2023年 ペパーミントについて

今朝は庭のフレッシュペパーミント、ジャーマンカモミール、レモンバーム、枇杷の葉をブレンドしたお茶を功治さんに出しました。ペパーミントは日本が誇る緑茶とのブレンド相性も◎ですよ😆🌿🍵

 

無糖の炭酸水にフレッシュ柑橘の果汁、ペパーミントを漬け込んだものもこれからの季節の心身のリフレッシュに最高です🍹

 

夏至を迎えると本格的に暑くなり、冷房症や寒暖差疲労から来る頭痛や精神的な落ち込み、熱中症のリスクが上がること、睡眠不足等が始まる頃。夏場に不足しがちなたんぱく質やビタミンB群、発酵食品を意識した食事に気を配ることは勿論、気分転換の時間をしっかり確保し、日々のリセットを確実に。衣類の工夫、涼しい時間帯のウォーキング、エアコンを適切利用し、夏の不調を取り除くフィトケミカルたっぷりの夏野菜からの水分補給を欠かさずに。湯船にゆっくり浸かるのも○。

私の個人的なオススメは、時間の余裕がとれる日の朝風呂。蓬をしっかりと煮出し、粗塩、竹酢液、エプソムソルトと一緒に入れ、フレッシュミントやペパーミント精油、ローズマリー等を浮かべたお風呂に水分補給をしながら浸かると、清々しい香りに癒されるだけでなく、お風呂上がりの身体が信じられないくらいにスッキリ。その後の仕事がグングンはかどります。

ペパーミントは清涼感のある爽やかな香りで中枢神経を刺激。脳機能を賦活。緊張型の頭痛、夏場の仕事中の芳香浴にも◎集中出来ます🌿

ペパーミント精油のメカニズムは、主要成分のℓ-メントールが胃の平滑筋に直接的に作用。細胞膜でカルシウムイオンチャンネルのモジュレーターとして働き鎮痙作用を齎します。(ちなみに和薄荷はペパーミントと比較しℓ-メントールの含有量が多いのが特徴です)穏やかな利担作用で消化不良、食欲不振、鼓腸や過敏性腸症候群を改善。

またペパーミント精油は、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用、軽い局所麻酔作用を持ち、吐き気、胃痛、仙痛を緩和。

活性と鎮静の両作用を持つペパーミントは暑熱感の緩和、眠気の解消など様々な作用が。ペパーミント精油のリフレッシュ感は、ℓ-メントールが皮膚や鼻腔、気道表面にある温度受容器の一つ、メンソール受容体を活性化、皮膚温自体が低下しなくても冷感が知覚。しかし、身体を物理的に冷却するわけではないことからギャップが出る可能性も。よって適切な室温管理と、こまめな水分補給をしながらの芳香浴使用がおすすめです🌱

 

「 ペパーミント 」

【 学 名 】Mentha piperita

【 科 名 】シソ科

【使用部位】葉部

【主要成分】精油(ℓ-メントール、メントン、メントフラン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン(ロスマリン酸)、カフェ酸、クロロゲン酸

【 作 用 】賦活のち鎮静、鎮痙

【 適 応 】集中力欠如、食欲不振、過敏性腸症候群

伝統的にペパーミントは主に消化を助けるハーブティーとして使われてきた。多くの臨床試験では過敏性腸症候群に対してのペパーミント油の腸溶カプセルの服用、また、緊張性頭痛に対してのペパーミントの外用について、その作用を調べている。

【適応】

内用:消化不良/腹部膨満感の緩和/消化管、胆嚢、胆管の痙攣(粗製剤)非潰瘍性消化不良または機能性消化不良/過敏性腸症候群(精油)

外用:緊張性頭痛(精油を希釈したものを額とこめかみに塗布する)

その他:口腔粘膜の炎症/呼吸器系カタル/バリウム注腸時の結腸痙攣/大腸内視鏡検査時の結腸痙攣(精油の服用)/筋肉痛/神経痛/人工肛門形成患者の便臭(精油の外用)

【作用】

内用:消化管平滑筋の抗痙攣作用/胆汁分泌促進作用/駆風作用(粗製剤)

抗痙攣作用/駆風作用/胆汁分泌促進作用/抗菌作用/粘液溶解作用/平滑筋緊張緩和作用/結腸痙攣緩和作用(精油)

外用:緊張性頭痛緩和作用/メントールの蒸気による鼻の冷レセプター刺激

※ペパーミントのスーッとする香りはモノテルペン二級アルコールのℓ-メントール。分子式は C10H18O、分子量は154。

是非、本格的な夏に向けてペパーミントから素晴らしい力をお裾分けしていただいてください🌝🌱