南海放送レギュラー料理コーナー FUJ I presents「山瀬理恵子の今日からできるアス飯」2023年10月21日放送分レシピ 栄養解説構成

南海放送レギュラー料理コーナー FUJ I presents「山瀬理恵子の今日からできるアス飯」2023年10月21日放送分レシピ 栄養解説構成

10月【秋刀魚と梨の秋爛漫パエリア】

レシピは南海放送ホームページ!
https://www.rnb.co.jp/tv/beans/

テーマ!
実りの秋!今が旬食材の秋刀魚、椎茸、さつまいも、レンコン、梨を使った秋爛漫斬新パエリアのご紹介!(秋口、落ち込んでしまうという方に是非、食べていただきたい心身を潤す1品)

出演 
#南海放送 アナウンサー #高野真子
#料理研究家 #山瀬理恵子

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南海放送 高野真子アナウンサー プロフィール

@kono.mako

慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部を経て、慶應義塾大学経済学部を卒業。2022年4月、南海放送にアナウンサーとして入社。中学時代は競走部(陸上競技部)高校時代はダンス部、大学時代はチアリーディング部に所属していた。

出 身:神奈川県横浜市
入社年:2022年
血液型:A型
星 座:蟹座

担当番組
【テレビ】
「ビーンズmorning」(土/9:55~)
「和牛のA4ランクを召し上がれ!」(日/12:55~)

【ラジオ】
「おとくいさま」(金/21:30~)

メッセージ
愛媛県民1年目です!最近は愛媛県内の様々な場所を訪れることができて、益々愛媛県に惚れ込んでいます。これからも新鮮な気持ちを忘れずに、フレッシュに情報をお届けしていきます!

旬の秋刀魚
抗炎症作用のオメガ3、細胞を作る動物性たんぱく質の宝庫。鬱を防ぐ鉄、神経伝達に欠かせないカルシウム&マグネシウム、コロナ禍で世界的に注目を浴びた免疫を高め、血中濃度を上げることで感染防止に役立つビタミンD、血流改善のビタミンE、粘膜免疫力を上げるビタミンA、神経を守り正常な働きを維持するビタミンB12など、体づくりに欠かせない栄養が凝縮。

サフラン
Crocus sativus
科名:アヤメ科 使用部位:柱頭
成 分:水溶性カロテノイド(クロシン)
苦味配糖体(ピクロクロシン)
精油(サフラナール)

従来の適応
冷え症 月経痛 自律神経失調症

新たな機能性
BDNF(脳由来神経栄養因子)増強 サフラナール(エタノール抽出)~ セロトニン分泌調整

新たな適応
認知症の症状の緩和 抑うつ症

パエリアに用いられるアヤメ科のサフランは、日本では通経薬や駆瘀血薬として位置付けられ、冷えやのぼせといった更年期の自律神経失調症や月経前症候群などの改善を目的に、婦人役に配合される。もう一つの効用は神経過敏や不安、ヒステリーや心悸亢進などの精神神経症状を和らげると共に軽度の鬱や認知症、記憶力の低下を改善すること。

サフラン (Crocus sativus) は、サフラナール、クロシン、クロセチン、ベータカロテン、リコピン、ゼアキサンチン、リボフラビン、チアミン、およびミネラルを豊富に含む。サフランには、鎮痛、抗酸化、抗遺伝毒性、抗腫瘍、抗炎症、抗けいれん、抗うつ、抗菌、鎮静、記憶力強化、神経保護効果作用がある。現在、特にその薬への相互作用の少なさが注目され、欧米では抗うつ剤と併用できる補完代替療法としてうつや不安症に利用されている。

MDDに関しては、行動、学習、気分、食欲など、脳内のさまざまな生理機能を調節する神経伝達物質のセロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン、5-HT) の欠乏、その前駆体の必須アミノ酸のトリプトファンの枯渇、腫瘍壊死因子 (TNF) とインターロイキンなどのサイトカインの機能障害、視床下部ー下垂体ー副腎(HPA)軸の調節不全とそれに伴う脳由来神経栄養因子(BDNF) の減少などが関係していることがわかってきている。BDNFはニューロンの成長および興奮と抑制の調整に非常に重要な役割を果たしている。過度なコルチゾール分泌がセロトニンの産生を鈍らせ、その長期的なセロトニンの低下がBDNFの障害につながり、興奮性ニューロンとグルタミン酸の減少を引き起こし、さらに、炎症誘発性サイトカインによる過剰な神経炎症による負の相乗効果により、BDNFレベルが低下すると考えられている。

水溶性カロテノイドは非常に稀!カロテノイドは従来脂溶性

近年、研究が進み、従来の薬物療法と同程度の抗うつ効果があることが判明したハーブにサフラン (Crocus sativus) がある。サフランは抗酸化や抗炎症作用を持つ伝統的に用いられてきたハーブだが、研究により、サフランの柱頭に含まれるクロシンやサフラナールに、コルチゾールを抑制しHPA軸を調節、5-HTのレベル回復、海馬のBDNF レベルを増加する作用があり、抗炎症による神経保護効果と抗うつ効果を有することが明らかになった。 また、薬との相互作用が少ないため、欧米の補完代替療法において広く利用し始められている

また、近年、動物実験でサフラン成分のクロシンの鎮痛効果が広く研究されており、糖尿病の末梢神経障害、慢性狭窄損傷、機械的アロディニア、および熱性痛覚過敏などにおける末梢神経障害の症状の軽減や鎮痛効果が実証され、また、線維筋痛症患者の臨床試験では疼痛症状の緩和が確認された。クロシンは、スーパーオキシドジスムターゼ などの抗酸化酵素の活性を著しく増加し、その抗酸化作用によりニューロン損傷を防ぎ、また、神経興奮伝達物質を減少させ、痛覚過敏を抑制する。その他にも内因性カンナビノイドシステムを介している可能性が推測されており、それら複合的な作用により神経保護効果や鎮痛効果をもたらすと考えられている。

椎茸(秋食材)
βグルカンの一種であるレンチナンは免疫賦活効果が確認されている。きのこはいずれも食物繊維を多く含む食品。特有成分は動脈硬化や高血圧予防で注目のアルカロイドのエリタデニン。椎茸には日光に当たるとビタミンDに変化するエルゴステロールが含まれる。ビタミンD はカルシウムの吸収を高めることで知られているが、コロナ禍により免疫機能を高める働きが注目されている今最もホットなビタミン。ビタミンDは日本人の約9割で不足している栄養素。食べる前に傘の裏側を日光に当てるだけでビタミンD量を増やすことが出来る。

すだち
https://www.tokushima-u.ac.jp/med/docs/48397.html

徳島大学大学院医歯薬学研究部・予防環境栄養学分野の馬渡一諭講師と髙橋章教授ら4人、テキサス大学ヒューストン校のZheng Chen博士とSeung-Hee Yoo博士ら5人、京都府立医科大学統合生理学部門の小池宣也講師と八木田和弘教授、池田薬草株式会社と徳島県立工業技術センターの共同研究グループは、スダチ果皮特有のポリフェノール「スダチチン」が体内時計のリズムを調整することを、ヒトやマウス由来培養細胞を用いて確認しました。さらに、スダチチンを食事誘導性肥満マウスに長期投与すると、肝臓の時計遺伝子が変動し、肝臓の脂肪蓄積が抑制することを明らかにしました。スダチまたはスダチ由来の成分の肝臓への効果としては、初の知見となります。この成果は3月17日に学術雑誌Molecular Nutrition & Food Researchに正式版がオンライン掲載されました。2023年3月29日

れんこん
れんこんの穴はずっと続いているので「先が見える」「見通しがよい」ことで縁起を担ぎ正月料理や祝宴の席で使用される。色が白く肉厚で歯触りはシャキシャキとしているが、かじると糸を引くような腰のある粘りがあり味の良さは格別。淡白な見た目にも関わらずビタミン C や食物繊維なども豊富な健康食材。

れんこんのビタミン C
免疫システムをサポート。ウイルスを殺すのを助け感染症状を減弱する役割を担う。これまでインフルエンザ・肺炎・ポリオなどほぼ全てのウイルスに有効という論文も存在。南米チリで行われた研究でもウイルス性呼吸器感染の治療・予防にビタミン C が大きく貢献したという結果が報告。感染症の予防を始め、万が一感染してしまった場合でも早期治癒に活躍する栄養素の代表格。秋刀魚に含まれるたんぱく質や鉄の吸収を高める効果も!

れんこんの食物繊維
水溶性食物繊維のペクチンも含まれるが不溶性が多い。皮にポリフェノールの一種、抗酸化力の高いタンニンやカテキンが多く含まれ、タンニンには消炎作用があり喉の調子が悪い時の咳止めや、胃炎、血管の老化を防ぐ効果が期待出来る。皮ごと摂取が○。栄養を考えるならアク抜きは NG。

さつまいも
食物繊維が豊富なことはよく知られているが、水溶性と不溶性食物繊維がバランスよく含まれており、便通だけでなく、血糖値の抑制などにも有効。GI値が58と玄米と同等で、生活習慣病に対し有用な素材。またカリウムやマグネシウム、鉄、ビタミンC、ビタミンE、B1、ポリフェノールなども豊富。穀物と野菜の両面を持っている準完全栄養食品とされている。実はさつまいものアミノ酸値は小麦やとうもろこしよりも高く、植物では最高水準。実際、オセアニアのパプアニューギニアやサモアたちの筋骨隆々な男たちもさつまいもを主食にしている。彼らポリネシア人は日本人と同じモンゴロイド。日本人の体質とも相性が良く、体力増強効果が期待される。筋トレの補助食品としても理想的。筋肉の合成と関わりの深いビタミンB6も多いため、タンパク質と合わせて摂取するのが効果的。また、皮にはアントシアニン色素が豊富。(アントシアニンに抗酸化作用)


バラ科のナシ属の果実で日本書紀にも栽培方法が記載。弥生時代には既に食べられていたと言われる日本人にとって馴染み深い果物。夏と秋の狭間では、発汗・だるさ・胃腸の疲れなどの「夏バテ」症状が残っていながら、秋の「乾燥」と「冷たい空気」にさらされる季節の移り変わりのなかでも特に不調を招きやすい時季。この時季に実る梨の効能は、薬膳では「体にこもった熱を冷ます」「肺や喉を潤す」などと言われ、季節柄最適。乾燥による声枯れや咳のある時にも◎梨特有のシャリシャリとした食感は、ペントザンやリグニンという成分からできた「石細胞(せきさいぼう)」によるもの。石細胞は、はじめは種子の周囲に多く含まれているが、実が熟すに連れて全体へと広がっていき、シャリシャリとした食感を生み出す。人間の胃腸では消化されず食物繊維と同じ様な働きがあり、腸を刺激し便通を良くするなどの整腸作用が期待できる。

梨のエネルギー量は、100gあたり43kcalであり、バナナ(86kcal)、かき(60kcal)、ぶどう(59kcal)、りんご(57kcal)と比べて低エネルギー。また、梨に含まれている「ぶどう糖(グルコース)」の量は、ぶどう、かき、バナナに比べても低い。血糖値が気になる方にも推奨。

梨の皮をむくとすぐに褐変。この褐変にはポリフェノール系の化合物によるもの。梨のポリフェノールにはアルブチン、クロロゲン酸が含まれておりこれらのポリフェノールには、美白効果としてのメラニン生成の抑制、糖尿病の予防効果、食後の血糖上昇の抑制効果、アンチエイジング効果があることが近年の研究で報告されている。

梨はたんぱく質を分解する消化酵素のプロテアーゼを含んでいる。生の状態ですり下ろしたものを焼肉やプルコギなどの漬け込みだれとして調理に使えば肉を柔らかくする事が出来るだけでなく、食後のデザートに梨を食べることでもたんぱく質の消化を助ける働きがある。

セロリ
古くから薬用として珍重されて来た非常に香り高い食材。「食べる精神安定剤」と言われ独特の香気成分「アピイン」にストレスが溜まりがちな神経を落ち着かせる野菜。不眠にも○。同じく香気成分「セダノライド」は、ストレスによる頭痛を和らげる効果を期待。また、セダノライドには解毒酵素を増やす働きも。(デトックス)三大抗酸化成分やビタミンB群、カルシウムなどのミネラルを含み、すだちのクエン酸との合わせでカルシウムの吸収率がアップ。葉の部分は緑が濃くβカロテンなどのカロテノイドが豊富。血流を活性化する香り成分「ピラジン」も葉に多く含みます。皮や筋にもカリウムなどのミネラルやポリフェノール、食物繊維が豊富なのでしっかり使います。フラボノイドのルテオリン、アピゲニンには高い抗炎症作用も。セロリは細かく刻むほど抗酸化力が上がります。

レシピ栄養解説 yab山口朝日放送 「YOU!どきっ」生放送 2023年10月19日放送

新番組YOU!どきっ

YOU!どきっ」はあなたと一緒に楽しむ番組です。グルメやお出かけ情報、栄養満点レシピなど楽しい旬のコンテンツをお届けします。更に、山口県の最新ニュースも網羅。番組ではインタビューや生中継、プレゼントの当選者と出演者のライブトークなど、視聴者の皆さんも参加できるコーナーが盛りだくさんです。私たちと一緒に新しい冒険に出かけませんか?


番組テーマ曲:YOASOBI「アドベンチャー」

レシピはオフィシャルホームページ

https://www.yab.co.jp/youdoki_broadcast/10月19日(木)のyou!どきっ-2



記念すべき第1回目調理はやはり、私自身が現役のアスリート妻ということ、またゲストが夫の元サッカー日本代表時代及び浦和レッズ時代の同僚、レノファ山口のレジェンドの坪井慶介君ということで、アスリート食をアレンジ!スポーツ選手の王道食材のバナナ、そして旬の柿やりんごを使って焼いたり、煮たりの愉しい2品を構築しました!

ツボとは夫が浦和レッズ在籍時代の2003年からの付き合いなので、出逢ってからかれこれ20年近くにもなります。


2005年写真
前段、田中達也、長谷部誠
後段 左から山瀬功治、坪井慶介、三都主、山岸範宏、みずさん(マネージャー)

オシム代表 2006年


浦和だけでなく、マリノスに移籍してからも代表でも一緒だったので、この辺でかぶっているメンバーは皆、身内というのか、家族のような感覚が。

ナビスコカップ優勝(浦和の初タイトル)2003年写真



いつの間にお互いこんなに歳とったんだという感じがしますが。

(しかし坪は見た目が全く老けていないという、何という奇跡だ❗️)

坪と私は同じ誕生日同士なのです❗️(9月16日)

坪は私の2つ下で、コージの2個先輩という関係性になり、啓太の奥さんの畑野ひろこさん

(啓太の奥さんめちゃくちゃ綺麗❗️私も一緒に写真を撮って貰ったことあります❗️✌️選手の奥さんは皆美しいです❗️私だけ普通のただの人のずっこけお笑いキャラで、完全なる別路線を走っております)

は、坪より年上だけど、坪のことを「坪井さん✨」って呼ぶと。

「なのに山瀬理恵子は俺のこと呼び捨てだ❗️」とネタにされるの巻。

詳しくはInstagram、生放送終了後のインスタライブへ!

いやいや、今から私が坪井をさんづけにする方がどれだけ不自然なんだっていう。

山口に移籍時、ツボの奥さんのトモを通じて、家探しや山口情報のシェアを手伝って貰ったりしていました✨

番組終了直後、ようこママさんから早速食レポが届きました!!!!!いつも素敵すぎる!!!!美し過ぎる!!!美味しそう過ぎる!!!!
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りっちゃんさんからも来た〜!!!!!リハーサルからみんなにビックリされたのですが🤣イメージ的にはカレーにフルーツを入れるような感覚です!!!!合いますよ〜!!!ラム酒入れると上品になりおもてなしに使えます!!!

フルーツカクテルの方は、アスリートの補食としても使えそうです!甘酒も、豆乳も、めちゃくちゃ栄養があり女性には人気ですが、男性の場合、甘酒も豆乳も単品使いで行けない場合でも、調味料として使うか、甘酒&豆乳にスパイスブレンドとかで行けたりもします!アスリートの皆さんにも是非、このフルーツ入りを日常の栄養補給として使って欲しいです!りっちゃんさん普及お願いします🤣

【ポリフェノールたっぷり!
秋の味覚のスパイシーフルーツ焼き】

バナナ
アスリートの王道的食材NO.1。サッカー選手の夫は、試合3時間半前の軽食時には「バナナにハチミツ、すりごま」をかけて24年間、試合に挑んできた。また試合1時間前に「バナナを食べる」というのは言わばアスリートのマスト行為だ。

バナナはエネルギー源。脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給しスイッチを入れる役割。バナナに含まれる糖質は、消化されやすいブドウ糖や果糖の単糖類、徐々に消化されるショ糖、オリゴ糖の少糖類、更に消化されにくいでんぷん、食物繊維、難消化性デンプンなどの多糖類全てを含有。これらの糖質は、その種類によってエネルギーに変わる速さが異なるため、バナナは、エネルギーに変わりやすく、即効性と持続性に優れた果物といえる。つまり運動開始前にバナナを摂ることで単糖類から速やかにエネルギーを補充でき、運動中も少糖類や多糖類からエネルギーが供給される。

さらに、バナナと一緒にりんごなどのクエン酸を含む食材をプラスすれば、体内のグリコーゲンの蓄積を促しより一層のスタミナアップが期待できる。

バナナは、アスリートにお馴染みのBCAA(branched-chain amino acids・分枝鎖アミノ酸)も豊富に含む。BCAAは、必須アミノ酸バリン、ロイシン、イソロイシンの総称。筋肉の回復や集中力の保持を担う。

バナナには糖質をエネルギーに変えるビタミンB群、筋肉の機能を調整しけいれんを防ぐカリウム、瞬発力アップに関わるマグネシウムも豊富。運動前に摂ることで、筋肉パフォーマンス低下を抑制したりケガから身を守る効果が期待できる。

それだけでなく、幸せホルモンセロトニンの生合成に関わるトリプトファンや GABAを含むため、不安や不眠、脳機能障害などの栄養療法でも現在非常に注目を浴びている。

バナナは熟成期間により栄養素が異なり、若いバナナは有用菌の餌になる軟消化性でんぷんが豊富。小腸で消化されずに大腸まで届き、有用菌の繁殖をサポートして腸免疫力を高める。(持久系)一方、熟したバナナには免疫機能に関わる白血球を増やす効果も。(短距離)香り化学ではオイゲノールあたりが担い免疫調整力を高める。オイゲノールは加熱したバナナに多くなる。

バナナは消化にも良く、胃腸にかける負担が比較的少ないこともありがたいメリット。低カロリーでウエイトコントロールをしたい人にもおススメ。手軽に持ち運べ簡単に食べられる。

※京都新聞連載の2023年11月号でもバナナを使用した。


柿と言えばビタミンCとカロテノイド色素が多いことにある。ビタミンCは果物の中でもトップクラスの含有量を誇る。アスリートの場合のビタミンCはプレッシャーや緊張、ストレス対策に使われることが多いが、コロナ禍では感染症対策としても注目を浴び、またビタミンCを摂取することで感染者の早期回復にも重宝。更に鉄やたんぱく質、コラーゲンの吸収率を高めるためにもビタミンCが重要になってくる為、ビタミンCというのは常に意識して、こまめに取っていなかればいけない栄養素でもある。柿のカロテノイド色素(オレンジ色)はリコピンとβクリプトキサンチンが主軸。βクリプトキサンチンは温州みかんにも多く含まれ、体内でビタミンAに変換され粘膜を守り、粘膜免疫力を高めます。つまりウイルスから体を守る力が強い。カロテノイドとビタミンCの組み合わせから、柿は風邪予防、インフルエンザ感染を防ぎ、粘膜を健やかに保つ為の果物の王道と言えるでしょう。柿は皮に食物繊維やタンニンとビタミンcが豊富。加熱するとGABA(緊張やストレスを抑える)やシトルリン(血管拡張)などのアミノ酸が大幅に増えることが近年わかってきた。

りんご
りんごは心臓病の予防効果報告の多い果物。1日1個のりんごは医者を遠ざけるということわざがある。りんごが熟すると柔らかくなるのは不溶性ペクチンが水溶性のペクチンに変化するため。腸内環境の改善にも役立つ。りんご酸やクエン酸などの果実酸なども腸内環境改善に相乗効果をもたらしている。皮にコロナ禍で大注目のケルセチンを豊富に含む。ケルセチンは玉ねぎやピーマンなどの身近な野菜に豊富に含まれているポリフェノールの一種で、りんごにも多く含まれる。(りんごポリフェノール)抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用などさまざまな生理機能があることが報告。つまり老化や病気から体を守る作用が強いと言える。更にりんご酸、クエン酸などの果実酸を多く含むということは疲労回復にも役立つ。加熱することでペクチン(食物繊維)が飛躍的に増加。腸内環境を整える力が強くなる。

バター
油脂の中では比較的消化が良い。栄養なんてあるの?と思われがちだが、実は乳脂肪が主成分のバターには乳由来のビタミンA、E、Dが豊富。中でも脂溶性ビタミンであるビタミンAは天然油脂中では高い含有率であり牛乳の13倍以上。ビタミンAは皮膚、粘膜を作る栄養素。ビタミンAを補給したい時に適度に上手に使える食材。

カレー粉
スパイスの複合体であるカレー粉は最早、食べる薬、ポリフェノールの宝庫。専門としている植物化学成分の宝庫。腸内細菌のためのスーパー肥料。ポリフェノールは善玉菌や善玉菌の増殖と多様性を促進。また、病原菌や悪玉菌に対する抗菌効果が示される。カレーに使われるスパイスの多くは、漢方薬と原料が共通しており高い薬効がある。例えば、日本でウコンと呼ばれるターメリックには胆汁の分泌促進などの肝保護作用が。日本薬局方でも、漢方薬の原料である生薬として認められている。

ハチミツ
アスリートはバナナにハチミツが王道。ハチミツはブドウ糖と果糖で単糖類。ビタミン、ミネラルが豊富なだけでなく、直ぐにエネルギーになり疲労回復の王道。

ラム酒
サトウキビの搾り汁から作られた蒸留酒。ラム酒を入れることにより上品な甘さと苦味が出せる上にしっとりと滑らかな舌触りに。ラム酒の香りが付き、深い味わいが出るため高級感を出すことができる。アルコールの殺菌力により食品の保存性を高められる。

【秋のポカポカフルーツカクテル】

日本古来のスーパーフード 米麹甘酒(アスリートの補食として注目を浴びる)
飲む点滴のスーパー発酵飲料。甘酒には肥満、血圧上昇、健忘症の予防・改善効果、疲労軽減、大腸炎予防、関節痛緩和、中性脂肪低下があることが示唆(月桂冠総合研究所データ参照)単に栄養があるだけではなく、自然の甘みの食べ物であることに注目。調味料として使える。甘酒に豊富なオリゴ糖と食物繊維は腸内環境を整えてくれる栄養素。腸は第二の脳、体内最大の免疫器官。胃腸にあまり負担をかけずに体力を回復させる。米麹甘酒は腸内フローラにとってのスーパー肥料。腸内微生物の多様性を高め、炎症の兆候を減少。多くの発酵食品を食べれば食べるほど、腸内で開花、プラスの効果をもたらす微生物の数が多くなる。

甘酒のブドウ糖
お米のデンプンが麹菌の酵素によって分解され作られる。脳や体を動かすエネルギー源となる栄養素。朝など時間がなく食事がとれない時の速やかなエネルギー補給に最適。また満腹感も得られるので食欲を抑えられ減量の助けに。

甘酒の必須アミノ酸
人間の身体は約20種類のアミノ酸で構成。そのうちの9種類が必須アミノ酸とよばれ、これらは体内で生成できず食事から摂るしかない。甘酒にはこれら必須アミノ酸9種類が全てが含まれている。なかでもバリン、ロイシン、イソロイシンの 3 種のアミノ酸はアスリートが意識するアミノ酸。(筋肉の強化、集中力の保持、疲労を回復)

甘酒のビタミン B群
ビタミンB群は糖質をエネルギーに変える手助け(代謝)に欠かせない夏場に不足しがちな栄養素。ビタミンB群は一つのビタミンだけではなく互いに助け合って機能する為、総合的に摂取する努力が必要。甘酒にはビタミン B1、 B2、B6、ナイアシン、葉酸などビタミンB群が豊富。

甘酒のエルゴチオネイン、コウジ酸、フェルラ酸(アンチエイジング)
エルゴチオネインはキノコや菌類に多く含まれているアミノ酸の一種で優れた抗酸化作用を持つ。またコウジ酸もメラニンの生成を抑えシミやくすみを防ぎ、高い抗酸化作用があると注目される。フィトケミカルの一種、フェルラ酸も含まれ、アンチエイジング効果が期待できる。年齢を重ねると徐々に肌が黄色くくすんだように。たんぱく質と糖が結びつきAGEs、褐色の物質が加齢によって蓄積。コウジ酸はこのAGEsを抑える効果もあるとされている。

豆乳(アスリートの練習後の補給として注目を浴びる)
植物性たんぱく源の補給にお手軽◎。女性ホルモン様作用(エスト現作用)の大豆イソフラボン他、大豆サポニン(脂肪の蓄積を防ぐ)、レシチンなど生活習慣病予防にも。今回の血流改善のテーマに沿ったビタミンEも含む。豆乳は飲む点滴の甘酒との相性が抜群!

生姜(毎日使って欲しい言わば薬)
漢方薬の7割に含まれる。生の生姜に含まれるジンゲロールは免疫細胞である白血球を増やして免疫力を高める。風邪やインフルエンザのウイルスに対し、感染源である鼻粘膜、口腔粘膜、眼瞼結膜などにおいて抗体産生能を増し、水際で感染を防止する作用を期待。加熱することで生成されるショウガオールは体を内側から温める効果が強い。生姜には胃腸の内壁の血行を良くして、胃腸の働きを活発にし、食べ物の消化吸収を高める作用も期待できる。

すりごま
アスリートの瞬発力アップに欠かせない食材。現役24年目の夫は試合3時間半前の軽食時は、バナナにハチミツ、すりごまをかけ、試合1時間前にもバナナを食べてから試合に挑んでいる。カルマグが足が攣るのを防ぐ。ゴマリグナンのセサミンの機能性に注目が集まる。植物性たんぱく質の他、ビタミン、ミネラルの宝庫で、注目はゴマリグナンなどの機能性成分。アルコール代謝促進、高血圧の抑制、血栓予防、動脈硬化予防、血中コレステロールのコントロールなどの効果・効能が期待できる。

<ゴマリグナンの主要構成成分>

セサミン 脂溶性。体内に入り肝臓で代謝され構造が変わると、抗酸化性をもつようになる。肝臓の代謝酵素の働きを高める作用がある。
セサモリン 脂溶性。ごまを焙煎する過程でセサモールに変わり、抗酸化作用をもつようになる。
セサミノール 強い抗酸化作用をもつ。ごま種子内ではセサミノール配糖体として存在しており、セサミノールという形ではほぼ存在しない。ごまを生のまま搾ったごま油の精製工程でセサモリンが化学変化して生成するため、生のまま搾ったごま油には豊富に含まれている。
セサミノール配糖体 水溶性。体内に入ると腸内細菌の持つ酵素の作用でセサミノールに変わり、抗酸化作用を持つようになる。

※『ごまのすべてがわかる本((趣味の教科書) 』,株式会社エイ出版社,2008.より

抗酸化作用とは、私たちの体の中で過剰にたまってしまった活性酸素を除去する働きのこと。ある程度の活性酸素は体に必要なものだが、多すぎると、細胞を酸化させてストレスを与えたり、遺伝子にダメージを与えてさまざまな病気や老化の原因になる。いわゆる「体のサビつき」。

本来、人間の体には酸化を防ぐ機能が備わっているが、加齢、生活習慣、ストレスなどの要因により、その機能は低下。そのため、食事から抗酸化作用を持つ栄養素を摂取することが重要。

ごまに含まれるゴマリグナンには高い抗酸化作用があり、「脂質の酸化を抑える」「脂肪酸の代謝を高める」「肝臓機能を向上させる」などが期待されている。

  • がん予防
  • アンチエイジング
  • アルコール代謝促進(二日酔い防止)
  • 女性ホルモン作用(乳がん予防)
  • 血液機能の改善
  • 高血圧の抑制
  • 血栓予防
  • 自律神経機能の改善
  • 動脈硬化予防
  • 血中コレステロールのコントロール


 

日本人の高血圧、糖尿病などの生活習慣病の指摘・疑いがある者の割合は、年齢とともに増加傾向にある。ごまは、がん予防、アルコール代謝促進、高血圧の抑制、血栓予防、動脈硬化予防、血中コレステロールのコントロールなどの効果・効能が期待できることから、アスリートだけではなく中高年以降は特に意識して摂りたい食品。

緑茶研究

緑茶研究

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2021年4月15日、緑茶と健康シンポジウム〜緑茶と新型コロナウイルス研究最前線〜を受講した。

 
緑茶は「養生の仙薬、延命の妙術」(喫茶養生記)として約800年間飲み続けられ、身体に良いとされる成分が豊富に含まれる美味しい飲み物。また、近年の研究でインフルエンザの予防効果が明らかとなっている。

そこで、緑茶の新型コロナウイルス感染抑制に関する研究に取り組む研究者の方に研究成果を交えながら、緑茶の飲用が新型コロナウイルス感染抑制につながる可能性についてお話しいただいた。

体脂肪低減や口臭・虫歯予防など、さまざまな健康効果があるカテキン。中でも、コロナ禍で注目されているのが、カテキンの抗ウイルス効果。 これまでの基礎研究から、緑茶に含まれる茶カテキンがインフルエンザに対して抗ウイルス作用があるということがわかっている。

茶カテキンによるインフルエンザ予防の研究は、最初は緑茶うがいの民間研究から始まった。その後の臨床研究の結果、適度な緑茶飲用がインフルエンザ発症を減少させるということがわかった。また、インフルエンザ以外の急性上気道炎を引き起こすウイルスに対する緑茶の効能も、徐々に検討され始めている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もインフルエンザと同じ、上気道感染症、どちらもRNAウイルスであり、接触感染や飛沫感染で広がる点など、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)には共通点が多いため、茶カテキンが新型コロナウイルスに対して抗ウイルス作用を示す可能性が高いとのこと。

これまでの基礎研究で、カテキンの一種、エピガロカテキンガレート(EGCG)にはインフルエンザウイルスが細胞と結合するのを阻止すると同時に、細胞内でのウイルスの増殖を阻害する作用があることが報告されている。そして、2019年12月から感染拡大が続いている新型コロナウイルスに対しても、カテキンのウイルス増殖抑制効果があるのではないかと期待されている。

「緑茶と健康シンポジウム」では、新型コロナウイルス関連の発表だけではなく、緑茶の成分についての発表。

緑茶の主な成分

カテキン類(EGCGなど):抗ウイルス効果
テアニン:リラックス効果
アルギニン:疲労回復効果
ポリアミン:アンチエイジング効果

お茶の種類によって、含まれる成分や量は変わる。カテキンの抗ウイルス効果に関連して、エピガロカテキンガレート(EGCG)についてのデータが多く発表。EGCGは煎茶の茶葉に多く含まれることがわかっている。

ただ、茶葉から抽出して飲む煎茶の場合、抽出の仕方にもよるが、茶殻にもカテキンが5割以上残ってしまうため、1杯のお茶で比較すると、茶葉を丸ごと摂取する抹茶の方がEGCGを多く取り込むことができる。

注目2種
エピガロカテキン:EPG(免疫細胞マクロファージを活性化。低温で多く抽出。アミノ酸類のテアニンは水出しで多く溶け出す)

エピガロカテキンガレート:EGCG(ウィルス表面突起結合。粘膜細胞に吸着出来なくして予防。70°Cから80°Cで抽出)

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エビデンス(科学的根拠)は、緑茶(煎茶)から80℃くらいで多く抽出されるエピガロカテキンガレート(EGCG)や紅茶から沸騰直前の95℃くらいで多く抽出されるテアフラビン(TF)は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス(SARS-CoV-2)のように、プラス鎖一本鎖RNAタイプのウイルスに対して、複数の部位で抗ウイルス活性を示すことが明らかにした。(Phytomedicine, 2020)。 

緑茶にはカテキン、カフェイン、多糖類、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、γアミノ酪酸、フラボノイド類、テアニンなど、豊富な栄養や機能性成分が含まれる。中でも代表的な成分がカテキンで、がん抑制、抗酸化、血中コレステロールの上昇抑制、血圧の上昇抑制、血糖値の上昇抑制、抗菌、抗アレルギー、免疫不活などが認められている。また、緑茶に含まれるテアニンのストレスの抑制効果などもよく知られる。

茶カテキンはポリフェノールに分類されるが、機能性として近年注目されているものに「抗炎症・抗アレルギー作用がある。

緑茶の栄養にはビタミンCや水溶性の食物繊維、カテキン、カフェイン、テアニンなどの水溶性だけでなく、茶殻にβカロテンやビタミンE、胃の働きを整え殺菌作用を持つクロロフィルなど脂溶性ビタミンや脂溶性の食物繊維、鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラルが残っている。

日本茶研究の第一人者である農学博士の大森正司先生は著書『日本茶インストラクターに学ぶお茶の本』の中で、「大さじ1杯の茶葉(乾燥した状態)を食べると1日に分のカテキンを摂ることができると話している。

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※添付レシピ開発写真は京都新聞「きらっと!京滋」に掲載された

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