2022年1月22日放送!南海放送Beans レギュラー料理コーナーFUJ I presents「山瀬理恵子の今日からできるアス飯」土曜日11:55分〜(出演者:南海放送アナウンサー 甲斐彩加・料理研究家 山瀬理恵子)
旬の牡蠣や春菊、納豆、卵、キムチ、緑茶、にんにくを用いた身体をしっかりガードする栄養満点レシピをご紹介!
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以下、レシピ構成時の参考資料及び解説
緑茶と健康シンポジウムを聴講。
上記シンポジウムを2021年4月15日にzoom聴講させていただくことが出来ました。日常生活にも生かせる有益情報の為、シェアさせていただきます。
緑茶は「養生の仙薬、延命の妙術」(喫茶養生記)として約800年間飲み続けられ、身体に良いとされる成分が豊富に含まれる美味しい飲み物。また、近年の研究でインフルエンザの予防効果が明らかとなっている。そこで、緑茶の新型コロナウイルス感染抑制に関する研究に取り組む研究者の方に研究成果を交えながら、緑茶の飲用が新型コロナウイルス感染抑制につながる可能性についてお話しいただいた。
内容
(1) 基調講演「緑茶のインフルエンザ予防効果に関する研究について」
講演者:静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター長 山田 浩氏
(2) パネルディスカッション<講師>
テーマ
「緑茶の新型コロナウイルスに対する効果について」
パネリスト
京都府公立大学法人 京都府立医科大学 免疫学
教授 松田 修 氏
国立大学法人 京都大学ウイルス・再生医科学研究所感染症モデル研究センター
准教授 三浦 智行 氏
独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター
センター長 西村 秀一 氏
静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター
センター長 山田 浩 氏
京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所
技師 北尾 悠樹 氏
コーディネーター
学校法人永守学園 京都先端科学大学バイオ環境学部
教授 藤井 孝夫 氏
静岡県立大学健康支援センター長・山田浩氏
体脂肪低減や口臭・虫歯予防など、さまざまな健康効果があるカテキン。中でも、コロナ禍で注目されているのが、カテキンの抗ウイルス効果。 これまでの基礎研究から、緑茶に含まれる茶カテキンがインフルエンザに対して抗ウイルス作用があるということがわかっている。
2021年4月15日に京都府宇治市で開催された「緑茶と健康シンポジウム」の基調講演「緑茶のインフルエンザ予防効果に関する研究について」でも、これまでの研究成果と今後の展望が語られた。
基調講演を行った静岡県立大学健康支援センター長・山田浩氏はこう話す。
「茶カテキンによるインフルエンザ予防の研究は、最初は緑茶うがいの民間研究から始まった。その後の臨床研究の結果、適度な緑茶飲用がインフルエンザ発症を減少させるということがわかった。また、インフルエンザ以外の急性上気道炎を引き起こすウイルスに対する緑茶の効能も、徐々に検討され始めている」(山田氏)
●緑茶の飲用が新型コロナ感染症の予防につながる可能性も
山田氏によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もインフルエンザと同じ、上気道感染症とのこと。 どちらもRNAウイルスであり、接触感染や飛沫感染で広がる点など、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)には共通点が多いため、茶カテキンが新型コロナウイルスに対して抗ウイルス作用を示す可能性が高いとのこと。
「これまでの基礎研究で、カテキンの一種、エピガロカテキンガレート(EGCG)にはインフルエンザウイルスが細胞と結合するのを阻止すると同時に、細胞内でのウイルスの増殖を阻害する作用があることが報告されています。そして、2019年12月から感染拡大が続いている新型コロナウイルスに対しても、カテキンのウイルス増殖抑制効果があるのではないか、と期待されているのです」(山田氏)
新型コロナウイルスの治療薬やワクチンなどの開発・使用がまだまだ限定的な今、山田氏の他にもさまざまな研究者たちが「日常的に摂取する緑茶が何か補助的な使い方ができないか」と、緑茶の飲用が新型コロナウイルス感染抑制につながる可能性を模索。
「緑茶の新型コロナウイルスに対する効果について」のパネルディスカッションでは、疑似ウイルスによる中和試験の結果やカテキン類によるウイルス不活性化のメカニズムなど、5人の研究者が最新の研究データを紹介しながら、興味深い意見が交わされた。
【お茶1杯あたりのカテキン量は煎茶より抹茶が多い】
●京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 北尾悠樹氏
「緑茶と健康シンポジウム」では、新型コロナウイルス関連の発表だけではなく、緑茶の成分についての発表も行われ、改めて日常生活での緑茶の持つ有効性や効果的な摂り方などの発見があった。
京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所の北尾悠樹氏によると、緑茶には主に下記のような成分が含まれている。
緑茶の主な成分
カテキン類(EGCGなど):抗ウイルス効果
テアニン:リラックス効果
アルギニン:疲労回復効果
ポリアミン:アンチエイジング効果
「お茶の種類によって、含まれる成分や量は変わります。今日の発表では、カテキンの抗ウイルス効果に関連して、エピガロカテキンガレート(EGCG)についてのデータが多く発表されましたが、EGCGは煎茶の茶葉に多く含まれることがわかっている。
ただ、茶葉から抽出して飲む煎茶の場合、抽出の仕方にもよりますが、茶殻にもカテキンが5割以上残ってしまうため、1杯のお茶で比較すると、茶葉を丸ごと摂取する抹茶の方がEGCGを多く取り込むことができます」(北尾氏)
注目2種
エピガロカテキン:EPG(免疫細胞マクロファージを活性化。低温で多く抽出。アミノ酸類のテアニンは水出しで多く溶け出す)
エピガロカテキンガレート:EGCG(ウィルス表面突起結合。粘膜細胞に吸着出来なくして予防。70°Cから80°Cで抽出)
エビデンス(科学的根拠)は、緑茶(煎茶)から80℃くらいで多く抽出されるエピガロカテキンガレート(EGCG)や紅茶から沸騰直前の95℃くらいで多く抽出されるテアフラビン(TF)は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス(SARS-CoV-2)のように、プラス鎖一本鎖RNAタイプのウイルスに対して、複数の部位で抗ウイルス活性を示すことが明らかにした。(Phytomedicine, 2020)。
【茶のカテキン、多彩な機能性】
お茶の機能性については、一般的にもかなり認知され、さまざまな機能性研究が各方面で進められている。山田氏がお茶の機能性について最初に研究成果をあげたものは「茶カテキンの吸入(ネブライザー)で、喀痰中のMRSAが減少する」という臨床試験であったという(2004年)。
緑茶には、カテキン、カフェイン、多糖類、フッ素、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、γアミノ酪酸、フラボノイド類、テアニンなど、豊富な栄養や機能性成分が含まれる。中でも代表的な成分がカテキンで、がん抑制、抗酸化、血中コレステロールの上昇抑制、血圧の上昇抑制、血糖値の上昇抑制、抗菌、抗アレルギー、免疫不活などが認められている。また、緑茶に含まれるテアニンのストレスの抑制効果などもよく知られる。
近年「抗炎症・抗アレルギー作用」が注目
茶カテキンはポリフェノールに分類されるが、機能性として近年注目されているものに「抗炎症・抗アレルギー作用」があると、山田氏。代表的な研究成果としては「メチル化カテキンがIgE受容体の発現やヒスタミン放出を抑制し、通年・季節性アレルギー性鼻炎の症状を緩和する」というものがある。基礎研究の段階だが、茶カテキンには免疫賦活作用があることも確認されている。一例として「茶カテキン抽出物0.02%を7ヶ月摂取することでNK細胞活性増強と高齢促進マウスの癌転移抑制」といった試験がある。また「ポリフェノール強化シリアル(茶カテキン10mg/100g食餌)5週間でNK細胞活性、サイトカイン値の上昇」などの試験データもある。
【自然免疫の活性に関する研究報告】
中田氏らの静岡県立大学で静岡市在住の65歳以上の高齢者を対象に2017年5月、市販の茶カテキン飲料(総カテキン540mg/350ml)を2週間毎日摂取してもらった。2週間後に採血し分析を行なったところ、自然免疫の中でもNK細胞の活性と増加が認められたという。これまで、茶カテキンは病原微生物である細菌やウイルスに対して直接的な殺菌や増殖抑制作用があることが報告されていた。しかし、近年は、「抗炎症・抗アレルギー作用」を中心に免疫賦活、特に自然免疫の活性に関する研究報告が増えている、と山田氏。
【高齢者に有意な罹患率低下】
また、感染症の中では、インフルエンザ予防における緑茶及び緑茶成分の効果を検討した臨床研究が複数存在しているが、緑茶成分のサプリメントの摂取により細胞性免疫に関わるγδT細胞の増殖を促進することが報告されている。一方、茶成分でうがいをすることでインフルエンザ感染を予防できるかを研究した結果では、高齢者においては有意な罹患率低下を認めることができた。
しかし、成人や高校生の場合、プラセボ群と比較して罹患の減少傾向は見られるものの、有意差までは認められず、サプリメント形態とは違った結果になっているため、おそらく濃度や量の問題なのではないか、と山田氏。実際、うがいよりも緑茶飲用の方が、小学生、中学生、成人のいずれでもインフルエンザ感染予防に有為な関連性が見られたという。
【EGCGに創薬の可能性】
いずれにせよ、茶カテキンには殺菌作用や抗ウイルス作用だけでなく、抗炎症と免疫賦活作用が確認されている。これはまさに今市場ニーズの高まっている免疫力活性とマッチしたもの。現在拡大している新型コロナウイルスについて茶カテキンによる臨床的な効果について明らかにされていないが、創薬開発の基礎段階で用いられる「分子ドッキング法」におけるスクリーニング解析では、茶カテキンの中でも緑茶に最も多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)に創薬としての可能性が示されている。
今後の研究や臨床的な検証が待たれている段階、と現状について山田氏は報告した。
※緑茶と健康シンポジウムに引き続き、静岡県立大学薬学部山田浩教授と京都府立医科大学大学院医学研究科免疫学の松田修教授が登壇。(こちらも視聴させていただきました)
伊藤園さんのYouTube
https://youtu.be/GsuptjXTOS8
にてアーカイブが配信されている。
「口腔の健康状態が新型コロナ重症化に影響」 「新型コロナの一番の特徴は唾液にたくさん蓄積」
口腔ケアに効果的なお茶の含み飲みを紹介 伊藤園健康フォーラム
伊藤園は「第4回 伊藤園健康フォーラム」をオンライン開催し「感染症時代におけるお茶の効用」をテーマに専門家を招き講演・パネルディスカッションを実施した中で、口腔ケアに効果的なお茶の含み飲みを紹介した。
《参考》「第4回 伊藤園健康フォーラム」
お茶でうがいをすると歯周病菌の値が減少する可能性があることが報告されている。
静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科(小児歯科専門医指導医)の仲井雪絵教授は「昨年、歯周病を患っている人は新型コロナウイルスによって亡くなる確率が極めて高く、集中治療室に入る確率も極めて高かった。口腔の健康状態が新型コロナウイルスの重症化にもかなり影響していることがだんだん分かってきている」と指摘する。
京都府立医科大学大学院医学研究科免疫学の松田修教授は「新型コロナウイルスの一番の特徴は唾液の中にウイルスがたくさん蓄積し、会話を通じて人から人へ伝播していく点にある」と語る。
松田教授は、試験管内にある健常者の唾液でお茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスを不活化することも改めて紹介。「(カテキン類が)新型コロナウイルスの表面にくっつき感染力を失わせることを報告している。なるべくお茶を口に含みながら飲んで、唾液の中のウイルスを不活化することができれば、お互いに広めないということによって感染拡大を抑制できる」と説明する。
研究概要
なお、今回の論文で使用した新型コロナウイルスは変異型ではないウイルスであり、B.1.1.7型(イギリス型)やP1型(ブラジル型)変異ウイルスにおける効果を検証したものではありません。EGCGはブラジル型には効果があるがイギリス型の一部には効果が低いという結果を得ていますが、これらについては現在研究を進めており、論文発表に向けて準備を進めています。
論文情報
カテキン成分でコロナ不活性化 静岡県シンポ、研究発表
静岡県はこのほど、緑茶成分の新型コロナウイルス不活性化について考えるシンポジウムをオンラインで開いた。京都府立医科大大学院の松田修教授が伊藤園と共同でカテキン成分によるウイルスの不活性化を確認した研究成果を解説した。
コロナウイルスと唾液が入った試験管内に緑茶、紅茶、ほうじ茶を加えると、10秒後に「ゼロに近い形」までウイルスが不活化したという。「他人と接する際にお茶を飲むことで、感染を抑制できる可能性がある」と期待を示した。
県茶業研究センター(菊川市)の松浦英之研究統括官は各国で進む研究事例を紹介。自宅療養するコロナ感染者10人に緑茶成分を経口などで投与した結果、回復が早まったとするイタリアの事例に触れて、「臨床研究や疫学調査による検証に期待したい」と話した。
茶殻
緑茶の栄養にはビタミンCや水溶性の食物繊維、カテキン、カフェイン、テアニンなどの水溶性だけでなく、茶殻にベータカロテン やビタミンE、胃の働きを整え殺菌作用を持つクロロフィルなど脂溶性ビタミンや脂溶性の食物繊維、鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラルが残っている。日本茶研究の第一人者である農学博士の大森正司先生は著書『日本茶インストラクターに学ぶお茶の本』の中で、「大さじ1杯の茶葉(乾燥した状態)を食べると一日分のカテキンを摂ることができる」と話す。
※栄養成分としていただけるだけでなく、今回のレシピは牡蠣の亜鉛イオノフォアとして使用した。(EGCG)代用するならケルセチン(玉葱、りんごなど)
緑茶成分「テアニン」の脳機能への影響
例えば朝食の有無と「集中力」の関係もよく知られる研究の一つで、朝食を食べている子どもや学生の方が集中力が高い傾向にあり、テストの点数なども高い傾向にあることはよく知られている。最近は朝食に何を食べると良いかまで研究されており、朝食の内容がお茶漬けとステーキでは当然脳の神経物質への影響は異なり、特に40代以降は朝食で炭水化物過多になると集中力や注意力が低下するということも示唆されている。このような研究が進む中で、心身のリラクゼーションに関与する成分として知られる緑茶成分「テアニン」の脳機能への影響について研究を重ねた、と横越氏。
テアニンとは緑茶の旨味成分として知られるアミノ酸の一種で、良いお茶ほどテアニンの含有量が多い。テアニンが腸で吸収されるのかをマウスで調べたところ、投与濃度依存的にわずか10分でテアニンは血液や肝臓等に取り込まれることが確認された。
テアニン、脳内に取り込まれる
また、テアニンが脳関門を介して脳内に取り込まれるかを調べたところ、やはり投与濃度依存的に脳にも取り込まれることがわかった。脳にテアニンが取り込まれたラットの脳の神経伝達物質の変化を確認したところ、ドーパミン放出量が増え、セロトニン量が減っていた。さらに、脳波にα波がわずか20分で出て、40分もすると顕著に放出が促進されることも観察された。
また、イライラや集中力の欠如が問題となる女性特有の疾病の一つであるPMS(月経前症候群)についてテアニンが働きかけをしないか学生によるヒト試験を行った。その結果、緑茶テアニンの摂取により、PMSによる精神的な愁訴だけでなく、むくみや下腹部の痛み、頭痛といった身体的症状にも顕著な改善が見られることが確認できた。
他にもマウスへのテアニンの摂取でトーパミンが放出され、集中力の向上、学習記憶能力の向上、高血圧低下などが確認された。
「テアニン」の機能性表示食品も急増
緑茶には「テアニン」の他にも、「カテキン」という機能性成分が豊富に含まれており、その機能性もよく知られている。カテキンには「抗アレルギー作用」「抗炎症作用」「抗ウイルス作用」など身体に働きかける機能性が多い。
一方、テアニンには「ストレス軽減」「高血圧低下」「睡眠改善」「脳神経伝達物質の変動」など情動に働きかける機能性が多い。
これまでカテキン研究の方が進んでいるような印象があるが、緑茶のテアニンの「疲労回復」「ストレス解消」「記憶学習能力の向上」などにも注目が集まっており、テアニンを利用した機能性表示食品も急増している。
納豆の抽出液が培養細胞への新型コロナウイルス感染を阻害する
納豆に含まれる成分に、新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることが確認されたとの実験結果を、東京農工大などの研究チームが7月13日付の国際学術誌「バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ」電子版に発表した。チームは、食品に含まれる成分に抗ウイルス効果があることが直接確認できたのは極めて珍しいとしている。新型コロナは、ウイルス表面にあるとげ状の「スパイクたんぱく質」が、ヒトの細胞表面にある受容体たんぱく質「アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)」に結合して感染する。大豆を発酵させて納豆を作る納豆菌は、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があるとされる。そこでチームは、納豆菌が分泌するたんぱく質の分解酵素に着目。納豆の成分を取り出した抽出液と、中国で当初流行した新型コロナウイルスを試験管で混合させた上で培養細胞に加え、細胞への感染を防げるかどうかを調べた。その結果、抽出液の成分がウイルス表面のスパイクたんぱく質を分解してしまうため、細胞への感染を防げることが判明した。
一方、納豆に含まれるたんぱく質の分解酵素は加熱すると不活化するため、混合液に熱を加えると感染は防げなかった。このため、分解酵素がウイルス表面を壊し、細胞への感染を防いだとチームはみている。また、英国で初めて報告され、感染性が高いとされる「N501Y」変異株でも、同様にスパイクたんぱく質を分解する効果を確かめた。
https://mainichi.jp/articles/20210721/k00/00m/040/126000c
本研究は培養細胞を用いた実験であり、納豆を食べることによりウイルス感染を防ぐことができると示されたわけではない。しかし、これまで、このように食品の直接的抗ウイルス効果が示された例は少ない。納豆は我が国の伝統的な健康食品であり、これまでにも免疫力の増加や血栓の解消といった効果の報告があるが、非常時においても納豆をはじめとする伝統的食品の価値が再認識される結果となりそうだ。
納豆
一粒一粒に栄養と旨味がぎっしり詰まる。胃腸を元気に働かせ消化を助ける高酵素食品。酵素は納豆を始め味噌などの発酵食品に含まれており、生の野菜や果物などの食べ物から食物酵素をしっかり取り入れることで消化を助ける。納豆はアミラーゼなどの食物酵素を含んでいる。ナットウキナーゼは血栓を溶かす作用も。カルシウムマグネシウムのバランスが良い食材。納豆は微生物の中でも超強力な増殖力を持ち、体内に取り入れると腸内細菌のコンディションを上げる。セロトニンは腸内細菌によって作られており、食物繊維によって腸内細菌を整えていく。納豆は食物繊維も豊富な上、レシチン、コリンといった栄養素は脳の司令塔、前頭前野に働きかける栄養を含むメンタルヘルスにもオススメな食材。ビタミンKも含むので骨強化にも○。免疫に密接な関係性のある亜鉛補給にも○。整腸作用、感染症、免疫力、解毒、抗菌(納豆菌)血栓予防(ナットウキナーゼ)骨折、コロナ症状緩和の可能性も=ロッテルダム心臓研究によると天然ビタミンK2を豊富に含む食材を長年食す人は動脈内のカルシウム沈下が著しく低く、心臓血管の健康状態が良好。オランダではナイメーヘン市の病院で医師たちがビタミンKの欠乏と症状悪化の関連性を発見。新型コロナウィルスは血液凝固を引き起こし、肺の弾性繊維を分解するがビタミンKが凝固を調節。肺疾患から保護するタンパク質の生産に関わる。(ビタミンK2)更年期(大豆イソフラボン)アンチエイジング(スペルミン=ポリミアンの一種)セロトニン材料(トリプトファン)
納豆に多く現在特に世界で話題になっているのが生理活性の高いK2。動脈硬化の一因である血管石灰化や2型糖尿病、前立腺がんなどのリスクを下げるといった研究報告が相次いでいるのです。そして2020年には、新型コロナ感染症にかかった135人と健常者184人を比較したところ、感染者でビタミンK2の血中濃度が低く、重症度が高い人ではさらに低い傾向にあったというオランダの研究が発表され、注目度が上がりました。今のところ、これはK2が持つ肺損傷・血栓形成を防ぐ作用によるものではないかと考えられている。
細胞の若さを維持するための再生システム「オートファジー」を促す、スペルミジンという有機化合物がある。すべての生物の体内で作られるが、残念なことに老化とともに生成量は減っていく。今、この物質を補給することが、心血管疾患やがんによる死亡リスクを低下させて、健康寿命の延伸に役立つ可能性があるとして、老化制御研究者の熱い視線を浴びている。食品の発酵プロセスで作られ、多くとっても副作用がないというのも理由の一つ。
2014年に米国国立老化研究所(NIA)が「寿命延伸に役立つと考えられる七つの方法の一つ」としてスペルミジンを評価、その後も多くの研究が発表されている。そして、こうした研究でほぼ必ず、スペルミジンを多く含む食品の代表として引き合いに出されるのが納豆。東京都健康安全研究センターによる分析でも、赤ワインで0.16、白味噌で14.4、濃い口しょうゆで12.1なのに対し、通常の納豆で平均56.1、ひきわり納豆では75.2(単位は㎍/g)と、飛び抜けた量のスペルミジンが検出される。2018年に著名な学術誌『Science』(下記)に、スペルミジンが健康寿命の維持に役立つ仕組みからこれまでの研究までをまとめた論文が掲載。この中でも、スペルミジンの減少を補える食品として納豆が挙げられ、1日50~100g(1~2パック)の納豆をとった人で、血中のスペルミジン濃度が大幅に増加した、と記されている。
キムチ
腸内環境を整える発酵食品。乳酸発酵食品のキムチは免疫強化に効果を発揮。さらにキムチに含まれるクエン酸は疲労回復効果に威力を発揮。腸は体内最大の免疫器官=善玉菌として働き直接腸内環境を整える(発酵食品=醤油・味噌・みりん・酢・鰹節・漬け物・納豆・塩辛・くさや・豆腐よう・すんき・鮒ずし・甘酒・日本酒・ビール・ワイン・キムチ・チーズなど)
卵
完全栄養食品と呼ばれるスーパーフード。感染症対策で注目を浴びる亜鉛、ビタミンA、ビタミンDの補充にお手軽。
にんにく
人類がガーリックを食糧としてまた薬剤として用いた歴史はエジプトのファラオの時代まで逆のぼる。ピラミッドの建設に従事させられた奴隷にはスタミナ源としてガーリックが与えられたことが記録に残される。その後、ガーリックは古代ギリシア・ローマを経てヨーロッパ全土に広がり、またイスラムから中国、インドへと東方にも伝えられ、アーユルヴェーダや神農本草経にもガーリックの記述が見られる。ガーリックの効能は循環器の病気の予防と強力な抗菌作用や抗酸化作用にまとめることができる。ガーリックはそのままでは無臭、砕くと特有の刺激臭を発する。これは組織中の無臭の含硫アミノ酸であるアリイン(Alliin)が酵素のアリナーゼ(Allinase)の作用を受けて刺激臭のあるアリシン(Allicin)に変化するため。1990年に米国国立がん研究所(NCI)が実施したデザイナーフーズプログラムではがん予防効果が期待される食物としてガーリックがキャベツなどと共に選ばれた。風邪や酵母菌などによる感染を再発しやすい人には生のガーリック料理がおすすめ。免疫強化食材。
牡蠣
スーパーフード。「海のミルク」。良質なたんぱく質(必須アミノ酸全てと12種類以上の他のアミノ酸を併せ持つ。アミノ酸の一種のタウリンは筋肉の動きを調整したり、神経伝達機能の向上、集中力にも関わるなど恒常性を維持=ホメオスタシスにかかわるアミノ酸)鉄、オメガ3、カルシウム、カリウム、亜鉛を始め、ビタミンB群(B1、B2、ナイアシンなど)
牡蠣注目は亜鉛。細胞の新生に関わる亜鉛をふんだんに含み、細胞分裂を促して例えば髪を生えやすくしたり、コラーゲンの合成を助けることで肌の新陳代謝を促す。牡蠣の大きな特徴は「グリコーゲン」が豊富に含まれていること。グリコーゲンは肝臓に蓄えられてエネルギーの素となり血糖を維持するために使われる。また、肝臓の機能を高め疲労回復を助け、筋肉や脳の働きを活発に。空腹時などエネルギーが消費されたときに糖質を供給する役割も。このグリコーゲンの有効性にはかの野口英世博士も注目したといわれている。
亜鉛
以前から細胞内の亜鉛が十分であるとコロナウイルスのようなRNAウイルスの複製が阻害されることが知られている。そこで、新型コロナウイルスのパンデミックを抑えるために亜鉛の補給が提案されていた。
亜鉛を細胞内に取り込む作用を持つ物質をイオノフォア
エピガロカテキンガレート 緑茶(感染症対策で注目を浴びているEGCG)
ケルセチン 玉ねぎなど(同じく新型コロナで注目が集まっている植物科学成分)
更に亜鉛はビタミンCやクエン酸で吸収率が上がるため、例えば牡蠣とレモンの相性は抜群。
春菊
香気成分に含まれるαピネンは森の香り成分。これも柑橘類にふんだんに含まれるリモネン同様、モノテルペン炭化水素。αピネン自体が香る訳ではなく他の香気成分をリフトアップさせる重要な役割を持つ。αピネンの生理活性作用として、免疫増強やストレス緩和など自律神経を整えられること。春菊はβカロテン、→体内でビタミンAに変わり粘膜を保護。粘膜免疫力のキーとなる。食物繊維、ビタミンB1やB2、C、Eなどのビタミン、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルもバランスよく含まれる。春菊の独特な香りや苦味に胃腸の働きを促進する作用。カルシウムや鉄などビタミン、ミネラルも豊富な栄養価の高い緑黄色野菜。春菊の香り成分にペリラアルデヒドやαピネンがあり、副交感神経を高めリラックスや精神・自律神経安定効果が期待される。抗酸化力のあるβカロテンは、オリーブ油と一緒に摂取することにより吸収率がアップ。春菊の苦味が苦手な場合は、ニラが良いでしょう。