ダイショーレシピ開発

イショーさんのレシピ開発を担当させていただきました🙇‍♀️

南海放送さんでアス飯とは別枠で既に放送終了していますので、ワンポイント解説だけ加筆します。

1品目🍲

きのこのうま味は酵素の働きで作り出されるため調理の際の加熱温度が重要とされます。酵素を上手く働かせるためには70℃前後の温度帯ができるだけ長くなるような調理方法が○これを心掛けました。

森の香り化学成分の代表格、α-ピネンも良い仕事をしてくれていると思います。α-ピネンの薬理作用は森林浴、抗痙攣、抗炎症、抗菌などです。様々な研究がされており、免疫機能賦活作用や(細胞性免疫に対する賦活作用)、脳血流を増大し大脳活動を活性化する働き、低濃度ではストレスによる精神的発汗(冷や汗)が減少し、呼吸を整え、末梢血管拡張作用により血流量が増加。手先が温まったり、脈拍数が減少して安定化。交感神経の高ぶりを抑え、副交感神経の働きを活性化させたり、強壮作用を持つので無力症などにも。大脳皮質を刺激してストレスを緩和。

大根は自然の消化剤と言われる胃腸をいたわる食材。大根の辛味成分は解毒系の抗酸化物質であるイソチオシアネート。すりおろすことによって辛くなります。唾液の分泌を促し、食欲増進、消化促進効果。更にでんぷん分解酵素のアミラーゼも存在。

2品目🍲

リコピンのトランス体からシス体への構造変化を促す食材を組み合わせてレシピ構成した斬新レシピ。キャベツは外側の葉の部分にビタミンCが豊富。次に多いのが芯のところ。ここに天然の胃腸薬と呼ばれるビタミンU(キャベジン)も豊富です。栄養を余すことなくいただく為、芯も細かく刻んで全て使用しました。カルシウムやカルシウムの吸収を促す脂溶性のビタミンKも含まれているので油で炒めてからスープとして摂取する調理工程を今回は選択させていただいています。

スープも具材も、全て一緒に大切に、ビタミンやミネラル、植物化学成分を有り難くいただく鍋を堪能していただきたいです🍲