この度、柳澤代表理事の推薦により「スポーツ栄養について」の執筆依頼をいただきました。専門知識と洞察力でテーマについて詳細に掘り下げて貰いたいとのこと。
日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)は2019年より『JSOMウェブメディア』を運営し、情報提供を続けています。
『JSOMウェブメディア』のリンクはこちら
私自身は2020年、コロナ禍で免疫のメカニズム等を学ばせていただいたことを機に、日々、専門性の高いこちらのサイトを利用させていただいております。
Dr.や教授、研究者の先生方が執筆される場であり、役職も無い、私のような一般人が執筆する記事を見たことがなく、戸惑いはありつつも、好奇心が胸をくすぐります。昨年の国際栄養医学シンポジウム2024で登壇させていただいたこと自体が既に冥土の土産、人生の快挙でしかなく、100%チャレンジ精神のみでぶつかれる為、失うものがありません。
京都新聞の連載が始まった2014年同様、身の丈に合わないお役目なことは重々承知の上、諸先生方の胸をお貸りし、清水の舞台から飛び降りる覚悟でオファーをお引き受けさせていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。
#国際栄養医学シンポジウム2024 無事終了
スピーカー
#アス飯 #料理研究家 #山瀬理恵子
講演タイトル
#オーソモレキュラー×多視点の#スポーツ栄養
抄録
夫は現役25年目のJリーガーで、元サッカー日本代表の山瀬功治(43歳)。サッカー選手の平均引退年齢が20代の中、想像を遥かに超える長寿選手となっている。4つ年上の姉さん女房としてアスリートのコンディション管理に24年間従事して来たが、今季、ゴールを決めると、プロ1年目の2000年から続く連続シーズン得点を25年に伸ばし、日本新記録を樹立する。是非、この目で見てみたい。
若かりし頃は両脚の前十字靭帯断裂など選手生命を脅かす大けがの連続。「何とかしてこの負のループから抜け出さなければ」という必死の想いで、ありとあらゆる栄養学に片っ端から手をつけた。長い年月を経て見えてきた方向性は、従来のスポーツ栄養学にプラスし、細胞を酸化から守り生体機能の調整を行う植物化学成分を意識的に摂取する、現日本メディカルハーブ協会理事長で東邦大学薬学部教授の林伸一郎氏が提唱するフィトケミカル栄養学、そして「栄養・運動・水・音・節制と断食・休息・信仰」といった9つのメソッドにより細胞の環境を整える、山田豊文氏が提唱する細胞環境デザイン学を3本の柱にすることだった。
夫とは毎食、密にコミュニケーションをとる。その瞬間の心身の状態、摂取したい栄養素と食事の目的を明確にすることから始める。天候や気温、持久力トレーニング期なのか、それとも試合前なのかといったシチュエーションの確認や疲労具合。ウエイトや肌、排泄物の状態もチェックし、栄養素側からレシピや献立を構築していく。食材の構造上、切り方や調理法による栄養の吸収率を上げる方法を模索し、全食材、全調味料が、余すことなく細胞のプラスになるよう、また、食べ物を育む自然や大地の恵みに祈りを捧げるようにして台所に立っている。
これまで夫から求められて来た食事というのは、いつの時代も「結果」という非常にシンプル且つシビアな世界観。痛いところがあるなら早期に治す食事が求められ、キレが落ちていれば即時に元に戻す食事を。結果を出さなければクビを切られ、あっという間に選手生命が終わっていくように、料理の作り手である私も言わば「アスリート」と一緒。ずっと崖っぷち人生だった。
2020年に本大会長である姫野友美医師と出逢ってからは、定期的に体内データが目に見えて確認が出来るようになり、分子レベルで最適な量の栄養を投与していくことで、何がなんでも現役に終止符を打ちたくない夫への最大の延命治療が可能になった。メンタル面での支えも計り知れない。
上記について詳細をお話しさせていただく。
@jsom0214
会 期
2024年9月15日(日)~9月16日(月・祝)
会 場
ザ・グランドホール(東京/品川)
所在地
東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー3階