京都新聞朝刊「アス飯」 第69回 

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本日発売の京都新聞朝刊「アス飯」第69回はスペシャル企画。おばんざいの「つむぎ」さんとコラボさせていただきました。
こちらは、紙面コラムの中でご紹介させていただいている店主の滋野 悦子さんが20歳の時に強烈な影響を受けたという料理本。

何十年という長い月日を経て、私のもとへやってきてくれました。(原稿の為に悦子さんからお借りしました)
こちらが「つむぎ」の店主、滋野 悦子さん。
以前、ごはん日記でも書かせていただき、一躍話題となった方です。

tsumugi(つむぎ)
http://cookpad.com/diary/2664118

料理撮影の日、たまたまお店にいらっしゃったすみこさんは、現在72歳。
すみこさんは店主の悦子さんと一緒に、綾部古民家(悦子さんの2店舗目)のリノベーションに携わっていらっしゃいます。

既に大人気の悦子さんは勿論、すみこさんにお逢いしたくて「つむぎ」を訪れるお客様も多いのだとか。

悦子さんもすみこさんも、心身共に「志」を感じられる、凛とした美しい女性です。
今回、紙面レシピ写真にほんの少し見えているのは、実はすみこさんの手。

撮影にご協力いただきました。本当にどうもありがとうございます。
悦子さんへの取材時も、カウンターの端に静かに腰をおろし

「彼女(悦子さん)は食材、素材へのこだわりが凄いんですよ。いつも全力。手を抜かない。妥協しないんです。」
真っ直ぐな瞳で、私にこうお話してくださりました。

それでは、本日掲載となっているレシピの栄養説明です。
絵:滋野 悦子さん(つむぎ店主)

じゃがいもは炭水化物(でんぷん)が豊富。スポーツ選手が力を発揮するのに必要なエネルギー源となってくれます。また、ストレス撃退のビタミンCも豊富で、熱にも強いのが特徴です。筋肉の機能を調整し、痙攣を防いでくれる(足がつるのを防ぐ)カリウムも豊富。

夏場に不足しやすいビタミンB1は枝豆に多く含まれ、疲労回復効果があるだけでなく、じゃがいもに含まれる炭水化物の代謝を促し、エネルギーをつくる重要な役割を果たします。

子どもから大人まで大好きな明太子はスケトウダラの卵。ビタミン、ミネラルが豊富です。不飽和脂肪酸のDHAやEPAも豊富で脳の活性化や血流のアップも。また明太子には強い抗酸化作用のあるビタミンEが豊富。じゃがいもに含まれるビタミンCも酸化を防ぐ働きがあるので、2つの食材を組み合わせるとWの抗酸化作用が。

干し桜えびは手軽でありながら骨を強化するカルシウムなどのミネラルも豊富な栄養価の高い健康食材。アスタキサンチン(赤い色素。新陳代謝を促し紫外線から肌を守る、眼精疲労にも)は油と一緒にとることで吸収力がアップ。我が家ではすりごまと青のり、ナッツなどと同様に常時ストックしています。

今回は「おばんざい」ならではということで、紙面レシピ以外にも、複数の副菜(おばんざい)を組み合わせたサラダの形状でも仕上げていただきました。
このサラダを分解させると、何と4種類の料理があっという間に出来上がります。悦子さんの長い経験とおばんざいアイディアならではの、身近な食材を使った3分クッキング。本当に感動しました。素晴らしいです!

こちらの4種類の料理が、後日、京都新聞ホームページ料理動画「アス飯」の方で全国公開になる予定です。(収録日は明日です)

動画の方も是非ご覧戴けたら嬉しいです。

紙面コラム冒頭は、四季を問わず足を運ばせることの多い「詩仙堂」の風景を想い描きながら。

詩仙堂は、日本で初めてししおどしがつくられた場所。

本日発売の京都新聞紙面を是非ご覧ください。