【山瀬理恵子の今日もアス飯vol.38公開】
『レモンご飯の明太手巻き』
愛媛の食材紹介 第17回 #レモン #岩城島
岩城島内の生産者は60戸、うちハウス栽培は15戸。収穫時期は9月下旬~ゴールデンウイーク。直径58ミリ以上で収穫し、島内のいわぎ物産センターで選別、包装し東京のデパートや高級スーパーに並ぶ。
【「青いレモンの島」岩城島】
瀬戸内しまなみ海道を渡り、生口島(広島県尾道市)の洲江港からフェリーで5分。岩城島(上島町)の小漕港に降り立った。港から車で約5分、海岸沿いのすぐ脇にレモンの温室が見えてきた。収穫最盛期、青いレモンが鈴なりになっている。
岩城島がレモン産地として有名になったのは、ある立役者の存在が大きい。元県立果樹試験場岩城分場長の脇義富さん(73)が、瀬戸内の気候がイタリアの地中海と似ていることから「島でレモンが作れるのでは」と考え、品種選びや栽培方法を研究。島内でレモン栽培を進め、岩城島を「青いレモンの島」のキャッチコピーで売り出した緑色でも熟しており、新鮮さやもぎたての証。一般的にレモンは黄色いイメージが強いが、気温が下がると糖度を上げようとして色付き、寒くなると黄色くなりやすいというレモンは四季咲き性で年4回花が咲き、実をつける。収穫期間も10月下旬からゴールデンウイークまでと長い。岩城島産のレモンは果実の直径が58ミリ以上という独自規格があり、円形の器具でサイズを測りながら一つずつ手作業で収穫する。「優しく、生卵を扱う感覚で」と福田さん。はさみが当たった場所は茶色く傷になってしまうため、細心の注意が必要だ。
アス飯ではフラボノイドのエリオシトリンに注目。
レモン果皮に豊富なエリオシトリンは強力な抗酸化作用をもち、脂質の酸化を防いで、癌予防や高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果を発揮するほか、肝臓・腎臓・血管中での過酸化脂質の生成を抑制、肥満予防、糖尿病の合併症予防、筋肉の老化予防、エコノミークラス症候群予防など、クエン酸やビタミンCとの相乗効果の健康効果を期待している。
元気な百寿者(100歳を超えて生きる人や、それに迫る長寿者)が、レモンを愛用しているというデータや少食や生食で数々の難病を治癒する療法、生の食事を重んじて不調や病気を改善した食事療法などでもレモンが重要視されている点にも注目した。実際に、慢性的な倦怠感の解消や「食欲が出た」「体が軽い」「便秘が治った」「よく眠れる」などの声もあるよう。これはレモンに豊富な栄養成分にとどまることなく精油成分も関係しているのではないかと個人的な見解。
レモンの香りの特徴は数%含まれているシトラール(ネラール&ゲラニアール)によるもので、主成分のリモネン(その他の柑橘の主要成分ともなるモノテルペン炭化水素のリモネンの実際の香りというのは実は希薄で、他の香りの成分を揮散させ、強く香らせるという重要な役割を持つ。リモネンの生理・心理作用として抗炎症、免疫増強、健胃などがある)がシトラールや他の香り成分をリフトアップさせる効果によってフレッシュなレモンの香りになっている。
自身が深掘りしているアロマテラピー分野においてレモン香には様々な有用性がある。世界に先駆けて超高齢社会となった日本。厚生労働省研究班の推計によると、2012年時点で認知症高齢者は軽度を含めると約462万人に上り、予備軍とされる約400万人を加えると65歳以上の4人に1人が該当するとされる。
認知症の主な原因であるアルツハイマー病では、その中核症状の認知機能障害を、アロマセラピー(芳香療法)で治療可能であるという技術を鳥取大学医学部生体制御学講座の研究で実証。アロマセラピーとして使用した精油はローズマリー、レモンオイル、ラベンダー、オレンジオイルの4種類。
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol11.php
大変爽やかな個人的にかなりヒットしたレシピ!
試作では生の生姜を刻んで入れていたのですが本番では入れ忘れ。是非お試しください🙇♀️
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【愛媛新聞、愛媛CATV共同事業企画 「愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ〜わい」】バックナンバー2021年1月9日更新!