「食は自身との対話」

 

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先日伺った近所の小料理屋さん。

偶然、他店でいつもお逢いする大好きな常連さんが来店。店内にいらっしゃった初めてお逢いする皆さんに丁寧にご紹介くださいました。

すると、カウンターに座っていた40代から70代の方、しかも、お店のスタッフさんまで、ほぼ全員がアス飯の愛読者。

「あなたがアス飯の人なの!」と大盛り上がり。

中には紙面を切り取って、実際に作っているという熱心な方も。

これ程までに、京都における、京都新聞の影響力は絶大です。

アス飯の企画発案者で、77回目から担当してくださることになった国貞デスク。

たくさんの候補の中から「彼女でいこう」と決断をしてくださった、お馴染みおにぎり部長こと塚本部長。

3年目、しかも76回もの長期間(伺った話によると、普通は3年もの間、1人の原稿を見続けられないと。それくらいにしんどい行為なのだそう)今だから本音で言っていただける、はちゃめちゃで酷かった(笑)とネタにされているような、ど素人の作文、レシピ、栄養説明、料理写真を、トータルで見てアドバイスし、辛抱強く育ててくださった岡本デスク。

悩みを打ち明けた時

「一蓮托生ですよ、山瀬さん。」

と言っていただいた言葉を未だに忘れる事が出来ません。

また、途中から始まった、今やお笑い料理番組と化し、自身の破壊的な特徴をポジティブに生かす絶妙な編集をしてくれるメディアのりょうくん。(策士)

たくさんの力が集結し、長く続けさせて貰えたからこそ、ここまで浸透したのだと思います。

先日の京都外国語大学での学生さんの研究発表2講義目。給食センターを取材したグループがいました。

内容を見ていく前に、この情報化社会、自らでちゃんと取材をされたことが第一に素晴らしいですと学生さんに伝えました。

アス飯コラムはご覧の通り500字以下の文字数です。

特に今回のようなゲスト回は、読者の方に届いて欲しいという強烈なメッセージと共に、個人的なゲストの方への想いもあります。

言葉で表現し、それを表に発信するということは、対面でのコミュニケーションであっても、文字で書き起こすにしても、その人のイメージや未来を担うことだと思っているので、いつも、誰に対しても「祈る」ような心持ちでいます。

表現の上手い下手は抜きにして、地道な作業かもしれませんが、取材すること、現場を知ること、その瞬間の感情を共有すること、話を聴くことで、しっかりと我が身に落とし込むという付加価値も付いてきます。

意思疎通ができて初めて、誰かのことを表現していいよという「切符」を渡して貰えるような気がするのです。

みどりの回の取材は、早朝の仏光寺。

まだお店も開いておらず、2人で縁側に座ってアイスコーヒーを飲みながら。
様々なことを経験し、それを乗り越えて来た、これからも必ず越えられる人にしかできない、自然に溶け込んでいくような笑顔と純粋な心の持ち主です。

新聞はバックナンバーがありません。たくさんの人に見ていただきたいので掲載します。

アス飯料理動画

松尾翠さんのレシピはこちらから!

http://s.kyoto-np.jp/info/sports/athmeshi/