【2023年7月9日(日)日本メディカルハーブ協会 第7回学術フォーラム ~メディカルハーブによる新型コロナウイルス抑制作用~】

https://www.medicalherb.or.jp/archives/258049

2008年から日本メディカルハーブ協会に所属。16年を経た今尚、学びを継続しブラッシュアップさせていただいている日本メディカルハーブ協会の第7回学術フォーラムのお知らせです。

本フォーラムは日本メディカルハーブ協会に所属していなくても受講が出来ます。学生の皆さんは無料。

【参加費】JAMHA会員:2,000円 / 一般:3,000円 / 学生:無料

※応募は締め切りました

@jamha_herblife

新型コロナウイルス感染症の扱いが本年5月8日から5類に移行し、ようやく日常生活にも活気が戻りつつある。

人類の歴史を振り返ると幾度となく大規模な感染症の流行があった。中世のペストの大流行の際には医師がカラスのくちばしのように先の尖ったマスクをして治療にあたった歴史があり、そのマスクのなかにはクローブやタイムなど強力な抗菌作用をもつハーブやスパイスが詰められていたそうだ。

近年、ハーブやスパイスの新型コロナウイルス感染症への活用の可能性が科学的にも明らかになり、

こうした人類の知恵が再評価されている。遺伝子ワクチンといった最先端のアプローチとはある意味で正反対の自然の知恵を生かしたアプローチに期待。

今回のフォーラムではこうした領域で最先端の研究に取り組んでいるおふたりの研究者をお招きしてお話を伺う。

実施概要

【テーマ】「メディカルハーブによる新型コロナウイルス抑制作用」

【日時】2023年7月9日(日)13:00~17:00

【開催方法】オンラインによるウェビナー形式(申込期間内申込者に限り1か月の録画配信あり)

【参加費】JAMHA会員:2,000円 / 一般:3,000円 / 学生:無料

※JAMHA会員の方はログイン後に本商品価格が割引で表示されます。

【申込締切】2023年7月4日(火)15:00

※上記期日までにお申込みをされた皆様に、当日のウェビナーURL(開催3日前~前日頃配信)・

本フォーラム終了後にアーカイブの準備が整い次第、ご視聴案内をお送り致します。

プログラム

13:00~13:10 開会挨拶 村上志緒(司会進行)

13:10~14:20 Program1.小川基彦(国立感染症研究所)「抗“新型コロナウイルス”作用をもつメディカルハーブの探索」

14:20~14:30 質疑応答

14:30~14:40 休憩

14:40~15:50 Program2.佐藤拓己(東京工科大学応用生物学物)「ローズマリー由来のカルノシン酸が新型コロナを抑制する可能性」

15:50~16:00 質疑応答

16:00~17:00 Program3.パネルディスカッション 小川基彦、佐藤拓己、林真一郎(司会進行)

講演概要

【小川基彦先生(国立感染症研究所):抗“新型コロナウイルス”作用をもつメディカルハーブの探索】

新型コロナウイルスSARS-CoV-2による感染症が、瞬く間に世界中に広がった。高齢者では、重症化することが多く、致死率はおよそ20%と高い。本感染症を制圧するためには、感染を封じ込める戦略や患者を治療・救命する薬剤の開発が必要急務である。いくつかのメディカルハーブは、抗ウイルス作用をもつことが報告されている。本研究では、ティートリー(テルピネン-4-オール)、オイゲノール、チコリ酸、アストラガロシドなどについて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2武漢株)に対する抗ウイルス効果を検討した。その結果、オイゲノールに顕著な抗SARS-CoV-2効果があることが明らかになった。

オイゲノールは、クローブ、ナツメグ、シナモン、バジルなどの植物に含まれ、食品、香水、石鹸、歯科用製品などの香料として一般的に使用されており、医薬品のみならず様々な応用が期待される結果であった。

【佐藤拓己先生(東京工科大学応用生物学物):ローズマリー由来のカルノシン酸が新型コロナを抑制する可能性】

※2021年度メディカルハーブ研究助成対象研究

ローズマリーは地中海地方原産のハーブで、食材の風味つけやアロマセラピーの素材としても有名である。ローズマリーは種々の生理活性物質を含むが、テルペンやフラボノイド骨格を持つ脂溶性の生理活性物質を高濃度で含む。特にジテルペン骨格を持つカルノシン酸が乾燥葉重量当たり数%(多い報告では10%)もの高い濃度で含む。脂溶性のローズマリーエキスでは20-40%もの高濃度カルノシン酸を得ることが可能だ。ローズマリーの脂溶性成分(カルノシン酸などのジテルペンを多く含む分画)のハーブとしてのサプリの素材として実用化したいと望む。このため発表者は共同開発する企業を求める。

本講演ではこの共同開発のためカルノシン酸のアンチエイジング効果を中心に紹介する。

カルノシン酸のアンチエイジング効果の事業化に興味を持つ企業の関係者の方からのコンタクトを望む。

司会 村上志緒先生

植物療法学(民俗薬草文化、作用機序、特に向精神作用)を研究。東邦大学薬学部訪問研究員。東京都市大学知識工学部非常勤講師(化学)。静岡県立大学非常勤講師(植物療法)。浦和大学短期大学部非常勤講師(生物学)。