京都新聞アス飯 11月3日

347A7057

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒くなって来ましたので、栄養満点の鍋レシピを考案しました。

こちらのレシピは既に収録を終え、後日、京都新聞HPにて動画になります。全国どこからでも見られます。是非作っていただけると幸せです。

コラムですが、誤解やご心配をおかけしてしまうといけないので補足説明させてください。

私は夫より4歳年上で、これまで、妻という立場もあり、夫に助言することがあったかと思います。

しかしある時、夫が私に話してくれた言葉を受け、15年以上連れ添ったパートナーの、命がけの「覚悟」を何も理解していなかったと。ただただ申し訳なく、そんな自分を恥じました。

例え側近である家族でさえも踏み込めない、触れられない領域であり、純粋にプロ魂に凄みを感じます。

今はもう、突き抜けた思いのまま生きて欲しい。私はそれを、静かに見守っていますということを綴りました。

昨日、本番前のリハーサル中、舞台袖で、バレエスクールのトップの先生に呼び止められました。

「山瀬さん、今日の朝刊読みましたよ。」

と。

そして先生はこう続けました。

「よく分かります。我々(バレエ)の世界だって同じです。私も同じ。伝わりましたよ。」

言葉は少なかったものの、緊張感あるリハーサル中に、わざわざ言葉をかけに来てくださったという事実から、先生にとって印象的なコラムだったこと、重みある言葉だったことが理解出来ました。

60代後半。現役バリバリの指導者でありダンサーでもある先生の、何十年と培ってきたバレエにかける強烈な想いを、あなたの夫が代弁してくれた、あなたの夫に共感します、とおっしゃりたかったのだと思います。

プロ選手やアスリートでなくとも同じことが言えると思います。

生きゆくものに、永遠はありません。いつか終わりを迎える時がきます。

私はちっぽけな人間ですが、自慢出来る唯一のこと。それは、明日命が絶えたとしても、後悔しない人生を歩んでいることです。これだけは胸を張って言えます。

誰に何を言われたとしても、伝えることは伝えますし、会いたい人には今日会いにいきたい。限りある人生。楽しい時間を1秒でも多く作りたいので、忙しくてもその時間だけは削らないよう努力しています。

立ち止まっている時間が勿体ないので動きます。もしかしたら、相当暑苦しい人間だと思われているかもしれませんが、それはそれで仕方ありません。

自分をよく見せようとも、着飾ろうとも思いません。また、私の方から人を嫌いになることもありません。

そして、今だからいえること。

これまでの人生、後悔は1ミリもありません。こうしておけば良かったというものもなくなりました。

辛かった経験、失敗した経験も含め、過去の出来事全て、100%糧となり、土台となり、今の自分をつくってくれていることに気づいたからです。

何を選択するかではなく、選んだ道でどう生きるか。

こんなことを書いていながら、この先、想いが変わることもあるかもしれません。人間なので。

今は私も夫と同じように、覚悟を持ってこの瞬間を生き抜きたいと思います。