yab山口朝日放送 YOUどきっ 素麺アレンジ! 2025年8月7日 午後3時55分から生放送!

#宮原睦実  アナウンサー(スタジオ)
#八谷英樹 アナウンサー(スタジオ)
#山瀬理恵子 料理研究家(スタジオ)
#津山奈穂子(中継)
#浦俊哉 気象予報士(お天気)

#そうめんアレンジ!


桜海老のパリパリそうめん!

2〜3人前

そうめん          2束
桜海老、オリーブ油     各大さじ4
パルメザンチーズ、すりごま 各大さじ2
塩             適宜

①そうめんはたっぷりのお湯で表示通りに茹で、冷水で洗って水気を切る。桜海老は包丁で細かくくだく。

②ボウルにパルメザンチーズ、オリーブ油、桜海老、すりごま、そうめんを入れてよく混ぜ、塩で味を整える。

③ホットプレートを熱し、オリーブ油をさっとひいて②を箸で少量ずつ置き、注強火でカリカリになるまで両面を焼く。

 

焼き海苔や大葉で巻くとより風味アップ!栄養価抜群!













古来の旨しもので夏負けを防ぐ。

そうめんは暑気払いの伝統食。小麦粉に塩と水を加えてよくこね、よりをかけながら丁寧に引き延ばして作る。竿にかけ乾燥させるため、日持ちもよい。味噌ベースだったつけ汁が、現在のような出汁と醤油などの味付けになったのは、元禄の頃から。

茹で時間が非常に短く暑い夏での調理しやすいのが魅力。食欲がなくても食べやすいことから、特に暑い夏に重宝している。

江戸時代は、冷麦のことを切り麦と呼び、そうめんと同じくらい食べられていた。当時は、生地を薄く延ばして畳んで切るのが冷麦、手延べで細くするのがそうめんだったが、現在は太さで分類。冷たくするとのどごしがよい。

奈良県にある大神(おおみわ)神社で、飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願して作られたのが、手延べそうめんの始まり。乾燥させやすく保存性が高いので、江戸時代に伊勢参りが盛んになると全国へと普及。

今回はそんな夏の風物詩であるそうめんを、ホットプレートを使い、親子で作れて食べられる菓子風にアレンジした。

と言っても、そうめんは栄養素の殆どが炭水化物。そうめんだけを食べていれば糖質過多になってしまう。糖質をエネルギーに変えるビタミンB群や夏バテ対策となるこまめなたんぱく質補給、腸内環境を整える食物繊維や、夏の暑さから心身を強烈に守るビタミン、ミネラル、フィトケミカルとして補充することで、栄養のバランスが整えられていく。

パルメザンチーズ
アミノ酸の結晶。旨み成分もたっぷり。暑気払いに欠かせない動物性たんぱく質の補充や瞬発力アップを叶えるカルシウム、マグネシウムの補充にもお手軽。

オリーブ油(エクストラバージンオリーブオイルが肌と夏バテ予防に推奨出来る理由)
微量成分のクロロフィルや、ポリフェノールが多く含まれるため、抗酸化成分が豊富だから。スクアレン、ビタミンEを筆頭に、その数は実に30種類以上。抗酸化成分は種類によって体内で作用する場所が異なるので、多種類の抗酸化成分が同時に摂取出来ることで、身体全体の抗酸化に繋がり、体内の炎症を改善。例えるなら身体の内側から高級美容液並みの効果を得ているようなもの。また生活習慣病の予防にも役立つなど、健康面でもうれしい効果が絶大。ここは是非、質の良いものを使いたい。

一緒に食べる具材の栄養吸収率をブースト

エクストラバージンオリーブオイルの優れた特徴のひとつが脂溶性ビタミンの栄養の吸収率を高めること。脂溶性ビタミンはビタミンA・D・E・Kの4つ。この内、ビタミンA・D・Eに高い抗酸化作用。カロテノイドも脂溶性。よって今回使用した夏野菜との相性も抜群だ。栄養の吸収率がアップする。

 

信頼のおける医学誌「European Journal of Clinical Nutrition」で報告された驚くべきデータを紹介。健常者を対象に、「パンだけを食べた場合」「バターと一緒にパンを食べた場合」「オリーブオイルと一緒にパンを食べた場合」「コーンオイルと一緒にパンを食べた場合」の血糖値の変化を調べた結果。

 

一目瞭然、パンという糖質を単独で食べると、30分後に血糖値が急上昇しているのに対し、何かしらの油と一緒に摂取すると血糖値の上昇が緩やかになることがわかる。つまり、糖質を単独でとるよりも脂肪を一緒にとったほうが太らない。特に、オリーブオイルの効果は絶大。

 

もう一つ、やはり信頼のおける「Diabetes Care」に、面白い研究論文が載っている。近年、GI値(食後血糖値の上昇指標)が一般化してきたが、高GI食と低GI食それぞれを、不飽和脂肪酸であるエキストラバージンオリーブオイルを加えたケース、飽和脂肪酸であるバターを加えたケース、ローファットにしたケースで、食後の血糖値にどのような変化があるか調べたもの。その結果、高GI食においてとくに、オリーブオイルを加えたときに、食後血糖値が低く抑えられることが分かった。ちなみに、この研究では37グラムという結構な量のエキストラバージンオリーブオイルを摂取している。

炭水化物は「脂質」と一緒に食べるのがオススメ
パンを単独で食べるよりも、脂質と一緒にとったほうが血糖値は上がらずにすむという嬉しい現象は、他の炭水化物にも当てはまる。パスタやそうめんを食べるなら、一緒にオリーブオイルを摂取できるようなメニューにすれば血糖値の上昇を抑えられるだろう。

桜海老
最強の抗酸化物質のアスタキサンチンを含む。その他、DHA(脳を活性化)も豊富。DHAとEPAは体内で滞った血液の流れを改善し、体温を適切に保つ為、夏バテに重宝。桜海老はマルチビタミン、ミネラルとも言えるスーパー食材といえる。たんぱく質やカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含有。肌老化の一番の原因は紫外線。紫外線を浴びると表皮で大量の活性酸素が生み出されて表皮の細胞膜を次々と酸化し、過酸化脂質に変えていく。このような反応が続くと表皮細胞の代謝が衰えて肌が老化し、シミ、シワができやすくなる。紫外線によって発生する活性酸素は「一重項酸素」。そしてアスタキサンチンはこの「一重項酸素」に対して最も威力を発揮する抗酸化成分。

すりごま

手軽なのに大変優れた高栄養食品。脂質、たんぱく質、炭水化物がバランス良く含まれるほか、鉄やカルシウム、マグネシウム、セレンなどのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン、食物繊維が含まれる。近年注目されているのがごまにしか存在しない成分、セサミンなどの「ゴマリグナン」。ゴマリグナンは生活習慣病をはじめ多くの病気の原因となる活性酸素の発生を抑制する抗酸化物質。多くの抗酸化物質が水溶性のため肝臓まで届くことができないのに対し、ゴマリグナンは肝臓まで届き抗酸化作用を発揮する数少ない栄養成分。(注目のセサミンは脂溶性。体内に入り肝臓で代謝され構造が変わると、抗酸化性を持つようになる。肝臓の代謝酵素の働きを高める作用も)脂質の酸化を抑制し脂肪酸の代謝を高めてくれる。

<ゴマリグナンの主要構成成分>

セサミン


脂溶性。体内に入り肝臓で代謝され構造が変わると、抗酸化性をもつようになる。肝臓の代謝酵素の働きを高める作用がある。

セサモリン

脂溶性。ごまを焙煎する過程でセサモールに変わり、抗酸化作用をもつようになる。

セサミノール

強い抗酸化作用をもつ。ごま種子内ではセサミノール配糖体として存在しており、セサミノールという形ではほぼ存在しない。ごまを生のまま搾ったごま油の精製工程でセサモリンが化学変化して生成するため、生のまま搾ったごま油には豊富に含まれている。

セサミノール配糖体

水溶性。体内に入ると腸内細菌の持つ酵素の作用でセサミノールに変わり、抗酸化作用を持つようになる。