながっていると推測される。

ポリフェノールの生体利用性
これまでの研究結果から食事から摂取したポリフェノールの生体内における挙動はその化学構造によって大きく異なることが明らかとなっている。ほとんどのフラボノイド類は配糖体として植物中に存在しておりアグリコンのみならずその糖鎖の種類によっても動態が異なる。アグリコンのうちカテキン・イソフラボン・フラバノール・カルコンは比較的吸収されやすいが(吸収率5~30%程度)アントシアニンや縮合型タンニンの生体への移行率は極めて低く難吸収性である(~0.1%程度)これらの化合物はいったん腸管上皮細胞内に取り込まれ,配糖体の一部が乳糖–フロリジン加水分解酵素(LPH)やβグルコシダーゼ(CBG)の作用によって加水分解されアグリコンが切り出される。ケルセチンを例に同じアグリコンをもつ配糖体でも生体内動態が異なる結果について示す.ケルセチン4′-O-グルコシドは小腸上皮細胞内で酵素により切り出されたアグリコンが生体内に吸収されるため血中濃度のピークが30分程度に認められるが,ケルセチン3β-ルチノシドはこの反応が起こらず大腸に移行した後にアグリコンが切り出されるためその血中濃度のピークは6~9時間であることが明らかとなっている.一方,その後受動拡散によってカテキンやフラバノールなどのアグリコンは上皮に取り込まれるがアントシアニンや縮合型タンニンはトランスポーターであるP糖タンパク質や多剤排出タンパク質(MRP)を介して細胞から排出され消化管に戻る。このように腸管上皮細胞への取り込みと排出は親化合物の化学構造に大きく依存するが生体における認識機構についてはいまだ不明である。また腸管上皮細胞に取り込まれたアグリコンのほとんどはグルクロン酸転移酵素によりグルクロン酸抱合、硫酸転移酵素により硫酸抱合、カテコール-O-メチル転移酵素によってメチル化を受け循環血流中に入る。循環血中に分泌したアグリコン代謝物は肝臓においてフェーズII肝臓代謝酵素によってさらなるメチル化、グルクロン酸抱合化または硫酸抱合体化を受け水溶性となる.これら一連のプロセスによって活性を有する親化合物と体内に存在する代謝物の構造は全く異なるため一般的な生体利用性(活性体の生体内への移行率)は易吸収性化合物であっても極めて低い。循環血流中のアグリコン代謝物は腎臓で一部脱抱合され尿中に排出される。一方吸収されずに消化管に残存したり胆肝循環によって肝臓から消化管に排出されたポリフェノール類はそのまま大腸に到達する。大腸に存在する多様な腸内細菌叢はアグリコンおよびその代謝物のフラボノイド環構造を瞬時に分解しフェノール酸や水酸化ケイ皮酸エステルといった低分子に分解する。これらの分解物の一部は大腸上皮細胞から吸収され循環血流に分泌され再び肝臓で二次代謝を受ける

1) E. Haslam: “Practical Polyphenolics: From Structure to Molecular Recognition and Physiological Action,” Cambridge University Press, 2005.

2) C. Manach, A. Scalbert, C. Morand, C. Remesy & L. Jimenez: Am. J. Clin. Nutr., 79, 727 (2004).

3) M. Quinones, M. Miguel & A. Aleixandre: Pharmacol. Res., 68, 125 (2013).

4) H. Sies: Arch. Biochem. Biophys., 501, 2 (2010).

5) C. P. Bondonno, K. D. Croft, N. Ward, M. J. Considine & J. M. Hodgson: Nutr. Rev., 73, 216 (2015).

6) S. Moco, F. P. Martin & S. Rezzi: J. Proteome Res., 11, 4781 (2012).

7) K. Inagawa, N. Aruga, Y. Matsumura, M. Shibata & N. Osakabe: PLoS ONE, 9, e94853 (2014).

8) Y. Matsumura, Y. Nakagawa, K. Mikome, H. Yamamoto & N. Osakabe: PLoS ONE, 9, e112180 (2014).

9) N. Kamio, R. Suzuki, Y. Watanabe, Y. Suhara & N. Osakabe: Free Radic. Biol. Med., 91, 256 (2016).

10) N. Osakabe, J. Hoshi, N. Kudo & M. Shibata: Life Sci., 114, 51 (2014).

11) G. P. Ahern: Trends Endocrinol. Metab., 24, 554 (2013).

12) N. Aruga, M. Toriigahara, M. Shibata, T. Ishii, T. Nakayama & N. Osakabe: J. Funct. Foods, 10, 355(2014).

このレシピは味に対してこだわりを持つプロデューサーの娘さんも大絶賛だったようなので是非お試しください!

愛媛の食材紹介19「牡蠣」愛南町

愛南町では25軒の養殖業者が年間約600トンを養殖。1、2月が最盛期。愛南漁協では地域統一ブランド「愛南かき」として出荷している。

訪れたのは御荘湾に面した場所でカキの養殖や遊漁船業、民宿経営などを手掛けている上甲商会(愛南町御荘平山)。

http://ehime-kaki.com/

代表の上甲仁さん(47)が出迎えてくれた。早速、いかだを見学。海中にかごをつるして3、4カ月生育させる。洗浄、選別、滅菌処理を施し、主に関東圏に出荷している。上甲さんは7年ほど前に店を引き継いだ。勉強のため全国のカキ産地に赴いた際、滅菌処理の重要性を知った。検査機関で水質検査などを行い、養殖環境を「見える化」した。全国でノロウイルスが流行した際、風評被害に産地が苦しんだ時期があり「お客さんに安全に食べてもらうことが僕らの使命」との信念を貫いている。

【栄養豊富な漁場 ゆりかごの中で育ったカキ】

御荘湾で育った「愛南かき」のおいしさの秘密を愛南漁協御荘支所次長の久徳武史さん(45)が解説。御荘湾には川の水が流入しており、栄養豊富なプランクトンが一緒に流れてくる。海水が出入りする場所が狭くプランクトンが漂う環境はカキに最適の漁場という。潮の流れが穏やかでゆっくり成長することから「ゆりかごの中で大切に育てられたカキです」と胸を張る。

オンラインショップはこちらから! 

http://misyoukaki.com


アス飯では牡蠣の亜鉛の豊かさに注目!

オーソモレキュラー栄養医学研究所 オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート 第四期生として継続受講し、資格試験を受け、無事資格取得出来ました!(紹介者:医師 姫野友美 講師:医師 溝口徹他)
 

免疫メモより抜粋
https://yamasefamily.com/archives/13687

【亜 鉛】
亜鉛は免疫を含む多くの生物学的プロセスに関与している。亜鉛欠乏症は炎症誘発性サイトカインを有意に増加させる。さらに、亜鉛欠乏は、IFN-γ、TNF-α等のシグナル伝達のアップレギュレーションなどを介して、肺上皮組織の細胞バリア機能の変化ももたらすほか、好中球の動員と走化活性にかかわり、T細胞やNK細胞の数との関連も示されている。

【亜鉛とCOVID-19】
亜鉛の免疫調節および抗ウイルス特性は、COVID-19患者の支持療法となる可能性がある。高用量亜鉛で治療された4人のCOVID-19患者の症例報告では、臨床症状の改善が示されている。オーストラリアでは、COVID-19陽性者への亜鉛の静脈内投与の効果を検証する臨床試験が始まっている。

【亜鉛に注目した研究】
ブラジル連邦大学栄養学科の研究者が4月に発表した研究では亜鉛には抗炎症作用があるため、免疫機能を最適化し、感染リスクを低下させる可能性を示唆。亜鉛は過剰な免疫反応を抑えて正常化させる働きを持つ。たんぱく質と亜鉛は、免疫細胞の原料となり免疫を活性化。感染症対策において重要な成分。高齢者は特に亜鉛が不足しやすいので意識的に摂取する。亜鉛が豊富に含まれているのは牡蠣や緑茶、抹茶。たらばがにや干しえびなどの甲殻類、帆立貝、赤身の肉、レバー、プロセスチーズ、大豆製品、ごまにも多く含まれる。クエン酸やビタミンCと摂取すると吸収率が上がるのでレモンをかけて食べるのが○※冬の時期は特に鍋などのスープ類が手軽に効率良く沢山の野菜を摂取出来るので利用すると良い。

【治療を目的とした亜鉛】
亜鉛の新型コロナウイルスに対する作用についてこれまで臨床的エビデンスはなかった。そんな中、今年3月から10月にニューヨーク大学医学部が行った研究において、ある重要な結果が発表された。コロナ陽性患者3,473名を対象に行った亜鉛およびヒドロキシクロロキンの投与と死亡率の相関関係について指し示した。ニューヨーク大学医学部のジェニファー・フロンテラ教授の研究グループは、亜鉛の投与が新型コロナ感染の院内での死亡率を24%減少させると発表。今年10月にトランプ大統領の新型コロナウイルス感染が報道されたが、この時に主治医団がトランプ大統領の治療について発表した。その中にも亜鉛とビタミンDが含まれている。以前から細胞内の亜鉛が十分であるとコロナウイルスのようなRNAウイルスの複製が阻害されることが知られている。そこで、新型コロナウイルスのパンデミックを抑えるために亜鉛の補給が提案されていた。しかし、今回のニューヨーク大学の研究結果が発表されるまで亜鉛が新型コロナウイルス感染に効果があるという臨床的なエビデンスはなかった。「治療」を目的とした場合、臨床的なエビデンスが重要である。そうした観点からも、ニューヨーク大学が出したこの研究結果は、とても重要で大きな意味を持つもの。

亜鉛欠乏の症状の一つに味覚障害がある。また、新型コロナウイルス感染時にも特徴的な症状として「味覚障害の出現」が現れるのはご存知の方も多い。これは、第一に味蕾(みらい:主に舌に存在する味覚を感知する器官)へのウイルス感染、第二に亜鉛の消費量による亜鉛欠乏、もしくはこの両方が合わさった状態であると考えらる。いずれにせよ予防のためには日頃から亜鉛を摂取することがポイントとなる。というのも新型コロナに感染してから亜鉛を摂取するのでは、細胞に十分な亜鉛を届けるのが間に合わないかもしれないからだ。

今回ご紹介した研究で脚光を浴びた亜鉛は日本においても食習慣の変化により不足しがちなミネラルの一つ。とりわけ子どもや高齢者、若年層の女性の亜鉛不足が指摘されている。 また、国際オーソモレキュラー医学会が新型コロナウイルス感染予防および軽症化のために推奨する5つの栄養素の中にも亜鉛は含まれている。

愛媛新聞&愛媛CATV19回目、愛南町牡蠣編のレシピ開発では、上記の亜鉛に加え、うま味にも注目して繋いでいる。

椎茸については愛媛新聞&愛媛CATV18回目、砥部町椎茸編バックナンバー解説を参考にして欲しい。

https://yamasefamily.com/archives/project/【愛媛新聞、愛媛catv共同事業企画-「愛媛食材で愛-4

椎茸のうま味を引き出すポイントとして水洗いをしない、加熱し過ぎない、油を控えめにする、うまみ成分は60〜70℃の温度で加熱すると増える、昆布のグルタミン酸との掛け合わせやツナのイノシン酸を利用しうま味の相乗効果を狙う、調理前に包丁の裏でたたいたりフードプロセッサーやミキサーにかけるなどして細胞組織を破壊するとうま味が増す、チーズやミルクなどの乳製品との相性が良くこれらで試す、数時間天日に当てたり冷凍すると、うま味が上がる、乾燥タイプは低温で水からゆっくり戻すの経過でうま味をアップさせられることがある。

グアニル酸やイノシン酸等の呈味性ヌクレオチドは、少量でグルタミン酸のうまを増強。これらのヌクレオチドは野菜類には含まれないとされてきたが、近年、トマトやナスには他の野菜と比較してグアニル酸が多く含まれることが明らかになっている。トマトは加熱調理によってうま味成分であるグアニル酸が増加。オーブン加熱の場合、加熱前(10 mg)の約1.8倍となる。グアニル酸増加の最適温度は50~60°C。

にんにくはユリ科ネギ属の多年草で、古代エジプトで既に栽培されており、球根(鱗茎)を食用にする。独特の辛味と硫化アリルによる臭気を持つ。中華・西洋料理では炒め物の香りづけ、煮込み、ソース、ドレッシングなど広く利用され、日本料理では主に薬味として使われることが多い。今回はグルタミン酸を目的として使用。

ブロッコリーは地中海沿岸の原産で、日本へは明治初期に渡来した洋野菜。キャベツの変種でつぼみと茎の部分を食用とする。つぼみにも茎にもうま味成分のグルタミン酸が含まれ、ビタミンや鉄、食物繊維が豊富。肉や魚介類との相性が良く茹でてサラダに、また炒め物にも好まれる。

チーズなどの発酵食品にもグルタミン酸が多く含まれる。塩を振って寝かせるとさらに量が増える。チ-ズの中身に白い塊があるがあれがグルタミン酸の結晶でうま味の元。

シラスは魚の干物/塩茹でにしてからの天日干しで、シラスの熟成が高まる。アジやサンマは生物より干物の方がグルタミン酸(うま味)が増える。豆モヤシ、枝マメ/野菜の中でもタンパク質が多いのが豆類。ソラマメもグリンピースもグルタミン酸(うま味)が多量に含まれる。ブロッコリー、カリフラワー/意外と知られていないのがアブラナ科の野菜がうま味をたっぷり含んでいる食材であるということ。今回はアブラナ科のブロッコリーを使用した。

ココナッツオイルはこの回では全体の風味を個性的に仕上げる為に入れたが、以下の報告も念頭に置く。

科学技術省(Department of Science and Technology、以下DOST) は1ヶ月にわたる研究の結果、ココナッツオイルやバージンココナッツオイルに含まれる成分が、Covid-19の60~90%を死滅させたことを明らかにした。同省は「この結果には、とても明るい兆しが見える。VCO自体がウイルスを除去しただけでなく、Covid-19に対する免疫反応を再調整する鍵となる仕組みもあることが明らかになった。Covid-19の治療のために、VCOを多くの臨床試験で使用していく。今後の結果が楽しみだ」と語っている。もしバージンココナッツオイルがCovid-19に効果があるとしたら、とても明るいニュースになる。今後の臨床試験の結果を見守りたい。

フィリピンの大手メディア「Philstar(フィルスター)」にてフィリピンのセブにある刑務所「セブ州拘留・リハビリテーションセンター(CPDRC)」において、新型コロナウイルスの陽性者である20名の受刑者に対してココナッツオイルが投与され、全員が回復したという内容の記事が紹介されている。また受刑者以外には看守10名にも投与され回復したとのこと。彼らの回復プログラムでは定期的にテーブルスプーンでココナッツオイルを投与され、発症することなく陰性となった。今回は臨床試験や治験ではなく、受刑者や刑務所職員の健康管理が目的で行われたものだが、一つの結果として興味深い内容。

https://www.philstar.com/headlines/2020/07/20/2029273/coconut-oil-credited-making-provincial-jail-covid-free

ココナッツオイルは2007年からスポーツアロマの際のキャリアオイルとしてブレンド使用していたオイル。確か2014年頃から注目されていたこともあり(もう少し前かも)再度ボディ用に加えて飲食用もストックするように。免疫強化、ダイエット、心臓強化、脳の活性化、糖尿病予防など様々に期待。

現在我が家ではMCTオイルの利用が多い。ココナッツオイルはココナッツの種子の中の胚乳を抽出して作られ、このココナッツオイルに含まれている脂肪酸のうち、飽和脂肪酸の一種である中鎖脂肪酸がMCTオイル。ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が約55%で、それ以外は長鎖脂肪酸(LCT、つまり一般的な食用油と同じカテゴリーの油)が含まれる。一方、MCTオイルだと100%近くが中鎖脂肪酸になる。

短鎖脂肪酸(炭素6個以下:~C6)(SCT)…酪酸など

中鎖脂肪酸(炭素6~12個:C6~C12)(MCT)…カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸

長鎖脂肪酸(炭素12~14個:C13~C21)(LCT)…オメガ3など

MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)とは、炭素数6〜12の脂肪酸からなる飽和脂肪酸。ココナッツオイルに含まれている脂肪酸のうち中鎖脂肪酸は55%程度。MCTオイルだと同じ量を食べてもより多くの中鎖脂肪酸を摂取できることになる。一般的な食用油のほとんどはLCT(長鎖脂肪酸トリグリセリド)。MCTはLCTとは消化吸収性が大きく異なるためそれぞれの代謝も違う。LCTは主にリンパ管経由で吸収され、ゆっくり全身を回って代謝されるのに対し、MCTオイルの中鎖脂肪酸は門脈経由で直接肝臓のミトコンドリアで素早くエネルギー源となるので体脂肪として蓄積されにくい特徴を持つ。

MCTオイルもココナッツオイルも、消化やエネルギーの放出、ビタミンやミネラルの吸収に良い影響を及ぼす。栄養を十分に吸収するためには、野菜を摂取するのと同時に良質な脂質を取る習慣が大切。カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルや、ベータカロチン、ビタミンE、ルテインなどの脂溶性の栄養分は、脂質と一緒に取ることで効率的に消化吸収される。

MCTオイルを構成する中鎖脂肪酸はその分子の炭素の数により4種類に分けられる。

炭素6個(C6)…カプロン酸:一番素早く代謝されるが、独特な臭いがあり、味が悪く、胃がむかつくことがある。のどがヒリヒリすることも。ココナッツオイルにはあまり含まれていない。

炭素8個(C8)…カプリル酸:ココナッツオイルに少量含まれる。母乳にも含まれる。健康な腸を維持するための有益な抗菌作用と中鎖脂肪酸の中でもケトン体を最も効率的に作ることができるMCTのタイプだと考えられている。 そのため、最も早く脳細胞などのエネルギー源に。低糖質ダイエットのケトーシス効果を効率的にサポートするにはMCTオイルを。なるべくC8(カプリル酸)を多く含有しているものを選ぶのがお勧め。

炭素10個(C10)…カプリン酸:MCTの中で2番目に短くC8よりはゆっくり。エネルギーへの代謝が比較的早いMCT。

炭素12個(C12)…ラウリン酸:消化吸収のメカニズムはLCT(長鎖脂肪酸)と似ている。他のMCTのように素早く脳細胞などのエネルギーに変わらない。ケトン体の生成が少量で持続するともいわれる。MCTオイルもブランドによって特にこのラウリン酸の量が変わる。

ココナッツオイルはラウリン酸(C12)が約42%、カプリル酸(C8)が約7%、カプリン酸(C10)が約5%、カプロン酸(C6)が1%以下。

「山瀬理恵子の行ってこ~わい 愛媛食材で愛あるアス飯」は県内20市町制覇に向け着実に回を重ねています。第18弾の食材は砥部町のシイタケ、第19弾は愛南町のカキです。それぞれプレゼントクイズ付き。動画を見て応募。クイズに正解した方の中から抽選で生産者提供の逸品が当たります。各プレゼント情報からご応募ください。本企画は、愛媛新聞朝刊、愛媛新聞ONLINE・アプリ、愛媛CATVの番組が連動。ウイークリーえひめリックにも掲載しています。

第18回目、砥部町椎茸編1月23日公開!

愛媛の食材紹介18「シイタケ」砥部産

SANKIでは菌床づくりから栽培、販売までを手掛ける。「媛の雫」の商品名で県内のディスカウントストアやスーパーで扱っている。菌床ブロックはネット通販で販売中。

清流と自然に恵まれた砥部町広田地区では、昔からシイタケの栽培が盛ん。今回は建設業から農業に異業種参入し、地域再興や女性の雇用促進を志して菌床シイタケ栽培に踏み切った男性を訪ねた。広田地区にあるSANKI(砥部町玉谷)の代表取締役松永公一さん(57)は建設業を営んでいる。転機は2008年ごろ。「建設業は不要と言われた時代でした、県が異業種参入を推奨していたこともあり、農業の道を探りました」と松永さん。広田地区は過疎、高齢化が進み、地域の衰退を痛感していた。「女性の雇用の場を創り出せば、地域の再興につながるのではないか。安定雇用には屋内型産業がいい」と考え、菌床シイタケ栽培を決断した。本社横の工場では落葉広葉樹のおがくずから菌床を作り、培養までを手掛ける。おがくずをミキサーで混ぜて袋詰めし、殺菌処理した後、菌を注入。1日2200個以上作る。「マドンナ達のきのこ園」(同町満穂)という名前にもこだわりがある。愛媛が舞台の夏目漱石の小説「坊っちゃん」に出てくる「マドンナ」にちなみ「女性たちが輝く場に」との思いで名付けた。工場内は温度18度、湿度65%ほどで寒い時期はずっと入っていたい快適な環境。工場は複数の棟があり、シイタケの成長具合で場所が分かれている。出荷する大きさに育ったシイタケは傘が大きく根本もふっくらで重厚感たっぷり。SANKIはオリジナルブラド「媛の雫」として販売している。

アス飯では松永さんの得意料理であるシイタケピザ(シイタケを生地代わりにし、好きな具を乗せてホットプレートで焼くだけ。具材はサラミや高菜、ツナなど。傘の裏に薄く味噌を塗るのがポイント。チーズを掛けて焼く絶品)を、松永さんリクエストの斬新料理に改変させる。

1年中入手可能で食物繊維が多い低カロリー食材として人気のシイタケは免疫賦活効果の高い食材の代表。うま味成分がたっぷり含まれており昔から不老長寿の食べ物として重宝されてきた。特有成分は動脈硬化や高血圧予防で注目のアルカロイド、エリタデニン。

βグルカンの一種であるレンチナンは免疫賦活効果が確認されている。シイタケには日光に当たるとビタミンD2に変化するエルゴステロールが含まれる。ビタミンDはカルシウムの吸収を高めることで知られているが、コロナ禍により免疫機能を高める働きが注目されている、今最もホットなビタミンとなっている。ビタミンDは日本人の約8割で不足している栄養素。先ずは意識的にでも日光に当たることが大切。肌に紫外線を当てると皮下にあるコレステロールに化学反応が起こり体内でビタミンDが作られる。ビタミンDを不足させないためには1日15~20分程度、密を避けながら外に出てウオーキングが○。手や脚は日焼け止めを塗らずに素肌のままで。どうしても日焼けが嫌なら、手のひらだけでもかざすと良い。シイタケは食べる前に傘の裏側を日光に当てるだけでビタミンD2量を増やすことが出来る。動物由来のビタミンD3の供給源となるツナとの相性も抜群だ。

体内にマグネシウムが不足しているとビタミンDの血中濃度が上がらないためビタミンDはマグネシウムと一緒に意識して摂取する努力が必要。またビタミンDがないと体はマグネシウムを利用できないため、今回はマグネシウムが豊富な食材としてトッピングにパセリを用意した。その他シイタケにはアスリートのエネルギー変換に重要なビタミンB群(特に多いのがビタミンB2とナイアシン)が多く含まれている。

今回はうま味の掛け合わせで構成を組むことに。うま味を引き出すポイントとして水洗いをしない、加熱し過ぎない、油を控えめにする、うまみ成分は60〜70℃の温度で加熱すると増える、昆布のグルタミン酸との掛け合わせやツナのイノシン酸を利用しうま味の相乗効果を狙う、調理前に包丁の裏でたたいたりフードプロセッサーやミキサーにかけるなどして細胞組織を破壊するとうま味が増す、チーズやミルクなどの乳製品との相性が良くこれらで試す、数時間天日に当てたり冷凍すると、うま味が上がる、乾燥タイプは低温で水からゆっくり戻すの経過でうま味をアップさせられることから、出来る限りのことをピックアップしてチャレンジ。

こうして仕上げたリエットは、これまでのロケで1番美味しかったのではないかとスタッフさんにも、松永さんにも大絶賛していただいたほど大変美味な1品に仕上がった。度重なる試作で椎茸を1kgも使い、ロケ前にご近所さんにも事前試食して貰ったことも功を奏した。松永さんのところの椎茸、素材が美味し過ぎることは言うまでもない。テクスチャーを変えればポタージュやパスタソースにアレンジ出来る。シイタケレシピの可能性が広がる一品が出来上がった。是非、皆さんにも試して欲しい。

【家で栽培できる!菌床ブロック】

SANKIの菌床ブロックはインターネット通販で1個500円で販売している。家庭でできる育て方を松永さんに教わった。ビニール袋を被せ、ブロックの表面が乾かないように霧吹きを掛けるか水を張ったコップを近くに置いておくだけでいい。3カ月ほど次々にシイタケが生えてくるという。使い終わった後のブロックは堆肥として家庭菜園で使える。捨てる際は可燃ごみとして処分する。

ちなみにこれがロケ後、松永さんから購入し(スタッフさん全員購入)我が家で育てているシイタケ!非常に立派!大変美味!

詳細はマドンナ達のきのこ園ホームページへ

https://madonna-paradise.jimdofree.com/

【菌床シイタケ栽培セットを10人にプレゼント!】

動画を観てクイズに答えよう!正解者の中から抽選で10人にSANKIの「家庭用菌床シイタケ栽培セット」をプレゼント!ご応募をお待ちしています。2月17日午前11時59分締め切り。

応募ページは終了いたしました!たくさんのご応募ありがとうございました!
https://www.ehime-np.co.jp/online/form/ath_meshi_present_tobe

RIEKO YAMASE/アス飯®️料理研究家(山口県山口市在住)

山瀬 理恵子(やませ りえこ、1977年9月16日 – 身長 168㎝ )はアスリート向けの料理を中心とした料理研究家。元小学校教諭。故郷・北海道十勝郡浦幌町出身のうらほろアンバサダー。専門分野は植物化学。三浦知良選手を超え、遠藤保仁選手に次ぐ、Jリーグ歴代2位記録の22年連続ゴール及びJ リーグ通算出場数歴代4位記録の597試合超えを達成したサッカー元日本代表、今季プロ23年目となる現役Jリーガー山瀬功治は夫。

所属協会:日本メディカルハーブ協会、日本アロマ環境協会、日本ホリスティック医学協会、日本スポーツアロマトレーナー協会等多数。

【来歴・著書】
夫の二度の負傷(2002年に右膝前十字靭帯断裂、2004年に左膝前十字靭帯断裂)がそれぞれ約8カ月以上のリハビリを要し、当時所属していた浦和レッズ管理栄養士兼アテネ・北京五輪水泳金メダリスト、北島康介選手専属管理栄養士だった川端理香氏と1年間の個人契約。その後も椎間板ヘルニアを患い4度目の全身麻酔手術を経験。3年以上にも渡る長いリハビリ期間でアスリートにとっての食事の大切さを痛感、本格的に独自研究を始めた。

アスリートにとっての食事は部活動などに励む子どもたちにも有効なうえ、体脂肪コントロールや筋力向上なども期待でき、一般的な健康食としても応用ができるという観点からさまざまなレシピを考案。大学他各教育機関や企業で講演や調理実習を重ねながら、雑誌、新聞社にて連載執筆、テレビ出演、インターネットなどで発信している。

2010年、サッカー専門誌エルゴラッソ横浜F・マリノス担当藤井雅彦記者からの依頼でサッカーダイジェスト特別企画「サッカーと食の話」を執筆、話題となり、2011年よりサッカーダイジェストテクニカルにてスポーツ栄養レシピ・コラム連載が開始。これを機に料理研究家としての活動をスタートした。2013年にはクックパッド株式会社よりオファーを受けクックパッド公式kitchenを開設。「アス飯®」の商標を登録している(登録番号:第5976205号)。

【保持資格】
初等教育教員免許(小学校教諭免許状・幼稚園教諭免許状/ 北海道女子大学・短期大学部初等教育学科体育コース卒業)
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONE第4期(オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート)
日本食育インストラクター協会認定「食育インストラクター」(東京江上料理学院卒業)
日本フードコーディネーター協会認定「フードコーディネーター」(東京江上料理学院卒業)
日本アロマ環境協会認定「アロマテラピーインストラクター」(ニールズヤードレメディーズみなとみらい校卒業)
日本スポーツアロマトレーナー協会認定「スポーツアロマトレーナー」(プレミナセラピストスクール代官山校卒業)
日本メディカルハーブ協会認定「ハーバルセラピスト」(株式会社グリーンフラスコ自由が丘校卒業)
日本アスリートフードマイスター公認「アスリートフードマイスター3級」(大阪梅田校卒業)
日本プロカウンセリング協会認定「心理カウンセラー2級」(東京本部校卒業)
日本総合プロフェッショナルケア協会「薬膳スパイスアドバイザー」(福岡博多校卒業)
熱中症対策アドバイザー(熱中症予防声かけプロジェクト 後援:環境省)
日本野菜ソムリエ協会認定「野菜ソムリエ」(東京渋谷校卒業)
「ムーンセラピストLevel I,II,III,IV」(東京荻窪校卒業)
 長島司の「森の香り・里の香りコンシェルジュ」(株式会社一十八日 オンラインzoom校卒業)


著書/
『アス飯レシピ アスリートの体をつくる、おうちごはん』(2017年/京都新聞出版)

〔企画:塚本宏・岡本壮・国貞仁志(京都新聞社)動画編集:龍 太郎(京都新聞社)編集・構成:山形恭子(オフィスK)装丁・デザイン:佐野佳菜(いろいろデザイン)DTP:今岡弓子(京都新聞印刷)〕


【現在の主な学び】

「しっとりつやつや、潤いの肌を手に入れる「雑誌「天然生活」主催 オンライン対談:萩尾エリ子+長田佳子さん「植物の世界が見えるアロマテラピー「心を解きほぐす植物たちの香り」講師 萩尾エリ子(ハーバリスト)2022年3月19日まで継続受講

2022年2月1日水瓶座新月 星のサイクルと人生の転機 講師 鏡リュウジ(京都文教大学客員教授/平安女学院大学客員教授/心理占星術家・翻訳家)

2022年3月27日 日本ホリスティック医学協会主催 共催 日本森林療法協会、日本メディカルハーブ協会、バッチホリスティック研究会 各種植物療法の最新情報&注目情報 「第8の栄養素としてのエクソソーム」講師 グリーンフラスコ代表・日本メディカルハーブ協会理事長 林真一郎 「花の香りの意味とアロマテラピー」講師 村上志緒(薬学博士・理学療法士・株式会社トトラボ代表)聴講予定

2022年1月29日 アーユルヴェーダと冷え 講師 Dr.カーマゲ・モハン 受講終了 

2022年2月11日、3月10日、4月9日 スリランカアーユルヴェーダ 講師 現地アーユルヴェーダ医学専門家 聴講予定

2022年2月6日 日本メディカルハーブ協会 第4回学術フォーラム「統合医療、ハーブの安全性(医薬品の相互作用)」聴講予定

2021年12月4日「新型コロナ感染と抗菌アロマテラピー」講師/安倍茂 アロマテラピー研究会代表、帝京大学医真菌研究センター名誉教授 聴講終了

杏林医学研究所中級講座 講師 山田豊文 受講終了

ストレス学説・心身医学と植物療法≪前後編≫ストレス学説と心身医学の基礎知識、脳を操る物質〜神経伝達物質とホルモン、コーピングとストレス耐性の高め方、心身症と植物療法、ストレスとの付き合い方/講師 林 真一郎 グリーンフラスコ代表 東邦大学薬学部薬学科卒 薬剤師 臨床検査技師 東邦大学薬学部客員講師 日本赤十字看護大学大学院非常勤講師 静岡県立大学大学院非常勤講師 城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師 前編受講終了 後編受講終了

日本メディカルハーブ協会オンラインアカデミー「感染症のためのアロマセラピー」「心身症・生活習慣病のためのアロマセラピー」「女性のためのアロマセラピー」「高齢者のためのアロマセラピー」「日本メディカルハーブ協会理事長 林真一郎 受講終了

日本メディカルハーブ協会オンラインアカデミー「メディカルハーブにおける精油の役割と最新情報」講師 日本メディカルハーブ協会理事長 林真一郎 受講終了

日本メディカルハーブ協会オンラインアカデミー「メディカルハーブ研究情報検索テクニック」講師 日本メディカルハーブ協会理事 薬学博士 村上志緒 受講終了

トトラボ大学第五弾「ハーブ医学におけるアーユルヴェーダの価値」講師 上馬場和夫 日本アーユルヴェーダ協会理事長/ハリウッド大学院大学教授 受講終了

日本メディカルハーブ協会学術フォーラム第一部「ハーブ成分による上皮タイトジャンクション制御とその応用」講師 南雲陽子(筑波大学生命循環系)第二部「がんに対するアロマセラピーの有効性」講師 長田拓哉(東京大学医療センター大橋病院外科)受講終了

Ⅰ.統合医療と植物療法:統合医療の定義と歴史的背景、補完・代替療法の特徴と具体例、統合医療のスタイルと具体例、統合医療におけるチーム医療、統合医療の課題と展望/II.EBMと植物療法:EBMの定義と内容、EBMが求められる背景と問題点、植物療法の臨床試験の難しさ、植物療法のエビデンス、情報リテラシーと植物療法に対する疑問/講師 林 真一郎 グリーンフラスコ代表 東邦大学薬学部薬学科卒 薬剤師 臨床検査技師 東邦大学薬学部客員講師 日本赤十字看護大学大学院非常勤講師 静岡県立大学大学院非常勤講師 城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『高齢者介護に役立つハーブとアロマ』東京堂出版 『メディカルハーブの事典』東京堂出版 ほか多数 受講終了

日本メディカルハーブ協会認定「日本のハーブセラピスト」:日本のメディカルハーブ(30種)アマチャ、ウメ、ウンシュウミカン、エゾウコギ、エビスグサ、オオバコ、カキ、カキドオシ、カンゾウ、キキョウ、クコ、クズ、クチナシ、ケイ、ゴマ、サンショウ、シソ、ショウガ、センナ、タンポポ、チャ、トウモロコシ、ドクダミ、ナツメ、ハッカ、ハトムギ、ビワ、ベニバナ、ユズ、ヨモギ/日本の有毒植物(16種)ウルシ、キョウチクトウ、クサノオウ、ジギタリス類、シキミ、スイセン類、チョウセンアサガオ、 テンナンショウ類、ドクウツギ、ドクゼリ、トリカブト類、バイケイソウ類、ハシリドコロ、ヒガンバナ、フクジュソウ、ヨウシュヤマゴボウ 講師 三上幸江 日本メディカルハーブ協会理事 受講終了

日本スポーツ栄養協会「ビジネスパーソンのためのスポーツ栄養セミナー」(講師 鈴木志保子 日本スポーツ栄養協会理事長/神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科教授)全六回受講終了

日本メディカルハーブ協会認定 ホリスティックハーバルプラクティショナーコース基礎医学領域受講(病態生理学/医師 降矢英成 生化学/薬剤師 飯田みゆき 栄養学/管理栄養士 野口和子 薬理学/薬剤師 渡辺肇子) 日本メディカルハーブ協会シンポジウム(ハーブと免疫)(講師:日本メディカルハーブ協会理事長 /林真一郎)受講終了

植物学講座第一弾 「植物の学名を学ぶ」分類と学名の関係、学名の成り立ち、学名のシノニムと学名の調べ方、学名の意味とその調べ方、学名の命名者、学名の読み方など(講師 木村正典 日本メディカルハーブ協会理事/農学博士)受講終了

植物学講座第二弾「生き物の繋がりと生態系ー光合成・呼吸と炭素・窒素循環。植物にとっての一次代謝産物と二次代謝産物の成分過程とその役割。精油は植物のどこに何のためにあるのか-科ごとに見る精油分泌組織」(講師 木村正典 日本メディカルハーブ協会理事/農学博士)受講終了

「星と植物の関係」(講師 鏡リュウジ 京都文教大学客員教授/平安女学院大学客員教授/心理占星術家・翻訳家)受講終了

吉冨信長のマグネシウム・鉄研究 in福岡 受講終了

30種のハーブとビブリオ講座「クロモジのウィルスに対する有効性」(講師 伊賀瀬道也 愛媛大学医学部抗加齢センター所長/教授)「植物のクロモジ利用」(講師 井上泉 ジャパンハーブソサエティー愛媛支部長)受講終了

アロマサイエンスアドバンスコース第一期:精油の構造分類による作用と特徴、精油の構造分類による作用と安全性、精油の薬理作用と抗菌作用、精油の体内代謝と薬物相互作用(医薬品を併用した場合の相互作用)注目される精油の機能性とその活用法(講師 林真一郎 グリーンフラスコ株式会社代表/薬剤師・臨床検査技師/東邦大学薬学部客員講師/静岡県立大学大学院非常勤講師/日本赤十字看護大学大学院非常勤講師/城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師/NPO法人日本メディカルハーブ協会理事長/一般社団法人日本フィトセラピー協会副理事/一般社団法人日本ハンドケア協会理事/NPO法人日本ホリスティック医学協会理事/ソフィアフィトセラピーカレッジ開催 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『高齢者介護に役立つハーブとアロマ』東京堂出版『メディカルハーブの事典』東京堂出版 ほか多数)全五回受講終了

精油の向精神作用と精油成分の脳への移行性(講師 佐藤忠章 国際福祉大学薬学部准教授・薬学博士)(講師 村上志緒 薬学博士・理学修士/東邦大学薬学部訪問研究員/東京都市大学知識工学部非常勤講師:化学/静岡県立大学非常勤講師:植物療法/浦和大学短期大学部非常勤講師:生物学)受講終了

メディカルハーブ2020年後期研究論文情報解説最新版 継続受講中(植物療法を科学視点から考える:心と脳機能、婦人科、消化器、免疫、皮膚、メタボとロコボ)講師 村上志緒 早稲田大学及び早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了 薬学博士・理学修士 東邦大学薬学部訪問研究員、東京都市大学知識工学部非常勤講師:化学、静岡県立大学非常勤講師:植物療法、浦和大学短期大学部非常勤講師:生物学)全六回受講終了

スポーツ科学における免疫機能と香りの研究最前線(講師 枝伸彦 日本スポーツ振興センター国立科学センタースポーツ契約研究員)受講終了

脳科学から紐解くストレスとメンタルヘルス(講師 吉原一文 九州大学大学院 医学研究院臨床医学部門心身医学講師・医学博士)受講終了

日本メディカルハーブ協会2021第二回学術フォーラムin東京 講師 門脇真氏/薬学博士 富山大学名誉教授『メディカルハーブによる食物アレルギー体質の改善効果について』受講終了 

日本メディカルハーブ協会2021第二回学術フォーラムin東京 講師 高橋弘氏/ハーバード大学医学部内科元准教授、麻布医院院長 医学博士『ハーバード大学式 命の野菜スープ』受講終了

トトラボ大学第二弾 2021年1月28日(木) 18:00-20:00 「感染症 〜 ウイルスや細菌の生きるしくみ」on Zoom 講師 伊藤正則  取得学位  理学博士 早稲田大学(東京歯科大学 教養部 自然科学系生物学 教授・理学博士 聖マリアンナ医科大学 客員教授)受講終了

ソフィアフィトセラピーカレッジ「オキシトシンとアロマセラピー」講師 山口創(博士・人間科学/臨床発達心理)1/29日 受講終了 

日本ホリスティック医学協会植物療法研究会「各種植物療法のトピックを探る」主要ハーブの新たな機能性と活用/講師 林真一郎(グリーンフラスコ代表/日本メディカルハーブ協会理事長)精油成分の研究トピックス/講師 村上志緒(薬物博士・理学修士、株式会社トトラボ代表)バッチフラワー研究/講師 林サオダ(一般社団法人バッチホリスティック研究会代表理事)発達障害と園芸療法/講師 宍戸多恵子(専門認定登録園芸療法士)樹木系バッチレメディの植物生態学からの検討/講師 飯田みゆき/進行・ディスカッション降矢英成(赤坂溜池クリニック院長、NPO法人日本ホリスティック医学協会理事)2/23日 受講終了 

ホリスティック医学と植物療法(講師 林真一郎 グリーンフラスコ株式会社代表/薬剤師・臨床検査技師/東邦大学薬学部客員講師/静岡県立大学大学院非常勤講師/日本赤十字看護大学大学院非常勤講師/城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師/NPO法人日本メディカルハーブ協会理事長/一般社団法人日本フィトセラピー協会副理事/一般社団法人日本ハンドケア協会理事/NPO法人日本ホリスティック医学協会理事/ソフィアフィトセラピーカレッジ開催 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『高齢者介護に役立つハーブとアロマ』東京堂出版『メディカルハーブの事典』東京堂出版 ほか多数)受講終了

緑茶と新型コロナウィルス研究最前線 講演者:静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター長 山田 浩氏 ◆パネラー・京都府公立大学法人 京都府立医科大学 免疫学 教授 松田 修 氏・国立大学法人 京都大学ウイルス・再生医科学研究所感染症モデル研究センター准教授 三浦 智行 氏・独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターセンター長 西村 秀一 氏・静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター センター長 山田 浩 氏・京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 技師 北尾 悠樹 氏 ◆コーディネーター学校法人永守学園 京都先端科学大学バイオ環境学部 教授 藤井 孝夫 氏 聴講終了


【主な連載】
サッカーダイジェストテクニカル「山瀬家の食卓」企画・構成 藤井雅彦(2011~2013年)
京都新聞「アス飯」(2014〜2017年)
西日本スポーツ新聞「理恵子のアス飯」(2017〜2019年)
京都新聞読者情報誌「きらっと!京滋 山瀬理恵子のアス飯レシピ」(2018年~)
愛媛新聞「愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい」(2019年~)
愛媛県東温市の広報誌「広報とうおん」で「山瀬理恵子のアス飯®」を連載開始(2020年6月号~)

【主なレギュラー番組】
京都新聞アス飯オンライン(2015〜2017年)
テレビ西日本 ももち浜ストア夕方版スポーツコーナーアス飯(2017年)
西日本スポーツ新聞アス飯オンライン(2018年)
愛媛新聞オンライン 愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい(2019年~)
愛媛CATV 愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい(2019年~)
南海放送Beans今日からできるアス飯(2019年~)
FM愛媛 JA全農えひめpresents「山瀬理恵子のアス飯」(2020年~)
味の明太子のふくやYouTubeアス飯(2018年~)

【主な活動例】
パナソニック株式会社PHP研究所巻頭料理レシピカラー2年連続掲載(2014年、2015年)
キユーピーマヨネーズ料理グランプリ京都府代表(2015年)
カルビー株式会社47都道府県ご当地ポテトチップスラブジャパン「九条ねぎおうどん味」商品開発京都プロジェクトチーム(2019年)
味の素「勝ち飯」CM出演(2019年)
伊予銀行積立投信「つみとう」CM出演(2019年〜)
アサヒ飲料カルピス100周年レシピ開発(2019年)
西日本新聞presentsサントリービールレシピ開発(2017年)
愛知県奥三河地域観光事業サポート(2019年〜)
内閣府男女共同参画・アス飯でまちづくり講演:北海道十勝郡浦幌町(2017年)
LION 食器用洗剤 Magica CM出演(2021年3月〜)

2005年
管理栄養士 川端理香著書「勝つための栄養食BOOK」にて著者と対談。リハビリ食3献立と共に書籍掲載。

2007年
世界陸上選手権香川県丸亀事前合宿にスポーツアロマトレーナーとして帯同。植物が生合成した揮発性の芳香物質を蒸留によって抽出した精油(精油は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるもの。スポーツ選手はドーピング関連で取り扱いが繊細。精油の化学構造、化学成分、嗅覚及び経皮吸収ルートなどの解剖学は必須)を用いて海外世界陸上出場選手のコンディショニングケアに携わる。(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧4カ国を中心に約150人の選手、コーチらが来県)

2008年
横浜市教育委員会が発行する食教育だより製作を協力。(食教育だよりは横浜市の全小中高、特別支援学校に年3回配布されるもので各25万部計75万部発行)

2010年
日刊スポーツこだわり食取材掲載。夫の山瀬功治が当時所属していた横浜F・マリノス担当藤井雅彦記者から依頼を受け、サッカーダイジェストゴールデンウィーク特別企画「サッカーと食の話」に執筆。シチュエーション別料理献立写真に栄養説明を添付したページが話題となり、2011年よりサッカー専門雑誌、サッカーダイジェストテクニカルにてスポーツ栄養レシピ・コラム連載が開始。(2年間)

2013年
クックパッド株式会社よりオファーを受けクックパッド公式kitchenを開設。

2014年
4月1日より京都新聞朝刊にてスポーツ栄養レシピ・コラム連載が開始。(毎週火曜日発売。朝刊発行部数は50万部。翌年立ち上げの京都新聞アス飯メディア部門は紙面連載と連動)異例の長期連載を達成。(2014〜2017年 スポーツ栄養レシピ・コラム連載)これを書籍化した著書「アス飯レシピ」を京都新聞出版センターより2017年8月発売。発売後1ヶ月で増刷が決定しアス飯は特許庁により商標登録認定された。滋賀県内の全小中高、特別支援学校計404校に優良図書として寄贈され、全国の図書館へ配布。

2015年・2016年
キユーピーマヨネーズ料理グランプリ2015年京都府代表。PHP研究所巻頭料理カラー2年連続掲載。サッカー協会、株式会社アスリートフードマイスター、京都サンガF.C、アビスパ福岡アカデミー、小中高、大学他各教育機関・Jr.アスリート保護者及び九州電力など各企業にて栄養学講演、調理実習多数開催。

2017年
味の明太子のふくや、味の兵四郎など各食品メーカーとのコラボが開始。吉本興業所属のケン坊田中と共にテレビ西日本ももち浜ストア&西日本スポーツ新聞連載、連動料理コーナー「山瀬理恵子のアス飯」レギュラーを担当。北海道十勝郡浦幌町教育文化センターにて内閣府男女共同参画・まちづくり講演会講師任務。

2018年
故郷・北海道十勝郡浦幌町ふるさと大使就任。サントリー×西日本新聞×アス飯のタイアップ企画にて6レシピ提供。6月アスリートと一流仕事人に学ぶココロとカラダのコンディショニングマガジン『CoCoKARAnext』 (ココカラnext)にて執筆。福岡県筑紫女学園大学にて人間科学部大西良准教授及び『LIKKE』大学生らと子ども食堂イベントをアス飯でサポート。福岡サンパレスホテル坂本憲治総料理長とアス飯弁当をコラボ販売し120食1200円が1時間で完売。11月4日よりふくや×西日本スポーツ新聞×山瀬理恵子の今日もアス飯の新番組がyoutubeにて開始。陶芸作家、廣川純、廣川みのり夫妻の福岡初個展を主催。共催は石橋工業株式会社、酒の器Toyoda 。 起塚学料理長の持久力アップ&疲労回復献立ランチメニューを監修。 特別講師に野菜ソムリエプロ西川昌代。(個展期間 2018年12月18日〜22日)

2019年
Nutrilite×レシピブログ×クッキングラムファイトアスリート飯全国キャンペーン6レシピ開発。(2019年2月27日まで)摂南大学農学部2020年4月開設スペシャルコンテンツインタビュー掲載。(江崎グリコ株式会社経営企画部代表 古屋敷隆、inaho株式会社代表 菱木豊、楽天株式会社農業事業部事業企画課代表 梅村周平、料理研究家 山瀬理恵子 )。 味の素「勝ち飯」CM出演及び勝ち飯3レシピ開発。伊予銀行CM出演。アサヒ飲料カルピス100周年3レシピ開発。カルビー株式会社47都道府県ご当地ポテトチップスラブジャパンプロジェクト2019年9月23日発売「九条ねぎおうどん味」商品開発京都プロジェクトチームに抜擢。愛知県奥三河地域の観光推進事業に携わる。(奥三河観光協議会主催新城市にてアス飯講演実施)

2020年
京都新聞読者情報誌「きらっと!京滋」2018年5月号より継続中。2019年3月より味の明太子ふくや専属アス飯youtube番組レギュラー継続中。(ふくやアンバサダー兼任)2019年8月より愛媛新聞「愛媛食材で愛あるアス飯」レシピ・コラム連載及び愛媛新聞・愛媛CATV共同事業企画番組「愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい」レギュラー継続中。2019年10月より南海放送Beans(毎週土曜日正午放送)にて南海放送アナウンサー吉田奈央と「理恵子と奈央の今日からできるアス飯」料理コーナーレギュラー継続中。(2020年4月より吉田奈央アナウンサーから甲斐彩加アナウンサーへ)全国農業協同組合連合会愛媛県本部にて4月号より連載開始及びFM愛媛79.7MHz noonday pop番組内にて毎週木曜日12時05分頃からJA全農えひめpresents「山瀬理恵子のアス飯」レギュラーコーナー。(ラジオパーソナリティ山崎愛 協力 松山東雲女子大学・松山東雲女子短期大学)聖カタリナ大学講演(2020年5月22日予定は新型コロナウィルス 拡大の影響を受け中止となりました)広報とうおん2020年6月号より愛媛県東温市広報誌にて「山瀬理恵子のアス飯」連載が開始。海と日本PROJECT日本財団、総合海洋政策本部、国土交通省の旗振りのもとオールジャパンで推進するプロジェクト in愛媛県伊方町特産のしらすを使った簡単2レシピ考案。美的(BITEKI)7月号(小学館2020/5/22発売号)「力ごはん」企画 主菜、副菜2レシピ掲載。愛媛県新居浜市立船木中学校文部科学省研究事業アドバイザー就任及び2020年7月30日講演よりスタート。2020年8月19日よりFM愛媛79.7MHz JA全農えひめpresents「山瀬理恵子のアス飯」オンライン講座11月18日第4回終了( 協力:松山東雲女子大学・松山東雲女子短期大学)11月17日愛媛県庁知事報告会「はだか麦」2レシピ開発。(三浦工業株式会社 取締役会長 高橋 祐二 株式会社伊予銀行 常務取締役 山本 憲世 氏 株式会社愛媛銀行 常務取締役 豊田 将光  愛媛県信用農業協同組合連合会 代表理事理事長 井関 正志 全国農業協同組合連合会 愛媛県本部長 関岡 光昭 料理研究家 山瀬 理恵子)2020年12月28日愛媛県警察本部機動隊講演及び機動隊飯開発(機動隊員や家族ら100名)

2021年
JA全農えひめ新春特別号にて関岡県本部長と新春対談。株式会社法研アス妻飯企画取材。愛媛FC×東温市給食センターコラボ企画(東温市の小中学校、幼稚園給食)2レシピ提供。愛知県奥三河地域コラム執筆。(2021年1月下旬公開)。ベースボールマガジン社ジュニアサッカークリニック取材(2021年4月公開)味の明太子のふくや2021年春のギフトカタログスタイルブック VOL.8 『O’clocca(おくろっか)』表紙レシピ及び巻頭カラーレシピ8Pを担当。全国農業協同組合連合会愛媛県本部(JA全農えひめ)はだか麦5レシピ開発。LION 食器用洗剤 Magica CM出演(3月6日〜) 聖カタリナ大学サッカー部講演(2月15日)2021年度愛媛FCアカデミー栄養講師任務。(ジュニアユース選手、ユース選手:U18.U15.U12、レディースMIKAN:U18.U15、スクール生他)一般社団法人日本アスリートフードマイスター協会成果リレー愛媛県代表。2019年8月より愛媛新聞「愛媛食材で愛あるアス飯」レシピ・コラム連載及び愛媛新聞・愛媛CATV共同事業企画番組「愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい」が20市町制覇達成。FM愛媛79.7MHz noonday pop番組内毎週木曜日12時00〜JA全農えひめpresents「山瀬理恵子のアス飯」レギュラーコーナーseason2 4月1日再始動。(ラジオパーソナリティ山崎愛)オンライン英会話アプリ「ネイティブキャンプ 英会話」を展開する株式会社ネイティブキャンプ(東京都渋谷区 代表取締役:谷川国洋)より食分野のコミュニケーションを世界へ展開していく全面サポートが開始。京都府私立幼稚園連盟DVD講師担当。TOKYO FM / JFN全国38局ネット 出演者:ユージ、吉田明世 番組名 ONE MORNING 5月19日7時20分より放送の#農家のみなさんありがとう出演(1レシピ提供)ニュートリライトジャパン、ニュートリチャレンジ企画にてFOODアドバイザーを担当。(キャンペーン期間は2021年7月〜10月)大阪府保険医協会(府下、約6000人の開業医・勤務医が加入)が発行する大阪の開業医向け月刊誌(創刊48年目、毎月10日に発行、7千部)執筆。(12月号掲載予定)新田ゼラチン株式会社TSUNAGARUアンバサダー就任(10月1日〜)愛媛県大洲市・大洲市食育推進会議・大洲市地産多消推進協議会 主催 食育講演会登壇(11月20日)12月の食卓・エサンテブランドレシピ開発及びクリスマスインスタライブ開催(東京渋谷) 

2022年
ベースボールマガジン社「ジュニアサッカークリニック」春夏号担当。

 

 

 

愛媛の食材紹介 第17回 #レモン #岩城島 

岩城島内の生産者は60戸、うちハウス栽培は15戸。収穫時期は9月下旬~ゴールデンウイーク。直径58ミリ以上で収穫し、島内のいわぎ物産センターで選別、包装し東京のデパートや高級スーパーに並ぶ。

【「青いレモンの島」岩城島】

瀬戸内しまなみ海道を渡り、生口島(広島県尾道市)の洲江港からフェリーで5分。岩城島(上島町)の小漕港に降り立った。港から車で約5分、海岸沿いのすぐ脇にレモンの温室が見えてきた。収穫最盛期、青いレモンが鈴なりになっている。

岩城島がレモン産地として有名になったのは、ある立役者の存在が大きい。元県立果樹試験場岩城分場長の脇義富さん(73)が、瀬戸内の気候がイタリアの地中海と似ていることから「島でレモンが作れるのでは」と考え、品種選びや栽培方法を研究。島内でレモン栽培を進め、岩城島を「青いレモンの島」のキャッチコピーで売り出した緑色でも熟しており、新鮮さやもぎたての証。一般的にレモンは黄色いイメージが強いが、気温が下がると糖度を上げようとして色付き、寒くなると黄色くなりやすいというレモンは四季咲き性で年4回花が咲き、実をつける。収穫期間も10月下旬からゴールデンウイークまでと長い。岩城島産のレモンは果実の直径が58ミリ以上という独自規格があり、円形の器具でサイズを測りながら一つずつ手作業で収穫する。「優しく、生卵を扱う感覚で」と福田さん。はさみが当たった場所は茶色く傷になってしまうため、細心の注意が必要だ。

アス飯ではフラボノイドのエリオシトリンに注目。

レモン果皮に豊富なエリオシトリンは強力な抗酸化作用をもち、脂質の酸化を防いで、癌予防や高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果を発揮するほか、肝臓・腎臓・血管中での過酸化脂質の生成を抑制、肥満予防、糖尿病の合併症予防、筋肉の老化予防、エコノミークラス症候群予防など、クエン酸やビタミンCとの相乗効果の健康効果を期待している。

元気な百寿者(100歳を超えて生きる人や、それに迫る長寿者)が、レモンを愛用しているというデータや少食や生食で数々の難病を治癒する療法、生の食事を重んじて不調や病気を改善した食事療法などでもレモンが重要視されている点にも注目した。実際に、慢性的な倦怠感の解消や「食欲が出た」「体が軽い」「便秘が治った」「よく眠れる」などの声もあるよう。これはレモンに豊富な栄養成分にとどまることなく精油成分も関係しているのではないかと個人的な見解。

レモンの香りの特徴は数%含まれているシトラール(ネラール&ゲラニアール)によるもので、主成分のリモネン(その他の柑橘の主要成分ともなるモノテルペン炭化水素のリモネンの実際の香りというのは実は希薄で、他の香りの成分を揮散させ、強く香らせるという重要な役割を持つ。リモネンの生理・心理作用として抗炎症、免疫増強、健胃などがある)がシトラールや他の香り成分をリフトアップさせる効果によってフレッシュなレモンの香りになっている。

自身が深掘りしているアロマテラピー分野においてレモン香には様々な有用性がある。世界に先駆けて超高齢社会となった日本。厚生労働省研究班の推計によると、2012年時点で認知症高齢者は軽度を含めると約462万人に上り、予備軍とされる約400万人を加えると65歳以上の4人に1人が該当するとされる。

認知症の主な原因であるアルツハイマー病では、その中核症状の認知機能障害を、アロマセラピー(芳香療法)で治療可能であるという技術を鳥取大学医学部生体制御学講座の研究で実証。アロマセラピーとして使用した精油はローズマリー、レモンオイル、ラベンダー、オレンジオイルの4種類。

https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol11.php

このレシピはクックパッド公式キッチンの自身のヒットレシピをアレンジさせたものだったが、切って蒸すだけと簡単ながら彩りがよく栄養満点。大本さんや福田さんも加わり全員で試食。最終的に地元児童の料理体験メニューに採用されることが決まった。

出演者

いわぎ物産センターのセンター長大本孝則さん、栽培歴約35年の福田智子さん(65)「でべそおばちゃんの店」(レモン懐石料理を売りにしている農家レストラン)完全予約制店主の西村孝子さん(72)、森本小夜子さん(73)、西本優子さん(71)

【実も皮も葉も使う 豪華レモン懐石】

「今まで紅茶の横で静かにしていたレモンを主役に」と献立を考案した。レモン懐石料理は豪華の一言。レモンずしはレモンをくり抜いた器に盛り、見た目も楽しめる。ひじきのレモン酢あえは学校給食の献立にも採用されている。看板メニューの「とんだレモン」は豚の飼料の一部にレモンの搾りかすを使ったレモンポークを使用。他にもレモン酢を使ったりレモンの葉の葉脈を潰して香りを引き出したりと細かな芸が光る品ばかり。「上品な味」に感嘆の声。紅茶にはレモンのつぼみを浮かべ、花が開くのを楽しむ。「一度で咲かなかったら二度、三度足を運んで」(西本さん)



愛媛の食材紹介 第16回 #キウイフルーツ #伊予市

県内のキウイ収穫量は34年連続日本一。2019年産の県内収穫量は6千トン。伊予市は県内一の産地。主に関東のデパートなどに出荷される。

今回の舞台は伊予市中山町出渕。中山といえば栗の産地で有名だが、もう一つの名産がキウイフルーツ。県内の収穫量は6千トン(2019年産)で34年連続日本一を誇る。県内主要産地の一つで、甘さの秘密を探った。

山中のキウイ園で作業する橡木隆博さん(69)を訪ねた。約40アールに緑色の品種「ヘイワード」を120~130本栽培している。両親の代から続く園地。当初は栗やかんきつを栽培していたが、1983年にキウイを導入。県内でも先進事例だったという。橡木さんは2017年、勤めていたJAを早期退職し専業農家に。妻勝子さん(73)と2人で育てている。

中山間地特有の気候がキウイ栽培に適している。標高が高く昼夜の寒暖差があり、糖度や酸が引き立つ。果肉もしっかりするという。また、結晶片岩という肥えた土壌に恵まれ、水はけがよいこともポイントだ。ただ、水分を与えすぎると糖度が上がらず、与えないと小玉になるため、バランスは腕の見せ所だ。実を見極め、枝にいくつ、どの実を残すか、せん定の出来も収穫量を左右する。

アス飯では前回の食材、愛媛甘とろ豚のあまりのおいしさに感動した為、もう一度、愛媛甘とろ豚の今度は厚切り肉を使わせていただいた。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が存在する。不溶性食物繊維は水分を吸って膨らみ、便のカサを増やすとともに、腸を刺激して便をスムーズに出させる働きが。一方、水溶性食物繊維は体内で粘り気のあるゲル状になり、腸の中の有害な物質を吸着するとともに、便を軟らかくして排出しやすくする。また、腸のエネルギー源となる酪酸は、水溶性食物繊維をエサとする酪酸産生菌によって作り出される。(酪酸には潰瘍性大腸炎など腸の病気を改善、免疫をコントロールして、アレルギー性疾患や自己免疫疾患を抑える、肥満細胞の増加を抑えて、肥満を防ぐ、血糖値をコントロールするなど全身の健康維持に深く関係)

 

しかし、水溶性食物繊維が多く含まれるのは海藻や大麦など、普段から意識しないと十分に摂取するのが難しい栄養素だ。キウイフルーツには不溶性と水溶性の食物繊維が理想的なバランスで含まれている。腸内の酪酸を増やす働きがある可能性も2016年に開催されたキウイフルーツの栄養および健康に関する国際シンポジウムで発表された。そんな腸活に有意義なキウイ、ここに香り豊かなマスカットもプラスし、愛媛甘トロ豚に合わせるソースを作る。キウイは食物繊維やビタミンB1、B2、C、E、葉酸なども含まれ栄養素の充実率が果物の中でトップクラス。

1日1、2個食べると免疫を整えられるなど栄養価が高い。合わせるマスカットもブドウ糖や果糖を含み、すぐエネルギーになりやすいためアスリートはよく使う食材である。果物の甘みにレモン汁で酸味を足し、白ワインで深みを出す。ソースをステーキに掛けるだけと手軽ながら豪華な主菜になる一品ができあがる。生産者の橡木さんは「豚肉とキウイが一緒になった料理は初めて。おいしい」、勝子さんは「簡単にできるので友達に教えたい。目からうろこが落ちた」と脱帽のコメントしてくださった。また中山産キウイは野生のコクワに酷似。感動の一品に仕上がった。

出演者
キウイ園で作業する橡木隆博さん(69)妻勝子さん(73)ご夫妻



愛媛の食材紹介 第15回 #甘トロ豚 #西予市

県畜産研究センターが開発し2010年から販売。餌に愛媛特産の裸麦を混ぜ、肉質は軟らかく36度で溶ける脂身が特徴。県内で5戸の生産者が年間計約8300頭を出荷している。

愛媛発のブランド肉として知名度が上がってきている「愛媛甘とろ豚」。愛媛の山深いエリア「奥伊予」と呼ばれる地域の一つ、西予市城川町の山あいにある「志波養豚」の豚舎にお邪魔した。

県畜産課によると、甘とろ豚は県畜産研究センターが開発。国内に500頭ほどしかいない中ヨークシャー種の雄をベースにした愛媛独自の銘柄豚だ。県産裸麦を餌に混ぜ、通常の1・2倍の期間をかけてじっくり育てる。肉質は軟らかくジューシーで、36度で溶ける口溶けの良さが特徴。県内で育てるのは5軒で年間計8300頭(2019年度)を出荷している。

餌やりは機械で自動化しているため、普段は清掃作業がメイン。亨一さんは「豚は病気に弱く、衛生管理に気を使わないといけない」と大変さを語る。志波養豚では母豚60~70頭を飼育しており、センターが飼育した父豚と掛け合わせ、繁殖から出荷までを一貫して手掛けている。

アス飯では志波さんが育てた甘とろ豚を使い、奥様の冨美子さんが野菜をたっぷり入れて焼肉のたれで味付けされた野菜炒めの中でプラスすると嬉しいシイタケを加える。

シイタケは免疫力を整えるビタミンD2や糖質をエネルギーに変えるビタミンB群が豊富。ニンジンのβカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され、粘膜を保護してウイルスから体を守る役割がある。皮に豊富で加熱すると吸収率が上がるため丸ごと使うとよい。キャベツは芯にミネラルが豊富。細かく刻んで使いたい。さらに、焼肉のたれに代わる新しいたれを提案した。甘とろ豚が裸麦を食べることにちなみ、麦みそと甘酒という発酵食品を合わせてみた。

免疫細胞の7割は腸にあり、神経伝達物質のセロトニンも約9割が腸内細菌で作られる。腸を整えれば免疫調整力やメンタルが整えられるのだ。甘酒には、体内で作れない必須アミノ酸9種類が全て含まれている。ビタミンB群や葉酸、酵素が豊富に含まれ、肥満や血圧上昇を抑える効果がある。カレー粉は「食べる漢方薬」と言われ、抗炎症作用を期待。体を温める作用もあり、家庭で是非とも使っていただきたい。ニンニクとショウガはすりおろして使う。ニンニクは疲労回復や体力増強に欠かせない食材。継続的に食べると、免疫力向上が期待できる。ショウガは生の状態で使うとジンジベインで肉が柔らかくなるため、甘とろ豚はよりとろける食感に。冷え対策にもなり、体温が上がり基礎代謝もアップ。やせやすい体へ。カレーとみその相性が良く、裸麦のみそと裸麦を食べている甘とろ豚のコラボが嬉しい1品に仕上げた。

【豚まん3種類セットを3人にプレゼント】

動画を観てクイズに答えよう!正解者の中から抽選で3人に道の駅「きなはい屋しろかわ」で人気の「豚まん3種類セット」をプレゼント!ご応募お待ちしています。11月25日午前11時59分締め切り。

※応募は終了しました。たくさんのご応募、メッセージをありがとうございました!

 
 
 
 
出演者

志波養豚 志波豊さん(65)と妻の冨美子さん(61)、長男の亨一さん(35)ご家族

愛媛の食材紹介 第14回 #松山長なす #松前町

35~40センチと長く、皮、実とも柔らかいのが特徴。主な品種は庄屋大長(しょうやおおなが)。旬は6~10月。「まつやま農林水産物ブランド」に認定されている。

愛媛のブランドナスの一つ「松山長なす」の産地、松前町を訪れた。松前町は道後平野の南端に位置し、県内では唯一、町内に山がない。平成の大合併に加わらず、県内自治体で最も小さい面積ながら中四国最大級のショッピングセンター「エミフルMASAKI」を抱え、町内外から多くの人が集まる街だ。

同町徳丸の田んぼが一面に広がる中、一角だけ背丈以上に伸びた植物が周囲を覆う場所が目に付いた。4つの畝にアーチ状の支柱が規則正しく並び、重量感のあるナスがなっている。昔から「松山城が見える範囲が適地」と言われている松山長なす。畑の真北に小さく天守閣が見える。「松山城が見える範囲が適地」と言われている松山長なす。畑の真北に小さく天守閣が見える。

地理的条件はばっちりの環境でナスを育てる八束光男さん(62)は会社退職後に専業農家になり栽培歴は4年。1年目に240本の株を植栽。先輩農業者に「1人でそんなにできんからやめえ」と心配された通り、手が回らなくなった。株を減らし栽培法を勉強し、今は6アールに160本を植え、目を懸けて育てている。

ナスは繊細な野菜。皮が柔らかいため、少しでも葉が当たると傷が付き、成長すると傷も広がり続けてしまう。畑を囲むように植栽したソルゴーという植物は、傷付けないための風よけだ。

「ナスは大きいから収穫や出荷の手間が省けそうと思って始めたのに、実際はせんていに時間が掛かります」と笑う。

支柱にひもを吊ってナスのつたを這わせ、実が地面につかないよう成長に合わせひもを上に伸ばしていく。ナスは放っておくと伸び続けるため、出荷サイズの40センチほどで収穫。地下水をポンプでくみ上げて使っており、清水と日光に恵まれたおいしいナスができあがる。

アス飯ではフルーティーで甘くみずみずしい口当たりの松山長なすの特徴を生かし、それぞれの栄養素の相乗効果となる組み合わせを考えながら、黒酢や梅といった別々の酸に対して野菜や果実の甘みのみの調和を目指す。
試作では複雑な味のバランスがあり、香りが強く、柔らかい豊水に絞り、その他の酸とのバランスを取るように心がけたが、パンチのある新生姜を仕上げ且つ生の状態(ジンゲロール)で用いれば、より馴染みやすく、どの特徴の梨でも同様に利用出来ることを発見。(余熱を用いれば辛味調整も可能)ジンゲロールは免疫細胞である白血球を増やし免疫調整力を発揮。
ウイルスに対し感染源である鼻粘膜、口腔粘膜、眼瞼結膜などにおいて抗体産生能を増し、水際で感染を防止。胃腸の内壁の血行を良くして働きを活発にし、食べ物の消化吸収を高める。たんぱく質分解酵素のジンジベインも胃腸の負担を軽減)紫蘇特有のスパイシーな香りのペリラアルデヒドには中枢神経抑制作用、抗鬱作用および血管拡張作用が、またロズマリン酸には、血糖値上昇抑制作用、 抗鬱作用およびアトピー性皮膚炎の軽減作用の報告も。松山長なすに酸味・自然の甘みをプラスし驚きのハーモニーを演出した。

 

出演者

松山長なす生産者

八束光男さん(62)

妻香里さん(57)

愛媛の食材紹介前回  第13回目 #アマゴ(#松野町)

サケの仲間。サツキマス、アメノウオとも呼ばれる。滑床養魚場では10月末ごろ採卵し稚魚にかえし育てている。9月30日まで釣り堀で釣り体験ができる。

清流に育まれた「アマゴ」を求めて、松野町へやってきた。総面積の8割以上を森林が占め、四万十川の愛媛県側の支流・広見川や目黒川が流れるこの町で、料理研究家、山瀬理恵子の「森」と「川」、そこではぐくまれる生命と触れる旅が始まる。

恩田勝也館長が解説する。サケ科サケ属の「アマゴ」は、実は「サツキマス」と同じ種類。内陸部の淡水だけで一生を終える「陸封型」をアマゴと呼び、海へ行き繁殖のため元の川に戻る「降海型」がサツキマス。アマゴは渓流釣りで人気の魚だが、ニジマスと違って神経質な魚だそうで、釣り上げるのは難易度高め。食材の確保は、山瀬の腕次第か。

「この森にあそび この森に学びて あめつちの心に近づかむ」

初代町長で、滑床の観光開発に力を注いだ故・岡田倉太郎氏が作った詩。「自然を壊さずに生かしていく」と最小限の開発を目指した。滑床観光開発の第一歩が1957年の町営ユースホステル万年荘建設。入山客の宿泊施設として親しまれてきた「万年荘」の管理人を務め、10年前に滑床養魚場(同町目黒)の管理人となった竹内義富さん(70)はいわば、「森の国の管理人」。

滑床養魚場では、滑床渓谷からの清流を引き込み、アマゴやニジマス、アユを育てる。竹内さんは、わが子のように魚たちを育ててきた。特に神経を使うのが大雨時の管理。渓谷から引き込む水路に木くずや石が詰まると、水が止まってしまう。川の流れのように、絶えず清流が流れ続けないと、魚たちは息絶えてしまう。「今年の梅雨時期は1週間続けて、管理棟に泊まりました。徹夜で作業することもあります」と竹内さん。並々ならぬ愛情を魚たちにそそぐ。

「ぴくっとしたら、少し待って竿を上げる」とアドバイスを受け、第1投。水槽内をアマゴの大群が泳ぐ。釣り糸が上下にぴくぴく動くが、餌をとられた。「上げるのがちょっと早いかな」と竹内さんが見本を見せてくれる。1発で釣り上げた。「たまたま釣れただけです」と謙遜するが、さすがの腕前だ。

再度挑戦。「あーー!きゃーーー!」と悲鳴にも似た声。アマゴがかかっているではないか。自慢顔でひとしきり興奮した後に、「絶対私が釣らないと収録が終わらないから、プレッシャーがすごかった」とポツリ。

竹内さん曰く、上げるタイミングは「勘」。アナログな遊びだからこそ奥深い。養魚場では9月30日までアマゴ釣りが体験できる。ハマること間違いなし。

アマゴを竹串に刺して焼き、頭から豪快にかぶりついて骨まで丸ごと味わうシンプルな塩焼きは野性的で食欲をそそられる。アス飯ではここに活性酸素を除去する作用がある天然の色素成分カロテノイドが豊富なニンジン、シシトウ、赤パプリカをプラス。活性酸素は強烈な紫外線やストレスだけではなく、ごく当たり前の呼吸でも発生し、細胞膜にダメージを与える。スポーツシーンでは大量の酸素を取り込み多くのエネルギーを作り出す必要があるため、強い抗酸化力を持つ緑黄色野菜で酸素を運搬する赤血球を守ることが大切だ。カロテノイドは加熱したり、油と一緒に摂取したりすることで吸収率がアップ。クエン酸が豊富でさっぱりとした口当たりの黒酢は糖化の害を半減させる意味合いとしても使用している。

ロケ時、ケガからのリハビリ中だった夫にも最適な料理に仕上がった。

小さなアマゴは骨ごと食べられる。酢を使うと疲労回復や食欲増進効果があるので夏におすすめしたい。疲れた体にさっぱりした酢が染み渡り、細胞が生き返る一品。

【森の魚 その意味とは】

冒頭の「おさかな館」に、広見川で泳いでいるかのように建つモニュメントがある。石彫像「森の魚」。四万十川のシンボル的存在である「アカメ」を、石から掘り出した作品。

「森から水が生まれ、そして海に流れ、生命を育み、大地に恵みを与える」

制作者である石彫家・藤部吉人さん(故人)は、よく、そう話していた。生命の源ともいえる「森」と、そこから生まれた水、生命、恵みに出会う旅だった。

出演者

広見川のほとりに建つ「虹の森公園おさかな館」(松野町延野々)淡水魚水族館 恩田勝也館長

https://morinokuni.or.jp/smarts/index/27/

滑床養魚場管理人 竹内義富さん(70)

昼食 水際のロッジ

https://morino-kuni.com/riverside-lodge/

株式会社サン・クレア(本社・広島県福山市:代表取締役CEO 細羽 雅之)は、愛媛県松野町・滑床渓谷にある「森の国ホテル」の再生プロジェクトを手がけ、2020年3月20日に第1弾として「四万十川源流、森の国『水際のロッジ』」を開業。開業に先駆け、2019年12月23日より公式HPおよび宿泊予約サイト(楽天トラベル、じゃらん.net、Booking.com、Expedia など)にて予約を開始。

客室総数は10室。 地下1階・地上2階のロッジを全て洋室にリノベーションし、 バンクベッド(2階建ベッド)やロフトを備え、 ファミリーやグループが長時間滞在したくなるような空間をつくり上げる。 客室は川の音、 木の香り、 森の気配に寄り添った、 ナチュラルなしつらえを施す。 また、 吹き抜けのロビーは、 暖炉を囲みゆったりと寛げる居心地の良い空間だ。

ロッジ1階にあるピッツェリア「野生のピッツェリア『Selvaggio』」(総席数38席)では、 ナポリピッツァの世界大会などで数々の受賞歴を誇る「PIZZERIA GTALIA DA FILIPPO(ピッツェリア ジターリア ダ フィリッポ)」(東京都練馬区石神井)のオーナーシェフ岩澤 正和氏が監修する薪窯ピッツァが食べられます。 目指すのは“ここでしか楽しめないもの”。 イタリア郷土料理の技をベースに、 作り手の顔が見える、 安心安全の素材を使うことにこだわり、 生産者が主役の食文化を作り上げるため、 地元の人たちと向き合いながら深く関係を築いていけるようなレストランを目指している。

バックナンバー番号順はここから!第1回目 #みかん鯛(#宇和島 市)

かんきつの搾りかすを粉砕して、混ぜた餌を与えて育てたタイ。身にほのかにかんきつの香りが残る。かんきつのビタミンCなどが生臭さや身の変色を抑える。現在、中田水産(宇和島市坂下津)だけが養殖している。愛媛県の優れた農林水産物「愛あるブランド」に認定されている。宇和島プロジェクトのオンライショップ(https://projectu.theshop.jp/)から購入できる。

料理は愛媛県の伝統的な郷土料理のさつま汁。鯛、アジなどの魚を焼いてすり下ろし、焼き味噌、鯛の骨でとった出汁、刻みこんにゃくと薬味(みかんの皮、ゴマ、ネギ、刻み海苔)を合わせる。これをご飯の上にかけて食べる。鯛の甘みと味噌のうまみが良く合い、食欲の落ちる夏でもさらっと食べられる。この回のアス飯では主要食材にみかん鯛を使用。絹豆腐などの植物性たんぱく質やビタミンB群、更に柑橘のクエン酸やビタミンCを繋ぎ、栄養価の高いトッピング食材をプラスして吸収率を改変した。

出演者

#中田水産(宇和島市坂下津)。中田力夫社長(50)。アオノリを養殖するスリーラインズ山内満子社長(52)。長男の歌吉さん(30)夫婦が自宅で漁家レストラン「三代目歌吉の店」を営み、地元食材をふんだんに使ったコース料理を一日1組限定で提供している。

第2回目 #久万高原トマト(#久万高原 町)

久万高原町は県内最大の夏秋トマト産地。7月~11月下旬まで収穫できる。夏はみずみずしく、秋はゆっくり熟すため甘みとうま味が詰まった味が楽しめる。品種は「桃太郎」で、四国や関西に出荷。店頭では「久万高原トマト」の名前で売られている。JA松山市久万高原トマト部会(85人)の約3割を新規就農者が占める。

料理は久万高原の完熟トマトをたっぷり使った無水トマトカレー。アス飯ではここに梨と桃でフルーティーで華やかな香りをプラス。栄養の繋ぎとしてトマトと相性抜群のアボカドをトッピングした。

出演者

トマト農家の上村友範さん(45)、芽衣子さん(46)夫妻

第3回目 #媛っこ地鶏(#八幡浜 市)

愛媛県養鶏研究所が2002年に開発。「名古屋種」「ロードアイランドレッド」「しゃも」「ホワイトプリマスロック」を掛け合わせた全国でも珍しい四元交配種。県内で21戸が約6万羽生産している。「愛」あるブランド産品。

脂ののりがよく、ぷりぷりとした適度な噛みごたえとコクのある肉の旨味を実現、4種の鶏の良いところを凝縮したスペシャルブレンドで作る、地鶏のご馳走看板メニューの地鶏チキン南蛮。アス飯では脂質を抑え、表面コーティングをして口の当たりに変化。揚げずに焼き、仕上げにタレにつけ込む調理法を選択。タルタルソースは手作りのヨーグルトソースで代用した。

出演者

「#いなほ農園」農園長の井伊敏郎さん(67)

いなほ農園は三瀬商店社長の三瀬泰介さん(71)

いなほ農園の直営店「#地鶏のごちそう。」(北浜)

代表はシェフ田中逸郎さん(59)

ゲスト

#愛媛FC 選手 #山瀬功治

第4回目 #伊予美人(#四国中央 市)

愛媛県農林水産研究所が開発した「愛」あるブランド産品。2017年産の #サトイモ の県内栽培面積は389.5ヘクタール、生産量は6958トンで全国4位。そのうち約65%を四国中央市で生産している。

やわらかく、粘りも強く旨みがあり、どんな料理にも相性バツグンな伊予美人は皮を剥き、薄くスライスしてオリーブ油でこんがり焼く老若男女に人気のメニューにしていきます。アス飯ではここに、プロビタミンAで機能性が注目されるカロテノイド、両親媒性のキサントフィル類、温州みかんのβクリプトキサンチンをオリーブ油で吸収率を上げ、血中β-クリプトキサンチン濃度を上げる。セカンドミール効果のあるβグルカンが豊富なきのこ類をプラスしてあんかけにアレンジした。

出演者

伊予美人農家の鈴木敏也さん(44)、綾子さん(45)夫婦。

第5回目 松山産 アボカド(#松山 市)

松山市が2009年から産地化に取り組み、生産者(18年度)は147戸、収穫量は約2300キロ。市農業指導センターが認定農業者らを対象に苗木を販売している。品種は「ピンカートン」「フェルテ」「ベーコン」「福徳利」など。

県内外でも注目されている松山市のアボカド産地づくり。取り組みへのきっかけを生んだのが、20年以上前に植えられたというアボカドの木。平成4年に台風で木を植え替えた時の記念樹としてアボカドの木を植え、それから20年ほどして実がなっているのを当時の松山市の農林水産課が発見。アボカドの産地化に取り組もうということになった経緯が。国産アボカドを作り農家レストランを営む「和田産地のごはん」にて収録。

アス飯ではこれを試合後のリカバー食に改変。アボカドが食わず嫌いだった赤井監督もうなる一品だ。

和田産地のごはん

松山市大山寺町2417-2

昼膳2000円ランチは木金土の11時半~14時半

1日3組まで10食限定の完全予約制。

予約は日曜と月曜の9時~21時。

ゲスト

#愛媛FCレディース 監督 #赤井秀一

第6回目 #乳製品(#東温 市)

四国乳業株式会社(しこくにゅうぎょう、Shikoku nyugyou corporation)は、愛媛県東温市に本社を置く乳業メーカー。「らくれん」ブランドで四国や関西を中心に販売される。

製品では、地元のミカン果皮の機能成分に着目し愛媛大学と共同研究で作った「エヌプラスドリンクヨーグルト」、広島大学との共同研究による機能性表示食品「8020ヨーグルト」など、特徴ある製品作りが近年盛ん。現在も地元の柑橘、機能成分に着目した製品作りに取り組んでおり、高品質な県産牛乳・乳製品の製造に注力している。

番組では愛媛FCレディースの2選手と共に工場を見学。アス飯は酪農家の皆さんの生クリームを使用した濃厚なクリームシチューを、東温市が推奨する麦味噌を用い、強力な抗酸化物質アスタキサンチンを生かした和の怪我回復味噌汁へと改変させる。

出演者

案内役

工場長 高平秀男さん

次長  永井拓也さん

料理

JAえひめ女性組織協議会酪農部

会長 岡田史恵さん(55)

中谷よしえさん(57)

水口ヒロミさん(69)

ゲスト

愛媛FCレディース選手 #山城見友希 #横山亜依

第7回目 #キジ肉(#鬼北町)

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202002190012

鬼北町内の8戸が年間、計約1万3000羽を飼育。鬼北きじ工房に出荷し血抜きや内臓処理後、2日間熟成させ急速凍結させる。出荷先は町内の道の駅や県内外の飲食店など。毎年2月に町内で「きじ鍋まつり」がある。


キジ工房 オンラインショップ

https://kihoku-kiji.net/shop/

アス飯では一般的な肉と比較し、高タンパク、低脂質な上、筋肉を正常に働かせるカリウムが多いのが特徴的、アスリートに必須な神経伝達に欠かせないビタミンB群も強化できる雉肉。これを様々な生理機能で注目を浴びるプロシアニジン類、フラボイノイド系ポリフェノールのケルセチン、皮にも栄養価の高いりんご丸ごと使ってまろやかに包み、更に、春の代表食材、養生の春に相応しい蕾にぎゅっと栄養素が詰まる、ほろ苦さが特徴の菜の花やコロンとした可愛いえんどう豆をトッピング。旨味、苦味、自然な甘みが口の中で広がるキジの丼ぶりに改変した。

出演者

鬼北町農業公社鬼北きじ工房の職員出口理さん

「ふじしろファーム」(同町西野々)

藤城英晃さん(69)、けい子さん(69)夫妻

第8回目 #いちご(#大洲 市)

旬は11月中旬~6月下旬。県内の主力品種は「紅ほっぺ」、県のオリジナル品種の「紅(あか)い雫(しずく)」「あまおとめ」など。県内のイチゴの栽培面積(2017年)は74.5ヘクタール、生産量は1875トン。

※徳田いちご園

https://www.facebook.com/tokudaichigo/)は新型コロナウイルス感染防止のため休園中です。再開時期は未定。問い合わせは同園=電話090(4335)2925。

園では10品種程度を食べ比べ。まずは酸味と甘みのバランスがいいという「紅ほっぺ」。次に「紅(あか)い雫(しずく)」。「あまおとめ」と「紅ほっぺ」を掛け合わせた愛媛のオリジナル品種だ。紅ほっぺより若干甘い。酸味が少ないと微妙な味の違いを見極め。その後も「あまおとめ」「あまえくぼ」「恋みのり」と次々と口に運ぶ。変わり種も試食。「淡雪(あわゆき)」は「白いちご」と呼ばれ、ピンク色が完熟の証。深紅色が特徴の「黒いちご」とそれぞれの味を堪能した。

アス飯ではイチゴに含まれるポリフェノールの一種、強い抗酸化作用のあるアントシアニンが、網膜に存在するロドプシンの分解と再合成を助ける働きから、目を保護する可能性のある栄養素に注目。網膜の黄斑部、中央に多く存在するカロテノイドのキサントフィル類、ゼアキサンチンと、黄斑部の周辺に多く存在する同じくキサントフィル類のルテインに意識。これらカロテノイドは生体内で合成されず、野菜や果物からの摂取が必要。その他、血流を促すオメガ3、毛様体筋の疲労を和らげ視機能向上が認められるアスタキサンチン、体内でビタミンAに変換され、粘膜を正常に保つ働きが期待できるカロテノイドのカロテン類、βカロテンも豊富なイチゴソースの彩りサラダを考案した。

出演者

いちご園2代目の徳田智さん(36)

妻の恵理さん(37)

第9回目 #アスパラガス(#西条 市)

JA周桑管内が県内最大の産地。JA周桑管内で収穫されたものは「緑のささやき」のブランド名で販売されている。県内の2017年産の栽培面積は41.2ヘクタール、生産量は495トン。

この回の料理は「1本ずつ手摘みして、アスパラガスを20センチに切り揃えた時、切り落としが大量に出てしまう。これらを上手く活用したジュースを普段から作っているので、今度はスープにして欲しい」という生産者・西川哲太さんのリクエストに応える。

アス飯ではアスパラガス(Asparagus
 officinalis
)より単離された含硫黄物質、アスパラプチンの血圧降下作用のみならず、毛細血管を保護するフラボノイドの「ルチン」+相乗効果のビタミンCを意識。食べる美容液のアボカドの良質な脂質をプラスし、自然素材の果物でトロミをつけていくといったアイディア料理。グルタミン酸を補う食材(チーズなど)を合わせて調理するとより美味。ここにじゃがいもをプラスすればエネルギーチャージができ、レモン果汁をプラスすれば、ミネラルの吸収を高めるクエン酸を補え、更にビタミンCの強化もできる。オリーブ油とも相性が良くアレンジが自由自在なナチュラルパワフルタッグのポタージュに改変した。

出演者

西川哲太さん(70)、知加子さん(68)夫妻

JA周桑営農管理研修センターの向井敏正さん

第10回目 番外編「免疫力」

アレンジで梅を絡ませてもGOOD!

新型コロナウイルス感染予防のため自粛生活が続く中、番外編として自宅で手軽に作れる免疫力アップのアス飯メニューを紹介!ステイホーム中は必要最低限の買い物以外は一歩も外出していないという山瀬さん。免疫力を上げるために効果的な食材を合わせ、暑い時期にぴったりのそばを提案してくれた。

【免疫力アップ食材てんこもりのそば】

「アスリートは試合前にうどんを食べるイメージがありますが、持久力アップにはそばがいいです」と山瀬さん。用意した食材は納豆をはじめブロッコリー、ワカメ、長ネギ、しらす、ナッツ類など盛りだくさん。「我が家のレギュラー食材ばかり」というから期待大!まずはそばをゆでる。そばは植物性タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富。今回はそば粉100%の十割そばを使う。水溶性ビタミンが流れ出るのでそば湯を飲むのがおすすめ。野菜はみじん切りにしてごま油で炒める。ニンジンに含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変わる。粘膜を保護しウイルスから体を守ってくれる。マイタケのβグルカンは免疫を活発にする作用があるという。炒めて粗熱が取れたら納豆やしらす、生ワカメ、トマトなどを入れて混ぜる。納豆は植物性タンパク質の宝庫。ビタミンやミネラルが多く含まれ、山瀬さんの夫で愛媛FC所属の功治選手の現役生活を支えた食材なのだそう。長ネギの白い部分には抗ウイルス作用のあるイソアリシン、青い部分にはβカロテンが豊富。そばを器に盛り、具材を乗せたら合わせだれをかけて完成だ。麺にかける具材は、そば以外にもそうめんやひやむぎ、ご飯にも合う。ひき肉を入れると子どもも食べやすい。試食した山瀬さんは「いろんな野菜が入り夏にさっぱり食べられる。栄養の吸収率を上げるスタメンが集まり、ウイルスに負けないそばができた」と自粛生活を乗り切る力強い一皿になった。

【懐かしの生産者とビデオ通話】

今回、生産者のゲストがおらず初めて一人で調理することになった山瀬さんにサプライズを用意。話題のビデオ会議サービス「Zoom(ズーム)」を使い、過去に出演してくれた生産者とビデオ電話をつないだ。山瀬さんが「一番思い出深い回」に即答で上げる宇和島市・みかん鯛編から山内満子さんが登場。山内さんは「ロケ後、山内家の食生活は変わりましたよ。料理に薬味をちょっと足すようになり、味の深みが出るようになった」と報告してくれた。2人目は夫婦の掛け合いが印象的だった四国中央市・サトイモ編から鈴木綾子さん。ご主人の敏也さんはどちらに?「今、塩を買いに行っています」。ロケでも自宅に塩を取りに戻っていた敏也さん。この日も塩との縁が深かった。3人目は久万高原町・トマト編に出演した上村友範さん、芽衣子さん夫妻。ロケ後も、互いに食材をお裾分けしたり功治選手の試合を上村さん夫妻が観にいったりと交流が続いているという。3人との久々の再会に山瀬さんは大はしゃぎだった。

免疫系メモ(随時更新)

https://yamasefamily.com/archives/13687
第11回目 しらす(伊方町)

カタクチイワシの稚魚。朝日共販(伊方町)では漁獲から加工まで30分以内に完了する鮮度の高さが特徴で、シラスの年間取扱量は1千トン。大都市圏に出荷しているほか、伊方町観光交流拠点施設「佐田岬はなはな」でも購入できる。

アス飯では1つで献立として摂取していきたい多くの栄養をまんべんなく意識したしらす丼に改変。ビタミンB群やβグルカンを含み、食後の血糖値上昇を抑えるなめこを用いる。ミョウガの香り成分αピネン森林に含まれる香り成分の1つには抗菌、抗炎症作用を期待。ミョウガは漢方では消炎、気持ちを安定させる役割も。驚くほどミネラルを含む大葉の香り成分の1つのペリラアルデヒドには抗菌作用があり夏場に特におすすめ。ジアスターゼやイソチオシアネートを含む大根おろしで促すなど手軽な食材で整えた。

出演者

福島産業 福島貴行さん(26)

朝日共販 工場長の阿部慎一郎さん(43)

「佐田岬はなはな」

支配人 佐々木伊津子さん(39)

料理長 與品直人さん(57)

【佐田岬はなはなで使えるクーポン 愛媛新聞アプリで配布】

愛媛新聞ONLINEアプリで、佐田岬はなはなのクーポン「店長セレクトのプレゼント」(先着200人)をゲットできます。1階の売店「しらすパークはなはな」で一度に1000円以上購入し、レジでアプリのクーポンを提示すると、佐々木さんセレクトのしらす製品をプレゼントしてくれます。アプリを無料ダウンロードし、愛顔会員またはアクリートくらぶ会員に無料登録すると、取得できます。クーポンの取得、使用期間は9月27日まで。この機会にぜひアプリをご利用ください。アプリのインストール、使用は無料。

詳細は

https://www.ehime-np.co.jp/online/guide/#app_online


愛媛の食材紹介第12回目 #ブルーベリー(#内子町)

収穫時期は6~9月。品種は「ブルーレイ」「マグノリア」など。高山ガーデンではジャムやジュースに加工し、自社ホームページや道の駅「小田の郷せせらぎ」で販売している。梅雨の合間を縫って向かったのは内子町大平のブルーベリー園。山中にある一軒家が集合場所だ。国道380号から、唯一の目印、遍路道入口の案内表示に従い、舗装された細い道を進む。山を切り開いた場所にポツンとたたずむ家から、あるじの山﨑英さん(63)一家が出迎えてくれた。

アス飯ではブルーベリーのアントシアニン色素がロドプシンを活性化する点に注目。相乗効果となる組み合わせには鉄、ビタミンB群など夏の救世主的存在のレバーをチョイス。赤ワイン、ブルーベリー、高カカオチョコ。一見繋がりのないように見えるがフラボノイド系を多く含む食材として繋がる。フラボノイドとはポリフェノールの一種で天然に存在する有機化合物群。「フラボ」は黄色という意味を持ちこの骨格を持つ化合物は黄色から淡褐色を呈す。同じフラボノイドでもアントシアニンは例外。鮮やかな赤や青を示す成分となる。赤ワインやブルーベリーにはアントシアニン色素が、高カカオチョコは主にエピカテキン、カテキンなどのフラバノール(フラバン-3-オール)を豊富に含む。これらがローズマリーから発見された同じくポリフェノールの一種のロズマリン酸(スペアミント、紫蘇、バジル、タイム、レモンバームなど)と共に脳機能の健康を維持する役割として存在するため「ブレーンフード」(脳の強壮剤)としてレシピに組み込んだ。

高山ガーデン

https://www.takayama-garden.com

出演者

山﨑英さん(63)

妻の加代さん(61)

次男の直さん(26)

以下上記愛媛新聞記事より

現役サッカー選手の夫を食で支える料理研究家が愛媛の食材を栄養満点のアスリート向けの家庭料理に仕立てる「山瀬理恵子の行ってこ~わい~愛媛食材で愛あるアス飯~」が21日、スタートします。料理研究家の山瀬理恵子さん(41)が県内各地を訪れ、豊かな自然と、地域の人と食材に出合い、「アス飯」を調理していきます。愛媛新聞朝刊・ウェブサイト、愛媛CATVの番組などが連動してマルチに発信する新企画です。その見どころを一足先にご紹介します。

サッカー元日本代表の夫・山瀬功治選手が、2019年シーズンからJ2愛媛FCに所属し、愛媛に生活拠点を移した山瀬理恵子さん。夫のけがをきっかけに、栄養学を学び、アスリートに必要な栄養素がバランスよく取れる家庭料理=アスリート飯(アス飯)を考案し、幅広い年代から反響を集めています。今回の企画は、山瀬さん自身が「愛媛の食」の産地を訪ね、旬の食材を使った地元の家庭料理をアス飯にアレンジします。

「産地に行き直接話を聞きたい」という山瀬さんと生産者との触れ合いも見どころです。「愛媛に来て、感動するぐらい食材の良さを感じています。アス飯は特別なことではなく、材料の切り方や調理の仕方など、ちょっとした工夫で疲労回復や夏バテ防止などの効果を引き出せるという発見をたくさん伝えたい。一つの献立で栄養バランスが整い、身近な食材でいつでもチャレンジできておいしいのが特徴。どの世代にも活用できる究極の健康食だと思っています」と山瀬さん。

初回は愛媛を代表するタイを使った「さつま汁」。かんきつを混ぜた餌で育てた「みかん鯛(だい)」の養殖現場(宇和島市)を訪問。地元の郷土料理をアレンジし、調理方法や栄養面での解説をしながら、アス飯に変身させていきます。山瀬さんは「アス飯は、手に入りやすく安価な食材を使い、特別な技術がいらない作り方を心掛けています。20市町すべてを回り、おいしい食材や生産者に出会いたい」と意気込んでいます。愛媛新聞朝刊スポーツ面で毎月1回、山瀬さんのコラムやレシピ、栄養素のアドバイスを掲載。愛媛CATVで番組を放送し、愛媛新聞社のホームページ「愛媛新聞ONLINE」の「アス飯」特集ページでロケの様子を動画や写真を交えてリポート。ウイークリーえひめリックにも特集を掲載します。

免疫メモ1 5月1日更新

免疫メモ1 5月1日更新

広報東温連載より(新型コロナ対策レシピ)

デジタルブック
https://www.city.toon.ehime.jp/book/list/book33.html

【2020年12月12日放送!南海放送Beans FUJ I presents レギュラー料理コーナー「山瀬理恵子の今日からできるアス飯」(出演者:南海放送アナウンサー 甲斐彩加・料理研究家 山瀬理恵子「冬野菜の丸ごとみかん炒め」】

南海放送ホームページ

https://www.rnb.co.jp/tv/beans/

アスリートのパフォーマンスアップの鍵を握るオメガ3(αリノレン酸=体内でDHA、EPAに変換)は大根や白菜などの冬野菜にも含まれる。新型コロナウィルス対策になる栄養素を意識しながら頑丈な体を作っていく。

白菜は芯のところに成長点が。芯にカリウムなどのミネラルが多い。よって芯のある中心部から外側に向かって食べると栄養を効率良く摂取できる。ちなみに外側の葉の部分にビタミンCが豊富。大根も皮の下にビタミンCが豊富のため皮ごと調理を推奨したい。昆布のフコイダンの機能性に抗ウイルス作用。今一番ホットなビタミンDはツナや椎茸にも豊富。ツナはビタミンD3の摂取にお手軽。椎茸はビタミンD2の元になるエルゴステロールを多く含み、βグルカンの一種であるレンチナンは免疫賦活効果が確認されている。愛媛県に馴染み深い食べ物ののみかんは注目のカロテノイド色素、βクリプトキサンチンの含有量が果物の中でトップレベル。体内でビタミンAに変換されることから粘膜を保護し、体をガード。

バックナンバー放送はこちら

9月に入ると次第に気温が下がって空気が乾燥する。この時期は夏の疲れも出てくる頃。ビタミンB群にしっかり意識を置き免疫調整にも心がけたいところ。ポイントとなる栄養素は感染症対策で注目を浴びるビタミンD3、D2(組織や細胞を正常に機能させ筋肉の質や量を保つ栄養素でもある)亜鉛摂取に加え、スーパーフードの卵、舞茸の多糖体、旬食材のオメガ3で細胞膜の質を上げながら免疫システムを活性化。更に粘膜保護に役立つプロビタミンA、ビタミンCの豊富な香味食材を用い、香り成分でガード力を高める。イソアリシン、アホエン、フルクタンはいずれもウィルス対策に有効。黒こしょうなどのスパイス類は風味づけになるだけではなく、消化を促したり重要な栄養源となる。胃腸の内壁の血行を良くして働きを活発にし食べ物の消化吸収を高め、更にたんぱく質分解酵素のジンジベインを含む生姜は加熱調理により体を中からあたためるショウガオールの摂取も出来る。迅速なエネルギー源の中鎖脂肪酸を使ったこの時期ならではの一品に仕上げる。器/松元洋一

京都新聞読者情報誌「きらっと!京滋」6月号連載「山瀬理恵子のアス飯®︎レシピ」

※アジに豊富なセレンは細胞の膜を構成するオメガ3の酸化を防ぐのに役立つなど、重要な抗酸化酵素の材料となり、また解毒ミネラル。セレンはマグネシウムを細胞内に留まらせるのをサポートする役割も。このレシピではビタミンD2、D3の2種を体内に取り込み、更に豊富なフィトケミカル(香り)を駆使してミネラルの吸収を高める構成を組んだ。

アレンジでは我が家のお気に入り、ローズマリー

【ローズマリー 学名:Rosmarinus officinalis シソ科。心身を強壮。若さを取り戻して記憶力を高める。ハーブの中でもトップクラスの強力な抗酸化作用を持つ。和名はマンネンロウ(永遠の青年)全身の血行を促進し、消化器系、神経系の機能を活性化。 「ブレイン・トニック」(脳の強壮剤)とも呼ばれる。アロマテラピー分野ではオキサイド類の1.8シネオール、ケトン類のカンファーなどが主要成分。樟脳のような強い香りで過労や無気力時、集中力時に推奨。試合当日の芳香浴やスプレーなどにブレンド使用。(鳥取大症例 海馬活性=ローズマリーカンファー)】を使った調理法をご紹介。

京都新聞読者情報誌連載「きらっと!京滋」11月号 山瀬理恵子のアス飯®︎レシピ

感染症対策等で一気に注目を浴びた今ホットな栄養素、化学構造から天然のステロイドホルモン(体内の炎症を抑える)とも言われるビタミンD2、D3の補充と、そこに纏わるミネラルの吸収を促す食材を丁寧に繋げていくことを意識。ビタミンDは筋肉や骨の質や量を保つ役割に加え、全身の組織を正常に機能させる働きから、免疫調整、脳や神経機能の維持(精神疾患予防)糖尿病予防など、ほぼ全ての生理学的機能に影響を与えるビタミン。不足するとあらゆる体調不良やパフォーマンス低下を引き起こす。同じくSOD(抗酸化酵素)の必須構成成分で免疫調整に関わる亜鉛とビタミンD3を手軽に摂取できる卵、直ぐにエネルギーとなる中鎖脂肪酸を用い、野菜の中でトップクラスのビタミンCを持つパセリを仕上げにふって、身体を頑丈にガードするオムレツに仕上げた。

 

【ビタミンDがコロナ重症化を防ぐとの研究】

2020年5月6日にドイツの科学系学術サイト「シュプリンガー・ネイチャー」に1つの論文が発表されると、感染予防の手がかりになると注目を集めた。イギリスの研究者らが欧州20か国を調査したところ、ビタミンDの血中濃度が低い国ほど、新型コロナの感染率、死亡率ともに高いことが明らかになった。被害が大きいスペイン、イタリア、 スイスの高齢者は、血中のビタミンDが少ない傾向にある。カルシウムとビタミンDを同時に摂ることでカルシウムの吸収率が上がり、骨を強くすることはよく知られている。アスリートでは筋肉の質や量を高めるのに一役買う重要栄養素。しかし近年ビタミンDには免疫機能を高める働きがあるという研究結果が相次いで報告される。体内に侵入したウイルスや細菌などの異物に対して、それを排除しようとする免疫機能を必要なだけ働かせ、過剰な免疫反応を抑制すると考えられる。かぜやインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症・悪化の予防にも関与することが分かってきた。最近は、がんや高血圧、糖尿病などさまざまな生活習慣病を予防する可能性も示唆。

ビタミンDは、日本人の約8割で不足。第一に日光に当たることが大事。肌に紫外線を当てると皮下にあるコレステロールに化学反応が起こり、体内でビタミンDが作られる。ビタミンDを不足させないためには1日に15~20分程度、外でウオーキングを。手や脚は日焼け止めを塗らず素肌のままで。どうしても日焼けが嫌なら、手のひらだけでもかざすと○新型コロナの感染リスクがあり積極的に外出するわけにもいかない。また、老人ホームや病院など施設内での生活はどうしても室内にこもりがちになり、ビタミンD不足に陥る。高齢者は特に注意が必要。人間は必要なビタミンDの80~90%を日光から合成。窓ガラスは合成に必要な紫外線を通さない。室内で日光に当たる場合は、必ず窓を開ける。

ビタミンDは日光以外に、食材からも摂取できる。さばやまぐろなどの魚、特にいわし、さんま、鮭などにビタミンD 3が豊富。牛レバーやチーズ、卵黄にも含まれる。またきのこ類にも豊富。しいたけ、きくらげなどのきのこ類は、カサの裏側を数十分ほど日光に当てるだけで、ビタミンDの量が数倍に増える。

【亜鉛に注目した研究】

ブラジル連邦大学栄養学科の研究者が4月に発表した研究では亜鉛には抗炎症作用があるため、免疫機能を最適化し、感染リスクを低下させる可能性を示唆。亜鉛は過剰な免疫反応を抑えて正常化させる働きを持つ。たんぱく質と亜鉛は、免疫細胞の原料となり免疫を活性化。感染症対策において重要な成分。高齢者は特に亜鉛が不足しやすいので意識的に摂取する。亜鉛が格段に豊富に含まれているのは牡蠣や緑茶、抹茶。たらばがにや干しえびなどの甲殻類、帆立貝、赤身の肉、レバー、プロセスチーズ、大豆製品、ごまにも多く含まれる。クエン酸やビタミンCと摂取すると吸収率が上がるのでレモンをかけて食べるのが○

※冬の時期は特に、鍋などのスープが効率良く野菜を摂取出来ます。たっぷりと使い栄養補給をしてください!

 

※アレンジで梅を絡ませてもGOOD!

主要構成

たんぱく質、ビタミンD3、マグネシウム、亜鉛、セレン、ビタミンCの同時摂取を意識した。

更に意識した植物化学及びミネラル
長ネギ(イソアリシン、イヌリン型フルクタン)にんにく(アリシン)生姜(ジンゲロール)わかめ(フコイダン:サイトカインストームを抑える。ビタミンDと相互補完マグネシウムも意識する)ブロッコリー(スルフォラファン)人参(βカロテン )舞茸(βグルカン)アーモンド(亜鉛、マグネシウム)蕎麦(ケルセチン、亜鉛、マグネシウム、マンガンなど)※ビタミンDの相互補完の関係性にマグネシウムがある。(よってマグネシウムの豊富なワカメ、十割蕎麦、ナッツ類で強化した。ビタミンDは今一番ホットなビタミン。ビタミンD2、ビタミンD3と検索してください)

その他、愛媛新聞収録で公開となった簡単提案

(抹茶甘酒ヨーグルト)

※夫は甘酒が苦手で蜂蜜派。豆乳が好きな人は豆乳を入れると尚◎

ヨーグルト、甘酒  各50cc

抹茶、すりごま   適量

ヨーグルト
腸内環境を整える王道(乳酸菌発酵食品代表)NK細胞(殺し屋)の活性化

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20201128-OYT1T50125/

すりごま
植物性たんぱく質の宝庫。ストレスに対抗する為のたんぱく質、ビタミンB群やイライラを抑えるカルシウム、マグネシウム。また、食物繊維、鉄、ビタミンEだけでなく亜鉛も豊富。抗酸化物質のゴマリグナンに注目。甘酒
米麹から作る甘酒がオススメ。古来から飲む点滴と呼ばれ、病中病後の回復飲料として、また夏バテ予防栄養補給源として重宝されてきたスーパー発酵ドリンク。→アレンジ豆乳入りスクランブルエッグにヨーグルトの甘酒ソース
ビタミンD、亜鉛摂取にお手軽。亜鉛は生命の維持、健康の保持にとって極めて重要なミネラル。免疫と密接に関与。ビタミンD(ビタミンD欠乏がウィルス感染症発症に関与か?細菌感染症のリスクを下げる可能性。ウイルスの生存率や複製速度を下げる可能性のあるカテリシジンとディフェンシンの産生を誘発する。肺の内層に炎症や損傷をもたらし肺炎や急性呼吸窮迫症候群につながるサイトカインストームを減らす可能性を示唆)亜鉛不足はT細胞などの獲得免疫が低下し体内に侵入してきたウィルスを排除することが難しくなる可能性。卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素が含まれたスーパーフードと言える。1人分即席梅味噌緑茶梅干し       1個味噌        小さじ1緑茶、生姜、長ネギ 適量デザートにみかん、ゆず、すだちなどの柑橘類を食す
(ヘスペリジン)薄皮や白い筋も食べると○血中のβクリプトキサンチンを上げていく梅干し
クエン酸、リンゴ酸などの数多くの有機酸。マグネシウムや亜鉛などの免疫に関わるミネラルを豊富に含み、抗菌作用や疲労回復、食欲増進、消化促進や体をあたためる作用が。「1日1粒で医者知らず」。

各種メディアで発信している以下レシピ。見た目は違えどほぼ同じ構成で組んでレシピ開発した

5月16日放送!南海放送Beans レギュラー料理コーナー FUJ I presents「山瀬理恵子の今日からできるアス飯」土曜日11:55分〜(出演者:南海放送アナウンサー 甲斐彩加・料理研究家 山瀬理恵子)「免疫力アップ!ネギ味噌生姜、ぶっかけ緑茶漬け」https://www.rnb.co.jp/tv/beans/
 

【日本が誇る伝統食材を用いて免疫調整の可能性がある主要栄養素(たんぱく質、ビタミンD3、ビタミンC、亜鉛、マグネシウム、セレン。イヌリン型フルクタン、その他多数の植物化学成分であるフコイダン、ジンゲロール、イソアリシン、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキン等)で構成】

【アス飯レシピ動画 山瀬理恵子の今日もアス飯Vol.23】ふくやYouTube

https://youtu.be/IlV5emxJ-mI

 

❶卵:スーパーフード。ビタミンDと亜鉛、セレン摂取に。

⇒手軽に免疫力を強化できる

❷枝豆:グルタチオン濃度を上げる。メチオニン、ビタミンB1、Cも含まれる

⇒アルコール分解を促す。夏バテ防止

❸ツナ:ビタミンDが豊富

⇒免疫力アップに効果的

❹長ネギ : アリシンが含まれる

⇒ビタミンB1の効果を持続させる

❺桜えび : アスタキサンチンが含まれる

⇒強力な抗酸化作用

❻海苔 : マグネシウム、カルシウム、亜鉛が豊富

⇒マグネシウムがビタミンD、B1の働きに関与

❼レモン : ビタミンC、クエン酸が含まれる

⇒亜鉛などのミネラルの吸収率アップ、疲労回復

【FM愛媛79.7MHz noonday pop JA全農えひめpresents アス飯 4月30日フィトケミカル回】

レシピ

https://www.instagram.com/p/B_mQyz-jZ2t/?igshid=1r5fgmda7l2bu 

説明

https://www.instagram.com/p/B_mRk-Uj6i7/?igshid=5gabtib4h802

ラジオパーソナリティ山崎愛

協力 松山東雲女子大学・松山東雲女子短期大学

山崎愛インスタグラムアカウント

@mana.yamazaki.627

https://instagram.com/mana.yamazaki.627?igshid=1ml7cgoumwt8w

番組インスタグラムにて放送分レシピ公開中!

@noonday_pop

https://instagram.com/noonday_pop?igshid=1kqvfegqiv8sd

その他、サポートガード役(2020/03/10 17:54FM愛媛収録時記録より抜粋)

アロマテラピー化学及び2020年講義纏め

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/554726

この日の精油ブレンド

https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/info/vol9.php

ニアウリシネオール、ユーカリラディアタ、ユーカリグロブルス(意識したのはオキサイド類の1,8-シネオール)、ティートゥリー(モノテルペンアルコール類のテルピネン-4-オール)ベルガモット(エステル類の酢酸リナリル、モノテルペン炭化水素類のリモネンなど🍊)。

日本精油ピックアップ

青森ヒバ(意識しているのはヒノキチオール、セドロール)

全粒穀物の摂取、世界的に注目
https://www.jafra.gr.jp/food.html
感染症のリスクを減らすために、世界では食物繊維を多く含む全粒穀物の摂取に注目が集まっている。全粒穀物や食物繊維を多く含む複合炭水化物の摂取は、腸内細菌を活性しフラボノイド代謝物を上昇させることで、インフルエンザのダメージを減らすという研究報告もある。特にインフルエンザは、体の中でも上気道で起こる可能性が高く、上気道は腸に比較して免疫が弱い場所であるため、ウィルスが上気道の細胞に侵入するのを阻害する機能性素材に期待がかかっている。中でも日本のクロモジという植物などに含まれているポリフェノールや、茶カテキンに注目が集まっている。他にも「ローズマリー」や含まれる成分の「カルノシン酸」「ロズマリン酸」「ウルソール酸」にも注目が集まり、これらによるコロナ対策の効果等についての研究も米国で開始されている。

黒文字

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000023613.html

皆さんにお出ししたブレンド茶

緑茶(エピガロカテキンガレート EGCG エピガロカテキン EGC エピカテキンガレート ECG エピカテキン EC)ほうじ茶(青葉アルコール、リナロール、ゲラニオール、ピラジンなどでリラックス状態を)アールグレイ(ベルガモットにまつわる香り成分を得られる ex.酢酸リナリルなど)エキナセアとエルダーフラワー(免疫系の代表格)トゥルシー(ストレス対策に。もだま工房さんのサイトの文献が非常に参考になります。是非検索を)をブレンド。

メモ
免疫学の第一人者である宮坂昌之教授。「新型コロナウイルスにかからないために」。「ストレスを避けること。ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが作られこれにより免疫細胞の機能が低下します。ストレスのある時に風邪を引いたりヘルペスになるのはこのため」 免疫反応を強くして、新型コロナウイルスにかからないための方法として、宮坂教授は以下の4点を発信されています。

・体内時計を正す

・積極的に体を動かす(白血球内のリンパ球が増加する)

・バランスの良い食事

・ストレスを避ける

その他、例年より日光を浴びる(ビタミンD合成)、ヨガ、入浴、鼻呼吸、五感を刺激することを意識する。

●研究精油

https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/

 

使用例 鳥取大研究

http://hyperbrainlabo.com/ninchiaroma/

ローズマリー ・レモン

ラベンダー・オレンジ

https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol11.php

ベルガモット

エステル類の酢酸リナリル、モノテルペン炭化水素類のリモネンなど🍊

https://www.jstage.jst.go.jp/article/aeaj/20/3/20_200301/_pdf/-char/ja

https://www.google.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000081.000005249.html

慢性的なストレスを受けて前頭前野の血流が少ない場合、その奥にある視床下部の機能も低下。視床下部は唾液中のIgAの分泌を促す神経の中枢。ストレスには快ストレス、不快ストレスがあり、例えば、大変な仕事だとしても、自分が好きなこと、好きな内容であれば、寧ろやる気に満ち溢れて高揚します。これが身体に良い影響を及ぼす快のストレス。私が日々、〆切に追われながらも、充実感を持ってレシピ試作している時なんかがこれに当たります。達成感を生む。三叉神経を介した刺激等で前頭前野の血流が良くなると視床下部が活性化。唾液中のIgAも増加。ベルガモット精油を用いた研究では吸引直後に微増し、その効果が長続き。30分後にも持続して増量した精油がベルガモット。香りを嗅いだ時、精油成分の分子は鼻の奥に有る各器官 ①嗅上皮粘膜②嗅毛③嗅神経(電気信号) ④嗅球・嗅索を経て⑤大脳辺縁系に達し⑥視床、視床下部を経て⑦大脳皮質の嗅覚野に伝わり「におい」として認知。(視床下部は免疫系の中枢)大脳辺縁系は生物の進化論的には脳の最も古い部位のひとつ。感情や欲求など情動に関与する事から「情動脳」と呼ばれます。特に扁桃体は外部からの刺激に対して「快・不快・恐怖」といった反応を起こす部位で、記憶の中枢も大脳辺縁系の「海馬」に有り、体験や学習で得た記憶を貯蔵しています。嗅覚は他の感覚と違って刺激が新皮質を経由せず、刺激がダイレクトに大脳辺縁系へ伝えられ、身体を調節するという特殊性が有ります。大脳辺縁系は嗅覚と最も関連性が大きな場所で、情動・意欲・記憶・内分泌系・自律神経系に関与。嗅覚異常は認知症の新たなバロメーターです。日本人に最も多いアルツハイマー型は、海馬よりも先に脳の外側の嗅覚に関わる嗅内皮質が冒されることが明らかになっています。そのため症状として普段から嗅いでいた香りが判別できなくなる嗅覚障害を呈します。認知症の重症度と嗅覚障害には相関関係も。高い再生能力をもつ嗅神経を効果的に刺激し、その刺激が海馬に伝わることで脳機能が活性化する可能性が研究されています。私が夫のコンディショニングケアに嗅覚刺激によるアロマテラピーを日々欠かさなかったのは、この嗅覚と脳のメカニズムによる可能性を知っているからです。

脳をいかにうまく使うか。

○ストレスフルにならない為の我が家のリラックスグッズは以下

各種精油・スパイス・植物・果物🍎野菜🥦

 
 
 

よもぎ湯
https://www.pharm.or.jp/flowers/post_29.html

 

ホワイトセージ

元々は石などの浄化に使って来ました。空気、場の浄化に重宝。ネイティブアメリカンたちの生活の中に根付いているホワイトセージの葉は、抗菌作用があることから時に薬として代用されています。浄化力の強さから自然界の構成である四大元素「風」「火」「水」「土」のエレメントの「土」に例えられ、古くから儀式や祈りの場で捧げられる神聖なハーブとして空間や人、物を浄化する時に「スマッジング」という方法で使用。火を焚く行為自体に『邪気を焼き尽くす』という意味もあるよう。

 

パロサント

南米ペルーに自生する天然の香木で「聖なる樹」と呼ばれる。樹脂を豊富に含んでいるため、わずかな木片だけでも濃厚で甘い香りを放つ。立ち昇る香り高い煙は、「場を清め、悪い精霊を追い払い、良い精霊を招き入れる」と言われ、パロサントの香りに惹かれて良いスピリットが集まって力を貸してくれる一方、悪いスピリットは追い払われます。インカ帝国の時代からシャーマンたちがヒーリングや清めの儀式にパロサントを使っており、現代においても、毒出しのアヤワスカの儀式においても、パロサントを焚いて場を清めています。また教会のミサで焚く薫香として、不幸や災難を払いのけるアイテムとして広く使われています。

竹酢
画像転載元

https://oumi-tsusho.com/index.php?竹酢液

竹炭
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/publication/2118544ffe587b5d747f08c725722085d3a0df84.pdf

 

茶香炉

浦和時代に購入。緑茶やほうじ茶、ハーブティーの茶葉を置いたり、セージを炊くなどしています。

 

庭の植物

 

※河上さんから今年来た植物についてもまた随時ご紹介します🙇‍♀️

山椒

別名はハジカミ。サンショオール、サンショアミドなどの辛味。大脳を刺激して内臓器官の働きを活発に。胃腸の働きの弱くなった消化不良に。

筍とイカの木の芽(山椒の若葉)茗荷(αピネン、アントシアニン色素)和え。こっくりとした玄米甘酒が味のポイントです。

山椒は家の中、外、両方で育てています。

植物栽培のきっかけ

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/481471

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セントジョンズワート

和名は西洋オトギリソウ。サンシャインサプリメントと呼ばれています。

クラスは2d。〜MAO阻害薬を増強する。薬物代謝酵素を誘導する(誘導する=高める=薬の働きを弱める)為、厚生省(当時)は2000年5月10日、セントジョンズワート含有食品と次の医薬品、インジナビル(抗HIV薬)ジゴキシン(強心薬)シクロスポリン(免疫抑制薬)テオフィリン(気管支拡張薬)ワルファリン(血液凝固防止薬)経口避妊薬との併用に関する注意を促す発表を行う。

主要成分はジアスロン類(ヒペロシンなど)

フラボノイド 配糖体(ヒペロシド、ルチンなど)

ハーパーフォリン、タンニン、精油。

2019年に初めて今治在住のハーバルハウス河上さんから購入。これまでテキストで知識のみ入っている植物を、自分の目でしっかり観察し、より深く知る為に育て始めました。今年で3年目。

◯ハーブとドーピーグ・コントロール

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/245120

以下グリーンフラスコデータベース略

セントジョンズワート

毎年6月24日の聖ヨハネの日(St. John’s Day)に収穫すると最も治癒力が強いと言われるセントジョンズワートは古代ギリシアの時代から傷の手当てや利尿、月経困難などに用いられて来た。近年になって悲嘆や絶望、恐れなどの感情や抑うつに対する効果が確認され大きな関心を集めている。暗い心に明るさを取り戻すことから「サンシャイン・サプリメント」と呼ばれ、実際に季節性感情障害(SAD)にも用いられる。セントジョンズワートの抗うつのメカニズムは当初モノアミン酸化酵素(MAO)阻害とされていましたが、セロトニン再取り込み阻害とする説など諸説が検討されており作用の中心となる成分もヒペリシン説やハイパーフォリン説その他の説が報告される。セントジョンズワートの黄色い花を植物油に浸出せしめ、ヒペリシンを含む赤色色素を溶出させたセントジョンズワート油は外傷や火傷に外用したり、アロマテラピーの基剤として用いられ、他に外用のチンキ剤は消毒を兼ねて消炎、鎮痛の目的で用いられる。

 

 

和名 タチジャコウソウ 我が家にあるのはコモンタイム。

精油(チモール、カルバクロール)

フラボノイドのアピゲニン、ルテオリンなど

抗菌力の高いハーブ。(病院で使われるフェノールの20倍ほどの並外れた抗菌力と言われています)咳などの呼吸器系に。勇気の象徴とされ、タイムの香りのする人、と言われるのは、男性にとっての最大の誉め言葉とされていました。

以下グリーンフラスコデータベース略

タイム

数あるハーブの中でも最も抗菌力の強いハーブであることから「勇気の象徴」とされ、「タイムの香りのする人」と言われるのは男性にとっての最大の誉め言葉とされて来た。また、タイムに含まれるアピゲニンやチモニンなどのフラボノイド類やサポニンは、鎮痙作用や鎮咳・去痰作用を発揮。17世紀英国のハーバリストのニコラス・カルペッパーはタイムの浸剤が百日咳や胃の痛みに有用であると報告。このようにタイムは気管支炎や上気道カタル、喘息や百日咳などの呼吸器系疾患や食あたりや吐き気、消化不良による口臭などの消化器系疾患に用いられる。なお、タイムの強力な抗菌力はチモールやカルバクロールなどのフェノール系の精油成分によるがこれらの成分は肝毒性が指摘されており、精油単独での使用には注意が必要。しかし、ハーブとして用いる場合は安心して使用でき、一例としてドイツでは小児科の呼吸器系疾患にタイムのハーブティーが処方される。

 

和名はヤクヨウサルビア。シソ科です。 我が家のはコモンセージ。

「セージを植えた家には死人が出ない」という諺があるように、ローズマリーに次ぐ強い抗酸化作用を持つことが特徴。老化防止、高齢者にも◯ 生を食材として使ったり、ハーブティーにしています。ペパーミントとのブレンドが相性◎記憶力や感覚を向上させる働きも。

以下グリーンフラスコデータベース略

セージ

古代ギリシアの時代からメディカルハーブとして用いられてきた。1世紀にはギリシアの医師、ディオスコリデスがセージの煎剤で傷の出血が止まり潰瘍が治癒した例を報告する。セージはローズマリー(Rosmarinus officinalis)に次ぐ抗酸化力を持ち記憶力や感覚を向上する目的でも用いられてきた。メディカルハーブとしてのセージの特徴はカテキン型の縮合タンニンであるサルビアタンニンが収れん作用を発揮することにあり、月経過多や多汗、それに母乳の分泌を止める目的で用いられる。またセージはツヨン(Thujone)を含む精油とサルビアタンニンによる強力な抗菌作用や抗真菌作用を持ち、さらに収れん作用と合いまって歯肉炎や口内炎などの口腔粘膜の炎症や風邪によるのどの腫れや痛みにハーブティーやガーグル・マウスウォッシュとして用いられる。更年期の女性にもホットフラッシュや寝汗の緩和の目的で、また高齢者に全体的なトニック効果や失禁の防止などの目的で用いられる。

 

ハーバルハウス河上さんから

「料理にオススメ!レシピ開発して〜!」

とお薦めいただき、昨年育てていました。

シソ科多年草。香りが爽やかで肉厚。

実は不思議な出来事が続いたこの植物。

複数のハーブを育てているのにもかかわらず、朝、目覚めるとこれだけが根こそぎ抜かれているのです。

抜かれているだけで、食べられた後もなく、根ごとすっぽりそのまま、土の上に置いてあるという珍事件が10日ほども続きました。しかも毎日。

はじめは夫と、何だか怖いねと話していたのですが、日中に掘られることもあって。

ある時、不思議な掘り方をされていることに気づきました。人ではなくて、何か動物が彫ったような、爪でかっちゃいたような跡なのです。

そこで、アロマティカスだけ出かける時や眠る時に、小さなスコップで陰を作るようにして、獣などが入らないように、触れないようにした途端、アロマティカス根こそぎ掘り起こし事件は終了。

アロマティカスだけを好きな動物が、どうやらいるようです。

 

スペアミント 学名:Mentha spicata

和名 オランダハッカ

やや甘い香り。繁殖力、生命力共に強い。鎮静系とリフレッシュ系の両面を持つ。

 

 

ペパーミント

学名:Mentha piperita

和名 セイヨウハッカ

主成分はメントール。ピリッとした鋭い香り。スペアミントとウォーターミントの交雑種。消化機能の調節。疲労による頭痛、中枢神経を刺激して眠気を吹き飛ばす、脳の働きを活性化、食欲不振、消化不良など。心身をリフレッシュさせてから鎮静させる為、おやすみ前に使うのも◎精油は消炎作用で筋肉痛に。我が家では朝イチのハーブ水にイン。

 

こちらはクワ科のマルベリー(主要成分にデオキシノジリマイシン=DNJ 二糖類分解酵素であるαグルコシターゼの働きを阻害して食後の血糖値上昇を抑制。葉緑素やミネラルの補給にも◎ クラス1です)に、ローズヒップと和薄荷をブレンドしています。

温と冷、両方を使うことができるハーブがペパーミントです。

以下グリーンフラスコデータベース略

ペパーミント

さわやかなメントールの香りは中枢神経を刺激して眠けを吹き飛ばし、脳の働きを活性化。またペパーミントティーは古くから食べすぎ、飲みすぎ、食欲不振、胃痛などに用いられてきた。科学的研究によるとペパーミントの精油は平滑筋に直接的に作用し、カルシウムイオンの調整を行って局所に鎮痙作用を発揮することが報告される。このため鼓腸や過敏性腸症候群(IBS)にも適用される。また精油には大腸菌や黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用も確認されており、消化不良や吐き気にも用いらる。ペパーミントティーは胃腸だけでなく肝臓や胆のうの働きも促し、また清涼感にあふれる風味を利用してブレンドの素材としても多用される、ドイツでは小児科で胃の不調にペパーミント67%、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)33%の割合のブレンドティーが処方される。なお精油はリウマチや筋肉痛に外用で用いられ、緊張型の頭痛にエタノールのチンキ剤を外用で用いる例もある。

 

 

学名:Rosmarinus officinalis シソ科

写真はトスカーナブルー。(15年以上前から我が家にも複数種類育てていますが、ハーバルハウス河上さんのところのトスカーナブルーの香りが格段に素晴らしく今年新たに購入しました)

 

心身を強壮、若さを取り戻す。記憶力を高め、ハーブの中でもトップクラスの強力な抗酸化作用を持つ。我が家で最も使用してきたハーブです。植え替えでスペースを大きくしてあげたらどんどん大きくなり元気に!

 

和名はマンネンロウ(永遠の青年)

全身の血行を促進し、消化器系、神経系の機能を活性化。 「ブレイン・トニック」(脳の強壮剤)とも呼ばれ、勉強時に抜群。

 

アロマテラピー分野ではオキサイド類の1.8シネオール、ケトン類のカンファーなどが主要成分。樟脳のような強い香りで精神的な過労や、無気力時、記憶力を生かしたい集中力時に推奨。試合当日の芳香浴やスプレーなどに必ずブレンドしています。ローズマリーは頭脳明晰作用の代表的精油。(鳥取大症例 海馬活性=ローズマリーカンファー)強力な抗酸化成分、ロスマソールやカルノソールをとりいれる場合は、水に溶けにくい成分のため葉を細かく砕いて直接料理へイン。ローズマリーはコンディショニングでここぞという時に活用する鹿肉の調理にもよく使用します。写真は鶏肉ですが、白ワインビネガーとジャガイモを合わせたローズマリー炒めは、夫が試合前にリクエストする大好物且つ糖質補助食。成分に留まらず慣れ親しんできた香りで食卓にも欠かせません。

 

ピクルスや蜂蜜、オリーブ油や白ワインにつけ込んこんだり、使用方法は多種多様。

 

左はヒース、ラベンダー、マロウのブレンド。これらの浸水て顔を洗ったり、コットンでパッティング。白ワインへインしたり。

右はイチョウ。脳の血管保護に。イチョウもセントジョンズワートと同じくクラス2dです。取り扱いに注意。

◯集中系メニュー開発

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/403602

このレシピにアレンジを入れるならご飯にローズマリーを刻んで混ぜこんだり、鶏肉をローズマリーで炒めるのも◎

 

以下グリーンフラスコデータベース略

ローズマリー

古くから「若さを取り戻すハーブ」として、また「記憶力を増強するハーブ」として知られ、和名の万年郎も「永遠の青年」を意味するところから付けられたとされる。こうしたエピソードを裏づけるものとしてローズマリーにはロスマリン酸などの強力な抗酸化成分が見い出されている。ローズマリーは全身性のトニック(強壮)ハーブといえ、血液循環を促進する効果も顕著に表れる。ドイツでは食欲不振、胃アトニー、肝機能の低下、弛緩性の便秘など消化機能の低下や循環不全による活力の低下、それに神経性の頭痛に用いられる。また状況に応じてリウマチや神経痛に単独で、または補助療法として用いられる。ローズマリーはハーブティー、チンキ剤、湿布剤、入浴剤、ローション剤、シャンプー剤などさまざまな剤型で用いられ、アロマテラピーやバルネオテラピーでも繁用される。ローズマリーはトニック効果が強いことと皮膚刺激を感じる人がいるためラベンダー(Lavandula angustifolia)などを緩和の目的で併用する場合もある。

 

学名はOregnum vulgare 和名:花薄荷 シソ科です。ワイルドマージョラムという別名があります。

我が家にあるのはコモンオレガノ。

(スイートマージョラム 学名 Origanum majoranaの香りに、スパイシーさを足したような芳香。スイートマージョラムはラベンダーと同じような使い方。アルコール類を多く含むため、リラックスしたい時に。スイートマージョラム精油はスポーツ時の、例えば我が家では腸脛靭帯へのアプローチ、内転がはっている時など、心身共に緩めたい時にブレンド使用しています)

オレガノは同じシソ科のタイムと共に、チモールやカルバクロールといったフェノール系成分を含むので、快活さを得たい時にも◯トマトやチーズ、パスタ、ピザ、オムレツなどと相性◎です。

 

 

 

 

 

ラベンダーは種類がたくさんあって、葉の方も花の形も色々。どれも好きで毎年複数種類育てています🌸花が何度も開いてくれるものもあります。2枚目、接写してみました。こんな感じで小さな花を抱えており本当に可愛い。6枚目が去年まで庭に大きく育っていたラベンダーを小さな花束にしたもの💐合わせたのは南天。南天も育てています。あまりに素敵過ぎて、我が家に来た方皆さんにプレゼントしていました🌸今年も大きく育てようか検討中。とりあえず玄関に富良野ラベンダーを少し植え始めました🌿

トップ画像奥のオリーブの木はマリノス時代から育てています。京都の時一度枯れたようになり、2年くらい静かだったものが、福岡に来てから息を吹き返して愛媛にも一緒にやって来ています🌱生命力を感じる。

植物は今育て始めたばかりなのでまだどれも小さめですがすくすく育っていて、毎日少しずつ料理に使っています🍳

とても癒されます🤱

以下グリーンフラスコデータベース略

ラベンダー

地中海沿岸に自生するシソ科の半低木。語源はラテン語のラワーレ(洗う)に由来し、古代ギリシアの時代から怒りや執着を鎮め、心身の浄化に用いられてきた。その後中世にはビンゲンのヒルデガルトによってヨーロッパ全土に広められたとされる。現在でもドイツでは不安や就眠障害に茶剤として、また神経疲労や神経性胃炎などの自律神経失調症状にはクナイプ浴で、さらに神経痛にはスピリッツ剤を塗布して用いられる。アロマテラピーで用いられるラベンダーの精油は花を蒸留して得られ、酢酸リナリルを中心とするエステルとリナロールなどのモノテルペンアルコールから成り、鎮静・鎮痙作用や抗菌・抗真菌作用を発揮。この鎮静・鎮痙作用のメカニズムは大脳辺縁系を介しての自律神経系への芳香効果と平滑筋に対する神経伝達物質の関与による直接的な効果の複合効果と考えられ、精油はリラックスを目的としたオイルマッサージに繁用される。

オリーブ

地中海沿岸地方産の常緑小高木で、紀元前3000年にはすでにシリアで栽培されていたとされる。近年では南米やオーストラリア、インドなどで栽培され、わが国では小豆島の特産となっている。オリーブの葉は内服で血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線の予防などに軟膏剤やパップ剤の形で外用されてきた。19世紀に入るとオリーブの葉に0.3%程度含まれる苦味成分のオレユーロペン(oleuropein)に強力な抗菌・抗ウイルス作用があることが発見され、「自然の抗生物質」としてインフルエンザやヘルペスなどに用いられるようになった。オリーブの果実を低温で圧搾したオリーブオイル油の脂肪酸組成はその60~80%を単価(一価)不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めるため加熱料理でも酸化に強く、生活習慣病予防のための植物油として知られる。なおオリーブ油はわが国では日本薬局方に収載されていて、局所の保護。軟膏剤・硬膏剤(貼布剤)・リニメント剤などの製剤用基材とされる。

 

 

 

 

 

 

ホーリーバジル(別名トゥルシー)

バジルの一種でシソ科メボウキ属の植物。インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」において、様々な効能をもつ万能薬として5千年以上にわたり使用されている。 また、ホーリーバジルはインドの言葉で「比類なきもの」を意味し、聖なる植物として人々に崇められ、あらゆる病気と災いを寄せ付けないといわれる。 様々な薬効を持つホーリーバジルは、特に呼吸器系疾患や風邪などの感染症に効果があるといわれている。 身体の免疫機能を高め、強力なデトックス作用があることでも知られておりますので、体質改善や健康維持にも活躍してくれるでしょう。

ハーバルハウス河上さんのところで芳香蒸留水とお茶を体験してからその香りの素晴らしさに魅了され、我が家でも育て始めました。昨年は自分で購入しましたが種類が色々あるようで今年は河上さんのところの苗を育てる予定。

トゥルシーの品種の違いについてはこちらの記事が参考になります

https://www.ayurvedalife.jp/ayurveda_herb_001.aspx

 

以下、河上さんからいただいた資料です。

 

死神を寄せ付けない植物として家を守る効果があるとされることから、今でもヒンドゥー教の寺院の回りにはたくさんのホーリーバジルが植えられているとか。

 

花言葉は『神聖』『祝福』『好意』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年から栽培をスタートした月桃

 

以下グリーンフラスコデータベース略

月桃

亜熱帯性のショウガ科の多年草で沖縄ではサンニンと呼ばれ、高さ3mにまで育つ。初夏には肉質で唇状の白い花を咲かせ、秋には赤い実をつける。花弁の端はピンク色でその形が小さな貝殻を思わせることからハワイではシェル・ジンジャーと呼ばれる。沖縄では旧暦の12月8日をムーチー(餅)の日と言い、カーサームーチー(月桃の葉で包んだ餅)を食べる慣わしがある。これは葉に含まれる精油の抗菌・防腐作用を利用して食品の保存に役立てる生活の知恵と言える。月桃の精油は100kgの葉を蒸留してわずか30mlしか採れない貴重なもの。葉から精油を採る以外にも茎の繊維は壁紙などに加工され、種子は煎じて家庭薬にするなど月桃は無駄の無いエコ・プランツと言える。精油の放つ南の国の郷愁を誘う甘くスパイシーな香りは時間の経過と共に香調が変化し、ストレスによってブロックされた心と体をやさしく解き放って、落ち着きと安らぎを回復してくれる。

以下、現在研究論文解説講義でお世話になっている村上志緒先生Vogue記事抜粋

抜粋ここから

https://www.google.co.jp/amp/s/www.vogue.co.jp/beauty/expert/2017-08-31%3famp

【自由が丘にお店がある、グリーンフラスコ(植物と、それらの力によって美容や健康を提案する会社)で働いていた頃に日本のハーブで日本の精油を作ったことも知識を深めさせた。月桃にトドマツ、それから山口のユズと青森のヒバ。そして今もなお、もっとも注力して研究しているのが月桃であるそう。「村上さん自身が月桃に一番惚れ込んでいる理由とその月桃の持つ効能を教えて欲しいです」とのノーマさんの問いに「まず月と桃と名前が付いていることから、きっと女性ホルモン的なもの、婦人科系にいいだろうと直感的には思ったのです。それで興味を持ちました。香りも好きだったし、花の様子も好きだったのもあります。マウスを使った行動を見る研究では賦活(ふかつ)することがわかりました。元気になるのです。芳香浴として吸入すると精神的にも賦活してくれます。実際、更年期の症状の緩和にも活かせます。賦活すると言うことは肌や体にも良いですね。抗菌作用や浄化作用を持ち、食品を包み長持ちさせることにも使われてきました。抗炎症作用もあることから、ニキビや吹き出ものなどにも良いです」ショウガ科に属する常緑多年生草本植物で、日本では沖縄で、サンニンと呼ばれて親しまれている。民間療法としては、葉や乾燥させた種子を煎じてお茶として服用することもできるそうだ。】

ここまで。

 

村上先生は月桃について長年研究。月桃の花は品種によってつき方が違う。また植物学の観点から見ても学名が違い、それぞれに効果効能が見られるため月桃について記載される内容ひとつを見るのではなくよく調べていくこと。そしてデーターのみで判断するのではなく、何故この植物が生息しているのか、私たち人間とどう向き合い付き合い受け止めていくのかを深く考察していきましょうと。

日本ではシマゲットウとダイトウゲットウが著名。これら2種は同属で交雑しやすい特徴。抗不安作用や賦活作用に優れ、マウスに月桃の香りを吸入させ実験用に作った高架式の十字型迷路(壁のある部分とない部分が混在している)の中での行動を観察した。マウスは壁伝いに行動する習性があり月桃の香りを十分に吸入したマウスは壁のない平均台のような迷路を悠然と行動しその場所での滞在時間が増加した。壁がないと安心できない習性のマウスに対し抗不安作用をもつことが見られたという実験。月桃は更年期外来などでも取り入れられ、またハーブティー、その他スキンケアにも活用できる。

総説:ハナソウカと月桃 ─分類から精油、DNAまで─

BRIC Inc. 代表 / 元高知県立牧野植物園研究員

船越 英伸

1.ハナソウカとは

近年、日本でもアロマセラピーの普及とともに、欧米のハーブではなく、在来の「和の香り」が脚光を浴びつつある。その中で特に注目されているのがショウガ科の月桃であり、国内ではシマゲットウ(図1,Alpinia zerumbe(t Pers.)B.L.Burtt&R.M.Sm.var.zerumbet)とハナソウカ(図2)

https://www.medicalherb.or.jp/archives/7615

以下参考資料

https://tubokusa.com/index.php?月桃