京都新聞朝刊連載「アス飯」第75回 本日発売!

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本日発売の京都新聞朝刊「アス飯」に掲載していただいているレシピ写真です。フライパンで出来る簡単秋刀魚パエリア(風?)を考案してみました。

少々掟破りの調理工程です。

試作は5回。フライパン調理&時短を目指しました。夫だけでなく友人らも食べてお墨付きをいただいている美味しい栄養ご飯。米の食感を上手に残せると思います。見た目も美味しい自信作。

秋刀魚と大根おろしの組み合わせは美味しさだけでなく酵素をたくさん含み消化吸収を助ける働きが。よって、今回トッピングには、同じく酵素を多く含み栄養の宝庫であるかいわれだいこんをピックアップしています。

(イタリアンパセリやフェンネル、スープセロリ、チャービル、ディルなどのハーブ類を散らしても◎)

秋刀魚は筋肉を作る良質なたんぱく質が。更に骨を強化するカルシウム、その吸収を助けるビタミンDも含みます。DHAやEPAが豊富に含まれており、特にDHAは記憶力や学習能力のアップに。頭と体の発達に欠かせない栄養素が凝縮しており子供の頃から積極的に食べて欲しい食材。鉄分を豊富に含むあさり同様、ビタミンCを含む柑橘類と一緒に摂取すると◎です。

トマトは今回リコピンの吸収率を上げるため、油調理&加熱しました。ちなみに紙面写真のミニトマトは農業経営の北海道の両親が作ったもの。今年は台風などの影響で実家も大変な年でした。そんな中でいただいた大切な食材です。ありがとう。

サフランやターメリックなどのスパイス類は様々な薬効効果が。食べ物の色も美味しさを感じさせるための重要項目。ですが、ご自宅にスパイスがなかった場合、ガーリック秋刀魚ご飯としても美味しくいただけますので、その場合、サフラン水、ターメリック水ではなく普通のお水でも◎。

また、ブイヨン、もしくは上が秋刀魚なので、和のだし汁なども合うでしょう。

具材アレンジをするなら、試作で試していたもので言いますと、エビを入れてもよし、手羽元を入れてもよし、加熱用の牡蠣×糸唐辛子も試しましたが、濃厚でしっかりとした旨味が入るため他の具材は省いても良いほど。大人の方、白ワインが合います。

マッシュルームなどのキノコ類も◎。秋刀魚と相性の良いセロリを一緒に炊いても◎

紙面はあしたのアスリートの為の「アス飯」ということで栄養素に重点。あとはとにかくシンプルに、出来るだけコストを落とした身近な食材を用いて繋いでいます。

外さないポイントはニンニクの香り、全体に旨味(秋刀魚、あさり、牡蠣、エビなど)を持たせることと、酸(すだち、レモン、カボスなどの柑橘類)です。可能であれば香り(サフランなどのスパイス)も。

秋刀魚やあさりの旨味に最後に酸(今回はすだち)をキュッと入れてあげることで、旬の味覚に爽やかさも纏わせ最大限に美味しくさせる食欲増進料理に。そこにサフランなどの香りを利用すれば、全体として複雑にマッチし更に美味。

各ご家庭でお好きにアレンジして、思いっきり楽しんでいただきたい旬食材が主役のレシピ。

コラムですが、冒頭に描いた秋明菊。
現在クックパッド公式キッチンのトップ画像に使っているのがそうです。

山瀬理恵子の公式キッチン
http://cookpad.com/kitchen/8418816

先日貴船にて撮影しました。秋明菊は京都の貴船山に多く見られたことから、別名「貴船菊」とも呼ばれます。

移り変わりに名残惜しみ、後ろ髪引かれるような人間の性や情緒とは対照的に、木々や草花は、新しく迎えようとする季節をただ純粋に喜んでいる、といった比較で表現してみました。

本日発売の京都新聞紙面を是非ご覧ください。