京都新聞紙面「アス飯」第70回

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本日発売の京都新聞さんに掲載していただいたレシピ写真です。

70回まで来ました。読者の皆様と京都新聞さん、試食隊の夫のお陰。本当にどうもありがとうございます。

タイトルカットデザインが本日からリニューアル。実際に紙面を見ていただいた方からはアグレッシブな印象を受けると。京都新聞さんが撮影してくださりました。心より感謝申し上げます。
今回は1000年以上の歴史を持つ伝統健康食の味噌にスポットを当てて。
共立女子大学の上原誉志夫教授が、2013年10月に行われた第36回日本高血圧学会総会にて、最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」を発表し話題となりました。

味噌の材料は、良質の植物性タンパク質を多く含む大豆。発酵によって多くの栄養成分が作られ、その約30%がアミノ酸であるだけでなく、必須アミノ酸8種類を全て含む珍しい食材のひとつ。

近年味噌が見直され、注目を浴びています。

我が家でも、朝ごはんでお味噌汁を出しています。夫婦共々幼少期からの食習慣もあり、1日1杯のお味噌汁は欠かさず。

それでは掲載していただいているレシピの栄養説明です。

トマトはスポーツ選手を紫外線の害から守り、これからの時期の必須食材です。トマト缶に含まれる強力な抗酸化作用のあるリコピンは、加熱することで吸収率がアップ。トマトに含まれるグルタミン酸が、みそ汁の昆布だしに含まれるイノシン酸と合わさることで旨味成分が倍増。血流や代謝もアップさせます。

おふくろの味、みそ汁の定番具材である豆腐は、木綿がタンパク質、絹はビタミンB1が多く、夏バテ予防なら絹豆腐がおすすめ。

大量の汗からは鉄分も流れ出る為、あさりやクレソンなど鉄の多い野菜を意識して摂取することも忘れずに。鉄が不足すると酸素が身体に行き渡らず、フラフラを招く貧血の原因となります。

あさりなど良い出汁が出て美味しい貝類は、亜鉛やセレンといった微量元素が摂取でき、栄養面のほかに味覚の改善にも効果が。

※吸収率を上げる為、あさり(ヘム鉄)+クレソン(非ヘム鉄、ビタミンC)で組みました。

クレソンは一昨日も記しましたが、米ウィリアム・パターソン大学の研究、栄養素密度の最も高い野菜、果物の第1位に輝いたスーパー野菜。トマトやみそ汁との相性も抜群。

ネバネバ食材のおくらは生命力と活力の源と言われ、手軽な夏バテ予防のスタミナ緑黄色野菜。今回使用した食材との相性も良いです。
写真はアレンジバージョンの素麺入り。

冷えても美味しかったです。

カットトマト缶が無ければ、食塩無添加のトマトジュースで代用可。

試作でテクスチャーを色々見て、食べ比べてみました。

フレッシュ固形だとトマトが前面に主張。個人的には好きです。

トマトジュースだと全体的に濃厚な赤に。味は缶詰めに近い。

トマトカット缶が程よくトマトが口の中に残り、液体にも馴染む形状。見た目のバランスも良かった為、今回はリコピン量も多い缶詰に軍配を上げました。

味噌分量ですが、ご家庭に何味噌があるか分かりませんので、適量表示にさせていただいております。

試食して貰った夫の感想は、食べる前は見た目が結構赤いから酸っぱいのかと思い、苦手な味かもしれないなと思ったけど、これなら美味しい。むしろトマトが分からないくらいに絶妙。でもこれ以上トマトを増やすとダメかも、とのこと。

私的には紙面掲載レシピの倍量入れても美味しくいただけました。

このように人間の味覚には誤差があり、人それぞれ欲するものも好みも違います。

万が一トマトの酸が入り過ぎたとしても、味覚部分だけに注目するなら味噌で味の調整が出来ますので是非お試しを。

ご家庭でお好みの配分にし、アレンジを愉しんでいただけると幸せです。これこそが家庭の味であるお味噌汁の醍醐味。

ちなみに、コラム内にあるちゃんちゃん焼き。母作です。
こちらが石狩鍋。私が作りました。いずれも北海道の郷土料理。
本日発売の京都新聞紙面を是非ご覧ください。