京都新聞ホームページ料理動画「アス飯」41本目 本日新作配信開始!

京都新聞ホームページ料理動画「アス飯」41本目 本日新作配信開始!

「アス飯」料理動画はこちらから

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/athmeshi/

試合で消耗した体力を速やかに回復させる簡単レシピです。試合後にポイントとなる栄養素は餅などに含まれる炭水化物と、破壊された筋肉を修復する卵や木綿豆腐、しらすなどに含まれるタンパク質。大量の汗で水分が失われるので、具だくさんにしてビタミン、ミネラルも一緒に補給しやすいみそ汁や鍋などのスープ類が◎。レモンやかぼす、すだちなどのかんきつ類は疲労回復のクエン酸やビタミンCが豊富。のりは疲労回復に欠かせないビタミンB1を含み、糖質をエネルギーに変えてくれる大切な役割もあります。
宜しくお願い致します!
料理動画はこちらから

http://www.kyoto-np.co.jp/info/sports/athmeshi/

 

京都新聞ホームページ 料理動画「アス飯」40本目 

京都新聞ホームページ 料理動画「アス飯」40本目 

今回は、京都サンガサポーター(コールリーダー)の近江秀さんをゲストに迎えています!
「アス飯」料理動画はこちらから!

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/movie/?r=athmeshi

実は近江さんは、昨シーズンのホームゲームに西京極スタジアム隣接市民スポーツ会館で行なっていた、京都サンガF.C.主催「アス飯」(明日のアスリート飯)栄養講習会にも、準備が必要で来られなかった最終節を除き、全て出席してくださって。

「栄養講習受講者のご感想纏め」

栄養講習 受講者のご感想纏め

 

今回、福岡に移籍した夫のために、生まれ故郷の北海道(昆布)昨年までお世話になった京都(京野菜)そして、新天地の福岡の食材(いちご・あまおう)を使った三点を「繋ぐ」レシピを考案してくださいました。本当にありがとうございます。

「アス飯」料理動画はこちらから!

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/movie/?r=athmeshi

京都新聞朝刊「アス飯」 第84回 2月28日発売

京都新聞朝刊「アス飯」 第84回 2月28日発売


2017年2月28日発売の京都新聞朝刊に掲載されたレシピ写真です。関節の痛みや靭帯、腱、骨の怪我を予防・ケアする食材を繋いでレシピを組んでみました。
レシピ発案のきっかけは田中美保ちゃんのMOREのオススメ特集ページにてご紹介いただいたこと。
「田中美保ちゃん」

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/213641

旬の菜の花は栄養がぎゅっと凝縮され、怪我の予防観点からも欠かせない緑黄色野菜。紙面は下茹でと入っていますが、素早く蒸しても。手間を省きたい方は仕上げに入れてさっと火を通してください。

※2016年2月16日に発売した京都新聞「アス飯」菜の花を使ったレシピはこちら

「京都新聞紙面「アス飯」第63回 本日発売!」

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/37854

この回は、木の芽風がくすぐるようにして身の上を通り過ぎて行く中、スーパーに並び始めた「快活、小さな幸せ」を花言葉を持つ「菜の花」と、柑橘類の「はっさく」をポイントに置いたレシピを考案。菜の花特有のほろ苦さと相性のよい食材は何か、それぞれの食材が持つ栄養素の吸収率をアップさせる調理法は何か、組み合わせ食材はどれか、といったように、栄養素側からレシピを組み立てています。器は鈴木松風堂さんの和紙。洗って繰り返し使えます。

元気な黄色の花を咲かせ、人々の心を明朗にしてくれる短い旬の菜の花。ほろ苦い蕾の中に、花を咲かせる為の栄養素が凝縮されたバランスの良い非常に優秀な緑黄色野菜です。ミネラルを豊富に含む為、骨の形成、強化、貧血予防や免疫力アップに役立ちます。菜の花に含む鉄分(非へム鉄)は、肉や魚などの動物性たんぱく質と一緒に食べて。油で手早く炒めることで、βカロテンの吸収率を高めます。またビタミンCも豊富に含むのでストレスを撃退。

トマトのリコピンは加熱したり油と一緒に摂ることが吸収率をあげるポイント。しらすにも骨強化のカルシウムが豊富。はっさくなどの柑橘系食材と一緒に摂ると吸収率がアップします。またしらすはくるみと一緒に摂ると、脳や細胞の老化を防ぐ効果が。ナツメグの香りにはリラックス作用。スポーツ時の緊張と疲労からの脱出効果も。健胃作用があり、体の冷えを防ぎます。サンドしてしまうと絵がうまく入らなかったので、カナッペ風にしました。

※2015年3月17日に発売した京都新聞「アス飯」菜の花を使ったレシピはこちら

「本日発売」

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/115481

春野菜の中でもトップクラスの栄養価を持つ菜の花。この回は「鉄分」に注目。動物性たんぱく質と合わせて吸収率を上げ、仕上げに手早く炒めることで、β-カロテンの吸収率をアップ。ここぞという時に活躍させたい鉄分豊富な食材を組み合わせてみました。器は桜の木で出来ています。千葉県で小学校の先生をしている友人からいただいたものです。

福岡に住まいを移したこともあり、福岡らしい食材を何かひとつ取り入れたく、明太子を使ってみました。

コラム冒頭の城南宮。源氏物語花の庭。枝垂れ梅は2013年に初めて見た時、美し過ぎて命奪われるなんてことがあるのかもしれないと思いました。毎年見に行っていたこの姿に想いを馳せています。

2017年Jリーグがいよいよ開幕!

身が引き締まる思いです。

心身バランスアップ!チンゲン菜とひじきの卵あんかけ

心身バランスアップ!チンゲン菜とひじきの卵あんかけ

アス飯動画の新作が配信開始です!

京都外大西高等学校から岸本絵里先生がゲストに!

料理動画はこちらから

http://s.kyoto-np.jp/kp/movie/?r=athmeshi
試合前に波うちがちな神経を整えながら、運動時のスピードアップやスタミナアップも目指せるレシピを考案しました。

ひじき、アーモンド、粉チーズ(パルメザンチーズ)は、カルシウムとマグネシウムの両方を豊富に含みます。(牛乳などの乳製品はカルシウムが豊富ですが、マグネシウムが少なく、唯一パルメザンチーズにはマグネシウムが豊富なのでこれをチョイスしてみました。今回レシピに入っていないすりごまや桜エビもカルシムとマグネシウムが豊富です)

今回アーモンドは製菓用のアーモンド粉を利用してみました。(アーモンドを砕いても◎)粉チーズと形状うまく合わさり、栄養価だけでなく見た目も美しい。
骨を強化するだけでなく、神経を興奮しすぎないようにしずめてくれるカルシウムは、緊張や不安、イライラにより、マグネシウムと一緒に消費されてしまうため、カルシウムとマグネシウムはセットで摂取することが大切。

また、運動時のスピードアップの鍵を握るのは、神経の伝達に欠かせないのが卵などに含まれるビタミンB群。また、筋肉をスムーズに動かすためには、カルシウム(収縮)とマグネシウム(弛緩)の両方が必要。これらが不足すると体の重さ、筋肉痛や痙攣を起こしやすくなります。(神経の伝達がうまくいかなくなった結果体が動かなくなる)ここに情報を運ぶレシチン(卵)が加わると、キレのある体へ。

ひじきには非ヘム鉄が含まれますが、たいへん吸収されにくいため、吸収を良くする牛肉(タンパク質、ヘム鉄)やチンゲン菜(ビタミンC)と組み合わせることがポイント。(持久力の低下を防ぐ)

チンゲン菜は寒くなるとビタミンC量や抗酸化力がアップし、栄養価も抜群の緑黄色野菜。(カルシウムや鉄、カリウムなどのミネラル、ビタミンC、E、カロテンなど)限界に挑戦するアスリートは、大量の酸素を取りこみ、多くのエネルギーを作り出す必要があり、緑黄色野菜の摂取が重要です。これからの季節には風邪予防に効果的。

アクが殆どなく直接炒められるのがメリット。ミネラルやビタミンの吸収率を高めるには油と一緒に摂取がポイントです。ニンニクや赤唐辛子などを利用するとたっぷり食べられます。また牛肉や卵などのタンパク質と組み合わせることでカロテンやカルシウムの吸収率がアップ。

そして疲労回復に有効なアミノ酸。特にバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸(BCAA)を含む食品(卵、チーズ)には、筋肉を修復してくれる効果が。

これらのことを踏まえて食材をチョイスし、栄養素側から繋いでいます。
京都外大西高等学校は2回授業を行いました。

1回目の授業レポートはこちら
https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/166688

2回目の授業レポートはこちら
https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/179908

京都外大西高等学校、ご家族の皆さんも先生方も一生懸命頑張っています!ファイトです!
どうぞ宜しくお願い致します!

アス飯特設サイトはこちらから
http://s.kyoto-np.jp/info/sports/athmeshi/

 

京都新聞連載3年間をスタートから振り返る「紙面編」

京都新聞連載3年間をスタートから振り返る「紙面編」

2014年2月。


突然届いた手紙。何かの手違いとしか思えず、何十回読み返しても文面が頭に入ってこなかったことを思い出します。

あの日から約3年。

先日の京都新聞さんとの節目の会。外部からの人間で3年という長期間、しかも80回以上連載を続けられた人が見当たらないこと、ここまで来たら何とか100回は頑張って貰いたいといった理想を掲げていただきつつ、現実的には繊細なところで。


終わりというカタチをとらず、例えば半年とか1年に1度でも、何でも良いから遠方から元気であることを報告して貰ったり、何か別なものに変化させるのか、はたまたアス飯をそのまま存続させるかは分からないけれど、これからも関係は変わらず継続し、いつでも戻って来て欲しいといったお言葉まで頂戴しました。もうそのお気持ちだけで十分。京都新聞さんには感謝しかありません。

ちなみにおにぎり部長に至っては、夫の挨拶時、感極まって泣いていらっしゃった(笑)
それもそのはず。部長を始めとするアス飯に携わった全ての皆さんが、このコンテンツにどれだけの時間と労力を費やし、やっとここまで辿り着いたのか計り知れないからです。

無知過ぎる道産子。農家生まれの野生暴れ馬を言葉のスペシャリストたちが全力で囲い(笑)守り、ゼロから大事に育て、自由に走り回れるようになるまで根気強く待った。皆さんに生かして貰ったとしか表現しようがありません。

京都新聞さんから有次さんの銀杏のまな板をプレゼントしていただきました。

お世話になっていたのは私の方ですが、有り難く頂戴しました。来月の収録は、このまな板のお披露目をさせていただこうと思っています。

我が家からは京都サンガのユニフォームを。代表して現運動部長にお渡ししました。京都新聞本社に飾っていただけるそうです。感謝!

今でこそ私の仕事を応援してくれている夫。

しかし、一筋縄ではいきませんでした。

当時を振り返ります。

「不器用な人。サポート(サッカー)と仕事、両立出来る?疎かにされると困る。ましてや、京都の歴史ある新聞社、しかも週一だよ?」

突然のオファーに苦言を呈した夫。渋い表情から限りなくNOに近い心中を察することが出来ました。

しかし、矢の打ち間違えで飛んできたような話。もともとあってないようなものです。100%チャレンジ精神のみでぶつかれる為、失うものが何1つとしてありません。

周囲の心配をよそに、まだ見ぬ記憶、未知なる世界に1人好奇心を掻き立てられていました。

それから間も無くして京都新聞本社へ伺うことになります。

面接を兼ねた初めての打ち合わせは、旧運動部のおにぎり部長(現写真部長)新旧担当デスクの4人で行われました。

私は、夫が横浜F・マリノス、川崎フロンターレ時代に2年間連載させていただいていたサッカーダイジェストテクニカルを持参し、コラム(原稿)レシピ、栄養メモ、料理写真の4素材を自らで担当していたこと、校正には現横浜F・マリノスの記者が入っていたこと、右枠には旬食材をピックアップしたコラム、左枠には3レシピを添付し、それぞれに栄養素のメモを。ボイス枠をつけ、夫の言葉も記載していた旨を説明しました。京都新聞さんからのオファーが、おそらくこれに近い流れになると思ったからです。

※2015年10月の紙面改革から現デスクに担当が変わりました。現デスクがアス飯の企画発案者。発案と同時に滋賀に移動になり、アス飯を旧デスクへ託す形に。2年の月日を経て本社へ戻られました。アス飯というタイトルを考案されたのは旧デスクです。

初顔合わせが終わって自宅に戻り、再度決意表明をして何とか夫を説得。最終的には後押しを得て、覚悟を持って挑んだ連載でした。

※当時の日記

ご報告

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/114536?_ga=1.31791869.293249003.1446098232

掲載には雑誌連載時同様、4素材(原稿、レシピ、栄養メモ、料理写真)が必要でした。週一スパンとなると夫の毎日の食事管理とはまた別に試作を行わなければならない。

水曜には大枠を組み、〆切日の金曜、もしくは土曜早朝に料理撮影。原稿は出来るだけタイムリーなネタを入れ、翌週火曜発売に安堵した瞬間には既に1週間後の発売に向けて動き出している日々の繰り返し。並行して毎週末には夫の試合も挟みます。




立ち止まる時間や余白はなかったものの、心は日を追う毎に潤いを増しました。読者の方の為に無心で動き続けられることに幸せや生き甲斐を感じていました。

まだ連載が始まったばかりの頃、ゲラは自宅のファックスに流していただいていました。ここに担当デスク(赤ペン先生)からのコメントが。拙い文章にも必ずお褒めの言葉をくださる方で、素人の私にとって、この3行がどれ程の励みになったか分かりません。言葉の力は本当に偉大です。

あろうことか、つい最近まで文字数を勘違いして(文字数オーバー)原稿を出していたことが発覚。何で指摘してくれなかったんですかと尋ねてみると、何度も指摘したよ、山瀬さんが人の話を聞いてないだけ(笑)とチクリと刺された後

「素材を生み出すのは容易でない。だけどあるものを削るのは簡単。」とサラリ。

なるほどと思いました。

コラム題材についても、デスクが毎回ご提案くださっていました。現役の妻であるためチームとの兼ね合いが難しい。特にサッカーに踏み込んだ内容は週末の結果、夫の近況、パフォーマンスによっても左右され、この辺りの繊細なバランスはデスクと相談しながら、NGなのか、今行くところなのかを決めていました。

詰まったり、自分でも何を伝えたいかボヤッとした状態で原稿を出すと必ず電話がかかってきます。そんな時でも否定されることは一切なく、核となる部分を尋ねられるだけ。

時には他愛のない会話から電話が始まることも。私からするとただの雑談。しかし、デスクからすると次のコラムの為の意図的な会話で、聞き耳をたてているのです。話の最中にデスク視点で「その話面白い」と思った瞬間「それ良いじゃないですか、今のを纏めてちゃちゃちゃっと書いてみましょう。山瀬さんならすぐに出来ます」と尻を叩かれ、スパンと電話を切られる。

つまり、知らず知らずのうちに脳内を探られ、取材されていたのです。会話からコラムに反映させる根となるポイントを見つけて助言されたり、場合によってはコラム題材自体あまり面白くないから、また別の、読者が興味をひく題材へと話をふられる。完璧に甘えさせてくれるわけではなく、ここまでヒントを出したのだから、あとは自らで考えて書いてみようというスタイルの育成でした。

 

渦中にいると分からないものも、俯瞰すると流石言葉のプロだなと。懐に入り「人間」を見る新聞記者の特徴が節々に際立って見え、私はそこに凄みみたいなものを感じていました。

 

コラム内容は料理や栄養に止まることなく北海道話や習い事のバレエについて綴った回も。思い起こせば登場人物もたくさんいたように思います。




文面に必ず四季を取り入れていたことは、私なりのこだわりでした。忙しい日々の中、新聞を読むことで情景を思い浮かべて欲しい。人生は春夏秋冬を巡るようなもの。私たちは本来、季節の移り変わりや自然の流れに沿って生きていくものなのだと思います。

「シンプルに、誰がどの角度から見ても分かりやすく」がデスクの口癖。感性的で荒削りな素材を、てにをはを整え、無駄を削ぐことで美しく。伝えたいことや本質を浮かび上がらせる手法をいつも背中で教えていただいていました。

レシピに関しても同様。あしたのアスリート飯をうたっていますが、標準をそこに合わせているようでいて局所ではない。カメラのレンズで言えば「解放」と同じ原理。外側があるからピンが生きる。読者全体に想像力を持っていくように常々アドバイスされていました。そのお陰でレシピアイディアに詰まることがなかった。声がけの力も身に染みて感じています。

素材を絞り出すのは私の仕事ですが、そこから組み立てに手を貸していただいている時点で既に自身の手から離れています。

私の名前が代表で記載されているだけで、正しくは連帯作業が生み出した共同作品。読者の方に更なる成長を育んでいただくため「行ってこい、頑張ってこい」と、大切な誰かを送り出している時のような心持ち。

時に側近の立ち位置から夫を取材し、心をえぐりとった回や、自身の不安定な心情をストレートに表現した回も。




人は苦しい時に真価だとか、どう生きるのかを問われているような気がします。心を動かされたり感動が生まれるのは、良い時だけではなく、寧ろしんどい時の生き方、どん底の中で得る極限の志に響くことが往々にしてあると思います。

尋ねたことはありませんが、担当デスクは自由に伸び伸びと広く視野をとることで固定されがちなイメージを良い意味で乱立させ、私という人物像に幅を持たせたかったのでしょう。異質さが生まれたのはおそらくこの為。

お手紙をいただくこともありました。過分なお言葉を多数頂戴しました。読者の皆様にも感謝申し上げます。

こうして破茶滅茶の中で駆け抜けた1年。この頃、驚くような変化が生まれてきます。



2年目に入ると動画連動にまで発展。(動画に関してはまた後日詳しく振り返ります)

人生、何が起こるかわかりません。



これまで「アス飯」に関して私が耳にしたのは、極めてポジティブな言葉のみ。ネガティブな情報は一切こちらに届きませんでした。

なかったわけではない。きっと、私を守るため、余計な心配をかけないために影で踏ん張る人がいて、それを私に見せなかっただけでしょう。

いつも

「あなたは凄い、反響がすごい、絶対できる、我々が山瀬さんを守るから、一連托生ですよ。」

そんな力強い言葉で背中を押してくださるので、私は一直線に突き進むのみでした。

どうすれば愉しく、気持ち良く、夫のサポートと両立しながら仕事ができるのか。自分のことを犠牲にしてまで私を想ってくれる方々の存在がありました。

真の人間愛を感じています。

北海道の母からはいつも、頭をあげないこと、謙虚に、と言われ続けていましたが、そもそも皆の力が集結した1つの作品。ここに携われた自負はあるものの、頭をあげる概念になんか絶対にならない。

携わった全ての人のお陰であり、誰1人として欠けては成り立たないもの。未来のため、子供たちのために、手を取り合い、皆で何かを達成させていく最高の感覚を得られたこと、たくさんの絆を得られたことが、京都新聞連載で得た私の最大の宝物です。

節目として京都新聞の皆様、読者の皆様に、心から感謝申し上げます。

まちづくり講演

まちづくり講演


出身地である北海道十勝郡浦幌町まちづくり政策課の方からお話をいただきまして、浦幌町教育文化センター2F視聴覚室平成29年1月24日(火)午後6時30分からまちづくり講演をさせていただくことになりました。近隣の市町村にも広告が入るとのこと。無料ですので、たくさんの方に来ていただけると嬉しいです。

12月の半ば、浦幌町のまちづくり政策課の方から突然お電話をいただきました。

「まちづくり」でどうして私なのか、正直驚きしかありませんでした。

もっと驚いたのが私の父です。バタバタしていてすっかり両親に伝えるのを忘れていたところ、父は浦幌町長さんから「今度娘さんに講演して貰うよ」と聞いたよう。「あいつの講演って一体何話すんだ!?」と腰を抜かしながら帰宅したそうです。母が電話で教えてくれました。

両親でさえこんな反応なので、本当に引き受けても大丈夫か心配で、私は難しいお話は出来ませんとお伝えしたところ、これまでの活動の中から得たものを話して欲しいとのことでした。

例えば男女共同参画社会。性別による「らしさ」にこだわるのではなく、人の個性や能力にあった社会参加について考えていくというもの。まちの活性化についてはいろいろな観点から取組むもので、実践している活動から人を元気にする、町が元気になるようなお話。

色々とご相談させていただいた結果、今の私のベースはやっぱり3年間の京都新聞「アス飯」の連載で学んだことが大きいと思いました。

食とスポーツが培う絆。その中で育まれていく人間性。自分には力はないので、年齢、性別、職業問わず、どんどん人を巻き込んで助けて貰いました。サポーターの方や飲食店の皆さん、時に昆布屋さんやタクシー運転手さん、学校の先生、大学生が登場したことも。アス飯冊子の裏表紙はJr.アスリートをサポートする4人のお母さんが主役になっています。それぞれの得意分野でチャレンジを重ねられたからこそ、四方八方から力が集結し「アス飯」が大きく飛躍していったのだと思います。

また、アスリートである夫が繋いでくれた地域の皆さんとのコミュニティ。スポーツと食が、子供を育て、人間を育て、地域を育てていくことを身をもって実感しました。

こんな観点から、自分らしいお話が出来たらと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します!

暮らしているマンションでの4年間を振り返ります

暮らしているマンションでの4年間を振り返ります

今暮らしているマンションに引っ越してきたのは2013年1月のこと。
大型のファミリーマンション。春になるとコブシの花を咲かせてくれる公園が目の前にあり、この木の下には大勢の子供たちが集います。



京都に到着し、大きな荷物を新しい部屋に運び入れている時に気づきました。

「東京からサッカー選手が引っ越して来た!」

と、既にあちこちで騒がれていることに。

夫はともかく私は一般人。結婚してからというもの、とにかく顔が見えないよう裏方で暮らしていたタイプの人間だったので(京都新聞のアス飯動画が始まってからは40歳目前にして真逆の方向へ。これもまた運命なのでしょうか。笑)ここまで騒がれてしまうとどういった距離感で接するのがベストなのか戸惑っていたというのが正直なところ。

ですが、子供パワーには勝るものなし(๑˃̵ᴗ˂̵)

人懐っこい子供たちを通じて急激に距離は近くなり、保護者の皆さんとも直ぐに仲良くなれました。╰(*´︶`*)╯

実は夫婦共々、このマンションに出逢えたことで、これまで身構えていた硬い殻を取っ払うことが出来たのです。

京都でコミュニケーションの幅をぐんと広げることになったのは、間違いなく強烈にウエルカムだった住人の皆さんの第一印象があってこそ。

夫が練習から帰ってくると、子供たちが歓声をあげながら連なって車までお迎えに行くのが日常の見慣れた光景でした。コブシの木の公園でサッカーしたり、サイン会をしたり、お母さん方も交えて皆で花火をしたことも。

夫の入居を機に、京都サンガのサポーターが一気に増え、1試合に30人近く観戦に来ることもしばしば。

ピッチ側からもはっきりと顔が見えるようで

「今日マンションの子たち来てた!」

といつも嬉しそうに話していました。

忘れもしない2013年のプレーオフ決勝戦前日のマンション前。
サプライズで夫をお見送りしてくれたあの日。



スーパーサイヤ人からの贈り物

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/114664

闘いに破れ、肩を落として自宅に戻ると、玄関のドアノブにこんなメッセージがかけられていて。

「子供達に夢をありがとう これからも応援します 母一同」

悔し涙が一転、あたたかさに包まれる涙に変わった2013年12月初旬の出来事でした。

お手紙を貰ったり、お話をしたり。夫と子供たちは特に密接な関係を築いていました。

そういった中で、スポーツには浮き沈みがあり、負けが続いたり、夫自身の波が下がることも。

私は勝手に、子供たちがガッカリしているのではないか、しんどい思いをさせているのではないかと。側近ゆえの色々を味あわせてしまうにはあまりにも幼い。かえってサッカーを嫌いになってしまったらどうしようと、一時はマンションからの引っ越しを考えたこともあります。

そんな時、1人のお母さんから

「何を気にしてるの!そんなもの山瀬選手だって人間なんだから、色んな時があるんだからって教えるから大丈夫よ!」

と、背中を思いっきりバチーンと叩かれ、笑い飛ばされたことがあります。

お母さんたちの方がずっとずっと頼もしかったのです。

あれから3年。

再び巡って来たチャンス。

しかし、夢は破れ

https://yamaserieko.cookpad-blog.jp/articles/180396

そして、夫は契約満了となりました。

今年のクリスマス。

「感謝祭をするから理恵子も必ず来てよ!」

と念を押され、夫婦でフットサルコートへ。

サッカーしたり

サッカー教室をしたり

プロデュースグッズを買ってくださっていたお母さんもいらっしゃった!嬉しい!(๑˃̵ᴗ˂̵)

記念品の贈呈まで!

サイン撮影会!(私と撮影したご家族がいらっしゃいましたが、後で見て我に返って捨てないでくださいね!(*≧∀≦*) 笑)

笑顔溢れる感謝祭!




この4年間、良い時も悪い時も、いつも一緒だったマンションの皆さん。気がつけば子供たちの顔つきがこんなにも凛とし、身体も大きくたくましくなりました。同時に、お母さんやお父さん、私たち夫婦もきっと、子供たちと一緒に成長してきたのだと思います。

最後に

「本当のところはどうでしたか?気疲れしていませんでしたか?」

と尋ねてみると、皆さん口を揃えて

「とんでもない!私たちとしたらラッキーとしか言いようがなかった!嬉しいことしかなかった!本当にこのマンションに来てくれてありがとうございました! 」

とおっしゃってくださりました。

改めて、こんな素晴らしい方々が集うマンションで4年間も暮らすことが出来たのが、奇跡のように感じてなりません。

これからも子供たちの成長を楽しみに。また必ず!元気な顔を見せに来ます!(๑˃̵ᴗ˂̵)

お世話になったマンション住人の皆さんに心より感謝申し上げます。