免疫系メモ2 4月10日加筆しました

緑茶

開催内容

昨年から始まった新型コロナウイルスは、感染拡大の収束の目処が立たず私達の生活を脅かしています。 一方、緑茶は「養生の仙薬、延命の妙術」(喫茶養生記)として約800年間飲み続けられ、身体に良いとされる成分が豊富に含まれる美味しい飲み物です。また、近年の研究でインフルエンザの予防効果が明らかとなっています。そこで、緑茶の新型コロナウイルス感染抑制に関する研究に取り組む研究者の方に、研究成果を交えながら、緑茶の飲用が新型コロナウイルス感染抑制につながる可能性について語っていただきますので、是非御参加ください。

開催期間
令和3年4月15日(木曜日) 13時30分から16時00分

開催方法

◆会場:宇治茶会館(宇治市宇治折居25番地2)

会場では、基調講演、パネルディスカッション(一部オンライン)を開催

報道記者は会場にて質疑応答を含め取材可(50名限定)

一般参加は、zoomによる配信(400名先着・会場参加は不可)

内容

(1) 基調講演「緑茶のインフルエンザ予防効果に関する研究について」 

講演者:静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター長 山田 浩氏

(2) パネルディスカッション<講師>

◆テーマ

「緑茶の新型コロナウイルスに対する効果について」

◆パネラー

・京都府公立大学法人 京都府立医科大学 免疫学 教授 松田 修 氏

・国立大学法人 京都大学ウイルス・再生医科学研究所感染症モデル研究センター

准教授 三浦 智行 氏

・独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター

センター長 西村 秀一 氏

・静岡県公立大学法人 静岡県立大学健康支援センター センター長 山田 浩 氏

・京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 技師 北尾 悠樹 氏 

◆コーディネーター

学校法人永守学園 京都先端科学大学バイオ環境学部 教授 藤井 孝夫 氏

喫茶養生記「茶は養生の仙薬、延齢の妙術也」「お茶は薬として始まり飲料となり茶道に成長した」岡倉角三(岡倉天心)『茶の本』芸術・文化・思想を取り込む。人生の美と調和。緑茶の甘み、旨味成分テアニン(脳の海馬に作用。ドーパミン、セロトニンを通じストレス、不安対策)はぬるま湯で溶け出す。渋み、苦味になるカテキン類(抗酸化作用、血中コレステロール抑制、抗菌、抗ウィルス、血圧上昇抑制)は熱湯で多く溶け出す。

注目2種

エピガロカテキン:EPG(免疫細胞マクロファージを活性化。低温で多く抽出。アミノ酸類のテアニンは水出しで多く溶け出す)

エピガロカテキンガレート:EGCG(ウィルス表面突起結合。粘膜細胞に吸着出来なくして予防。70°Cから80°Cで抽出)

エビデンス(科学的根拠)は、緑茶(煎茶)から80℃くらいで多く抽出されるエピガロカテキンガレート(EGCG)や紅茶から沸騰直前の95℃くらいで多く抽出されるテアフラビン(TF)は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス(SARS-CoV-2)のように、プラス鎖一本鎖RNAタイプのウイルスに対して、図で示した複数の部位で抗ウイルス活性を示すことが明らかにした(Phytomedicine, 2020)。

 

出典

http://h-and-w.jp/2020/11/29/新型コロナウイルス感染症の予防には緑茶や紅茶/

山田 浩氏(静岡県立大学薬学部教授)の講演「ポリフェノール茶カテキンによる免疫機能活性と感染症予防」
https://www.jafra.gr.jp/food-5.html

茶のカテキン、多彩な機能性
お茶の機能性については、一般的にもかなり認知され、さまざまな機能性研究が各方面で進められている。山田氏がお茶の機能性について最初に研究成果をあげたものは「茶カテキンの吸入(ネブライザー)で、喀痰中のMRSAが減少する」という臨床試験であったという(2004年)。緑茶には、カテキン、カフェイン、多糖類、フッ素、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、γアミノ酪酸、フラボノイド類、テアニンなど、豊富な栄養や機能性成分が含まれる。中でも代表的な成分がカテキンで、がん抑制、抗酸化、血中コレステロールの上昇抑制、血圧の上昇抑制、血糖値の上昇抑制、抗菌、抗アレルギー、免疫不活などが認められている。また、緑茶に含まれるテアニンのストレスの抑制効果などもよく知られる。

近年「抗炎症・抗アレルギー作用」が注目
茶カテキンはポリフェノールに分類されるが、機能性として近年注目されているものに「抗炎症・抗アレルギー作用」があると、山田氏。代表的な研究成果としては「メチル化カテキンがIgE受容体の発現やヒスタミン放出を抑制し、通年・季節性アレルギー性鼻炎の症状を緩和する」というものがある。基礎研究の段階だが、茶カテキンには免疫賦活作用があることも確認されている。一例として「茶カテキン抽出物0.02%を7ヶ月摂取することでNK細胞活性増強と高齢促進マウスの癌転移抑制」といった試験がある。また「ポリフェノール強化シリアル(茶カテキン10mg/100g食餌)5週間でNK細胞活性、サイトカイン値の上昇」などの試験データもある。

自然免疫の活性に関する研究報告
中田氏らの静岡県立大学で静岡市在住の65歳以上の高齢者を対象に2017年5月、市販の茶カテキン飲料(総カテキン540mg/350ml)を2週間毎日摂取してもらった。2週間後に採血し分析を行なったところ、自然免疫の中でもNK細胞の活性と増加が認められたというこれまで、茶カテキンは病原微生物である細菌やウイルスに対して直接的な殺菌や増殖抑制作用があることが報告されていた。しかし、近年は、「抗炎症・抗アレルギー作用」を中心に免疫賦活、特に自然免疫の活性に関する研究報告が増えている、と山田氏。

高齢者に有意な罹患率低下
また、感染症の中では、インフルエンザ予防における緑茶及び緑茶成分の効果を検討した臨床研究が複数存在しているが、緑茶成分のサプリメントの摂取により細胞性免疫に関わるγδT細胞の増殖を促進することが報告されている。一方、茶成分でうがいをすることでインフルエンザ感染を予防できるかを研究した結果では、高齢者においては有意な罹患率低下を認めることができた。しかし、成人や高校生の場合、プラセボ群と比較して罹患の減少傾向は見られるものの、有意差までは認められず、サプリメント形態とは違った結果になっているため、おそらく濃度や量の問題なのではないか、と山田氏。実際、うがいよりも緑茶飲用の方が、小学生、中学生、成人のいずれでもインフルエンザ感染予防に有為な関連性が見られたという。

EGCGに創薬の可能性
いずれにせよ、茶カテキンには殺菌作用や抗ウイルス作用だけでなく、抗炎症と免疫賦活作用が確認されている。これはまさに今市場ニーズの高まっている免疫力活性とマッチしたもの。現在拡大している新型コロナウイルスについて茶カテキンによる臨床的な効果について明らかにされていないが、創薬開発の基礎段階で用いられる「分子ドッキング法」におけるスクリーニング解析では、茶カテキンの中でも緑茶に最も多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)に創薬としての可能性が示されている。今後の研究や臨床的な検証が待たれている段階、と現状について山田氏は報告した。

食品医学研究所では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防できる可能性が高い食材として、「ショウガ」、「煎茶」、「マヌカ蜂蜜(できればプロポリス入りマヌカ蜂蜜)」「ニンニク」を多くの方々におすすめしている。

出典
http://h-and-w.jp/2020/08/02/必読!新型コロナウイルス感染症の予防に役立つ/

 

抹茶
メリットはお茶として溶け出した従来の水溶性成分のみならず、茶葉自体を砕くので茶葉が持つ栄養成分丸ごと摂取できるといった食材であること。抹茶注目はテアニン。(脳の海馬に作用。ドーパミン、セロトニンを通じストレス、不安対策)カテキン、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム、セレン、リン、亜鉛、マンガン、ビタミンB1、B2、B6、C、Eなど豊富な栄養成分を含むスーパーフード。紅茶や各種お茶を積極的に利用する。

ビタミンD、免疫に関する最新情報 https://www.jafra.gr.jp/food-03.html

2021年3月25日(木)、web配信にてDSMオンラインセミナー「ビタミンDおよび25(OH)Dと免疫に関する最新情報」が開催された。この中から乾泰地氏(DSMニュートリションサイエンス&アドボカシー APACリージュナルマネージャー)の講演「なぜビタミンDが必要か、免疫機能に関する作用機序と2020年の知見」を取り上げる。

COVIT19の感染拡大で注目

少し前までは「ビタミンD」といえば、カルシウムと同様骨の健康に役立つイメージを最初に思い浮かべた人が多かった。しかし、近年はビタミンDに多様な効能があり、健康維持に不可欠な栄養素である認識が少しずつ広まっている、と乾氏。ビタミンDの機能としては、正常な骨や歯の発育、血中カルシウムの濃度調整、神経伝達や筋肉の収縮の正常化、などがある。近年は脳の神経保護や糖尿病、がんなどとの関係も報告されている。さらに、COVIT19の世界的な感染拡大に伴い、ビタミンDと免疫との関係について注目が集まっている。

自然免疫のスイッチを入れる
ビタミンDと免疫の関係については次の3つが明らかになっている。「1、風邪のリスクを低減」「2、自然免疫と獲得免疫の中でも自然免疫機能を促進」「3、ビタミンDの体内濃度と感染症のリスクの相関」。1については、複数の疫学調査の報告がよく知られている。2については、体内にウイルスなどの異物が侵入したときに、その異物を排除しようとする力が働く。免疫の第一線が自然免疫だが、この自然免疫にスイッチを入れ、その後獲得免疫の反応を調整するのがビタミンDである。3については、ビタミンDが単球やマクロファージ内での抗菌ペプチドの生合成を促進、免疫を調整し排除するだけでなく、過剰な炎症反応を抑制する。また、ビタミンDは肝臓と腎臓で代謝され、1.25ジヒドロキシビタミンDと呼ばれる活性型ビタミンDに変化する。この活性型ビタミンDは免疫細胞でも作られることがわかっている。

免疫の過剰応答を抑制
具体的には、病原体やサイトカインを検知すると単球マクロファージは活性型ビタミンDとビタミンD受容体の生合成を増加させる。また、活性型ビタミンDの複合体が抗菌ペプチドであるカテリシジンやディフェンシンの合成を促進させる。ちなみにカテリシジンとディフェンシンは結核菌などの細菌に活性を排除することに寄与する。カテリシジンは風邪の原因であるライノウイルスを含むウイルスに対して抗ウイルス活性があることが報告されている。またビタミンDと獲得免疫については、ビタミンDが免疫寛容の正常を促す働きがあるため、ビタミンDの欠乏が自己免疫疾患と括られる免疫の過剰応答を抑制する可能性も示唆されている。新型コロナウイルスについては、現段階では決定的な臨床エビデンスは出ておらず、「コロナウイルスの予防や治療にビタミンDの摂取を勧めるべきではない」とされているが、研究者の間でビタミンDへの注目は高まっている。現時点では「一般にコロナの入院患者の80%がビタミンDの欠乏状態」「ビタミンDの血中濃度が低い人ほどPCR陽性率が高い(米国における19万人を対象にした観察試験)」ということもわかってきている。

新型コロナウイルスは肺や鼻腔のタンパク質を利用し、細胞内で増殖し毛細血管に入って全身に運ばれる。この際、糖尿病や老化などで弱った血管だとウイルスが全身に広がるだけでなく弱った部分で炎症を起こし、急速に多臓器不全を引き起こす。これも免疫の過剰応答といえるが、この反応の抑制にビタミンDが関係していることは間違いない、と乾氏。

日本人の82%以上がビタミンD不足
ビタミンDは太陽のビタミンともいわれ、食事からだけでなく日光に当たることで体内合成される。 しかし日本人の82%以上がビタミンD不足とされ、特に緊急事態宣言以下のビタミンD不足は深刻化していることが懸念されている。内勤者、夜勤者、北部に住む人、肥満、閉経後の女性、高齢者、介護施設入居者、魚食が少ない人などは特にビタミンDが不足しがちな傾向にある。日本では成人の場合、ビタミンDの1日の摂取目安量が8.5μgとされているが、国際的には20μg(800IU)が推奨されている。ビタミンD20μgの食品からの摂取では、しらす干しを33g、シャケは切り身半分など。ただバランスの良い食品だけではカバーすることが難しい。ビタミンDについては摂取量を増やすことを意識し、血清濃度を75nmol/L(30ng/mL)以上に保つことは全身の健康維持に必要。75nmol/L(30ng/mL)以上に保つことにマイナスの影響はないと考えられている、とまとめた。


●「Web公開シンポジウム~健康食品新時代の幕開け 免疫への可能性」西澤邦浩氏(日経BP 総合研究所メディカル・ヘルスラボ)による講演「食による新型コロナウイルス防御、免疫賦活の可能性~感染対策を中心に」を取り上げる。

https://www.jafra.gr.jp/food.html

ビタミンD、新型コロナで注目
COVID-19の広がりで「免疫」への関心が高まっている。その中で世界各国が注目しているのが「ビタミンD」。ただ、日本では、消費者庁が新型コロナに関して一番最初に注意喚起をしたのが「ビタミンD」でもある。また、国立健康栄養研究所もビタミンDについては「現時点ではインフルエンザなどに対して効果があるとする結果と、効果がないとする結果の両方が存在している。普段の食事で十分に摂取できている人がさらに摂取しても効果はないという報告もある」と、どちらかといえば否定よりの見解を示す。とはいえ、世界で見ると、新型コロナに対する治験が始まっている食品関連成分で最も多いのがビタミンDである。他に、新型コロナウイルスに対する評価がはじまろうとしている食品成分として「レジスタントスターチ」「複合ビタミン・ミネラル」「ビタミンC.D.亜鉛」などがある、と西澤氏。

血中ビタミン濃度が低い地域、COVID-19の罹患率・死亡率が高い
では、なぜこれほどビタミンDに注目が集まるっているのか。まずは、欧州20カ国で平均血中ビタミン濃度が低い地域でCOVID-19の罹患率・死亡率が高くなっている、という生態学的研究の仮説が提言されている。さらに新型コロナウイルス重篤化までのプロセスが次のように解明されてきている。新型コロナウイルスはアンジオテンシン変換酵素2を介して細胞に侵入する。細胞に侵入した新型コロナウイルスはレニンアンジオテンシンシステム(RAS)の調整不全を引き起こし、肺の損傷を進め急性呼吸窮迫症候群(ARDS)にする。しかしビタミンDにはRASのバランスをとり、肺の損傷を軽減する作用が確認されている。またビタミンDにはマクロファージを通し、抗菌ペプチドを作り、炎症性サイトカインを抑えたり、複製を防ぐ働きも確認されているつまり、ビタミンDは新型コロナウイルスの感染予防に何らかの役割を持っている可能性があるといえるのではないか、と西澤氏。そもそもビタミンDの受容体は全身の細胞にあり、自然免疫と獲得免疫の双方に関わる重要なビタミンである。さらにいえば、ビタミンDはビタミンに分類されているが、実はステロイド・ホルモンの仲間で、近年はビタミンDが腸を介して感染防御能を高める役割などがあることも解明されてきている。新型コロナウイルスは腸でも増殖することが解明されてきていることから、このあたりの機能も見逃せない。

日本人はもっとビタミンDについての理解を
2020年の食事摂取基準の改定で唯一摂取目安量が大きく増加した栄養素がビタミンDである(成人男女1日5.5μg→8.5μg)。米国では推奨摂取量は1日「15μg」で、71歳以上は「20μg」とされている。つまり、日本の摂取目安量の約2倍の量である。こうしたことから米国はサプリメントでは「ビタミンD」が一番売れている。日本人はビタミンDの摂取量などの理解が非常に遅れているのではないか、と西澤氏。新型コロナウイルス対策としてだけでなく、そもそもビタミンDは骨の健康維持や免疫維持、生活習慣病予防、認知症の予防にも欠かせない栄養素というのが世界の常識である。この他、食物繊維を多く含む「複合炭水化物・全粒穀物」の摂取で感染症リスクが減るというデータや鼻腔で感染を防ぐ常在乳酸菌「L.sakei AMBR2」といった新しいプロバイオの可能性などもある。米国もそうだが、日本でもサプリメントの購入に影響を与えるのは医師や薬剤師、栄養士などのヘルスケア専門家である。そうした専門家が最新の栄養学や研究成果を知り、適切な情報発信を行うことが大切ではないか、と西澤氏はまとめた。

※COVID-19に感染してもビタミンCやビタミンDの投与で重篤化や死亡のリスクが軽減する可能性は複数の研究によって示唆されている。しかし、ビタミンC、ビタミンD、そして亜鉛の摂取は重症化の予防や感染リスクの低下につながる可能性が様々な研究によって有力とされ、日本だけがいずれにもネガティブな態度を示している。

講師 医師 溝口徹先生著書
「ウィルスに強くなる粘膜免疫力」


オーソモレキュラー 栄養医学研究所
講師 医師 溝口徹先生著書
「ウィルスに強くなる粘膜免疫力」

要約
丈夫な粘膜を作ることでウィルスや細菌は侵入しにくくなる。粘膜再生を促す主要栄養素はビタミンD、ビタミンA、亜鉛など。敵を排除してくれる粘膜で戦うIgA抗体を作るのに重要な栄養素はグルタミン、ビタミンA。好中球、NK細胞、マクロファージの働きを活発にする栄養素はビタミンC。好中球の数の確保に必要な栄養素が亜鉛。指令を出す本部の腸に大事な役割を持つのがビタミンA、ビタミンD、亜鉛に加えプロバイオティクスも意識。特殊武器として使用できるのがエキナセアやオレガノ、緑茶カテキン、嘘笑いなど(フラボノイド、アントシアニン、カロテノイド、ビタミンC、ビタミンEは抗酸化物質)炎症を取り除くのはオメガ3やγリノレン酸などが担う。ストレスで免疫力が低下する理由としてストレスと共に栄養素が消費するから。特に粘膜の再生を促す亜鉛(アルコール摂取でも消費)、粘膜やリンパ球のエネルギー源であるアミノ酸の一種であるグルタミンの消費、ウィルスの侵入を防ぐIgA抗体が減ってしまうこと。推奨行動は朝のウォーキング(太陽光を浴びる)15分程度。体の組織を作る土台のたんぱく質の摂取。免疫を低下させる鉄不足にも気を配る。魚は丸ごと摂取する。ここぞという時の鰻やレバー○質の良い油の摂取を(揚げ物は酸化物)質の良いオリーブ油○納豆、ぬか漬けなどの発酵食品で腸内環境改善○味噌汁にきのこ、ネギ、ニラ、大根○旬の食材、緑茶の摂取○ビタミンAの補給で卵○

https://www.engesyoku.com/column/urgency.html

ターメリック:重症急性呼吸器症候群ウイルス(PRRSV)に有効。
PPRSVに対し、ターメリック(クルクミン)は細胞融合によってウイルスの働きを阻害すると考えられます。阻害濃度は、10〜15μmol.

シナモン:インフルエンザウイルス、肺炎菌などに有効。インフルエンザウイルス・肺炎菌など13種の豚呼吸器感染に対して有効性が確認。

その他:レーズンや蓼に含まれるレスベラトロール、ウイルスのエンペローブに結合する紅藻、藍藻、レンズ豆、ブロッコリーなども有効か。さらに、メラトニンはエボラウイルスの複製を阻害し、炎症性サイトカインを減少させることで免疫応答を最適化。また、ORACの高い赤紫蘇ジュースにも期待できる。

デジタルブック
https://www.city.toon.ehime.jp/book/list/book33.html

https://youtu.be/R5DnS9jKua8

長崎大学大学院 熱帯医学 グローバルヘルス研究科 北潔 教授】 「新型コロナの遺伝子を見ると、この5ーALAが新型コロナに効くんじゃないかと。重症化した昏睡状態だった方にも効果がある。」 長崎大学の北潔教授は製薬企業との共同研究で「5ーアミノレブリン酸」という物質が新型コロナに対する強い感染抑制効果があることを発見したと発表しました。 「5ーアミノレブリン酸」は一般的に「5ーALA」と呼ばれています。 人の体内でも自然に作られるアミノ酸で納豆や赤ワインなどに多く含まれるほかサプリメントとしても市販されています。 北教授によりますと一定以上の「5ーALA」を投与するとウイルスの増殖を完全に抑制する効果が確認できたということです。

日本ホリスティック医学協会植物療法研究会「各種植物療法のトピックを探る」主要ハーブの新たな機能性と活用/講師 林真一郎(グリーンフラスコ代表/日本メディカルハーブ協会理事長)/精油成分の研究トピックス/講師 村上志緒(薬物博士・理学修士、株式会社トトラボ代表)/バッチフラワー研究/講師 林サオダ(一般社団法人バッチホリスティック研究会代表理事)/発達障害と園芸療法/講師 宍戸多恵子(専門認定登録園芸療法士)/樹木系バッチレメディの植物生態学からの検討/講師 飯田みゆき/進行・ディスカッション降矢英成(赤坂溜池クリニック院長、NPO法人日本ホリスティック医学協会)2/23日 受講終了

※現在、オーソモレキュラー栄養医学研究所 オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート 第四期生として受講終了 修了試験済み(紹介者:医師 姫野友美 講師:医師 溝口徹他)

参考資料
【オーソモレキュラー医学 新型コロナウイルス予防策としての選択肢】

COVID-19まとめ
https://isom-japan.org/article/search?key=tag&id=18

https://isom-japan.org/article/article_page?uid=uHO4V1595302365

https://www.iv-therapy.org/wp-content/uploads/2020/08/149a791e9979300afdacf99ec307af57.pdf

亜鉛の投与が新型コロナ重症化を防ぐカギに
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=ELNaI1608188053

新型コロナとビタミンD相関
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=fx0gQ1601455924

ハーバード大学医学部は2021年1月13日、新型コロナウイルス治療におけるビタミンCとビタミンDの可能性について言及。本稿では原文『Treatments for COVID-19』(『Harvard Health Publishing』掲載記事)を和訳しながら、自宅療養時に症状改善のために推奨されることも併せてご紹介。
ビタミンDは私たちをCOVID-19から守ってくれる

新型コロナウイルスに感染した時、ビタミンDが重症化を防ぐために役立つ可能性を示唆するいくつかのエビデンスがある。例えば、ビタミンD濃度の低い人は上気道感染症にかかりやすい可能性があることを私たちは知っている。ビタミンDは、新型コロナウイルスから私たちを以下2つの方法により保護してくれる可能性がある。

  1. ウイルスやバクテリアに対する私たちの体の自然な防御を高める可能性がある。

  2. 新型コロナウイルスへの感染で重症化した一部の人々に生じる過剰な炎症反応を防ぐために役立つ可能性がある。


私たちの体は日光を浴びてビタミンDを生成。一週間のうちのほとんどもしくは数日、日焼け止めを塗らずに5分〜10分ほど腕・脚・背中に日光を当てることで、十分な量のビタミンDを摂取できる。

ビタミンDの優れた食料源として、以下のような食品が挙げられる。

  • 脂肪の多い魚(マグロ・サバ・サーモンなど)
  • ビタミンDで強化された食品(乳製品・豆乳・シリアルなど)
  • チーズ
  • 卵黄  など

自身が所属する日本メディカルハーブ協会第二回学術フォーラム2021で先日登壇されたばかりの(1月11日13時から17時)ハーバード大学医学部内科元准教授、麻布医院院長 

 

『ハーバード大学式 命の野菜スープ』

「ハーバード大学式 命の野菜スープ」はニンジン、キャベツ、タマネギ、カボチャを使った誰にでも簡単に作れる野菜スープです。この野菜スープには、私たちの体に必要な一日分のビタミンA・C・E、食物繊維、ファイトケミカルが豊富に含まれています。ファイトケミカルは野菜や果物、そして、バーブにも含まれる天然の機能性成分。抗酸化作用やデトックス作用、免疫力を強くする作用、アレルギーや炎症を抑える作用、がんや動脈硬化を予防する作用、ダイエット効果、アンチエイジング作用など色々な機能を持っています。「ハーバード大学式 命の野菜スープ」の一番いいところは飲むとほっとすることです。どんなに忙しい時でも疲れが取れて気持ちを穏やかにしてくれます。しかし、それだけではなく、肥満を防ぎ体重を減らすダイエット効果、糖尿病を予防し、糖尿病を予防・改善する作用、血圧を下げて高血圧を改善する作用、脂肪肝や脂肪肝炎を改善する作用、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する作用、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞などの血管の事故を防ぐ作用、便秘を改善・腸内環境を整える作用、発がんを予防する作用、炎症やアレルギーを抑える作用、感染症やがんと闘う免疫力をアップする作用など、体にやさしい自然の力が秘められている最強の野菜スープです。

麻布医院院長、医学博士、ハーバード大学医学部内科元准教授、テキサス州名誉市民、ファイトケミカル研究家。がんと肝炎の治療の専門家として食事と病気の関係に着目し、ファイトケミカルを患者に積極的にすすめて成果を上げている。日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定内科医、労働衛生コンサルタント。米国消化器病医師会フェロー、米国癌学会正会員。

米国テキサス州トリニティハイスクール卒業、埼玉県立浦和高等学校卒業。1977年東京慈恵会医科大学卒業後、同大学院(内科専攻博士課程)へ進み、同附属病院で臨床研修。1985年ハーバード大学医学部留学。講師、助教授をへて准教授となる。ハーバード大学医学部での肝炎やがんの研究を「サイエンス」、「ネイチャー」、「Proc. Natl. Acad. Sci. USA」、「Gastroenterology」、「Hepatology」などの世界最高峰の医学・科学雑誌に筆頭著者および責任著者(Corresponding author)として論文を多数発表した。2008年医療法人社団ヴェリタス・メディカル・パートナーズ理事長、2009年麻布医院院長に就任。

著書に『トップジャーナルにアクセプトされる医学論文 執筆と投稿のキーポイント』(メディカルレビュー社)、『ガンにならない3つの食習慣 ファイトケミカルで健康になる』(ソフトバンククリエイター)、『免疫を整えるレシピ』(エビデンス社、三省堂書店)、『ハーバード大学式「野菜スープ」でやせる!若返る!病気が治る!』(マキノ出版)、『ハーバード大学式 命の野菜スープ』(宝島社)、『ドクター髙橋の「ファイトケミカル」病気を治すいのちのレシピ』(主婦と生活社)、『血管があなたの命を決めている』(大和書房)、『帳消しメソッド』(日本実業出版社)、『野菜&くだものパワー!ファイトケミカルできれいにやせるレシピ』(宝島社)、『好きなものを食べながら健康的にやせる 帳消しダイエット』(日本実業出版社)、『がんの名医が考案!がんに打ち勝つ「命の野菜スープ」』(アスコム)、『ハーバード大学式 免疫力アップ! いのちの野菜スープ』(世界文化社)、『ハーバード大学式最強!命の野菜スープ』(宝島社)などがある。

麻布医院

www.azabu-iin.com/

この理論については、抗がん剤研究の世界的権威で、万病の元である活性酸素研究に勢津する医学博士/農学博士 熊本大学名誉教授/東北大学特別招聘プロフェッサーの前田 浩先生も同様の見解を述べている。

『野菜の力はスープにあり』

「がんや動脈硬化などの生活習慣病、アルツハイマー病、炎症、目や肌の老化など病気の9割に活性酸素が関わっている。新型コロナウィルスの感染症の重症化も大量に発生する活性酸素が炎症を引き起こすことによりもたらされる。活性酸素を減らすことが病気の予防や改善、感染症の重症化を防ぐ要である。

 

 

英語のことわざでは「You are what you eat.」(ヒトの健康はそのヒトの食べ物次第)と云われている。ヒトの健康は充分な栄養と適当な運動が良いことは誰でも知っているが、食べ物については栄養成分として、糖質、たんぱく質、脂質、さらに多くのビタミンやミネラルであるが、野菜丸ごとには有用成分(化学物質)が数多く含まれていることはあまり知られていない。老化予防、成人病予防、メタボ予防に対して、野菜など植物に含まれる化学物質が近年とくに再認識されている。植物由来化学物質ということで、ファイトケミカルと呼ばれるが、これは植物のラテン語の語源がphyto(フィト)で、それを英語式に発音するとファイトと発音しているのがファイトケミカルである。それにはフラボノイドやポリフェノール、あるいは数多くの多糖類も含まれ、加熱によっては初めて細胞が破裂してスープ中に溶け出し、腸管で吸収されるので、生野菜より何倍も栄養価が上昇するのである。昔から「ビタミンCは加熱すると分解するので、野菜は生で食べましょう」と云われたが、それは実は結晶のビタミンCを蒸留水に溶かして加熱したときの話で、野菜丸ごとの加熱では、そのビタミンCはほとんど安定な型で残っている。野菜にはビタミンC以外に、通常あまり話題になっていないビタミンも緑色野菜には数多く含まれている。そのうちの葉酸やビタミンK、ルテインなども、抗酸化作用、傷ついた細胞の修復や、抗炎症、がん予防、アンチエイジングなどの作用があり、今でもホットな研究テーマである。また、納豆はビオチンを特に多く含み、他の大豆の有用成分に加え、理想的食品といえる。ハーブには薬効成分やアロマセラピーになる香気成分が数多く含まれている。漢方の多くの成分は薬効を示し、例えば青ミカンの陳皮はヘスペリジンなど無数の成分が含まれている。しいたけその他キノコも加熱や煎じることにより、冷水では溶出されない有用成分の多糖が、加熱で可溶性となり溶け出し、吸収が可能になる。これらの植物の多糖や分解物は腸内細菌をよい方に誘導し、さらに免疫力のアップをもたらし、感染防御にも役立っている。」

自然免疫(もともと体に備わっている仕組み)獲得免疫(異物に応じた攻撃方法を記憶する後天的な仕組み)両方を活性化させ、ウィルスから体を守っていく。自然免疫と獲得免疫は巧みに連絡を取り合っている為、2段階の仕組みで体を守っていく。過剰な免疫を抑えることも大切。

自身は元々は夫のスポーツアロマトレーナーとして携わり、植物化学を専門として学んでいたが、近年この植物化学にスポットが当たり始めて香り化学で勉強していたところが大いに役立っている。

野菜や果物のファイトケミカル(植物化学成分)は固い細胞壁に囲まれていて、これを壊さなければファイトケミカルは効果的に摂取できない。ファイトケミカルは加熱すると簡単に壊れ、また吸収されやすくもなる。野菜は具材だけでなくスープも一緒にとることが何より大事だと先日も高橋先生がおっしゃっていた。何故ならスープの抗酸化力の方が格段に高くなっているから。

フィトケミカル(ファイトケミカル)フィト=『植物』、ケミカル=『化学成分』という意味で、野菜や果物の色素や香り、辛味、苦味などに含まれる機能性成分のこと。

科学技術省(Department of Science and Technology、以下DOST) は1ヶ月にわたる研究の結果、ココナッツオイルやバージンココナッツオイルに含まれる成分が、Covid-19の60~90%を死滅させたことを明らかにした。同省は「この結果には、とても明るい兆しが見える。VCO自体がウイルスを除去しただけでなく、Covid-19に対する免疫反応を再調整する鍵となる仕組みもあることが明らかになった。Covid-19の治療のために、VCOを多くの臨床試験で使用していく。今後の結果が楽しみだ」と語っている。もしバージンココナッツオイルがCovid-19に効果があるとしたら、とても明るいニュースになる。今後の臨床試験の結果を見守りたい。

フィリピンの大手メディア「Philstar(フィルスター)」にてフィリピンのセブにある刑務所「セブ州拘留・リハビリテーションセンター(CPDRC)」において、新型コロナウイルスの陽性者である20名の受刑者に対してココナッツオイルが投与され、全員が回復したという内容の記事が紹介されている。また受刑者以外には看守10名にも投与され回復したとのこと。彼らの回復プログラムでは定期的にテーブルスプーンでココナッツオイルを投与され、発症することなく陰性となった。今回は臨床試験や治験ではなく、受刑者や刑務所職員の健康管理が目的で行われたものだが、一つの結果として興味深い内容。

https://www.philstar.com/headlines/2020/07/20/2029273/coconut-oil-credited-making-provincial-jail-covid-free

ココナッツオイルは2007年からスポーツアロマの際のキャリアオイルとしてブレンド使用していたオイル。確か2014年頃から注目されていたこともあり(もう少し前かも)再度ボディ用に加えて飲食用もストックするように。免疫強化、ダイエット、心臓強化、脳の活性化、糖尿病予防など様々に期待。

現在我が家ではMCTオイルの利用が多い。ココナッツオイルはココナッツの種子の中の胚乳を抽出して作られ、このココナッツオイルに含まれている脂肪酸のうち、飽和脂肪酸の一種である中鎖脂肪酸がMCTオイル。ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が約55%で、それ以外は長鎖脂肪酸(LCT、つまり一般的な食用油と同じカテゴリーの油)が含まれる。一方、MCTオイルだと100%近くが中鎖脂肪酸になる。

短鎖脂肪酸(炭素6個以下:~C6)(SCT)…酪酸など

中鎖脂肪酸(炭素6~12個:C6~C12)(MCT)…カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸

長鎖脂肪酸(炭素12~14個:C13~C21)(LCT)…オメガ3など

MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)とは、炭素数6〜12の脂肪酸からなる飽和脂肪酸。ココナッツオイルに含まれている脂肪酸のうち中鎖脂肪酸は55%程度。MCTオイルだと同じ量を食べてもより多くの中鎖脂肪酸を摂取できることになる。一般的な食用油のほとんどはLCT(長鎖脂肪酸トリグリセリド)。MCTはLCTとは消化吸収性が大きく異なるためそれぞれの代謝も違う。LCTは主にリンパ管経由で吸収され、ゆっくり全身を回って代謝されるのに対し、MCTオイルの中鎖脂肪酸は門脈経由で直接肝臓のミトコンドリアで素早くエネルギー源となるので体脂肪として蓄積されにくい特徴を持つ。

MCTオイルもココナッツオイルも、消化やエネルギーの放出、ビタミンやミネラルの吸収に良い影響を及ぼす。栄養を十分に吸収するためには、野菜を摂取するのと同時に良質な脂質を取る習慣が大切。カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルや、ベータカロチン、ビタミンE、ルテインなどの脂溶性の栄養分は、脂質と一緒に取ることで効率的に消化吸収される。

MCTオイルを構成する中鎖脂肪酸はその分子の炭素の数により4種類に分けられる。

炭素6個(C6)…カプロン酸:一番素早く代謝されるが、独特な臭いがあり、味が悪く、胃がむかつくことがある。のどがヒリヒリすることも。ココナッツオイルにはあまり含まれていない。

炭素8個(C8)…カプリル酸:ココナッツオイルに少量含まれる。母乳にも含まれる。健康な腸を維持するための有益な抗菌作用と中鎖脂肪酸の中でもケトン体を最も効率的に作ることができるMCTのタイプだと考えられている。 そのため、最も早く脳細胞などのエネルギー源に。低糖質ダイエットのケトーシス効果を効率的にサポートするにはMCTオイルを。なるべくC8(カプリル酸)を多く含有しているものを選ぶのがお勧め。

炭素10個(C10)…カプリン酸:MCTの中で2番目に短くC8よりはゆっくり。エネルギーへの代謝が比較的早いMCT。

炭素12個(C12)…ラウリン酸:消化吸収のメカニズムはLCT(長鎖脂肪酸)と似ている。他のMCTのように素早く脳細胞などのエネルギーに変わらない。ケトン体の生成が少量で持続するともいわれる。MCTオイルもブランドによって特にこのラウリン酸の量が変わる。

ココナッツオイルはラウリン酸(C12)が約42%、カプリル酸(C8)が約7%、カプリン酸(C10)が約5%、カプロン酸(C6)が1%以下。
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【○ビタミン Dはコレステロールから作られるホルモンの一種○ビタミン D欠乏は免疫調整機能に障害をもたらす可能性がある○新型コロナウイルス感染症の重症度や死亡率は血中ビタミン D濃度と関係がある。○日本人の約 8割がビタミン D不足( 30 ng/ ml未満)である。○感染予防のため血中ビタミン D濃度を至適値まで保つべきである】

※注意!
マグネシウムが不足しているとビタミンDの血中濃度が上がらない。ビタミンDはマグネシウムと一緒に摂取する努力が必要。またビタミンDがないと体はマグネシウムを利用できない。マグネシウムが細胞内に取り込まれる時ビタミンB1の助けを借りる。セレンはマグネシウムが細胞内に止まらせるのをサポートする。

ビタミン Dの代謝を助ける「マグネシウム」
ビタミン Dだけを摂取すればよいのではなく、もう一つ、マグネシウムも補充することが重要。どちらも現代人に不足している栄養素であり、骨を作るカルシウム・リン代謝に関わる。マグネシウムは全身の代謝の過程で補酵素として働き、血圧や神経伝達など体の機能維持にも欠かせないミネラル。マグネシウムが必要なのはビタミン Dが代謝される過程でも補酵素としてのマグネシウムに依存しているため、ビタミン Dを大量に摂取していてもマグネシウムが不足していると活性型ビタミンDが作れないから。そればかりか動脈硬化などのリスクが高まってしまうことも考えられる。

https://sndj-web.jp/news/001123.php

ビタミンD、C、E、亜鉛、セレン、ω3脂肪酸は新型コロナウイルスのリスクを下げ得るか?

2020年12月23日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)リスク抑制に、微量栄養素はどのくらい影響を与え得るのだろうか。COVID-19パンデミック以来、このテーマを取り上げた多くの論文が発表されてきている。それらの中から今回は、かねてから免疫能との関連が報告されていた、ビタミンD、C、E、亜鉛、セレン、ω3脂肪酸にスポットを当てた総説を紹介する。2020年以降に公開された論文を検索

著者らはまず、PubMed、Google Scholar、ScienceDirectという文献データベースを用いて文献検索を実施。検索キーワードは、COVID-19、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、コロナウイルス、栄養素、ビタミン、ミネラルとし、2020年以降に公開された論文を対象とした。重複のない221件から、総説やレターなどを除外した35件に、公開されている査読前論文を加えて計39件をレビュー対象とした。

ビタミンD欠乏症とCOVID-19関連リスク

ビタミンDは、COVID-19に関連するさまざまなリスク要因に対する影響が認められる。ビタミンDの不足は、高齢者、肥満、男性、高血圧、高緯度地域で高頻度にみられ、それらがすべて予後の悪化と関連している。加齢に伴う日光への曝露が少なくなり、皮膚での7-デヒドロコレステロール (プロビタミンD3) の生成が減少し、活性型ビタミンD濃度が低下する。これが、高齢者のCOVID-19の死亡率が高い理由を部分的に説明している可能性がある。また、ビタミンDは、高齢者の抗炎症性サイトカインの増加と炎症誘発性サイトカインの減少に関連していることが示されている。この作用はサイトカインストームに対して抑制的に働くと考えられる。計2万966人を対象とした8件の観察研究のシステマティックレビューとメタ解析では、ビタミンDのレベルが低い人は肺炎のリスクが高いことが指摘されている。

ウイルス感染に対するビタミンDの保護的役割

ビタミンDサプリメントはウイルス感染症罹患率と重症度を軽減することが報告されており、上気道感染と血清25-ヒドロキシビタミンDレベルは負の相関が認められる。SARS-CoV-2に対するビタミンDの効果はまだ示されていないが、サプリメントは炎症誘発性サイトカインを抑制し、COVID-19患者の急性呼吸窮迫症候群(Acute Respiratory Distress Syndrome;ARDS)関連の死亡率を低下させる可能性がある。現在、COVID-19患者に対するビタミンD補給の効果を検討するため、ヒトを対象とする多数の臨床試験が進行または計画中だ。

ビタミンC

ビタミンCは活性酸素種(Reactive Oxygen Species;ROS)を除去する抗酸化作用を有し、蛋白質、脂質などの酸化ダメージを防ぐ。白血球のビタミンC濃度は血漿の50~100倍であり、何らかの感染症により白血球に存在するビタミンCは急速に利用される。ビタミンCが感染症予防効果をもたらすことが知られている。肺炎や結核などの急性呼吸器感染症の患者は、血漿ビタミンC濃度が低下し、ビタミンCの投与により高齢患者の肺炎の重症度と罹病期間が抑制される。

COVID-19感染時のビタミンCと免疫応答

COVID-19感染時のサイトカインストームに対する治療選択肢の一つとして、ビタミンCが提案されている。ビタミンCは、TNF-αを含む炎症誘発性サイトカインレベルを低下させ、抗炎症性サイトカイン(IL-10)を増加させることが知られている。ビタミンCの静脈内投与後に炎症性バイオマーカーや呼吸関連パラメーターの改善が認められたことも報告されている。COVID-19によるARDSの発症後に高用量のビタミンCで治療された患者は、早期に人工呼吸管理を離脱できたという症例報告がある。もっとも、この患者には抗ウイルス薬も投与されていた点に留意が必要だ。

ビタミンCはCOVID-19でも発症することのある、肺炎に続発する敗血症にも有用かもしれない。50人の中国人患者における高用量ビタミンC補給の有用性を示唆するデータがある。ただし、これは未発表であり、追試も必要だ。

現時点においてビタミンCの補給は、COVID-19感染のリスクが高く、微量栄養素欠乏症の人にとって、免疫反応を支えるための選択肢と言える。この目的での使用の有効性の検証のために、現在複数の臨床試験が進行している。

亜 鉛

亜鉛は免疫を含む多くの生物学的プロセスに関与している。亜鉛欠乏症は炎症誘発性サイトカインを有意に増加させる。亜鉛サプリメントがこれを抑制することも示されている。さらに、亜鉛欠乏は、IFN-γ、TNF-α等のシグナル伝達のアップレギュレーションなどを介して、肺上皮組織の細胞バリア機能の変化ももたらすほか、好中球の動員と走化活性にかかわり、T細胞やNK細胞の数との関連も示されている。

亜鉛とCOVID-19

亜鉛の免疫調節および抗ウイルス特性は、COVID-19患者の支持療法となる可能性がある。高用量亜鉛で治療された4人のCOVID-19患者の症例報告では、臨床症状の改善が示されている。

オーストラリアでは、COVID-19陽性者への亜鉛の静脈内投与の効果を検証する臨床試験が始まっている。

ω3脂肪酸、ビタミンE、セレン

エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸は、免疫と炎症に好ましい効果があることが知られている。またω3脂肪酸は、インフルエンザウイルスの複製を阻害するという抗ウイルス作用をもっている。COVID-19患者にも有効である可能性はあるが、確固たるエビデンスはまだない。また、細胞膜損傷の感受性増強、酸化ストレス亢進などの指摘もあることから、現時点ではとくに高用量の補給には注意が必要。ビタミンEやセレンは、抗酸化作用をもつ。疫学研究からは、これらの栄養素のいずれかの欠乏が免疫反応とウイルスの病原性を変化させることを示している。

COVID-19罹患中の栄養補給の役割

COVID-19罹患中は、疾患の負担を軽減し呼吸器感染の期間を短縮するために、適切なレベルのビタミンC、D、およびEが重要と考えられる。また、亜鉛などのミネラルが抗ウイルス効果を持ち、免疫反応を改善し、ウイルス複製を抑制する可能性がある。したがって、免疫システムを適切に機能させるためには、食事を通じて十分な量のビタミンとミネラルを摂取することが不可欠と言える。果物、野菜、肉、魚、鶏肉、乳製品は、これらのビタミンとミネラルの優れた供給源であり、COVID-19に対する免疫能を支持するために、それらをより多く摂取することが有益である可能性がある。ただし、研究で有用性が示唆されているそれらの用量は、食事だけから得るには困難な高用量であることも事実であり、サプリメントの使用が考慮されるが、その有効用量を決定するための臨床研究が求められる。

文献情報
原題のタイトルは、「Immune-boosting role of vitamins D, C, E, zinc, selenium and omega-3 fatty acids: Could they help against COVID-19?」。〔Maturitas. 2021 Jan;143:1-9〕

原文はこちら(Elsevier)

執筆:William B.Grant,PhD

OMNS202069日)

体内のビタミンD値が高いほど新型コロナウイルス感染症の発生リスク、重症度ならびに死亡リスクが低くなることを示した医学的エビデンスが増えています。本報では、20206月初めまでに入手できた関連情報を述べ、主要な参考文献のリンクを示す。

(1)ビタミンDによって抗菌ペプチドであるカテリシジンとディフェンシンの放出が促進されるためにウイルスの生存数と複製数が減る

(2)炎症を誘発するサイトカインの産生量の減少によりサイトカインストームのリスクが減る

というメカニズムが特定。

ビタミンD摂取は急性気道感染症のリスクを下げるという、複数のランダム試験で実証された研究結果に言及した文献もあります。ビタミンD摂取は血清25-ヒドロキシビタミンD [25(OH)D]値を4060 ng/mL100150 nmol/L)の範囲まで引き上げることを目標とするよう推奨されていました。そのためには、1日当たり最大4,0005,000 IUのビタミンD3を摂る必要があります。ビタミンDが別の代謝産物に変換されるにはマグネシウムの存在が必要なため、マグネシウムも(1400 mg程度)摂取すべきです。こうしたアドバイスは、Grassrootshealth.netにて行われたインフルエンザ様疾患に関する観察研究をはじめとする複数の観察研究の結果にもとづいています。

さらに最近の文献で、これまでビタミンD摂取をしていなかった人に対し、12週の間に数十万IUという高用量のボーラス投与(急速静注)を行うビタミンD摂取を開始するよう勧めているものもあります。ボーラス投与以外の方法では最適なビタミンD値に達するまでに数カ月かかる、というのがその根拠です。

ビタミンD摂取は、新型コロナウイルス感染症の症状が出始めた段階でその進行を食い止める可能性がある一方、急性期に肺などの臓器に損傷が生じてしまった後はあまり役に立たないだろう、という見解も示されています。ごく最近の文献では、英国住民の中でも黒人・アジア人・少数民族(まとめて「BAME」という)に罹患率と死亡率が高いことについて、ビタミンDの欠乏が大きな要因である可能性を示したエビデンスが報告されています。


<参考文献>

1.Grant WB. (2018) Vitamin D acceptance delayed by Big Pharma following the Disinformation Playbook.(「虚偽情報作戦」に倣った大手製薬会社によるビタミンDの受入遅延)Orthomolecular Medicine News Service, Oct. 1, 2018.
http://orthomolecular.org/resources/omns/v14n22.shtml

2. Grant WB, Lahore H, McDonnell SL, et al. (2020) Evidence that vitamin D supplementation could reduce risk of influenza and COVID-19 infections and deaths.(ビタミンD摂取によってインフルエンザならびに新型コロナウイルスの感染と死亡のリスクが下がる可能性を示すエビデンス) Nutrients April 2, 2020, 12, 988.
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/988

3. Martineau AR, Jolliffe DA, Greenberg L, et al. (2017) Vitamin D supplementation to prevent acute respiratory tract infections: systematic review and meta-analysis of individual participant data. (急性気道感染症予防のためのビタミンD摂取:系統的レビューおよび個別被験者データのメタ分析) BMJ. 356:i6583.
https://www.bmj.com/content/356/bmj.i6583

4. Grant WB, Lahore H, McDonnell SL, et al., (2020) Vitamin D Supplementation Could Prevent and Treat Influenza, Coronavirus, and Pneumonia Infections.(ビタミンD摂取によるインフルエンザ感染症・コロナウイルス感染症・肺炎の予防と治療の可能性)Nutrients preprint(公表前原稿), March 14, 2020
https://www.preprints.org/manuscript/202003.0235/v1

5. Grant WB, Baggerly CA, Lahore H. (2020) Response to Comments Regarding “Evidence that Vitamin D Supplementation Could Reduce Risk of Influenza and COVID-19 Infections and Deaths”.(「ビタミンD摂取によってインフルエンザならびに新型コロナウイルスの感染と死亡のリスクが下がる可能性を示すエビデンス」に対するコメントへの回答) Nutrients June 1, 2020, 12(6), 1620.
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/6/1620

6. Grant WB, Boucher BJ. (2020) Vitamin D deficiency due to skin pigmentation and diet may explain much of the higher rates of COVID-19 among BAME in England.(英国内でBAMEのほうが新型コロナウイルスの感染率が高いことの大きな要因が皮膚色素沈着と食事によるビタミンD欠乏にある可能性)BMJ comments, June 6, 2020.
https://www.bmj.com/content/369/bmj.m1548/rr-22

治療を目的とした亜鉛
亜鉛の新型コロナウイルスに対する作用についてこれまで臨床的エビデンスはなかった。そんな中、今年3月から10月にニューヨーク大学医学部が行った研究において、ある重要な結果が発表された。コロナ陽性患者3,473名を対象に行った亜鉛およびヒドロキシクロロキンの投与と死亡率の相関関係について指し示した。ニューヨーク大学医学部のジェニファー・フロンテラ教授の研究グループは、亜鉛の投与が新型コロナ感染の院内での死亡率を24%減少させると発表。今年10月にトランプ大統領の新型コロナウイルス感染が報道されたが、この時に主治医団がトランプ大統領の治療について発表した。その中にも亜鉛とビタミンDが含まれている。以前から細胞内の亜鉛が十分であるとコロナウイルスのようなRNAウイルスの複製が阻害されることが知られている。そこで、新型コロナウイルスのパンデミックを抑えるために亜鉛の補給が提案されていた。しかし、今回のニューヨーク大学の研究結果が発表されるまで亜鉛が新型コロナウイルス感染に効果があるという臨床的なエビデンスはなかった。「治療」を目的とした場合、臨床的なエビデンスが重要である。そうした観点からも、ニューヨーク大学が出したこの研究結果は、とても重要で大きな意味を持つもの。

亜鉛欠乏の症状の一つに味覚障害がある。また、新型コロナウイルス感染時にも特徴的な症状として「味覚障害の出現」が現れるのはご存知の方も多い。これは、第一に味蕾(みらい:主に舌に存在する味覚を感知する器官)へのウイルス感染、第二に亜鉛の消費量による亜鉛欠乏、もしくはこの両方が合わさった状態であると考えらる。いずれにせよ予防のためには日頃から亜鉛を摂取することがポイントとなる。というのも新型コロナに感染してから亜鉛を摂取するのでは、細胞に十分な亜鉛を届けるのが間に合わないかもしれないからだ。

今回ご紹介した研究で脚光を浴びた亜鉛は日本においても食習慣の変化により不足しがちなミネラルの一つ。とりわけ子どもや高齢者、若年層の女性の亜鉛不足が指摘されている。 また、国際オーソモレキュラー医学会が新型コロナウイルス感染予防および軽症化のために推奨する5つの栄養素の中にも亜鉛は含まれている。

新型コロナ変異種「子どもにも感染しやすい恐れ」 イギリス政府の諮問機関が調査

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f370e9ecfebf906593c497b331b33a9c7c2c8d0

ロイター通信によると、イギリス政府の諮問機関「新型呼吸器系ウイルス脅威諮問グループ(NERVTAG)」は12月21日、同国内で確認された新型コロナウイルスの変異種について、従来の種と異なり、大人だけでなく子どもにも感染しやすい可能性があるとの見方を示した。 インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授で、同グループのメンバーのニール・ファーガソン氏は「子どもに感染する傾向が高いという兆候もある」と指摘。「因果関係ははっきりしていないが、データからその兆候を見て取ることができる」と述べ、今後の動向を知るためにさらに多くのデータを集める必要があるとしている。 Sky Newsによると、同じくグループのメンバーで、インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授のウェンディ・バークレー氏は「おそらく子どもは大人と同じようにこのウイルスに感染しやすいため、より多くの子どもが感染することが予想される」と説明した。一方で、「(変異種が)特に子どもを標的にしているわけではない」と強調した。

2020年度に、日本メディカルハーブ協会理事、木村正典先生の植物学講座第一弾 「植物の学名を学ぶ」分類と学名の関係、学名の成り立ち、学名のシノニムと学名の調べ方、学名の意味とその調べ方、学名の命名者、学名の読み方などと、木村正典の植物学講座第二弾「生き物の繋がりと生態系ー光合成・呼吸と炭素・窒素循環。植物にとっての一次代謝産物と二次代謝産物の成分過程とその役割。精油は植物のどこに何のためにあるのか-科ごとに見る精油分泌組織」を2講義受講させていただきました。

この時の講義内でもパワーポイントを使いお話しされていた内容で、現在、日本メディカルハーブ協会ホームページや広報誌にも掲載の、パンデミックの歴史における木村先生の執筆を一部ご紹介させていただきたいと思います。

原文は日本メディカルハーブ協会HPからどうぞ

https://www.medicalherb.or.jp/category/library/monograph_plus

木村正典 きむらまさのり
(株)グリーン・ワイズ。博士(農学)。ハーブの栽培や精油分泌組織の観察に長く携わると共に、都市での園芸の役割について研究。 著書に『有機栽培も OK! プランター菜園のすべて』(NHK 出版)など多数。
 

 

パンデミックとは、感染病の世界的大流行を意味し、紀元前より人々はペストをはじめとする「疫病」といくども戦ってきました。その様々な場面で、ハーブの活用を見受けることができます。

パンデミックの歴史におけるハーブの活用

1. ペスト医師と防護服 Plague Doctor & Plague Doctor Costume

 


ペストマスク:くちばし型のマスクの鼻の部分は防毒マスク同様、フィルターの役割になっており、中にハーブや藁が詰められていた。

中世欧州では、ペストを専門に扱うペスト医師、プレイグドクターが登場した。1619年にはフランスの医師シャルル・ド・ロルメによって、ペスト医師用の感染防護服、プレイグドクターコスチュームが開発された。木の杖、スパニッシュ風ハット、ガウン、手袋と共に、瘴気しょうき論に基づき、瘴気を吸わないようにくちばし型のペストマスクが特徴。ペストは主としてノミ-ヒト感染であることから、マスクの効果は最大限に発揮されなかったと考えられる。現代において、飛沫感染を防ぐマスクに応用が期待される。

<使用されたとされるハーブ>

ローズ、カーネーション、スペアミント、ユーカリ、カンファー、ジュニパーベリー、クローブ、ラブダナム、ミルラ、ストラックス、アンバーグリス

ペストとは……ペストPestはドイツ語で、英語ではプレイグ plagueという。14世紀に起こったヨーロッパの流行では、人口 の3分の1以上がペストによって失われた。皮膚が黒くなる特徴的な症状があることから黒死病Black Deathとも呼ばれる。細菌Bacteriaの一種であるペスト菌Yersinia pestisによって引き起こされる感染症。ペスト菌は1894年に北里柴三郎、アレクサンドル・イェルサンによって発見された。腺ペスト、敗血症ペスト、肺ペストに分類され、ネズミを中心に猫や犬などの小動物を宿主とする。感染経路の8割弱がノミ-ヒト感染、2割が動物-ヒト感染とされ、腺ペストでは患部接触によって、肺ペストでは飛沫感染などによって、ヒト-ヒト感染も見られる。ただし、19世紀まで、感染症の多くは、ヒポクラテス(B.C.460頃-370頃)の唱えた瘴気論に基づいていたため、「悪い水」から発生する「悪い空気」(瘴気 miasma)によってもたらされると信じられていた。

ウィーンのペスト記念碑

2.ポマンダー Pomander

 
語源となった pommed’ambre は、フランス語で「琥珀のリンゴ」を意味する。アンバーグリスやムスク、シベットなどを球状にしたもので、金属容器に入れてペンダントとして使用した。その後、ポマンダー内部がいくつもの部屋に分かれており、綿などに染み込ませた香料を別々に入れられるものが誕生した。中世欧州では、首や腰にぶら下げ、病気予防や魔除け、悪臭改善を兼ねた。現代では、ハーブ・スパイスを楽しむクラフトとして、フルーツポマンダーやエッグポマンダーなどが作られるが、首からぶら下げるマスクのように、中世のポマンダーのリヴァイヴァルが期待される。

 

3.タッジーマッジー Tussie-mussie Nosegay, Posy

鼻に近づけて香りを楽しむ、ハーブで作られた小さな香りの花束のこと。タッジーマッジーの語源は不明で、花のクラスターを語源とする説がある。タッジーマッジーの最初の記載は1440年頃とされるが、 tuzzy-muzzy のスペルで女性器を表す隠語とされた時代があったことが影響してか、その後は花の装飾品を意味するノーズゲイと呼ばれるようになった。19世紀のビクトリア朝時代になると花言葉ブームと共に人気となる。1940年頃からノーズゲイの本来の呼び名として、スペルを tussie – mussie に変更して名称が復活。ブーケの原型ともいわれ、コサージュ同様、当初は、魔除けや悪臭改善に用いられていたと考えられている。現在でも、王室行事やブライダルブーケなどで用いられているが、ハーブの役割を最大限に活かした利用方法も期待したい。

 

4.ストゥルーイングハーブス Strewing Herbs

 
文字通り、撒き散らされたハーブのことで、それらを踏んで香りを出すことで虫除け、特にノミ除けや病気予防、芳香 剤として利用された。中世初期から18世紀にかけて、特に英国で広まった。広まった原因の一つとして、中世初期の英国で入浴の習慣が減少して体臭などが気になるようになったことが考えられている。合わせて、ノミをはじめとする生活害虫の駆除や疫病予防を目的とした。ハーブは、藁やイグサ、ヨシなどと共に、台所から寝室まで、家中に撒き散らされた。王室も例外ではなく、テムズ川の悪臭などもあって、1660年にはチャールズ2世によって、王室専用の散布人として、ロイヤルハーブストゥルワーRoyal Herb Strewerの職が設けられていた。高い地位にあり、普段はもちろん、戴冠式では行列の先頭に立ってハーブを撒く重要な役割を果たした。エリザベス女王はメドウスイートを好んだとされる。踏んで香りを出すことから、表皮に腺毛を有し、踏んで容易に壊れて精油を揮発させるシソ科やキク科のハーブが多 かったことが考えられる。これはハーブの使い方を学ぶ参考になると共に、現代でも応用した活用が期待される。

 

一般に散布に用いたと考えられているハーブ

  • シソ科:ラベンダー、コットンラベンダー、バジル、ペニーロイヤル、ミント、セージ、ヒソップ、オレガノ、マジョラム、ウインターセイボリー、ジャーマンダー、ローズマリー、タイム
  • キク科:カモミール、スイートヤロー、コストマリー、タンジー、デイジー、サザンウッド
  • バラ科:バラ、メドウスイート
  • アカネ科:レディースベッドストロー、スイートセンテッドベッドストロー
  • セリ科:フェンネル
  • スミ科:スミレ
  • ミカン科:ヘンルーダ
  • アサ科:ホップ
  • サクラソウ科:カウスリップ
  • クスノキ科:クスノキ
  • ショウブ科:スイートフラッグ

ヘンリー8世の時代に王室で撒かれていたハーブ

  • シソ科:トゥルーラベンダー、スパイクラベンダー、コットンラベンダー、バジル、レモンバーム、ペニーロイヤル、レッドミント、セージ、ヒソップ、マジョラム、ウインターセイボリー、ジャーマンダー
  • キク科:カモミール、スイートヤロー、コストマリー、タンジー、デイジー
  • サクラソウ科:カウスリップ
  • セリ科:フェンネル
  • バラ科:バラ
  • スミ科:スミレ

5. 4人の泥棒の酢 Vinaigre des Quatre Voleurs

諸説あるが、最も広く知られている説によると、1628〜1630年にフランスのトゥールーズでペストが流行した際、4人の泥棒がペストに感染せずに泥棒を繰り返していた。捕まった時、司法取引により、ペストにかからずにいた秘密と交換に釈放されたとされ、その秘密が、セージ・タイム・ラベンダー・ローズマリーの4種で作られたハーブビネガーを体に塗ったり飲んだりして泥棒をしていたということだった。その後、ペスト対策として、「4人の泥棒の酢」(Vinaigre des Quatre Voleurs)の名で、様々なレシピのハーブビネガーが誕生したとされる。現在も、同名のハーブビネガーが販売されているほか、「7人の盗賊の酢」の名の香水もある。酢はルームスプレーなどに不向きだが、これを応用して、アルコールを利用して抗菌チンキを作り、除菌スプレーやエ アフレッシュナー、オーガニック殺菌・殺虫剤などとしての利用が期待される。

 

<初期のレシピに用いられたとされるハーブ>

ワームウッド、メドウスイート、ワイルドマジョラム、セージ、クローブ、カンパニュラの根、アンジェリカ、ローズマリー、ホアハウンド、カンファー

日本メディカルハーブ協会理事
木村正典 きむらまさのり
(株)グリーン・ワイズ。博士(農学)。ハーブの栽培や精油分泌組織の観察に長く携わると共に、都市での園芸の役割について研究。 著書に『有機栽培も OK! プランター菜園のすべて』(NHK 出版)など多数。

 

https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20201228.html

東京・渋谷区にある診療所は、ことし3月以降、新型コロナウイルスの“後遺症”とされる症状に悩む人たちの診療を行っていて、受診した患者はこれまでに500人に上る。院長によりますと、患者は新型コロナウイルスに感染したものの、症状が軽い「軽症」とされ、宿泊施設で療養した後に“後遺症”とされる症状を訴える人が多いということ。

症状を詳しく分析した378人が訴えている症状(複数回答)

▼けん怠感       97%
▼気分の落ち込み    86%
▼思考力の低下     83%
▼頭痛         77%
▼体の痛み       77%
▼息苦しさ       73%
▼動悸         71%
▼不眠         71%
▼食欲不振       63%
▼脱毛         52%
▼嗅覚障害       35%
▼味覚障害       27%

また、患者のうち114人は、1週間のうち半分以上を自宅で休むという寝たきりに近い状態になっている。

微量栄養素の適正投与
高齢者では嗜好の変化や偏り、バランスの悪い栄養素の摂取、十分な食事量の摂取が 維持できていない、また食およびそれを取り巻く社会的環境の不十分さなどによって容易に微量栄養素、すなわち各種ビタミンや微量元素の欠乏をきたす。微量栄養素の欠乏は、宿主の免疫能を障害することが知られている。特に、最近の知見では、ビタミンD の欠乏が、 インフルエンザ、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)や C 型肝炎ウイルス(HCV) などのウイルス感 染症の発症に関与しているとの報告がある。COVID-19 においても微量栄養素の欠 乏が指摘されることが多い高齢者に発症や重症化症例が少なくなく、ビタミン D 欠乏が発症 および増悪因子の一つになっていることが推測される)。ビタミン D は、主にカジキ、サ ケ、サンマ、イワシ、サバ、ブリ、マグロなどの魚類やシイタケ、キクラゲなどのキノコ類、牛 乳、卵に多く含まれている。また、ホウレン草やニンジン、春菊、肝油、レバー、ウナギなどに 多く含まれるビタミン A も感染症に対する生体防御に関与しており、特に小児において重要 である。その他、ビタミン E、B6、B12 および亜鉛やセレンなども免疫能に関与しており、そ れらの欠乏が感染症の発症や重症化に関わっているものと推察される。

『医者が教える「最高の栄養」ビタミンDが病気にならない体をつくる』満尾正著より要約

感染率が高くなるのは気温が低下することによって気道粘膜の免疫細胞の働きが鈍くなることが指摘されている。しかしビタミンDの血中濃度が一番低くなることが原因の一つとして考えられている。 WHO(世界保健機関)は上気道炎予防にはビタミンDを摂取することを推奨。感染症に負けない体を作るためにはビタミンDは必須の栄養素。ビタミンDの場合、新型コロナはおろか、その他全身に関わるあらゆる病気に対しても大きな予防効果を持っている。地球上のすべてのエネルギー源をさかのぼると太陽に行き着く。大本は古代の植物やプランクトン。生命体を維持するために必要な A TP(アデノシン三リン酸)も、酸素も、植物の葉緑素も、すべては太陽のエネルギーから始まっている。生命は太陽の恵みによって生かされる。その恩恵の代表的なものがビタミンDである。

通常、栄養成分が細胞のなかに入るためには「受容体」と呼ばれる関所のようなところを通過しなければならない。しかしビタミンDはそうした細胞膜受容体を経由せずに、直接、細胞内の核に作用する力を持っている。ビタミン D受容体( VDR)は、脳、前立腺、乳腺、大腸および免疫細胞など、全身の 200以上の細胞内に存在しているため、細胞増殖、分化、アポトーシス(細胞死)、血管新生など多くの細胞機能にビタミンDが関与する。直接、細胞の核に作用することができる物質は、ビタミン D以外では副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、レチノイン酸(ビタミン Aが変化したもの)性ホルモンなど数えるほどしかない。ビタミンDは全身の疾患や健康に根本的な部分で効いている成分と言える。ビタミンという名前のせいかその働きが軽視されがちだが実はビタミンDの本質はホルモンと言ってもよいほど全身の細胞に大きな影響を与えている。ビタミンDはコレステロールを原料とする、ステロイドホルモンの仲間。女性ホルモンや男性ホルモンもコレステロールから作られ、ステロイド骨格と呼ばれる似た構造を持っている。これが「ビタミンDの本質はホルモン」とも言われる所以。

 




プロのアスリートでも「シーズン中に骨折を経験している選手では、血中ビタミンD濃度が低い傾向がある」という研究がある。(米国のプロフットボール( NFL)選手 80名を対象に調べた研究。平均年齢は 26・ 5歳。黒人選手が 67名。平均ビタミン Dレベルは 27・ 4 ng/ mlだが、白人選手の平均値が 37・ 4 ng/ mlであるのに対して、黒人選手の平均は 25・ 6 ng/ mlと低い傾向にあった。「ビタミン Dと肌の色の関係」が影響している。運動能力とビタミン Dとの関係については、他にもいくつかの報告がある。その一つに、血中ビタミンD濃度が低いアスリートでは鉄欠乏貧血が高頻度で起きていることも報告。この研究ではトッププロ女性アスリート 219名を対象として血液検査を行い、ビタミン Dと鉄について調べている。その結果、約 54%の対象者にビタミン D欠乏が見られたこと、および約 23%の対象者に鉄欠乏が見られたことが判明。さらに鉄欠乏がある対象者では約 3倍の頻度でビタミンD欠乏が起きていること、一方でビタミン D欠乏がある対象者では、約 2・ 7倍の頻度で鉄欠乏が見られたことも分かった。仮説ですが、ビタミン Dが鉄の吸収や代謝に大きく関わっていることが考えられる。つまりビタミンDを増やすと鉄が吸収されやすくなり、鉄の貯蔵量が増えるというもの。逆に鉄が不足・欠乏すれば、貧血が起こり、当然、運動パフォーマンスにも影響。現在、特に若い女性のビタミンD不足、ならびに鉄不足はかなり蔓延していると言っても過言ではない。どちらの栄養素も元気に活躍するためには不可欠である。

ビタミンDの過不足を知るには、活性型ビタミンDに変わる前の段階で、ほぼ 1000倍の濃度があるカルシジオールの血中濃度を測定する必要がある。一般的にビタミン Dの血中濃度とは、カルシジオールの濃度( 25( O H) D 3濃度)のことを指す。食品中に含まれるビタミンDには、きのこ類に含まれるビタミン D 2と、魚類に含まれるビタミン D 3の 2種類がある。人体で利用されるものはビタミン D 3であり、ビタミン D 3のほうがビタミン D 2に比べて約 3 ~ 4倍の生理活性がある。食品から補充するには鮭や青魚を食べることが効果的。中でも代表的なものは「鮭」。また「たらの白身」にビタミン Dはあまり含まれないが、たらの場合には肝臓に多く含まれる。昔は学校給食で肝油というものがあったが、これはたらの肝臓を絞って得られた油が多かったよう。 魚は日光浴をしないので、人間のように皮膚でビタミン Dを作ることは出来ない。魚のビタミンDは魚が食べているプランクトンから共有される。植物プランクトンは紫外線を利用してビタミン Dを作ることができる。「植物プランクトン →動物プランクトン →小魚 →大型魚」というように、食物連鎖によってビタミン Dは魚に運ばれる。

また卵はタンパク質のほかビタミンD、ビオチン・ビタミン B 2・ビタミン B 12・セレンなどの微量栄養素がバランスよく含まれることから「完全栄養食品」とも言われる。身近な食材であるツナ缶にもタンパク質のほかビタミン D、ビタミンEなどがバランスよく含まれる。いわしを原料に作るオイルサーディン(油漬け)やアンチョビ(塩漬け)の缶詰も利用できる。

「世界の主要メディアが報道する「ビタミン D推奨論」
血中ビタミン D濃度が低いと新型コロナが重症化しやすく、死亡率が高くなる可能性が世界中の研究者から報告されている。重度のビタミン D欠乏症( 20 ng/ ml未満)の人は新型コロナによる深刻な合併症の可能性が高く、死亡率が高いことが示されているのは事実。その理由としては、ビタミン Dの免疫調整作用が、サイトカインストームやこれによって引き起こされる ARDSなどの致死的な合併症を防いでいる可能性が指摘される。英国の名誉教授であるジョン・ロードス教授は、ビタミン Dには抗炎症作用があり、ウイルスに対する体の免疫反応を適正化する可能性があることを述べている。血中ビタミン D濃度が高い国ほど、感染者数も死亡者数も減る傾向が見られる。ビタミン Dの補給は、呼吸器感染のリスクを減らし、サイトカイン産生を調節し、インフルエンザなどの他のウイルスのリスクを制限。呼吸器感染症はサイトカインストームを引き起こす可能性があり、新型コロナウイルスを持つ人の死亡率を高める。適切なビタミン D摂取は、潜在的に脆弱な免疫力を持つ集団に適度な保護を提供する可能性があり、ビタミン D欠乏症が新型コロナの重症度に何らかの役割を果たすかどうかはわからないものの、人々が毎日適切な量のビタミン Dを摂取するようすすめることは理にかなっている。

アイルランドの例「重症者は明らかに血中ビタミン D濃度が低い」
アイルランドからは、年齢 40歳以上の新型コロナ罹患患者 33名について経過を調べた報告が出されている。 12名は重症化し、 ARDSとなり、さらに、このうちの 4名が亡くなられていますが、 8名は回復しています。 21名は重症化せずに回復の経過をたどっています。 これらの2つのグループの患者の血液中のビタミン D濃度の平均値を比べたもの。 ARDSを合併した 12名の方が、明らかに血中ビタミン D濃度が低い傾向が見られる。

ベルギーの例「感染者は血中ビタミン D濃度が低い」
ベルギーでも、新型コロナ患者の血中ビタミン D濃度について調べている。186名の患者(男性 109名/女性 77名)について調べたところ、対照群と比較して新型コロナ患者では有意に血中ビタミン D濃度が低いことがわかった。

スペインの例「治療薬としてビタミン Dが有効」
2020年8月 29日に発表された研究では、ビタミン Dを治療薬として投与することで新型コロナ感染症の重篤化を防げることが、世界で初めて報告された。この研究はスペインで行われたもので、二重盲検法という医学研究のなかではもっとも信頼性の高い方法に基づいたも。76名の新型コロナ感染患者を、ビタミン D服用群 50名と非服用群 26名に分け、その後の病状の変化について調べた。ビタミン D服用群では、カルシフェジオール(カルシジオールと同義)と呼ばれるビタミン D製剤を、入院日に 0・ 532 ㎎、 3日目と 7日目に半量の 0・ 266 ㎎を服用、その後は週に 1回、 0・ 266 ㎎の服用を続けている。その結果、ビタミン D服用群では 50名のうち 1名が重症化して ICUに入室したのに対し、非服用群では 26名中半分に当たる 13名が ICUに入室しました。さらに死亡者について見ると、ビタミン D服用群では 1名の死亡者も出なかったのに対して、非服用群では 2名が亡くなった。この臨床試験結果は画期的なものであり、ビタミン D製剤を服用することで、新型コロナ感染症の重症化を大幅に防ぐだけでなく、死亡すら防ぐ可能性を示唆する内容である。ビタミン D服用群の患者が 50名と少ないために、絶対的な結論は導き出せないが、ビタミン Dによる新型コロナ感染症治療の可能性はあると考えても間違いではない。

※要約ここまで。

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/184861/1/rish_00800_049.pdf

1https://kansai-sanpo.com/covid19-ace2/

以下から転載
新型コロナウイルス(正式名称は「SARS-CoV-2」)によって引き起こされる症状にはさまざまなものがある。これまで世界中の感染者からの報告により、かぜに典型的な症状や肺炎のほか、下痢、嗅覚・味覚障害、腎障害があることが明らかになっている。世界各国の調査によると、性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に大きな偏りがあることがわかってきた。男性、高齢者、そして糖尿病・高血圧・心疾患などの“持病もち”が重症化しやすい。

新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が最初に報告されて以来、専門家や市民科学者からは1,800を超える数の論文(査読前のプレプリントを含む)が発表されてきた。わたしたちの体の中の細胞には、新型コロナウイルスが効率よく侵入できる分子的な仕組みがある。細胞への“入り口”として使用される「ACE2」受容体と、たんぱく質の分解酵素である「TMPRSS2」「FURIN(フーリン)」である。ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体にぴったりと結合させる。すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」や「FURIN」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助ける。かくしてウイルスは細胞内に侵入して遺伝物質(RNA)を注入し、わたしたちの細胞を“工場化”してウイルスを大量に自己複製させられるようになるのだ。COVID-19の患者のなかでも高血圧の人が重症化しやすい理由のひとつに、ACE2が血圧を調節するために重要な受容体であることが挙げられている。ウイルスが先に侵入してしまうと、その役目を果たせなくなるのだ。またTMPRSS2は男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあり、その発現量は男性に重症化する患者が多い原因となっている可能性も疑われている。FURINについてはCOVID-19に関連する研究論文がまだ少ないのでここでは割愛するが、FURINは肺組織や気管支の一部の上皮細胞で発現しており、ACE2/TMPRSS2の組み合わせだけよりも潜在的に25パーセント以上の細胞を感染させやすくしている可能性があるという。ACE2の発現量は、年齢、性別、ライフスタイルによって変わるという。細胞表面にあるACE2受容体は年齢とともに増加し、一般的に女性よりも男性のほうがその密度が高い傾向があると報告されている。「これは単なる傾向にすぎませんが、新型コロナウイルスの感染者が女性より男性に多い理由を説明することができます」と、ドイツのハイデルベルクにある胸部クリニックのローランド・アイルズ教授は指摘する。また、ACE2の発現量は、運動や喫煙によっても上昇することがわかっている。心疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患などの持病もちの人々も、肺のACE2発現量が上昇するという。

体のどの組織に感染するのか?
疑問となるのは、これらがわれわれの体の「どこ」で発現しているかだろう。結論から言うと、新型コロナウイルスは、基本的にACE2とTMPRSS2(またはFURIN)の両方が発現している組織の上皮細胞に感染する傾向にある。COVID-19の患者の多くに症状が現れる気管支や肺は、これら2つの受容体が発現している組織の主な例である。ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現は、組織細胞の種類によって異なっており、それには個人差や性差もある。ACE2の発現は、肺、心臓、小腸、腎臓、精巣、肝臓の、特に組織表面で上皮を形成する上皮細胞で報告されている。また「GTEx(Genotype-Tissue Expression)」と呼ばれる遺伝子発現の組織的差異が記録されたデータセットによると、呼吸器系(肺)、消化器系(結腸、小腸など)、循環器系(心臓、動脈など)、泌尿器系(腎臓)、生殖器系(精巣、卵巣)を含む複数の組織にわたって、ACE2が中程度のレヴェルで広く発現していることがわかっている。TMPRSS2も肺、腎臓、小腸、精巣などの組織で幅広く発現している。

ほかにどんな症状が現れる?
・腸:下痢や嘔吐など(軽症)ACE2とTMPRSS2の小腸での高い遺伝子発現量から、COVID-19は消化器系(下痢など)の症状を促すことが示唆されている。実際に武漢で実施された調査によると、比較的軽症で済んだ患者の多くが最初に感じた症状として「下痢」を挙げている。206人の軽症患者のうち、19.4パーセントは下痢が最初の症状で、全体の57パーセントに消化器系の症状があった。それらは平均して5.4日続いたという。また別の調査によると、新型コロナウイルス感染症の患者204人のうち、腹痛、下痢、嘔吐など、18.6パーセントの患者が消化器官に関する症状を経験していた。消化器症状のあった患者では、症状のない患者に比べて肝酵素値が高く、単球数が少なく、プロトロンビン時間(血液の凝固異常)が長かったことが報告されている。

・鼻:嗅覚・味覚異常(軽症)
新型コロナウイルス感染症の初期症状、特に40歳以下の人々には嗅覚異常と味覚異常が報告されている。韓国では30パート、ドイツでは67パーセント(3人中2人)というかなりの割合のCOVID-19患者が、嗅覚・味覚障害を報告している。ポイントは、鼻詰まりの症状ではなくても、においや味覚が薄れたりまったく感じられなくなったりすることだ。嗅覚・味覚異常の患者は男性よりも女性にやや多く、COVID-19の症状自体も比較的軽症で済むことがわかっている。カリフォルニア大学サンディエゴ校の調査によると、嗅覚や味覚の喪失の多くは軽度ではなく、まったく感じられなくなる深刻なものだとしている。しかし回復率は高く、感染後2~4週間以内に嗅覚と味覚が回復することが報告されている。カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究では新型コロナウイルスの陽性と診断された人たちは、陰性と診断された人々よりも嗅覚・味覚異常を報告する可能性が10倍以上だと発表している。このことから、嗅覚・味覚異常は新型コロナウイルスの陽性診断において信頼性の高い予測因子であることが示唆されている。においを脳に伝える嗅細胞には、ACE2とTMPRSS2遺伝子は発現していない。このため嗅覚・味覚異常のメカニズムは、これまでは不明だった。しかし、新たな報告では、嗅細胞の周りにある嗅覚上皮の支持細胞や幹細胞は、鼻呼吸器上皮の細胞と同様に、これらの遺伝子の両方を発現していることがわかった。この知見は新型コロナウイルスへの感染が嗅覚・味覚異常を引き起こすメカニズムを示すものである。

・腎臓:腎障害(重症)
腎臓はACE2とTMPRSS2の発現量が多い。呼吸器系以外で新型コロナウイルスが腎臓などの臓器に直接感染するかどうかは、いまのところ不明である。しかし、武漢の病院で1月17日から3月3日までに入院していたCOVID-19の患者85名のうち、23名(27.6パーセント)の患者が急性腎不全を起こしていたことが報告されている。また、そのうち6名の死後の腎臓組織を調べたところ、重度の急性尿細管壊死と感染を示すリンパ球浸潤が認められた。さらに、腎臓内にはウイルス様粒子が認められ、腎尿細管には核たんぱく質(NP)抗原が蓄積していたことが確認されたという。別の調査では、COVID-19の患者にの多くに腎機能障害がみられ、そのうちごく一部に急性腎障害が発生した。この研究からはCOVID-19の重症死亡患者と、蛋白尿、血尿、血中尿素窒素、血清クレアチニン、尿酸、Dダイマーの上昇が有意に関連することが示されている。このことから、腎機能障害のマーカーは院内死亡リスクと関連するため、患者の腎機能のモニタリングは十分な注意が必要であることが示唆されている。

重症化する患者の特徴は?
新型コロナウイルスの感染が広がるにつれ、高リスク者を特定するためのマーカーの開発が急がれている。最初の震源地となった中国、そしていまのところ世界で最も死亡率の高いイタリア(12.97パーセント、ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)で明らかになっている重症化の傾向は、男性、高齢者、持病もち(高血圧、心疾患、糖尿病、ぜんそくなど)だった。

・若者を含む肥満の人たち
ところが、英国と米国での感染が広まっていくうちに、比較的若い患者の重症化も報告されるようになってきた。両国の医師たちによると、集中治療室(ICU)に運ばれる患者はたいてい肥満の男性だという。これまでの研究では、肥満は糖尿病、高血圧、心疾患などの病気を併発しやすいことがわかっている。世界各国の肥満率を見ると、中国は6.2パーセント、イタリアは19.9パーセント、英国は27.8パーセント、米国は36.2パーセントとなっている。ちなみに日本の肥満率は4.3パーセントである。英国の大学の調べによると、73パーセントの(集中治療室に運ばれた)重症化患者は男性で、73.4パーセントが肥満だったと伝えられている。また一部報道によると「人工呼吸器を付けている50歳未満の患者の90パーセントは肥満」だという。この性差とBMI(体格指数)は特筆すべきものだ。「このウイルスは恐ろしいもので、若者、特に肥満の若者を襲う可能性があります。太りすぎの人は本当に注意する必要があります」と、フランスの免疫学者ジャン=フランソワ・デルフラッシー教授は言う。「肥満の問題がよく知られている米国が心配です。おそらく肥満のせいで最も大きな問題を抱えることになるでしょうから」反対に世界的な傾向として、持病をもたない65歳以下の人々は、男女ともに感染しても死亡リスクは非常に小さいことが報告されている。

・男性
ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現レヴェルと重症化の関連についてイタリアで実施された調査では、イタリア人集団においてACE2の発現量は、性別差や重症化と明確な関連はみられなかったという。ところが男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあるTMPRSS2の発現量とその遺伝子変異は、COVID-19の重症化に寄与していたと発表されている。これは男性に重症化患者が多い理由のひとつになる可能性がある。なお、アンドロゲンは、男女ともに筋肉や骨、血管、脳、生殖器などに幅広く作用する。

・子ども
子どもや若者でも重症になるケースがないわけではない。ぜんそく、心臓病、免疫力の低下(例えば、がん治療など)といった基礎疾患のある患者が多くを占める。「基礎疾患のない健康な子どもの重症化は、おそらくほかの子どもたちよりもウイルスに対する過剰な炎症反応がかかわっている可能性があります。そのような遺伝的素因をもちあわせているのかもしれません」と、ニューヨーク州ハイドパークのコーエン医療センターで小児感染症を専門とするローリー・ルービン博士は推測する。実際、サイトカインストームとして知られる危険な免疫過剰反応が、かつて多くのSARS患者の死を引き起こした。これは若いCOVID-19患者の死亡例にも関与していると考えられている。

免疫システムの暴走「サイトカインストーム」は、なぜ起きる?
COVID-19の発症から治癒には、奇妙なパターンがある。まず患者は最初の1週間ほど、かぜの症状、ひどい人ならインフルエンザのような症状を経験する。そしてだいたい7日目には、これらの患者は少しだけ症状がマシになったと感じるようだ。ところが、軽症と重症化の明暗が分かれるのが7~10日目である。軽症の患者はそのまま快方に向かうが、重症化する患者は少しだけ気分がよくなったあと、突然悪化する。サイトカインストームが起きるのだ。サイトカインとは、わたしたちの免疫システムが病原体と戦う際に放出されるたんぱく質のことで、細胞が病原体から攻撃を受けるとサイトカインシグナルを出して免疫細胞を呼び出す。ところが、このサイトカインはときに1カ所で過剰に活性化され、制御できないレヴェルのサイトカインが嵐のように放出されることがあるという。これを「サイトカインストーム」と呼ぶ。COVID-19の重症化は、ウイルス自身が原因というわけではない。自己免疫によるサイトカインストームが肺をはじめとした複数の臓器で炎症を引き起こし、患者自身を死に至らしめると考えられている。免疫システムの暴走や、酸素不足と広範囲に及ぶ炎症は、腎臓、肝臓、心臓、脳、その他の臓器にもダメージを与えるのだ。いまのところ、COVID-19は重症化する可能性がSARSよりも低いが、重症化の過程はよく似ているという。このため持病のない健康な若者が、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で亡くなる理由は、自身の免疫攻撃によるサイトカインストームの結果で生じることが多いと考えられている。

新型コロナウイルスはまったく新しい病原体であることから、免疫をもつ人がほぼゼロだった。このためこのウイルスは災害のように、地球上の人間すべてに等しく感染する。しかし、新型コロナウイルス感染症による重症化や死亡者には、ここでまとめられたような偏りがあることが明らかになってきた。いまだに不明な点は、重症化によってダメージを受けた臓器はいずれ完全に回復するのか、という点だろう。若くて健康だった人々も、重度の肺炎に加えてほかの臓器の炎症を経験したあとには、何らかの障害が残らないとも限らない。例えば、軽症でも肺をはじめとした臓器に何らかの炎症があったアスリートたちは、100パーセントの持久力や筋力を取り戻すことができるのだろうか。肺炎で入院した人は、退院後の1年間は、同年齢の対照群と比べて約4倍の心臓病リスクがあり、その後の9年間はそれぞれ約1.5倍のリスクがあるとの研究もある。COVID-19は、こういった問題の大幅な増加を促す可能性もある。

 

https://www.sophia-college.jp/course/sciencead.php

<第1回>10月21日(水)

精油の作用はそれを構成する精油成分の分子構造によって概ね決定する。

<第2回>11月4日(水)

精油の毒性は精油成分の分子構造によって概ね決定する。安全な使い方を学ぶ。

<第3回>11月18日(水)

精油の薬理作用と抗菌作用のメカニズム。活用法提案。

<第4回>12月2日(水)

精油の体内代謝と薬物相互作用。排泄されるまでの道筋を学ぶ。また精油と医薬品を併用した場合の相互作用。

<第5回>12月16日(水)

精油の持っている多様な機能性や精油の作用の最新情報を具体的に学び日常生活のなかでそれを生かす活用法を提案。

概要
ハーブ及びアロマセラピー研究は現在勢いをつけて進んでいる。その理由として、これまで精油の研究はアロマセラピー専門研究者が主導していたが、機能性食品領域の精油研究が進み(例・柑橘類を筆頭に精油は野菜や果物、ハーブ、スパイスなどの食品にも含まれているため)例えば国立環境研究所などは環境に対して精油の研究を行なっている。(車の排気ガス除去など。美容分野でも精油の研究が進む)抗ウイルス作用においてはアロマセラピー研究者だけではなくウィルス学者が研究。精油研究は世界的に注目が高まっている現状である。

 

アロマサイエンスアドバンスコース(第1期生でした)は1回の講義がたった2時間という僅かな時間しかない。しかし解剖学、生化学、薬学、更に野菜や果物、ハーブ・スパイスなどの植物の化学も繫ぎ合わせ、化学構造から薬理作用を見て、更に数々の研究データをシェアしてくださる実践的且つ凝縮した講義内容だ。精油の生体内の分布から排泄までのメカニズムを理解し、リスク管理ができることが最大のポイント。タイムリーなCOVID-19関連の情報も多く、より多くのアロマテラピー関係者の皆さんに是非この講座を受講していただきたいこと。また、植物栄養の化学視点からの情報も知っていただきたく、林先生の講座を推奨すると共に、林先生から教わったCOVID-19関連の貴重な情報をシェアします。感染拡大が進んでいます。ウイルス感染に対しては芳香浴及び蒸気吸入が有効とのこと。精油を既に利用されている方は情報源のひとつとしてお役立てください。初めて使用される方は必ず専門家のアドバイスの下、精油に対する正しい知識を得てからの(精油化学及び解剖学)使用となります。

研究が相次ぐ青森ヒバ精油はIgA(免疫グロブリンA)を誘導。

○SIgAが免疫力の大きな鍵を握っている

https://www.nsca-japan.or.jp/journal/26_1_18-23.pdf

○天然素材で抗ウイルス作用研究

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66594810U0A121C2XB0000

分泌型免疫グロブリンA(SIgA)はからだを細菌やウイルスなどから守る抗体の一種。口腔内粘膜のほか、唾液、母乳、涙、鼻水などの体液に多く存在し、からだの局所で感染症を防ぐ。

ベンゼン環は六角形だが青森ヒバのヒノキチオールは七角形をしており抗菌力が非常に強い。

 

院内感染を防ぐのに使えるのではないかという研究は30年以上前から進んでいたとのこと。

大学院医歯学総合研究科の土門久哲准教授と寺尾豊教授らの研究チームは植物由来成分であるヒノキチオールが肺炎の原因菌である肺炎球菌を殺菌することを明らかにしている。(感染後の肺炎を防ぐ)

https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/re010529.pdf

例 ウィルスを囲っているエンベロープと呼ばれる脂質をティートリー精油が低濃度で不活性化。

生活の木 無料冊子より転載

 

 

ウイルスは裸の状態。(エンベロープ)精油は脂溶性でありくっつければやっつけてしまえる。細菌や真菌よりもウィルスに対して強い特徴を持ちます。またウイルスはヒトの細胞に入る時ACE2から入ってくる。ここに蓋をしてしまえばウィルスは入って来られなくなる。多くの精油がACE2に蓋をする。色んなポイントでウィルスを防いでくれる。

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2020/09/post-87f09b.html

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/17/1/17_95/_pdf

※その他 COVID-19に関わる精油情報

ゼラニウム(好中球の集中を強力に抑制=強力な消炎、シトロネラールのアルデヒド)

ユーカリ(線毛細胞の活動を増強:シネオールの構造活性相関:酸化物)

ベンゾイン(ウィルスの時間稼ぎの蒸気吸入:バニリン-アルデヒド)

注目のコパイバ 松ヤニ系(エンドカンナビノイド受容体 CB2、免疫系に作用 消炎 βカリオフィレンはCB2にくっつく ※CB1は脳)

【COVID-19関連参考資料】

内閣府認証NPO法人日本アーユルヴェーダ協会理事長

一般社団法人日本アーユルヴェーダ学会 理事

日本未病プラン協会 理事 上馬塲 和夫

ハリウッド大学院大学 教授

医師・医学博士 上馬塲 和夫

http://www.npo-ayurveda.com/kanesntaisaku.pdf

新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定

https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00060.html

井上 純一郎(東京大学医科学研究所 分子発癌分野 教授、アジア感染症研究拠点北京拠点長)

山本 瑞生(東京大学医科学研究所 分子発癌分野 助教)

合田 仁(東京大学医科学研究所 アジア感染症研究拠点 特任講師)

松田 善衛(東京大学医科学研究所 アジア感染症研究拠点 特任教授)

川口 寧(東京大学医科学研究所 ウイルス病態制御分野 教授、アジア感染症研究拠点 拠点長、研究開発代表者)

COVID-19に子どもがかかりにくい理由として4月20日付Editor’s Noteで4つの仮説を紹介。そのうち、「小児では、新型コロナウイルスのヒト細胞への侵入経路(受容体)であるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の発現が少ない」という説に注目。その説を裏付ける研究結果が5月20日付の米国医師会雑誌(JAMA)オンライン版に発表。米マウントサイナイ・アイカーン医科大学の研究グループが気管支喘息の研究目的で採取・保管していた4〜60歳の喘息患者の鼻粘膜上皮を用いて、年齢によるACE2の発現量の違いを分析したところ、小児ではACE2遺伝子の発現量が成人に比して少なかったと報告した。発現量は10歳未満が最も少なく、年齢が上がるとともに増加した(性別と喘息の有無で調整)。論文の著者らは「検体に60歳以上のものが含まれていないなど研究に限界はあるが、小児のACE2遺伝子発現量が成人より少ないことは小児がCOVID-19にかかりにくい理由を説明できる」と結論づけている。

ACE2は心臓や血管、肺、腎臓、消化管など全身の組織に発現し、血圧や腎機能、水・電解質のバランスなどを調節するレニン・アンジオテンシン系(RAS)の中で働く酵素として知られていたが、最近の研究によりACE2は新型コロナウイルスの体内への侵入経路であることが突き止められた。ウイルスが肺胞上皮などの細胞膜に存在するACE2に結合することで細胞内に侵入し、生体の免疫機能を惹起してサイトカインストームを生じさせて重篤な肺炎などを引き起こす。

【秋田大学研究グループの成果が国際科学雑誌「Nature Communications」に掲載 新型コロナウイルス受容体 ACE2 と同じ機能を持つ 微生物酵素 B38-CAP を発見 ~白神山地の微生物が産生する酵素が医薬品応用の可能性~】

https://www.akita-u.ac.jp/honbu/event/img/pro30857_01_dl.pdf

仮説
人間の体細胞表面にあるACE2酵素蛋白質は人間の血圧調整に必須の酵素。日本人が遺伝的に多く持ち、脳、臓器、肺、生殖器などほとんどすべての細胞に存在。この働きが活性化すると高血圧になるため日本人は高血圧になりやすい。従って高血圧の防衛策としてはACE2の働きを抑える食材か薬で対処。コロナウィルスが感染侵入する際、ウィルスのスパイク蛋白質を用いてこのACE2酵素をターゲットにする。何らかの形でACE2の働きを食材か薬でブロックしてウィルスの侵入を防御すれば良いのではないか。高血圧になりやすい理由とコロナウィルスに感染しやすい理由がほとんど同一と考えられることから、高血圧を防ぐような食材や薬もコロナウィルス感染の防御に働くと予想。高血圧に酸乳、イワシ、カツオ節、ワカメ、ノリ、ゴマ、カゼイン、ローヤルゼリー、ブナハリ茸、醤油(大豆)などが効果があるのであれば、同様にコロナウィルスの侵入阻止にも効果が期待できるのではないか?腸内には体内の免疫細胞の7割が集中。この腸内の免疫細胞を活性化させることが様々な病原体と戦う免疫力の向上につながると考えられる。

※味噌は熟成して発酵させるほど大豆タンパクと味噌成分中にACE2阻害ペプチド(高血圧防止ペプチド)を産生。(ワカメ味噌汁、玄米、緑茶カテキン○)①緑茶などのお茶を毎日3〜4杯②日光浴 15分程度(日光浴によりビタミンDが活性化)③グルタチオンを多く含むアボカド○④玉ねぎ、ブロッコリー、リンゴを摂取(ケルセチンが炎症を抑制しサイトカインストームを抑制)⑤運動(リンパ管を流れる免疫細胞が、運動によって全身に流れ、肺炎や感染重症化を低減)⑥睡眠(睡眠中の免疫力活性)

【お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大】

https://www.sankei.com/west/news/201127/wst2011270045-n1.html
奈良県立医科大学(同県橿原市)は27日、新型コロナウイルスが市販のお茶によって無害化する効果を確認したと発表した。基礎研究段階で人での効果は未確認だが、試験管内でウイルスが1分間お茶に触れることで最大99%が感染力を失っており、感染対策の一つとして期待。商品により効果に差があり、メーカーの許可を得て商品名の公表を検討するとしている。実験は同大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが実施した。実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査した。最も効果が高かったのは茶葉から淹(い)れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で千分の1以下にまで減少した。矢野教授は、人への効果について「可能性の段階」とした上で、「インフルエンザでカテキンの効果は確認されており、お茶を飲むことで同じような効果が期待される」と話した。矢野教授によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある突起状のタンパク質に付着し、感染力をなくすことが確認されており、新型コロナでも同様の効果が推測される。